熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

美術館で講演会

2010年11月28日 | アート
県立美術館へ展覧会ではなく講演会に行きました。

第一部 妹島和世氏による「建築と環境」
第二部 妹島氏と蓑豊兵庫県立美術館長との対談「美術館がまちを変える」

100人程度の部屋かと思ったら、ものすごく広いスペースで1000人近い人ではないかしら。
若い学生多数。

妹島さんは昔から注目されていた女性建築家。
男性的な業界でブリツカー賞の栄誉に輝いたことは本当にすごいこと。
世界で女性で2人目の受賞。
日本の女性の現状から見たら画期的だと思う。

ポスターの写真を見たら、小野洋子みたいに鼻めがね。
ファッションもいつもコムデっぽい。

ひとめ、拝見したいと思って行きましたが、
遠すぎて、リアルではなくスクリーンで拝見しました。

彼女達が設計した金沢21世紀美術館の成功談など。
金沢市民がうらやましい。

そこの元館長が、今の兵庫県立美術館長。
ヘッドハンティングですね。
来館者の少ない美術館の建て直しに奮闘なさっています。

一番の不人気の理由は建物にあるとワタシらは実感しています。
第一印象は刑務所。
震災後の痛い時期、なぜ親しみを感じるような建物にしないのか、
よく話題にしたものです。

何でもかんでも文化勲章もらうようなヒトに建築の注文が殺到する関西の風潮はいかがなものか。

震災復興事業で、成功したのは西宮の芸文センター。
多くのクラシックファンが増えたそう。
それ以上に多くの税金(220億)を使った美術館は不振。

いろんな企画でヒトを呼び込もうと涙ぐましい努力をなさっているらしい。
クラシックの無料コンサートも毎週あるのは知りませんでした。
この日も館内の通りかかった部屋でバロックダンスのコンサートがありました。
同時刻なので行けなくて残念。

市民の自慢の交流場所を目指しているそうです。
美術、芸術の話題がなかったのが印象的でした。

講演会が終わったら、即帰りました。
毎度、出たい出口に出られず、イラつきます。





酒粕

2010年11月26日 | 食べ物
昨日、ためしてガッテンで見た酒粕の効能を試そうと思い、
手作りっぽい上等そうな製品(500g380円)を選んで買いました。

帰って開封しようとしたら、酒粕の中に髪の毛が見えている。
*カリ系列の店だったのですが、電話したらすぐ自宅まで担当者が来ました。
そこのメーカーは嫌なので返金。

今日、違うスーパーへ行ったら酒粕は全部売り切れ。

買っても口に合うかどうか疑問なのですが。

粕汁も苦手だし、酒粕なんて今まで縁がなかったよ。。。
子供の頃、祖母が火鉢で酒粕を焼いてお砂糖かけて食べていたっけ。
臭いが嫌だった。
ちょっと味見したら劇的にまずかった。
当時、肥満児で大食漢の妹ですら、手を出さないシロモノ。

ばあさんの年に近づいて、味覚が変わっているかもしれない。






四条烏丸で

2010年11月25日 | 紀行
前記コンサートへ行くまでのこと。

所用があり、阪急で京都に行きました。

用が早く終わり、四条河原町で時間をつぶそうと思ったら、
河原町駅ホームからして人、人、人。
観光シーズンのピークどす!

即、踵を返し烏丸へ逆戻り。
地下鉄に乗り換え、目的地の今出川へ行ってしまおう。

でも暗くなって御所の近くを徘徊するより、烏丸で時間をつぶした方がよさそう?
さて、どこから地上へ上がろうかとウロウロ。

私の嗅覚も衰えてないわぃ。

LAQUE
ラクエというゴキゲンなところに行き当たりまして。

ユニークなテナント構成!
ディスプレーに気合いが入っている!

ファーストファッションばかりのこの不況下にエライ!
F.O.B COOPの品揃えがとても充実!

聞いたら、何と11日にオープンしたばかり。
長生きしておくれやす。
全然混雑してなかったので、ちょっと心配。
飲食関係もすいてました。この時期ありえん!

今度ゆっくり行きたい穴場どす。



チェロアンサンブル

2010年11月24日 | コンサート
毎年楽しみにしている「チェロアンサンブルの愉しみ」
今回もすごくすごかった(感染中、このことば)。

1曲目から衝撃的に美しいハーモニー。
クラシックの中でも、さらにクラシックな感じ。
ルネサンス時代の作曲家。
いかにもシェークスピアの舞台から抜け出たような。。。
そんな映像が頭に浮かんできました。
旋律の音色もムード満点。
うっとり聴き惚れました。
ヴィブラートをかけてないので、ハーモニーが純粋な響きになると後で解説されて、な~るほど。

ドローヌのスケルツォ、スリリングで面白い。
ショスタコーヴィチのソナタの出だしを倍速で2人で駆け回るみたい。

スペインものは、スペイン人みたいでした。

という風に、それぞれの変身ぶりが見事です。
新しい曲を毎回紹介されるのも興味深いところです。

河野氏のお話。
~バレエ曲をチェロばかりで演奏すると、低音なので男性バレエ団みたいになりそうです。
「白鳥」で有名な男性バレエありましたよね?
何というバレエ団でしたっけ?
すね毛出したような演奏にならないようにします。~

ここでお答えしますと。
男性コミカル系は「グランディーバ・バレエ団」と「トロカデロ・デ・モンテカルロ・バレエ団」。
コミカルではない有名ダンサーはアダム・クーパーです。

コミカルな演奏ではありませんでした。
チェロにしては、とても軽快。さすがです。
特に「あし笛の踊り」が好き。

チェロアンサンブル用のオリジナル曲はドローヌとオッフェンバックのみ。
芸大の教え子の学生さんに編曲を頼んだ作品もあります。
曲のイメージも編曲でずいぶん左右されるんでしょうね。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ジョン・ダウランド 「ラクリメ」より 5vc
マックス・ドローヌ  アンダンテとスケルツォ 3vc
エンリケ・グラナドス 歌劇「ゴイィスカス」より間奏曲 5vc
マヌエル・デ・ファリャ バレエ音楽「三角帽子」より「粉屋の踊り」5vc

ジャック・オッフェンバック 二重奏 イ短調 作品53-2 2vc
モーリス・ラヴェル 亡き女王のためのパヴァーヌ 4vc
チャイコフスキー  組曲「くるみ割り人形」より「序曲」「ロシアの踊り」5vc
          「あし笛の踊り」「花のワルツ」<林裕編曲>

*アンコール

チャイコフスキー 交響曲第4番 第3楽章よりpizz.だけの部分

マーラー      「美しさを愛するというなら」

そして、「ロシアの踊り」
           

上森祥平 上村昇 河野文昭 林裕 藤森亮一
京都 アルティホール

アンサンブルのレッスン

2010年11月22日 | チェロレッスン
とある教室の弦楽アンサンブルのレッスンに初参加。
メンバーが揃ってなくて、低弦だけが多い!
かなり残念。
ヴィオラ不足は常としても、ヴァイオリン人口は圧倒的なはずなのに。
足りているパートで肩身が狭いワタシ。

先生のピアノに合わせての練習になりました。
音程は、その方がとりやすいですね。
(弦楽の意味が・・・)

チェロの楽譜は、2才児がピアノで弾けそうなくらいの音符の少なさ。

ウインナワルツなので、ダーダーダーとのんべんだらりと弾かないように。
どんな簡単な楽譜でも、安定した美しい音で弾くのは難しいものですね。
それに3弦、4弦ばかり押さえていると、結構左手が疲れます。
長い曲なので、すぐ迷子になりました。

クライスラーとシュトラウスで、もっと優雅にワルツに迫りたいと思います。

しっかし、次回は益々チェロが余分になるかも。
今、スコアのヴィオラパート、睨んでます。
アルト記号、読めんがな。
でも音域的には、いけそう。

ところで、チェロの方と帰りの方向が同じでした。
習っている今の先生が、とても良いというお話。
前の先生は、ボウイングの基礎訓練ばかり2年してから、
やっと簡単な曲らしきものをスタート。
まず音が出せるまでは徹底的に長い間開放弦ばかり、という方針。

今の先生は逆で、弾きたい曲は自由、サクサク進んで褒め上手。
中年になって始めた生徒には、あまり厳しくすると辞め易いとのお考え。

ゆるめのレッスンの方が楽しいし長続きして上達しましたと彼女。

ベテラン先生になると経験豊富で中年生徒の傾向と対策はバッチリでしょう。

う~~ん、たぶん私は中年の多数派に入らないのかもしれません。
サクサク進んでも、弾けてないから又繰り返して習う変なヤツです。

思えば、若い先生にばかり、習ってきましたね。





38回目のレッスン

2010年11月20日 | チェロレッスン

良くなった後のレッスンは、少々プレッシャー。

前に注意された、フレーズの最後の音が出しっぱなしというのと、
堤先生の「カザルスの虹」が頭グルグル。

結果、フレーズが一つ一つ、区切られ過ぎ。
どう繋げるかという意識がなく、ただ早々に終わる。

あちゃ~、店じまいバージョンになってしまいましたか。

音は出ているけど強弱がなくなってきている。
いつも弦、弓とも、一番鳴る同じ位置ばかり。

ピアニッシモは、前に弾き方教わりましたのに。。。
毛を少なく、スルタスト気味に、でした。

場面の変化をもっと明確に。

毎度おなじみですが、出だしと終わりの音、弾き方。

起動する音をこってり弾くとサマになる。

一応OKが出た部分でも、課題が泉のごとく湧いてきます。
細かい指摘がアチコチに。

ここから先、出来るんかしらん、わたし。





アマチュアオーケストラ演奏会

2010年11月16日 | コンサート

芦屋交響楽団です。

ロシア物オンリー。
チャイコフスキー:1812年
        :弦楽セレナーデ
ショスタコーヴィチ:交響曲12番「1917年」

アンコール
ハチャトゥリアン:仮面舞踏会

1812年と1917年にいったい何があったん?
と気になりました。

1812年は、ロシアにナポレオンが攻めてきましたが、
ロシアの反撃で敗北。
フランスやっつけたった~!という雄叫びの曲。
大太鼓や金管の爆音で、周辺の団員は耳が変にならないのでしょうか。

好対照の「弦楽セレナーデ」
同じような時期に書いたそうですが、チャイコフスキーは「何でもござれ」ですね。

1917年は、その年に起きた10月革命を讃え、レーニンを偲ぶ曲。
重厚で複雑で、ちょっと現代的。
楽章の切れ目がわからないままに、過ぎていきました。
ボンヤリしてたのかしらん。

政治家が音楽家を利用する例が、歴史的には多いですね。
それに反発してタコ氏がスターリンのイニシャルを入れたという説のある音型が最後に出てきます。
へ~ぇ。

指揮者松浦修氏によると「芦響さんは皆さん弾けるので、スタート地点が高いです。」と。
アマチュアといっても幅が広いです。
プロとボーダレスなメンバーも多いとお見受けしました。

見事な演奏を大入りシンフォニーホールで堪能させていただきました。感謝。

この楽団のキャッチフレーズは、
芥川也寸志氏の「アマチュア音楽は音楽の本道である」
わかるような気がいたします。




ママさんコーラス

2010年11月15日 | コンサート
土日はアチコチお邪魔しました。

友人のママさん?コーラスのコンサート。
神戸の室内楽のためのホールで、とても音が良いホールです。
クラシックから、同世代のなつかしいポップスまで。
寺山修司の詩を歌ったものもあり、バラエティ豊か。
とってもフェミニ~~ンなムード。

お色直しも2回。
ノースリーブのフィットした同じドレスでズラ~ッと並ぶというのは、職業柄興味深いものが。
夏にレッグマジックなるものを買って、フンフンしていると言っていた訳がわかりました。
最前列の彼女、お腹もぺったんこ、プロポーション抜群な美人に変身していてビックリ。
それにしても、あれだけ歌詞を暗記、歌も大変ですね。
美声が多く、若々しく美しいハーモニーでした。

あっ、コーラスの楽譜って、チェロアンサンブルにも使えたりして…

ゲスト出演で、知的障害のある子供達のアンクルンという楽器の演奏がありました。
素朴な竹で出来た楽器で、初めて聴きました。
楽譜もなしに、無心に懸命に何曲も演奏する姿に胸打たれます。
いよいよ体力もなくなってチェロが弾けなくなったら、この楽器だ!

夜は、大阪シンフォニーホールへ。




37回目のレッスン

2010年11月08日 | チェロレッスン
足ふみ状態、鳴かず飛ばずが続きましたが、ちょっと鳴いてちょっと飛びました。
「急によくなってますけど、どうしました?」と先生。

注意されたことが出来るまで、今までかかっているというだけでしょう。
強いて言えば、最近、針仕事が多く、その間レッスン録音を何度も聞いた結果でしょうか。
レッスンで出来たとしても、すぐ出来なくなるのを防ぐ効果はあったと思います。

未だにクリアできていないのが、ヘミオラ部分のリズム。
抜き出してその部分を弾くと出来るのに、通して弾くと、そこが詰まった感じになり、
繰り返しになるともっと詰まってくる。
メトロノームやピアノがなかったらリズムが狂うというのは悪い癖。
伴奏を頭の中で流すように。
間に入るピアノのパッセージを覚えると良い。

ちなみにこのレッスンはマスタークラスを聴講する前に行きました。
マスタークラスはバッハでしたが、付点の弾き方、リズムの取り方の指導もあったので、試しています。
付点はターータと弾かず、ラーンラと少し抜く。
これはレッスンでも言われてきましたが、逆に抜き過ぎを注意されています。
休符があるように聴こえると。
テクニックのない素人は、いつも極端から極端で、頃あいというのが難しい。

リズムをはっきりさせるには呼吸すると良いらしい。
前のめりになる拍は息を吸うと、急がずにすむようです。
次のレッスン、楽しみ。

バッハで付点の16分音符を次のアウフタクトみたいに弾くというものありましたが、
今度やってみよう。
何て言われるか。

一番問題なのは、転調からの中間部分。
まだ迷いながら弾いている感じだそう。
前後のテーマは、どう弾きたいか一応わかりますと。

フレーズの最後の音が出しっぱなし。
「出たとこ勝負ですね?」とワタシ。
「いいえ、勝負できてません。出しっぱなし。」と先生。
ガダ兄は残響が長い楽器だそうで、弓を離しても鳴る分、最後までボウイングを丁寧にしない癖がつきそう、というかついている。
弓は弦から離さない。離すから、次に出遅れる。
堤先生は「弓は糸から離さない。」と言われた。お琴みたい。

良くなればなったで、今まで大目に見ていたことがクローズアップ。
何度も出て来る装飾音が、均一な弾き方でない。
速さがバラバラ。
原因は、ハーフポジションの拡張が辛いこと。
手が大きければ、どんだけ楽かしらん。
でも、半ばお手上げだと思ってたけど、時間はかかるけど何とかなるもんですね。
最後の4小節のトリルも慣れてきました。

先生に嘆いてみました。
正面向いて、鏡を見ながら弾いたら左手指が固い動きで大ショック。
手の形も、理想型でなくイビツ。

先生曰く、
またそこばっかり気にして練習しないで下さいね。
手が小さいと、理想のフォームにならないこともあります。
無理に形を作って音をはずしたら何もなりません。

それより、両手のバランス、全体のバランスを考える方が大切。


近視眼的な人に思われてるような。。。