熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

自然体のレッスン

2017年12月20日 | チェロレッスン
ふと気がつけば60代も半ばになり、チェロ歴の長さに驚嘆!愕然?!そしてこの先のチェロ歴はどうなる?

体にやさしい、持続可能な演奏法で少しでも長くチェロ演奏を楽しめたらと、縁あってベテラン指導者の門を叩きました。
自然体で弾くにはどうすればよいのか、より具体的に、意外な手法もあり、のレッスンのスタートです。
まず弓の持ち方を大幅に変更、練習中。
持ち方というより、持たない感覚。
調弦の時から、サッとそれができるように早くなりたいもの。
5度の重音をバランス良くキレイに響かせずしてどうして調弦するの?とおっしゃられても。。。
これが難しいのです。今更ながら。
今までは弓をガッツリ掴み過ぎ、固い音になり響きも少ない。
親指もつっぱり無駄な力が入るので、腕の可動域も狭くスピードも出ない。
今までの先生にも、散々同じようなことを言われていて肩甲骨や腕全体を使うことも意識していたのですが、まだまだでした。
出来る生徒は見本を示しただけで、すぐに出来てしまうそうですが、出来ない人は何年かかっても出来ない世界です。
そこで経験豊富な先生は、あの手この手でトリッキーな実験もまじえて、脱力へのプロセスを指南。
永遠の課題に臆せず立ち向かおうとヤル気にさせていただいています。
「脱力とショボイのは違う」と指摘されるように、混同気味です
頭の先からつま先まで体全体、顔の表情まで、先生の鋭い観察力はちょっとした力みや不穏な動きも見逃しません。
蛇に睨まれたカエル状態で、固くならずに弾くのは今のところ難しい。
案の定「コワイ顔で弾かないで」と言われます。
そうそう、大きな目標のひとつに「おだやかな顔、普通の顔で弾く」というのがあります。
オヤジバンドのコンサートや、自分の出た中高年のコンサートで、とてもうらやましく思ったのが、幸せそうな表情で演奏する方。
クラシックの演奏者ではなかったですが、そうありたいと切望します。
第一、チェロ弾くのはそんなに辛いもんなの?と思われたくないです。


準備運動にヨガ!
来年、不定期でヨガの個人レッスンも受ける予定。

二の腕、わたしの年ならどんだけ揺らすん?

浮世絵めぐり

2017年12月08日 | アート


もうどちらも終わりましたが、チケットをいただき行ってきました。
北斎展は大混雑もいいところ。
夕方が比較的見やすいとありましたが、とんでもありませんでした。
浮世絵は小さくて細かすぎるので、満足に見られずストレスたまるばかり。
広重展も、いつもはガラガラ閑散とした美術館ですがまあ入っていました。
それでも北斎に比べたら何と楽に鑑賞できることでしょう。
図書館で雑誌も借りてしまいました。
何だかお腹いっぱいに。
数年前、年賀状に北斎の作品をパロったのですが、その時の方が浮世絵観て面白がっていました。
ブームになると天邪鬼にも冷めてしまったような。

エルミタージュ展というこれまた人気の(北斎の混みようではありません)展覧会にも行きました。(自腹で、笑)
同時に開催されている地元ゆかりの企画展に友人、恩師が取り上げられているのでそちらが主たる目的でした。
でもエルミタージュ展、予想以上に楽しめました。
大量の西洋画を観続けていると、江戸ののっぺりした絵ばかり観続けたせいか、その表現力にやっぱり圧倒されました。
江戸の人達が初めて西洋画を観て仰天し自分たちの文化を過小評価し始めたムードが何となくわかります。

追記

BSでまたまた北斎の番組がありました。
北斎の娘のお栄さんについて、近年になって明らかになったことがあり注目されているようです。
前にも同じような特集やドラマ仕立てを見ました。
当時、女性浮世絵師は結構いたらしいですが歴史には残されていません。
北斎の作品に多く関わってきたのが娘のお栄さん。
父親並みの画才があり、いわばゴーストライター。
謎解きのように、画面に秘めた形跡を残しているといわれています。

バッハの妻も作曲の才能があったという説を思い出しました。
無伴奏チェロ組曲は妻の作品!?というBBCのドキュメンタリーを見たことがあります。
秀でた女性の歴史はことごとく抹消されてきたのは古今東西同じなんですね。

おまけ↓北斎展の美術館のあるビルの57階レストランから。大阪一望。

ねるくうねる

2017年12月04日 | 日常
年々集中力がなくなるのか、コンサートでも何でもすぐ眠くなります。
先日、自宅が断水と停電で外で時間つぶしをするはめになり、たまには映画をと観に行ったら後半寝てしまい悔しい思いをしました。
コルビュジェの名声の影に隠れた女性の意外な真実のお話で、美しい画面を楽しんでいたのに会話が英語になったりフランス語になったり変だと思いつつ字幕読んでいたら眠りに落ちて。
昔からミューズ的な女性の生涯には関心ありだったのに情けない。

1人で映画館に寝るぶんには人目もないし迷惑にもならないので気が楽。
ところが小さなチェロのコンサートの最前列中央で頭を思いっきり下げて寝てばかりのオバサングループがいました。
曲が変わるたび覚醒し、音楽に合わせて頭を揺らしたりして聴いているかと思ったら、あっという間に眠りに落ちる。
休憩中に持参のお菓子を食べはじめ、演奏が始まっても長らく口をモグモグ。
(多目的ホールなので何でもあり)
モグモグしなくなったら頭がカックンと下がり爆睡。
私の席からチェリストはほとんど見えなくて、そのグループばかり目についてしまった。
偶然いただいたチケットで全然存じ上げない演奏家のコンサートでしたが、音楽より浮世の義理での観客多しとお察ししました。

先日も、参加者多数の大学の公開講座に行った時のこと。
まったく同じようなオバサン達に遭遇。
講演が始まって速攻で1人が寝てしまい、休憩でやはり持参のお菓子を食べ、モグモグしながら講演を聴いているかと思ったらすぐに皆の頭がカックンと。
私も退屈で眠かったけど、話に出てきた固有名詞が聞き違いなのか気になり、検索してたら数珠つなぎに疑問がわきスマホと戯れてました。
スマホ歴2年未満なので講演聴きながら同時進行で調べモノ出来るのは新鮮な体験。頭は活性化へ。

年を重ねると何か観たり聴いたりするうち、やっぱりすぐ睡魔がやってくる?
それにしても皆さん、健康なお口の持ち主?
私は歯周病が進行中なので歯科に通院中。
お菓子やアメを持ち歩くなんてコワすぎます。