熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

24回目のレッスン(通算41回目)

2006年06月30日 | チェロレッスン

24回といえばジャスト1年経過!3代目先生に感謝です。

レッスンを待つ間、宿題と同じエチュードが聞こえてきた。
ワタシの前は若い方なのですが、ついこの間スタートなさったと思ったらもう早…
こうして、年長さんはドンドン追い越されていくのですね。
ワタクシ、同じ曲を習い続ける記録保持者だということが判明。
去年のリベルタンゴです。でもラルゴでこの記録を破りそう。
能力以上のことにトライさせ過ぎたと新米先生の反省材料になってたりして。

●珍しく音階。ト長調2オクターブ。
(弓がよくなったので)音がよくなったと言われ、一応満足。
全弓でロングトーンを均一にアップ、ダウンで境目を感じないように弾く練習。
折り返しで切れ目があったり、上下で音質が変わったらダメ。
昔はレッスンの始まりはこればかり。時々矯正しないと基本も崩れてきますね。

●ラルゴ ヘンデル(ト長調)
前は力み過ぎと注意されたので、リラックスして弾き始めた途端、
「スト~~ップ!そんなゾンザイな弾き方しないで下さい!!!」
「・・・・」

指の痛みが治って、練習を再開したものの進展が自分で感じられない。
取り戻すのが関の山。
注意していた難所より、思わぬところでつまづいて、
分解掃除のごとく徹底指導をうける。
弾くたびに、出来にムラがある。まだまだ練習あるのみ。
音色もまだまだ濁ったままだ。

●LEEさんの1ポジションエチュード?
連続モノなのに、途中からさせられている。
今度最初から教えていただこう。

レッスン7
ロ短調音階 Hmoll
ロ短調の短い練習曲
悲しいイメージで弾く。

レッスン8
ヘ長調音階 Fdur
ヘ長調の短い練習曲

レッスン9
ニ短調音階 Dmoll(へ長調と同じ調号)
ニ短調の短い練習曲。

レッスン7はOKが出た。
レッスン8,9の8分音符がぎこちない。
スラーがない8分音符の行列は滑らかに弾けなくて、お手上げなのだ。

音階、調性の違い、調性の持つイメージを感じ取ること。
長調だったら、どれもドレミファ…に聞こえるんですけど、と質問。
それはそれでよい事らしい。
では長調と短調のイメージの差を感じればいいのだろうか。
ホッホッホッ、例の本、楽典の“調は24の瞳”を見よう。

今回、全体を通して何度も言われたのは押さえつけたような音を出さないこと。
黒い音符も、白い音符も伸びやかでクリアな音を出さなくては。
弓がよくなっても、右手で音をつぶしているのですね。

弓は単に水平の往復運動ではなく、∞の動きも加味する気持ちで。
それからボ~ンボ~ンとディミネントがかかった弾き方をするクセがある。
(昔のクセがまた?)
しっかり音を保って次に続けるように。

練習の成果がでないし、苦手なことばっかりで…とぼやくワタシ。
ちょっと今回は気を使って、褒めようとして下さっているのがわかる。
でも、どう褒めたらいいのか?という困惑も伝わってくる。オイオイ。
全生徒さんに同じモノサシを使うと、ワタシなんぞタチマチ落ちこぼれ。
出来ない大人を教えるテクニックを開発するおつもりで、先生これからもご健闘のほどよろしゅう。

弓を奮発!

2006年06月25日 | チェロ

‘安さん’を背負って、楽器工房へ。
見知らぬオバ(ア)サンに「重そうですね」と早速同情されてしまった。
悲痛な顔してたのね。慣れないもので。

‘安さん’にすっかり入れあげてしまった。
弦の張替え4本。
元々ラーセンなので、そうお願いしたところ後で請求書みてびっくりした。
CとGがエライ高い!
初心者用の安いチェロだから、安い弦だと勘違いしていた。
そういえばサイレントはCとG、スピロコアに張り替えたっけ。
(すぐ忘れる)

弦高を低くするため駒を削ってもらった。

試奏してみる。ふふ、弾きやすい
以前はバカみたいに開放弦ばっかりだったけど、4ポジも弾いてみた。
そしたら、何回弾いてもGのファがフガフガと変だ。
へ~、これがウルフ音ですか。
てっきり安物の特長かと思いましたよ。

あとは高音はまあまあだけど、低音がやけに軽い音に感じた。

魂柱を交換、位置もずらした方がいいとのこと。

G線のウルフは激減した。
低音がちょっとマシに響くようになった。
これだけ鳴れば上等、上等、と自分を納得させる。

チェロセットの弓はよくないし、すでに毛が傷んでいる。
my弓もカーボンの一番安い弓で、ワタシの足を引っ張ってるのではと疑っている。

前から、弓が欲しかったので思い切って買うことに。
選ぶのに一苦労。しまいに訳わからなくなってきた。
結局、最初に気に入ったものに決定。

予算は最低ランクの10万円。
最低といっても10万もするのぉ?と不可解。
調整の間、近くにあったチェロを弾かせてもらった。
黄色で新しそう。あまり好みじゃないけどこの音色の方が深い。
30万くらいだったら悔しいぞぉ。。。

コレの方がいい音ですけど、おいくらですか?
ふが~!ぬぁ~んと300万だって!?

ちょっと恐ろしい世界です。

帰って、練習、練習。
昼間で、周りはお留守。そのまま遠慮がちに弾いた。
ありゃ~、今度はD線のファがウルフやん。困ったなあ。

今度の弓はエライ!
音が伸びま~す。
音がクリアに大きくなりま~す。
いろいろ、差は歴然。

ただし、親指の先が当たるところが、角張って痛くなってくる。
ふとパンストの輪切りを巻いてみた。
輪っかもついて、中指入れて弾いたら落ちなくて安心。
だめかしら。


手元の本たち つづき

2006年06月24日 | 音楽

数ヶ月前だったか題名のない音楽会で、
「のだめ」にでてきた指揮者のテストみたいなのがありました。
番組の回答者は指揮者に限らず、全員音楽のプロ。

スコアとオケの実際の演奏との違いは?
演奏の中でメロディパートは何種?
和音の音を分析?などなど。
青島広志さん、最高得点でした。
まったくギブアップの回答者もいたのですよ。
ストラディヴァリを当てられない人もいたのですよ。
ブルーアイランドさん、例のキャラですが、すっかり尊敬の人、
雲の上の天才にランクが上がっちゃいました。

楽典、役に立ってます。
たとえば。。
ドレミファ・・・・のシは必ずスィと言って下さい。
たとえばFisとGes(異名同音、ファとソの間の半音)の演奏表現は異なりますが、
顔の表情などでも差をつけましょう。

いえ、ちゃんとした楽典です。

ちょうどレッスンの宿題エクササイズ(コピー)の意味がわからなくて、この本でお勉強中。
第一ポジションばかりの曲なのですが、同じ外見?で♯、♭がつく楽譜でも調が違う。
GdurとEmoll(ト長調とホ短調) DdurとHmoll(ニ長調とロ短調)
BdurとGmoll(変ロ長調とト短調)まだまだあるね。ウググ、頭イタ。

先生、もっと説明が必要ですね!
何の音楽知識なく、ドイツ語も読めないのですから。
半音、上に下に拡張の練習して、とナニゲにお渡しなのでしょうけど。

ところで、
○○調とかの調性が曲名の後につくのが不思議だと以前書きました。
やっぱり調性にはそれぞれのイメージというのがあって、その一覧を見てナ~ルホド。
そっか、調性はわかる人にはちゃんとメッセージになってるのね。

そして、雑誌サラサーテ。
バイオリンを体の負担なく弾く連載があった。
今回、肩甲骨がテーマ。
肩甲骨をやわらかく、よく動かせるようにする!
チェロでも肩甲骨ごと腕を動かすと、確かに音が変わりますね。
どこ見ても脱力、脱力!年のせいか頭はいつも脱力ですけどね。
カザルス特集、これから読みます。

手元の本たち 

2006年06月22日 | 音楽

音楽系の本、ますます手に取るようになりました。
読みかけもアリですが、爆笑本は意外にも「バイオリニストは肩が凝る」です!
の第一バイオリン奏者、鶴我裕子さんの裏話的エッセイ。
経歴からすると凡人のワタシなんぞ、クラシック界の女性エリート高級官僚みたいな方かしらと思ってしまう。
ところがどっこい、すっとこどっこい。

注:すっとこどっこいとは?
大阪、肉まんでおなじみ551蓬莱。
551はモーツァルトのK551(ジュピター)に由来すると信じておられる様子。
ウソですよ。電話番号からきていますよ。


非常に人間味溢れる、そして笑い溢れるクラシック界の一面を垣間見せていただき、安堵したのでありました。

クラシックもオケにも疎いワタシでさえ、面白くて読み終わるのが惜しいくらい。
人名、固有名詞がお分かりになる方には悶絶抱腹絶倒かもしれません。
檀ふみさんが、文才に目をつけて本を出すよう後押しされたことに感謝です。
音楽用語事典も付いてます。解説がかなりヒネリ技ですけど。

表題の「肩こり」はバイオリニストの職業病。
石仏並の固さを、マッサージで木仏並にしていたそう。
長年の人生の道連れが、な、なんと最近、アレクサンダー・テクニックで過去の話になったとか。
(奇跡みたいなソレ、近くにあるんですけどプロ音楽家用。)
音楽家ではないけど、チェロのせいで肩こりに悩むワタクシ。
ナントカしたい。

次は青島広志さん。次回につづく


23回目のレッスン(通算40回目)

2006年06月18日 | チェロレッスン

左の指が痛いので、いつものレッスンは無理なことを事前にお伝え済み。

偶然×偶然!で先生改めてびっくり。
チェロなんぞ担いでウロウロしてると目立ちます。
誰かが見ていますね。注意しましょう!

チェロを買ってしまったことにも、またまたビックリされた。
もう買ってしまったのだからツベコベ言わずしっかり愛用してください。
ハイ!

チェロの調弦実習。
チューナーを見ながら弦をピッチカートしながら、右手でペグを回す。
重音を弾きながら左手でペグを回すというのもさせられたけど、これは不可能。
右手でも握力不足もいいとこなのに。

質問コーナー
チェロの取り扱いについて。
宿題の楽譜で記号の意味について。
いろんな奏法の用語の説明。
その多くは初心者には関係ないのだけど。

右手だけのレッスンも用意してくださっていた。
せっかくだけど時間も残り少ないし、指の痛みがマシになったので宿題の簡単楽譜を少し弾かせてもらった。
最近のコメントは、「それぞれの音符の性格を考えること!」が多い。

久々に弾いたら、左の指が腰抜けな感じ。
でも先生は、いつも力が入りすぎてるからそれくらい。とおっしゃる。
力を入れずにしっかり押さえるというのがまだ理解できない。

プロムナード・コンサート

2006年06月17日 | コンサート


「古川展生チェロ・リサイタル」
芸文センター大ホールが2000人の老若男女で満席!
誰でもチェロを堪能できるよう構成された、
アラカルト的コンサートだった。

それにしても、前に行った古川さんのコンサートも雨だったなぁ。。
ここの天井はいったい何メートルあるのかな。
この広いホールで(まして悪天候で)響かせるのはパワー全開なのでしょうね。
(藤原真理さんのお話が蘇る)
後方の席でしたが、先日の小ホールのように音に浸るという感触は無理ですね。

佐藤勝重(ピアノ)
 
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第1番よりプレリュードのみ
ショスタコーヴィッチ:チェロ・ソナタ 二短調 Op.40全曲

休憩

ポッパー:ハンガリー狂詩曲
サン=サーンス:白鳥
フォーレ:夢のあとに
カサド:親愛なる言葉
ラフマニノフ:チェロ・ソナタ ト短調Op.19より第3楽章
ピアソラ: アディオス・ノニーノ
      タンティ・アンニ・プリマ
      リベル・タンゴ 
アンコール
アメイジング・グレイス

1部はフォーマルウェア、2部では刺繍のある白のシャツでおしゃれっぽく登場。

ショスタコのチェロソナタはワタクシ初めて。
現代の曲だけど馴染みやすく聴き応えあり。
弦をナデナデしながら弾く奏法もあるんですね。

リベルタンゴ、長いソロのイントロが続く、初めて聴くアレンジだった。
ピアソラのあとの2曲も、聴くたびに好きになる曲です。
古川さんのピアソラが出来上がっています。

タンゴって元はスペイン産ですね。
カサドのスペイン風の曲もよかったし、
古川さんは情熱的なラテン系がいいわあ。

アメイジング・グレイスも様々なアレンジがありますね。
ちょっとアイリッシュな感じがしました。

曲名を「白い巨塔」と子供に教えてるお父さん!ダメダメ。


突然チェロがやってきた

2006年06月16日 | チェロ

何だか予定が180度変更になってしまったわ。
これも世界同時株安のせいかも。
(少しばかり回復かな???)

チェロを習うのが出遅れた分、お金に糸目をつけずド下手が弾いてもウットリの楽器を買うつもりだった。
年のせいか、どこの楽器店へ行っても上等チェロを買うよう勧められたしね。
短くても下手でリッチなチェロライフ!

実はワタクシ、デイトレイダーならぬイヤートレイダーでござんす。
数年前、友人に勧められて株式投資。
その後売買はほとんどしない、というか難しいのでできない。
何よりハマルと非常にアブナイ。
一時期大含み損してたけど去年から大好調だった。(過去形)
かなりの含み益で、リッチなチェロライフが目前だったのだ。

イヤートレイダーとしては売り時がわからず、
この度アレよアレよで含み益は、ほぼ気泡となりました。

指が痛むし、心も痛む。
ちょうどそんな時、個人の方からチェロを下取りして欲しいという話が舞い込んだのだ。
常にチェロが欲しいとアピールしていた結果やね。

売り主はもうすぐべビー誕生の主婦。
独身OL時代ポンと買ったものの半年で止めてしまわれた。
練習時間が夜遅くなるのでサイレントでないと無理でしたとも。
今は生活のことを考えると音楽どころではないと、
なるほど超手狭な急階段のアパートで話してくださった。
お腹も大きいし切実感も漂って。

よくあるドイツ量産の初心者用フルセットだった。
ソフトケースはもちろん、松脂、ゴムのミュート、乾拭き布までついていた。

驚くべきことに、彼女は何もなしで調弦。
「わたし、音感ありますから。」って。
状態はきれいだし、弾いてみてこんなものかな、とすんなり決めてしまった。
やっぱりお買い上げが世のため人のため、チェロのため、だろう。

彼女の先生から、よく鳴るいい楽器に当たりましたね、といつも言われてたそうだ。
値段もあちらの言い値で決まり。
2年間の宝の持ち腐れが解消されて、よかったね。
ワタシも買ってよかったわ、と心から実感できるといいね。

チェロの持ち歩きが未経験で、いきなりこの急階段かい!?
と思ったけど背負って降りてタクシーで帰ってきた。

帰って調弦にトライしたけど、ぺグが固い。
ムキ~、汗ダラダラ~
早速A線をパッチ~ンと切ってしまった。
がんばった挙句に、この結果はないぞ!

2年放置だと、全部弦を替えるべきなのか?
自分でちゃんと張れるのか?

せっかく弾こうと思ったのに、もうガッカリそしてグッタリ。

値段相応に、このチェロは深みのない音色がする。
弾く方のレベルも最低だけど。
最高級の美音をたくさん聴いた後では、何を聴いてもダメね。
ピンキリの比較ですから。

あらら、どこへ行っても愛されないチェロというのも可哀想。
このチェロと仲良くするようがんばるわ。
最大限、いい音を出すようにしてあげるって。(イメージだけでも)
そう、名前は‘安さん’です。

先生に相談した結果、最初は楽器店で調整を受けて弦の交換(全部)もしてもらって下さいとのこと。
弦も値上がりしているそうで、気が重い。
それと雨の日は動けませんです、初心者は。


ソロコンサート

2006年06月14日 | コンサート

藤原真理さんの「無伴奏チェロの夕べ」

無伴奏チェロ組曲より第1番(バッハ)
文楽-BUNRAKU-(黛 敏郎)
無伴奏チェロ組曲より第2番(バッハ)

*アンコール*
トロイメライ シューマン
鳥の歌 

阪急宝塚から一駅のホールで、ワタクシ未踏の地です。
コンサートのお蔭で、各地に出没中。

‘小さくても響きの良いコンサートホール’というキャッチフレーズどおり、
驚くほど魅力的な響きにドップリ浸ることができた。

前に行ったコンサート、音楽用ではないホールで演奏された方が、
音響をとっても気にされていたのを思い出した。
よい演奏を最大限生かす場所は、演奏する側、聴く側の願いですね。

魅力的な響きの主、楽器はとても古いものだそう。
何だったのだろう?とググッてみたら、ヨーゼフ・ガルネリとか、
フランチェスコ・ストラディバリウスを弾かれているそう。
といわれてもピンときませんが、とにかく江戸時代です。

興味深いお話や実演を交えながらの演奏だった。
当時のように、エンドピンなしで弾いて下さったり…
弓を短く持って弾いて下さったり…
プレリュードの出だし、スラーの位置をいろいろ変えてみたり…

バロック時代、チェロは発音もよく明るい音だったのが、
だんだん大音量が求められ発音しにくく、力が必要になってきたとか。

やはり、肉体的な力が必要な楽器だと話されたのが、今のワタシには印象的。
ヴァイオリンの5倍だとか。
梅雨時は響きが悪く、発音も悪いので音を出すことに力がかかり、
音楽的なことにかけるエネルギーが減るので、この時期のコンサートは避ける。

バッハはしっとり落ち着いた演奏で、幾重にも隠れたメロディーをふくよかな音で歌い上げるような感じ。
BUNRAKUは今回で2度目。楽器も人も疲れそうで気になる曲。でもおもしろい。

あれだけの時間、お1人でみっちり濃い演奏をこなされるのは、
小柄な藤原真理さんにとってどの程度の負担なのだろうか。
ちょっとチェロを触っただけだけど、信じられないパワ~だ!と思ってしまう。

帰り電車の乗り継ぎが悪く、とある乗り換え駅でボ~ッと余韻に浸っていた。
するとチェロケースが向かいの電車ごしに見えた。
電車が行き過ぎると、しょってるのはマイティーチャーやん。なんで!?
向かいホームのベンチに座ったので、ワタシも線路ごしに正面へ行ってみた。
気がつくかな?
彼は座るなり一心不乱に携帯メール。
もしや彼女にメール中だったらと思い、「こんばんは」とメールするのは遠慮した。
結局、気づかないまま電車に乗って反対方向へ。

そしたら、センセからメールが来てビックリ。
次回レッスンの時間を少し遅らせてほしいという丁重なメールだった。
目の前にいるのにさ。ワタシへの業務連絡だったとは。
偶然×偶然!

レクチャーコンサート

2006年06月05日 | コンサート

大学と地域社会のコミュニティー形成を目的とした無料チェロコンサート。
ありがたいことです!

前回のサロンコンサートで引き続き演奏会をなさると知って行きました。
日曜当日、誰でもWelcomeなので気が楽。
暑かったけどお天気もいいし…満員だったら引き返すつもりでフラッと。

J.S.バッハ :無伴奏チェロ組曲第1番ト長調
B.ブリテン :無伴奏チェロ組曲第3番
黛敏郎:「BUNRAKU」

なかなかアカデミックなレクチャー&コンサートでした。
バッハのサラバントの独特な3拍子、メヌエットの3拍子、この違いはとても重要事項なのですね。
サラバント踊りは悩ましいので禁止されてたそうですが、何が悩ましいのかわかりません。

ロストロポーヴィッチのためにブリテンが書いた無伴奏だそうですが、
3番4楽章(だった?)が「聖なる安息」(でしたか?)、
心にズシンと響く何とも悲しげな曲でした。大感動。

BUNRAKUは日本製のチェロの代表曲だそう。
とっても斬新で、三味線や掛け声みたいな表現が見事でした。

終わってロビーでチェリスト氏を拝見したり、ホールからの景色(↑写真)を眺めたり、その辺歩いてみたりしたら、ちょっと迷子になってしまった。

大学は広い。そしてめちゃくちゃ殺風景。
ウィーン在住のチェリスト氏もヨーロッパの大学との風格の差に驚かれたに違いない。
なのに、ホールのエントランスから海が見えて感激、と言って下さった。
なるほど、ウィーンには海がない!

昔、ここを卒業したけど、実に30年ぶりの訪問。
知らない建物ばかりになって、見下ろす街並みの風景もすっかり変わっていた。
某工場群の煙モクモクがなくなっているのはマル!

在学中から殺伐としたキャンパスが情けなかった。
団塊のお兄さんお姉さんが、暴れた後で尚更だった。

唯一、樹木が立派に成長して青々と茂っていた。
オ~ンブラマイフ~!です。
木立はありがたいよね。

駅周辺も見覚えがあるのは宗教施設のみ。
日本の街並みは短命で変化が激しい。
いくら震災があったとはいえ、面影がなさすぎ。
景観がよくなるのならいいけど、そうでもない。
大学にしろ、町にしろ建物が驚くほど増えたけど、少子化、人口減社会でどうなるのだろう。
山の斜面に無理して建っているマンション群とか、余ってきたら元の山にもどしてほしいわ。
あまりの変貌ぶりにショックを受けて帰ってきました。
せっかくいい音色を聴いて来たのにね。

折りしも、同日の新聞にウィーンの景観の話が出ていた。
建築家アドルフ・ロースのエピソードがおもしろかった。
(ガウディと同時代、そして対照的だわ)


22回目のレッスン(通算39回目)

2006年06月02日 | チェロレッスン

風邪が流行ってますが、先生もゴホゴホ。

指の痛みについて報告。
左手、中指を筆頭に第二関節を触ると結構痛い。
弾く時は痛まないけど、後で応えるようだ。
かばうので指の角度が変になるかも、指番号を変えるかも、ということを事前にお知らせまで。
先生「無理しないで下さい。教え方に問題あるのかなぁ。。」

○ラルゴ
やっと、リズムと音が取れた状態。

先生の第一声は、頑張りすぎの弾き方!だった。
楽譜に書き込んだ注意報、警報を全部立ち上げて全力で弾いてるんだもの、当然ですよ。
前回みたいにテンポが加速しなかっただけでも進歩でしょ。
まだまだリラックスして弾くことは無理ですね。

また途中、楽譜を取り上げられてしまった。
トラ巻みたいな楽譜ですから。

1~4までのポジション移動がとても多いのでワタシには難曲だったけど、ここまで来れたと自己PR。(毎回恒例になりそう)
そしたら、だいぶ上手くなってますよ、と滅多に聞けないお言葉。
(よっぽど体調悪いのかしらん)

ただし、曲にするにはこれから。ほんの入り口にいるだけ。
どんな表情にするか?楽譜は何を表しているか?
音をどう飛ばすか?どこに落とすか?(サイレントは不利ね?)

こういう場合、指導者の言葉の表現力って大切ですね。
お若い先生、言いたいことが表せずもどかしそう。

まあ、イメージのお話なども。
森の精に感謝して、祈るつもりで弾きまっす!byワタシ

次回、音色、音のつながり、曲想を考えたラルゴにしてくること。
あくまでも理想ね。

そしてワタシの予測どおり「音程をしっかりせよ!」
ということで超簡単楽譜を抜き打ちテストみたいに弾かされたら、半音のところがデタラメ。
現実はこんなもの、なのでそのコピーも宿題。
第一ポジションばかりだけど、調性がいろいろ。
(ウェ~ン、また拡張やん。

○デュエット2(アレグロモデラート)

もう、これ以上弾いても上達しません、という気分。

ラルゴ同様、曲の解釈というか、表情を出すことについていろいろ。
子供がじゃれあっているようなイメージと言われても。
遊んでいるように弾くって?

そこでワタシの突飛な爆弾発言!
「この曲はあんまり何も考えずに作曲してますよね。。。」
(な、なんてことを!先生のお気に入りをケナシテしまった!)
そしたら、なんと先生も大笑いで同意なさるので驚いた。

先生はワタシ以上にこの曲と付き合って来られたわけで、もう食傷気味になられたのか?
挙句の果てに「このデュエットは一たん休止です。」ですって。
デュエット2はまだもう一曲続くのですよ。密かに予習もしてたのですよ。
「上がりではありません。」ときっぱり。
いつか上がりたかったのに。ガックリ。



あとで録音を聞いてみたら、か細い音で実に心元ないけど、ラルゴ以外に聞こえませんよ!
我ながら微笑ましかった。
もう、こうなったら無欲なもんです。

☆追記☆
ちゃんと最後まで録音を聞いてみると、重要事項あり。
先生の話がいかに右から左に頭から抜けているかわかるぅ。。。
簡単楽譜のコピーは音程とハーモニーの訓練のためだった。

簡単な楽譜で美し~~~くハモろう。(デュエットの楽譜になっている)
特に短調で半音になる時、音程が悪い。
そして。。。
重音での調弦を練習して下さい。
自分の音と人の音を聞けるようになって下さい。

耳の発達⇔聞くこと、う~~ん、難しい。