福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

どんな歯ブラシがいいの?(手動の場合)

2006-04-12 | 歯みがきのこと
歯みがきしやすい、仕上げみがきしやすい歯ブラシはやはりありますね。一方で、どうもうまくいかないなと感じる歯ブラシもあります。何でそうなのかな~と、一応プロですので分析をしたりします。各々の患者さんが使いやすいというものでいいんじゃない?というのは結構当ってます。使いやすい歯ブラシには結構共通項があって、握り手の部分が良いというのと、ブラシの部分が奥までみがきやすいとか、毛の硬さが丁度いいとかいうのがあると思います。握り手の部分は個人の好みも結構あるかと思いますが、ブラシの部分は多分これが良いといえる基準があります。
通常、歯ブラシの植毛部の幅や長さ、つまり大きさを見て、小児用、学童用、成人用とか判断しませんか。メーカーの記載している○○用とか○歳~△歳というのもこれに合致しています。加えて大切なのが、毛の長さ、太さ、密度です。特に小児・学童用は毛の長さは短め、毛の太さは普通かやや細め、毛を密に植毛してあるものがベターです。歯みがき指導は、小刻みな横みがきのスクラビング法を指導することが多いのですが、毛が長かったりバラバラ植毛ではヘッドの部分を動かしても歯に当っている毛先部分はあまり動いていない「へなちょこ」状態で、清掃効果が不十分です。やや細めの毛でも密に植毛してあることで、全体的に弾力性があるというかコシがあります。毛が長いと奥歯部分はみがきにくくなりますので、トータルに薄くするという発想で、ヘッド部分のプラスチックを薄くしたものも登場しています。歯ブラシは単に大きさでチェックするのではなく、横から見てみて下さい。
また握り手の大きさですが、乳幼児の保護者みがき用と称して、毛の部分は小さいけれども握り手が長いものがあり、ちょっと見るとなるほど~とか思ったりします。しかし、乳幼児の仕上げみがきは子どもがいやがることが多いので、ペングリップで短めに握ってみがくのが安定しますから、長い握り手は不要ということになります。乳幼児の本人用を使用すれば充分ではないでしょうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする