熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

マシンガントーク

2009年05月31日 | 番外
土曜は、神戸北野町のホテルで県会議員Iさんと参議院議員れんほうさんのトーク拝聴。
お茶とケーキ付きでなごみモード。

れんほうさんは、総理候補と呼ばれていました。

思えば、この和風でないお名前、苗字か名前か、はたまた両方か?頭をよぎっておりました。

話術のウマさは天下一品。
マイクの音量が大き過ぎてビンビン響いていたのが残念。

大勢に向かって話す時、第一声の、間、つかみというのが大切なんですね。
題名のない音楽会で取り上げていたけど、運命のジャジャジャジャ~ンの前の休符!
一目会った瞬間、まさに、あの休符みたいな集中力を喚起する話し方。
思わず引き込まれます。

あまりの名調子に、ちょっと引きたくなる部分もありますが、話す内容はしっかり入ってきます。
大切なのは、話の中身です。

もう補正予算はケチョンケチョン。

たまたま出た質問で話題になったのですが、
郵政民営化に反対で、元に戻すべきという話は意外でした。
道路公団民営化にしろ、民営化問題は庶民にはわかりにく過ぎる。

結局、意味のない民営化だったということなのか。
JRとはどう違ったのだろう。

ともかく、働き盛り、アラフォー女性政治家達は燃えていました。
期待しています。


コントラバスリサイタル

2009年05月27日 | コンサート


コントラバスのソロリサイタル。
珍しいです。はじめてです。

コントラバスの奏者はベーシストでイイのかな?
おっと、チラシの写真にN響バシストっと書いてある!

楽器が大きい!弦長107cmも!(チェロ69cm)
ポジションはいったいいくつ?
ポジション移動の距離、めちゃくちゃ長い。
なのに音程はずれないし、音も繋がっているのはなぜ?
チェロでもハイポジは遠いのに。。。

親指ポジションばかりで、指が壊れませんか?

楽器の演奏が中腰で疲れませんか?
曲によって2台を使い分けてましたが、運搬は1台でも大変なのに。。。
移動はトラックですか?

やはり、ソロ活動する方は少ないのですか?

楽器作る人も大変そう。
BSでクレモナのヴァイオリン製作(菊田氏)のルポを見ましたが、
楽器のコンテストはどうするのですか?
スクロール一つ彫るのも、何倍もかかる?

見て聴いているうち、頭の中は?でいっぱいになっていました。

さて、図体が大きいから爆音が出るかというとそれはありません。
美しい高音は奥ゆかしかったです。

アルペジョーネ・ソナタはどの楽器で弾いても名曲の風格ですね。
2楽章でじ~んときました。

チェロとのデュオも最高でした。
低弦の絶妙なハーモニー、その迫力と美しさに興奮しました。
チェロはスペシャルゲストの上村氏。
憧れの音色がお馴染みのホールで聴けて大感激。
対比のせいで、上村氏のチェロがいつになく明るい音に聞こえました。
ホールにあの何とも言えない美音が満ち溢れ、しあわせ。
係長的眼鏡のモデルチェンジを報告しておきます。

アンコール2曲目、まるで象が歩いているみたい、と思ったら、象の曲だった。
作曲も演奏も、見事です!
動物の謝肉祭って、白鳥しか知りませんでした。

観客は残念ながら少なかった(インフルエンザのせいもある?)のですが、割れんばかりの拍手喝采で終わりました。

■出演者
コントラバス 市川雅典
ピアノ 鈴木華重子
Special Guest チェロ 上村昇


■プログラム
ヘンデル:ヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ ハ長調
シューベルト:アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821

ヒンデミット: コントラバス ソナタ ロ長調
ロッシーニ:チェロとコントラバスのための二重奏曲 二長調
ボッテシーニ:ベッリーニの「夢遊病の女」による幻想曲

■アンコール

セルゲイ・クーゼヴィツキー 小さなワルツ
サン=サーンス 動物の謝肉祭より「象」
フレデリック・モンボウ 歌と踊り 第3楽章より


クレー

2009年05月26日 | アート
美術館づいてます。
グレの次はクレー。
『20世紀のはじまり ピカソとクレーの生きた時代展』
疎遠だった友人から、突然のお誘い。

NHKの日曜美術館でもこの展覧会に関するクレー特集があって見ました。

好きになれない美術館だけどGO!
震災復興記念事業で、芸文センターとこの美術館は明と暗だと思ってる。
何度行っても、陰々滅々、重苦しい震災後の不安感を思い出させてくれる。

点数も思ったより少なくで、あっという間に終わってしまった。

やっぱりピカソは気迫が違う。出来が違うというのが歴然。



クレーはずっと純真無垢なクレーです。
私にとっては癒し系。
メルヘンの画家、イラストレーターというところ。



クレーはヴァイオリニストだったというのを初めて知りました。
言われてみれば、題名に音楽的なものがあります。
<リズミカルな森のラクダ>↑とか。

出口の売店で、クレーの複製水彩画に売約済みの赤丸多し。
ブラックのリトグラフもモダンでした。
デジタル版画とかで、今は2~4万でステキなのがいろいろあるのですね。
人気商品みたいです。

「クレーの旅」というかわいらしい本を買いました。
彼の画風を変えたチュニジア旅行のことが書かれています。
チュニジアの旅というタイトルのポスターを額に入れて部屋に飾っていたことを思い出しました。
20年くらい前かな。

ポスターや絵は捨ててないはず。
昨日押入れの中から発見。
パリの店名、住所が書いた筒に入っていたが、いつ行った時に買ったか思い出せない。

ピンク系のメルヘンチックな絵は似合わなくなったと壁からはずしたのは覚えてる。
久々に見たら、印刷が悪い、色が悪い。
それに、相変わらず部屋に似合いそうにない。

買った本で、その絵はポンピドーセンターにあるのがわかった。

もう捨てようかな。

新型インフルエンザで23日まで休館。
土日でも人は少ないだろうと思っていたら、結構人気でした。




5回目のレッスン

2009年05月24日 | チェロレッスン
例によって、いきなり金婚式を弾く。
弾きはじめから、不調を実感。
楽器は鳴りにくいし、音程を司る神経が眠っている。
理由はさっぱりわかりません。

先生も、「いったい、どうしました?」

前回、練習の成果が出てきたと喜んでいたら、そのままズズズと後ずさり!?
あともう一息と言われながら、それがなかなか・・・
一息は青息吐息 !?

間近の注意点は良くなっていて、それ以前の不具合がぶり返す。
もぐらたたき。
改善したことを定着させることが出来ないのは練習不足もあるけど、不注意、無神経もあると思う。
集中力が足りん!
そして出来たと安心してしまうと、すぐ元に。

最後、「今回で一応、仕上げとしてもいいのですが、」と先生も気を使って下さった。

しかし、最後まで調子が出なかったし、第一、レッスンで曲が上っても素直に喜ぶようなウブな生徒でなくなっております。
すべての注意点をどれだけベストの状態でキープできるか、もう少し粘ってみたいと思います。
今まで習ったあらゆる点を復習しながら、着実に身につけたいものです。

先生もそれは望むところだったようで、少しずつでも完成度の高いレパートリーを増やしましょうと。

今回は、左手のトラブルシューティングが大収穫。

問題発覚!

◎親指が時々浮いている!
押さえる指に力がない原因の一つがそれ!
かつて、親指に力が入りすぎと言われ続け、いつのまにか親指が宙を放浪するように。
ヴィブラートの影響もあり。

◎指がバラバラ
ヴィブラートをかける場合、指が単独行動になりやすい。
指板に着地する時は一本ではなく他の指の補助も忘れない。

◎指を離す力
4~1まで順に離した時(一弓で)、いつも音がモゴモゴ。
(この曲ではありませんが)
クリアサウンドにするには?と質問。
指の強化として、1~4順に押さえ、4~1順に離す指のエクササイズ。
音が出るくらいパンパンたたいて、離す時は一本ずつ、ピッチカートっぽく。

あと、ヴィブラートのかけ方について。
これが正解というのはないけど、今はしっかり音程を確認してからかけること。
最初からかける音がボケやすい。
音程が取りにくいところは特に。

ヴィブラートは私の場合、時間ばっかりかかってかなり苦手。
かけ方が悪く逆効果のことも多い。
振ってるつもりでも、思うように効果が出てこないのですが諦めは禁物。
慣れていくしかありません。

ボウイングは良くなっているそう。
「右手、前からそんな持ち方してました?」と良い意味で言って下さった。
情けないことに、往々にして自覚がないのですねぇ。
次回のレッスンで、また元に戻ってますよ、と言われたくないものです。

同じ曲を習っていても、レッスンごとに気がつかなかった問題点を次々指摘下さるのはありがたいです。
問題点の在庫は尽きることがないとも言えます。
明らかに本人もわかっている点は敢えておっしゃらないのもありがたいことです。



ずさん

2009年05月21日 | 日常
杜撰(ずさん)て、こんな書くのですね。
難しい~!
漢字検定の話ではありません。

久々にあまり利用しない銀行の通帳を記帳してビックリ。
な、なんと、1月まで行っていた音楽教室から入金が!?
ありえな~い!

よく明細を見ると、教室をやめているのにチェロのレッスン料が継続して2ヵ月分引き落しされていた!
そして、ずいぶん間があいて、5月に1ヵ月分だけ返金の振込みというわけ。
あわてて電話で抗議。
明らかに先方の2重のミス。

結果、残り1ヵ月分6月10日に振り込みます、という返事。
↑おそいぞ~!またチェックするのを忘れそう!

経理ミスの多いことで定評あったので(1回体験済み)注意はしていたつもり。
退会届を出したのが、翌月のレッスン料の引き落とし決済後だったのですが、
それはちゃんと振込みで返金して下さり、無事終了と安心していたら甘かった。

こちらも管理不行き届きで発見が遅れたのですが、モーロクしたら‘取りこぼし’があっても、全然気がつかないことは想像に難くありません。
難儀なことですわ~。

グレは偉かった

2009年05月18日 | ファッション
ガラガラの電車の中で70がらみのオバサン3人。
(最近オバアサンと呼びたい年齢が上ってます)
全員マスクしているにも拘らず、そのオシャベリのやかましいこと。
文字通り姦しい。
マスクして、そこまでしゃべらんでも。。。
これが、マスクしてなくて感染した人だったら…ぞ~~~っ

さてさて。

神戸ファッション美術館へ行きました。
久しぶり。
たまには本業の肥やしになることもしませんと。
「マダム・グレの世界展」です。


ギャラリートークの時間なので、学芸員の方の説明付き。
お客は年配の男性(異業種の方?)と私の貸切状態でした。
入り口に服のパターンも展示してあったのですが、
興味の度合いに個人差激しく、説明のレベルに苦慮なさる学芸員さま。
それでも1時間以上も丁寧に解説して下さったので「さま」付けです。

解説を聞きつつ、自分の中でモードの歴史をおさらい。
勉強になるし貴重なヴィンテージ衣装が拝見でき、なかなか有意義な時間でした。
(それに、入場料400円、パンフ300円。財布にやさしいこと!)

ちなみに庭園美術館で開催された「ポワレとフォルチュニィ展」もこの美術館と共同企画です。
フォルチュニィの服も展示してありましたが、いつ見ても魅了されます。
イッセイプリーツとはイッセンを画します。
でも実際着たら、すぐダメになりそうなシルクのデリケートさ。

グレといえば、昔、阪急デパート看板プレタの印象があり、
派手リッチな年配コンサバ服デザイナーという偏見を持っていました。
実は全然違って、時代を超えたモードの礎を作ったパイオニアだったのです。

ヴィオネ、バレンシアガ、グレ。
彼曰く、この3人が歴史的3大デザイナーだそう。
シャネルやディオールは入りません。
服を作るテクニカルな部分での独創性がないからでしょうか。
バレンシアガの偉大さがイマイチわかりません。
バレンシアガは、ライセンスの仕事で関ったことがあるのですけどね。

グレの服は、セレブ中のセレブしか着ることのない最高級のオートクチュール。
彼女お得意のプリーツやドレープは全部手作業、手縫いで恐ろしく手の込んだもの。
今の値段にして、1着1千万円クラスだそう。たかぁ~!

4~50年前のドレスです。
流行を越えた不変的な美しさです。
当時、どれだけ斬新で優美なオーラを放ったことでしょうか。




思い出したのは人気急上昇のタダシ(TADASHI SHOJI)というブランド。
タダシさんというデザイナーの経歴も、かなり異色です。

そのブランドに似ている服があるんですよ、グレに。
それが信じられないお手頃価格。(100分の1の値段)
ほ~ら、激安! クリック

お水系とボーダレスの部分もありますが、音楽家にも大人気のようです。

今や絶滅した伝統的な素材や技術はあるものの、量産可能な技術の発展で‘高値の花’が大衆化したわけですね~。

何が本物なのかは、歴史に決めてもらうということで。。。


ウイルスが神戸に

2009年05月17日 | 健康
マスク姿の人が一気に増えました。

神戸の高校生3人が新型インフルエンザにかかったことで、神戸の3区と芦屋市の学校・幼稚園90校以上が休校に。
高校生を狙うウイルスのようで不気味です。

神戸祭りも大半の催しを中止。

「必要のない外出は自粛を」というお達しも市から出ています。

インフルエンザでここまで厳重警戒は記憶にありません。
震災を経験しているから、神戸市民は非常時に強いはず。

マスクも争奪戦。
早く収まることを祈るばかりです。


チェロリサイタル

2009年05月15日 | コンサート
チェリストが作曲した作品のコレクションです。
このシリーズでコンサートをなさっておられますが、初めて伺いました。

埋もれたチェロ名曲発掘人。

そして別の名は、

チェロの発明王・・ヴァイオリンの肩当てみたいにオリジナルの膝当てがチェロに装備されています。
エンドピンの先はゴールドの団栗みたいでした。

環境にやさしいチェリスト、チェコロジスト(勝手にワタシが命名)・・チラシは減らしてメールで広報活動。
再生紙のプログラムには「再生紙を使用しています。林を大切に・・・。」と書いてありました。森さん、林さん、仲良くして下さい。

染色家チェリスト・・フェルナンブコって染色材料でもあるそうです。
それは美しいワインレッドでした。
しかし環境保護のためこの木を伐採するのは禁止されていますよね。
今や伐採しすぎて絶滅の危機。
フェルナンブコの林を大切に。

親指星人・・親指が大活躍の曲ばかりでした。チェリストが作曲すると超絶技巧を入れたくなるのが人情でしょう。

後、今回話題になりませんでしたが、チャップリン研究家でも有名な方です。

今回はバルコニー席で、奏者の右横を上から見下ろす位置。
初めての視点です。
右手の動きが、本当にダイナミックな滑らかさで美しかったです。
鳥が羽ばたくようでもあり、水泳のフォームのようでもあり。
背筋もピンと伸びていて感心しました。

プログラムで印象に残ったのは、1958年生まれのケッペンというチェリストが作ったスペインファンタジー。
フラメンコギターならぬ、フラメンコチェロでスペインムード満点でした。

最後の鳥の歌ですが、前半尺八みたいな空気を含んだ音で弾かれたのがちょっと不思議な感じがしました。

何かと目新しいコンサートでした。


本番の脳

2009年05月13日 | 音楽
昨日のクローズアップ現代はおもしろかった。

テーマ・・・勝負強さは“脳”が決め手

『最新の脳科学から解明し、どうすれば本番に強くなれるのかを探る研究が、国内外で進んでいる。脳神経外科医の林成之医師は、選手が競技中に頭に思い浮かべる"一瞬の油断"や"不安な気持ち"などが、運動機能の低下に結びつくことを検証。北京五輪の前には、北島康介選手など日本の競泳陣に集中力を切らさないための指導を行い、メダル獲得に貢献した。』以上引用。

水泳の例でいえば、ゴールが近いと知った途端、ペースが落ちることが明らかになったそう。
その時点で脳は達成感を感じてサボりたくなるのです。
で、ゴールはまだという意識を持つ脳トレが効果的だったとか。

今や脳ブーム!?
お馴染み、髪もじゃもじゃの脳学者がコメンテーターでした。
こういう研究は始まったばかりで、1%も解明されていないそう。

キーワードは集中力とリラックス。
そして緊張をいかに排除するかです。

あとマイナス思考はご法度とか。

何だか、どなたも先刻ご承知のような気もするけど。

すでに医療機関では、それ用の脳トレがあるのですね。
そのうち、フツーの人にもポピュラーになるかもしれません。
発表会近いから、ちょっと前頭葉活性化しに○○へ行ってくるわ。
てな時代が来るかもしれません。

観光地

2009年05月12日 | 紀行
先のライブハウスは神戸の観光スポット、北野界隈にあります。
少し北東にあるスタバも、こんなんになってますねん。
行った時は大入満員でした。

ライブの前に軽く腹ごしらえと思ったのですが、どこにも空席がないっ!
(メニューはパックに入ったサンドイッチくらいしかおまへん)
私がぼう然と突っ立っている間に、M子さんの姿がない。
と思ったら、「席、あいたよ~!」と呼ぶ声が。
ほんと小回りのきく方です。
だから、ピアノも素早く弾けるのです。
ライブで弾いてくれなくて残念。

中は住宅そのままの感じです。
コチラのblogで内部の写真がご覧になれますよ。
室内でもきれいに撮れるものですね。
(よく地元情報をチェックさせてもらってます)

欧米人から見たら、「しょーもな~。。。」でしょうか。