熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

こけた

2016年11月15日 | チェロ
フルートさんと、恒例、高齢の発表会にデュオで参加してきました。
前回2曲も欲張って消化不良だったので、今回はお手ごろな1曲集中。
バッハのポロネーズで、チェロはフルートに比べて楽な役割。
リハーサルも難なくこなせて、いざ本番。
出だしのズレもなく、ちょっと萎縮した響きになっているものの、落ち着いていい感じ。
客席も前回のようなざわつきもなく静かに聴いてくださっている。
あともう少しで終わり、よかったよかった!と余裕をかまし?フルートを見てみたり。

その途端、スムーズに勝手に動いていた左手が度忘れみたいになって音をはずし、
楽譜に視線をもどしても、目が泳ぎ舞い上がって弾けません。
ほんとに最後の方だったので、尻切れトンボのようになってしまいました。
もうショックでショックで。。。。
油断大敵、最後まで集中力を維持しないと何が起こるかわかりません。
最近、顔も体も気持ちもたるむ一方、活をいれられました。

やさしい曲でコケルとほんとにガックリ。引きずります。
段差のないところでつまずいて骨折したことを思えば、怪我がないだけましと思おう。

会場は小さなライブスタジオで、プログラムは多種多様でクラシックはごく少数。
今回はおやじバンドが多くて、キャリア40年とかベテランぞろい。
高校、大学時代から続いているバンドって貫禄ですね。
会の趣旨は、年配レイトスターターの発表の場ということだったけど内容は変化しています。
(だから本物のレイトスターターは肩身が狭い)
私ら世代は洋楽世代でもあり、記憶の底に眠っていた懐メロに聞き入ってしまいました。
デイドリーム・ビリーバーなんて中学生の時。
グループサウンズが盛り上がる前、モンキーズにクラス中わいてましたっけ。
クラスメートの顔まで浮かびます
なぜかイーグルスのコピーバンドが多く、
イーグルスの曲を聴くと、学生時代の合宿の光景が浮かんできました。
ドン・ヘンリーのソロアルバムまでは聴いてましたが、それから長い間のご無沙汰で、懐かしいこと。
時のヒト、ボブ・ディランを誰も取り上げなかったのが不思議でしたが、
長くて歌うのが大変らしいです。

アナログ時代のコピーの苦労話もお察しします。

来年がんばる。


これの前半↑
こわいもの見たさで本番の動画を見ると、こけてなくてもチェロはフルートの足をひっぱるダサさにあふれていた。音符が少ない曲はこわい。(音符の多い曲ももちろんこわい)

芸術の秋

2016年11月09日 | アート
秋は友人知人の音楽会や個展がいろいろ。

お2人のアラ古希先輩の個展、それぞれのレベルの高さ、踏ん張りに脱帽。
1人でスペースを埋めるだけでも恐れ入ります。
どこからそんなパワーが生まれるのかと圧倒されるアラ還でした。

お1人は織物、ファイバーアートでものすごく根気のいる仕事。

もうお1人は今開催中で新聞記事はコチラ
音楽を絵にするというアイデア。

ちなみにバッハ、チェロ無伴奏組曲を絵にしたのとかないのかしら。
検索したけど(←病気ですな)該当なし。

楽器暦はまだ4年だそうで、BGMのCDをかける前にちょっと吹いてもらいました。
CDを聞く前の方がいいのでと言うと「はっきり言うね。」とムッとされ、
いつも自分が言われている「難しそうですねぇ。」を連発したら嫌がられました。
そばにいらしたお仲間達、いつも演奏会でこれを聞かされて辛くて眠くて、とボヤき大爆笑。
義理堅く聴きに行かれるのに感心しましたが、ちゃんとお礼のご馳走つきだそうです。
身につまされました。

私もこの方々にはご馳走付で聴きにきてもらわないとだめでしょう。

ともあれ演奏は問題ありでも、これだけ絵のイマジネーションが生まれるなら本望ではないでしょうか。

音楽関連では、高校のクラスメートが参加するコーラスグループのコンサートで受付をしました。
地元名門ホールの使用申し込み抽選会で出会ったことがきっかけ。
(彼女達は2回目で当選したけど、我々は12回目!?)

出演者12名ほどで、330人以上もお客を集めるとは、どんだけ顔が広いのかと驚きです。
受付は、お花や贈り物の預かりで大忙し。
開演から終演まで、預かり業務は続き、品物の山脈ができました。

どうやってお持ち帰りするのかしら。
チェロ弾きには到底持ちきれません。

結局、私はほとんどホールに入れずモニターで拝聴するのみでした。
声が大きく、テンション高いオバチャンパワーに疲れました。
大盛況のコンサートのお手伝いで、疲れ甲斐もあるというものです。