熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

遠来の友2 サロンコンサート

2013年10月31日 | コンサート
奇遇にも近くのサロンコンサートに、遠路はるばる東京から新婚の友人夫妻がお出まし。

ダーリン様とはじめましてのご挨拶。

彼の家系は音楽家が多く、姪御さんご一家5人のお里帰りコンサートでした。
彼女のご夫君はドイツ人で世界一のオケでヴィオラを弾いておられます。

彼女がピアノ、お子様3人は3種の弦楽器。

間近でヴィオラのソロ、哀愁がある音色にシビレました。

思春期の難しいお年頃にもかかわらず?皆さんで素晴らしいハーモニーを聴かせて下さいました。
家族ならではのチームワークですね。
最後のふるさと合奏、合唱に涙が出てきました。

遠来の友1

2013年10月30日 | 日常
長崎から出張で来ていた学生時代の友人と、友人もう1名の3人で、ミニミニ同窓会ランチ。
両手に定年前のオジサン。
それぞれ恩師にお世話になったとかで実に義理堅く、
お墓参りなど誘われましたが、私は親のお墓参りもサボっている身でパス。
亡き師の作品集を作る話とか、ご存命の恩師の傘寿祝いとか、あふれる師弟愛に感心しきり。

彼らも恩師と同業者なのですが、今は学生との関係も薄くなったとお嘆き。
そして、ずいぶん前から学生からアンケートで評価される時代なんですねぇ。
お墓参りも、たぶんしてもらえないようです。

明るい定年後を迎えられることを祈ってやみません。

新レッスン46回目

2013年10月23日 | チェロレッスン
思い立って「ガマの油」覚悟で、人前で弾いている私の動画で診断していただく。

先生は実際の演奏をご存知なのですが、リアルはもっとよかったとのこと。

弾いている姿勢が自然で良くなったことなど、予想以上に評価して下さった。
先生のご奮闘の結果でもあり、ただただ感謝です。

パソコン画面を指して注意を受けると、戻したりリピートしたりして非常にわかりやすくて便利。

体の使い方、ボウイングがやはりメインテーマ。
レッスンでさんざん取り上げたのに、やっぱり手先でチマチマ弾いてしまった箇所。
ここは肩、肘からちゃんと動いています、って言われた箇所は本人も自覚あり。
なかなか思い通りにコントロールできません。

何が一番ド素人臭いか?

弾力のない硬い体、それも上半身だけで弾く姿。
躍動感、弾力、とかを体を使って出すようなボウイングを目指そう!
もっとダイナミックに弾けばメリハリやリズム感が出る。
深さや粘りを出そうという意欲を!

深呼吸しながらアップ・ダウンするエクササイズ。
これを毎日習慣にする。
元気はつらつ、生き生きした音にする!

ということでシュレーダー。
スタッカートがテーマでしたが移弦にクローズアップ。
ADG線、行ったり来たり。
発音の悪さが忌々しい。
先生のボウイングのフォームが全然違っていることに、今更ながら気がつく。
手先でなでているような自分の弾き方に愕然。
先生の真似をしようにも、やはりスキルの壁を感じてしまう。

ボウイングをランクアップするよう先生のご指導に熱が入ります。
私に出来るかな~、なんてこれっぽっちも疑ってはいけないのですよ。

継続中の曲。
元は歌曲なので、原曲鑑賞。
上記ボウイングの基礎練習をしないことには話は始まらないと。。。
音符が少ない曲は音が命。
倍音をしっかり出すつもりで。
半音の音程をとりにくいところは、声を出して歌えるようにする。
好みの音源など、目標を定めて音色を追求すること。

同日、陶芸家の友人のグループ展へ行き、
その後、地元アマオケの定期演奏会で、春の祭典とチャイコフスキーの悲愴を拝聴。
芸文大ホールが満席の大盛況。
大スターが出るわけでもないのに、大人気オケ!?

アンコールも含め、私でも知っている名曲ばかり、楽しませて頂きました。
チェロのボウイングを注視してましたが、先生のおっしゃる「弾けるボウイング」の集団でした。
お見事!


陶芸展

2013年10月20日 | アート
あっという間に一週間。
前述のコンサートのあと、陶芸展を見るため梅田のデパートに立ち寄りました。
広々としたギャラリーで、ゆっくり堪能できました。

Click!

実はずっと以前から拝見したことはあったのですが、民芸っぽいテイストがどうも親しめないでいました。
それが、「ことり」さんで美味しいお茶を頂いて以来、一変。
絶品のお茶と、彼の茶器とマッチして最強の相乗効果。
棚に陳列されていた茶器が、何だか私に呼びかけているような気が。。。
阪神大震災後、ガラスや陶器にはどちらかというと無関心だったのに、
どういう心境の変化でしょうか。

お値段が私向きではなかったのでその時は断念。

ところがパールマンのコンサートの後では、気が大きくなってしまいました。
ヨーヨー・マやパールマン、はたまたスカラ座オペラとか行ったと思ったら、
どれだけ買える???

毎日ふれていたいと思って、ご飯茶碗を買いました。
一客、パールマンのチケット代とほぼ同額でした。

毎日うれしい。



ヴァイオリン・リサイタル

2013年10月14日 | コンサート
3階のバルコニー席は、結構な見晴らし。
お隣の年配のおばちゃん達、席につくなり、
「え~、満席ちゃうやん!!!なんでや~~!?世界いっちやで~~~~~!」
特等席クラスがチラホラ空席だったりするので、確かに意外でした。
招待券が無駄になっているのでしょうか?

「こんな立派なプログラムやのに、タダやて!」
確かに紙も印刷も豪華版です。
スポンサー企業のお陰ですね。

「わ~~!見て!この福福しい手!」
私もどれどれと表紙の写真を見て、心の中で「ほんまや~~!」
小さなヴァイオリンを、こんなぶっとい指先で弾くのは至難の業ではなかろうかとステージの見どころが増えました。
 Click!

いよいよ開演ギリギリ間際で、やはり年配のおばちゃんが私の前の席に息せき切って到着。
座るなり「わ~っ!ええ席やん!!」とちょっと騒いでしまい、周りに謝る仕草をなさってた。
私もホールに入ってから一番遠い辺鄙なドアまでの間、席に対する期待がどんどん薄れました。
でも着いてみれば、奏者との高低差は大きいけど距離感は思ったより少なくラッキーという気分。
しかし前の席が埋まると、前に乗り出さないと演奏は見えないのでありました。
が、しかし、おばちゃんが寝静まって頭が下がるとよく見えます。

隣のおばちゃんも寝てしまったのか、膝の上のパンフを全部バシャ~ンと演奏中に落としてしまいました。

大阪のおばちゃん観察記になってしまってすみません。

全体的にはヴァイオリン持参の子どもさんから高齢者までのお客さんが目立ちました。

で、演奏ですが、美しい旋律を歌い上げる場面になると、一気に心が震えるというか、すごい反応に自分でも驚き。
心に入りこんで歌えるって素晴らしい。

あと目が点になりそうな手指の動き、そのしなやかさ軽やかさ。
軟体動物か、はたまた海藻かのような。
類まれな名人芸を見せて頂きました。

「悪魔のトリル」では弓の毛が切れていました。
大きな乗り物のような電動イスに座って演奏されるのですが、
驚天したのは、それが少し左右に動くのです。
あの軽やかさの源は、マグマのようにエネルギーが燃えたぎって電動イスまで動かしていたとは。
超絶技巧の曲では、ものすごく体使ってらっしゃるんですねぇ。
他の曲では、イスは動きません。
動いたら弾きにくいでしょう。

巨匠の感想は書きにくいですね。

スタンディングオベーションもあって盛り上がっていましたが、
私には猫に小判だったかもしれません。
まだ夏が続いていて体調もイマイチだったのも残念。


ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ1番
グリーグ ヴァイオリンソナタ 3番

タルティーニ ヴァイオリンソナタ ト短調 悪魔のトリル
(クライスラー編曲)

休憩

~名曲集~

チャイコフスキー 無言歌
フィオッコ アレグロ(スズキの曲とコメントあり)
フォーレ 子守唄
クライスラー 愛の喜び
ファリャ スペイン舞曲第一番

ヴィエニャフスキ エチュード・カプリースより イ短調

Vn イツァーク・パールマン
Pf ロテン・デ・シルヴァ

シンフォニーホール

新レッスン45回目

2013年10月09日 | チェロレッスン

今回、夏バテでフガフガした音になりがちでした。
元気がでません。

スタッカートの続き。
例題として課題だったポッパーのガボットの出だしだけを弾いてみる。
コツをつかめたようでちょっと嬉しい。

体はガチガチにならないよう、効果的な動きを。
いろんな動きがあるもんですねぇ。
先のSteven Doane先生も視線、顔の向きを変えたりされてました。
自然に出来るようになればいいけど、初めは却って挙動不審。

予習した他のシュレーダーのページも見ていただく。
右手、体、の使い方を矯正中なので、別の左手のテーマが入ってくると混乱してまた後退してしまいそう。
左が難しいと、アバウトな音程のまま左右共倒れの結果になり逆効果。
研究熱心なのはいいけど、ごちゃまぜに練習しない方が良い。

スローで音符が少ない、とある曲。
ヴィブラートが成長期??だそうでよかった!
フィンガリング、弓順、の変更を検討。
最大のテーマは音を滑らかにつなげること。
一音一音弾いているように聞こえる!?
まだまだ初級レベルから抜けられません。
ショック!

お勉強

2013年10月06日 | チェロ
気がつけばYouTubeのチェロレッスンvideoがずいぶん増えていました。

昔はcellochatのオジサンが一番目につきました。
彼はまだアップし続けていて、それなりに老けられて、あれから随分時間が経ったのだと。
感慨深いような、ため息をつきたいような、変な感じ。

何年経っても、何年も経ったからこそ?こういうのを再チェックしたくなります。

フェルデンクライスメソッドのvideoで、愉快なレッスンをなさっていた先生のvideoを見つけました。
ユーモアたっぷりのレッスンかと思ったら、真面目すぎてガッカリ。
ですが、短くてすぐ終わるので見やすいです。
vibratoの回がダントツにアクセスが多いのは、やっぱりみんなの悩みの種ですかね。
なぜかcellochatのオジサンまでコメントしているのでした。

英語が全部理解できたらいいのに。。。

Steve Doane Cello Videos



放置療法

2013年10月01日 | 健康
母が5年間続けた化学療法をやめて1年過ぎました。
手足のシビレなど、抗がん剤の副作用はその後もしつこく残っているものが多いのにはガッカリ。
それでも薄くなったけれど頭髪はもどり、紫色だった手足の指先も肌色に。
何より、通院しなくてもよいというのがどれほど心身ともに本人にとって楽なことか。

思えば2年前の夏、同じ病院でヘルニアの激痛でブロック注射を打ち、
さすがに予定していた抗がん剤の点滴までは無理でしょうと病院側が気を使って下さってたけど、
せっかく来たのでやります、と気丈な母。
どんなに辛くても腫瘍マーカーが下がっているうちは治療したいというのが母の本音のようでした。

しかし、ついに効果が見られなくなったのと副作用で体が参ってしまうのとで1年前に治療を中止。
母も観念して、あとは野となれ山となれと肝が座った様子。

今年の猛暑にも耐え抜き、やっと涼しくなったと思ったら、また真夏のような気温に。
母の気持ちは早くも芸術の秋で盛り上がり、知り合いの娘さんがご出演とかで珍しく一人でコンサートにも。
体が気持ちについていかずダウン。
疲れだと思うのですが・・・。

それ以前からリンパ節のしこりが大きくなっており、ピリピリとヘルペスのような痛みがあると言っています。

そんな中、近藤誠氏の広告が目につくので何冊か借りました。
そしたら何と、抗がん剤繰り返し治療や多剤併用治療は命を縮めると!?
何もしない場合と比較したグラフとかもあって、これを見る限り治療は百害あって一利なし?
乳がんの生存曲線のそのグラフ自体、そもそも治療するしないに関わらず、生存確率が低過ぎるのでビックリ。
いつのデータなのかしらん。
母のように再発転移から長い間(著者曰く命を縮める)治療して6年も生きている人は奇跡?
発病からなんと30年ですよ。
これは「がんもどき」っていうんでしょうか。

母の場合、再発でHER2陽性乳がん、リンパ、骨に転移と診断。
亡き親友が自分のように縦隔に転移したら肺に行くので大変と言っていたので医師に尋ねたら、
転移ありとのこと。
進行性で、しかもそんなところに転移しているなんて!
お先真っ暗になりましたが、治ると信じている母の力強さに逆に励まされました。

転移は消えないけれど、分子標的薬が即効性あり、
首のしこりが一気に消え腫瘍マーカーも正常値に。
但し、よい結果が続かないのが悲しい。

今またしこりと痛みに悩まされるようになったのですが、
放置するとどんな風になるのか本を読んでもわからないので、
相談支援センターとかで今後の相談をしてみようと思います。