熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チャリティーコンサート

2012年03月30日 | コンサート

最初にこのコンサートの経緯について主催者の代表から説明とご挨拶がありました。
石坂兄弟、多忙な演奏ツアーの合間を縫ってのチャリティーコンサートです。

小さなホールで贅沢にガッツリ聴かせていただきました。
チェロはやっぱり男性の楽器と思ってしまいます。
譜面台がないので勇壮なお姿をバッチリ拝見できました。
ポッパー:妖精の踊りとブラームス:チェロソナタ2番で個人的にエキサイトしました。
残念なことに、あちこちで拍手のタイミングが変でしたね。

唯一、お兄さまのピアノソロ、ショパン幻想即興曲に訳あって涙々。

その訳とは。
このホールは距離的に意外と近いのですがアクセスが悪く、今まで行ったことがありません。
でも10代の頃、何度もこの辺は来たことがあるのです。
亡き友の最初の家がこのすぐ近く、別の友人も隣のバス停近く、数学の先生が南にある駅近く。
いろんな記憶が蘇ります。
彼女達のお陰でつまらない受験期でもどれだけ笑い転げたことか。
ピアノが得意な亡き友は、何か弾いてと頼むと必ずショパンの幻想即興曲でした。
今回、奇遇なプログラムです。

震災の被害が大きかった地域なので街並みもすっかり変わっていました。
大通りの街路樹もなくなって、まったく知らない町に。
40年以上たつと浦島タロコ。
震災復興のまちづくりの成功例、失敗例役立つといいですが。。。

いろんな意味で胸にずっしり来るコンサート、本当にありがとうございました。

アンコール 
ブラームス 歌のしらべのように

姦し演奏会

2012年03月27日 | チェロ

女3人だけで演奏会。
歌とピアノとチェロ。
亡き友が引きあわせてくれた古くて新しい友人達と。

中学から同級の優等生達ですが、私とは何の接点もない人々と思い込んでいました。
人生長くなると思いがけない接点でつながることもあるのですね。
私のチェロが加わって音楽の楽しさを3人で共有できることになり、
めでたくこの日を迎えられました、な~んて。

歌もピアノも半世紀のキャリア。
中断があっても、ずっとレッスンに通い続けている人は珍しいです。
人と音楽との融合、一体感みたいなのにまず感動。

年を重ねて弾くブラームス間奏曲は、いぶし銀のような輝き。
女性らしい性格がストレートに出てました。
この曲に出会って、ピアノが好きだと再認識したとか。
ちなみに出会ったきっかけは、どっかに書いたけど鷲田清一さんのレクチャーコンサートに一緒に行ったこと。
そこでこの曲の演奏を初めて聴きました。

歌はオンブラマイフとモルダウ。
ゆったり安心感安定感。
十代と変わらぬ美声です。
伴奏の準備が間に合わず、二人で左右連弾したのですが、ハチャメチャで大爆笑。
歌い手さんに迷惑かけました。
左手は超簡単な単旋律だからチェロで弾いてと言われたけどとても無理。
ピアノは指一本で正しい音程が出るので、今さらながらありがたいこと。

2人のこなれた演奏の後、チェロも自分比では快調に弾けてピアノ伴奏とも合ってゴキゲンでした。
すごく上達したねと言ってもらって益々上機嫌。
しかし、順番にその場で録音を聴いたのですが、激しく打ちのめされました。
美しいピアノ、歌に続き、いかにも拙いチェロの音。
楽譜は易しくてもゆっくりした名曲はアラが隠せないとはわかっていたけど。。。ここまでとは。
やっぱり音色が命ですね。
少ない音符はどの音も美しく流れるようでないとね。
チェロ弾きさんの前で弾く方が気が楽かもしれません。
チェロはチェロでもド素人のチェロはこんな音になるんだと認識して頂けたでしょう。
習っている曲を弾いた方が音はマシだとはわかっていましたが、伴奏してもらえるならと弾いてみて…いやー、勉強になりましたわ。
半世紀のキャリアの前では見習い小僧のチェロもどきでした。

新レッスン18回

2012年03月25日 | チェロレッスン

サポジ教本83
左手の拡張バタバタが前回から改善されたかどうかビクビク。
問題なしと言われて大喜び。
音もしっかり出せたと思う。

が、姿勢が相変わらず治らない。
弾いているうちに悪くなる。

83の応用パターン(スラーの変化)が各種あるのですが、
次第に左手崩れるし、右も小手先になり安定感がなくなります。
せっかく基本で鳴っていた音も貧相に。
とりあえず弾けるわという気分は木端微塵。
分解して弾いたり、あの手この手で正しく弾けるようご指導下さる。
ザ~ッザ~ッと何となく弾けた、では前に進みませんと。

こういう課題がクリアできたら、昔頓挫ししたままのドッツァウアー3番が弾けそうと思い立ち、テキストを出してきて先生に弾いていただいたらさすが見事なものです。
12個スラーを全弓4個スラーで返し。
他のどのページも美しく弾いて下さってため息。
あ~、私にはまだまだ先は遠い。

私の弾く姿がどうも腑に落ちないと先生。
無駄な力が入って不安定で苦しそうに見えるのを、どこからどう修正すべきか思案顔。
“楽器に振り回される感”をなくすにはまず練習なのですが、それだけではない何かがありそう。
う~ん、ややこしいスパイラルに入ったような。
この1年で、おかげ様でだいぶ楽器と仲良くなれたことは確かです。
体の(気の?)使い方でもっとグンと変わることが出来るとおっしゃるのですが、まだコツがつかめませ~ん!

一つ大きな収穫。
6個スラーバージョンで流されがちに弾いてショボイ出来を重ねていましたが、先生のアドバイスに従って、「どこでもブレーキをかけられる」と言い聞かせながら弾くと急に制御可能で弾けてきました。
実際いろんなところで一旦停止してみるのも練習になりました。

急いだ感じがなくなって安定してきたと先生もビックリ。
「突っ走るしかない状態」これがネックでしたね。

もう一方のレッスンで、リズムの注意を頻繁に受けていますがこれ使えそうです。

その注意部分もこちらでも実際に見てもらいましたが意外な落とし穴。
フィンガリングを変更してかなり良くなりました。
後、弓の引っ掛け具合、初速と使用量。
しっかり鳴らすべく勢いで弓を使いすぎて制御不能でした。
しっかり鳴らすのはバ-ンとアタックするのではなく、最初に弦を引っ掛ける準備で行う。
リズムの不具合もいろんな原因があるものです。
先生の見立てはいつもながらスゴイ!


レクチャーコンサート2 フランス編

2012年03月23日 | コンサート

手抜きですみません。
貼らせていただきます。


チェロはフォーレ「夢のあとに」とドビュッシー「チェロソナタ」フォーレ「ピアノ三重奏」

今回の席はエンドピンが良く見えましたが、強烈な細工物でした。

強烈といえば、「シランクス」という曲のフルート(無伴奏)の美音と音楽世界にいたく感動いたしました。
作曲法のかつてない掟破りのドビュッシーならではなのですね。
ちなみに知らん曲かと思ったら聴き覚えありました。

ラヴェルの超技巧的作曲テクの話も面白かったです。
民間の名声を得ても中央権力(ローマ賞)から疎んじられ、それをフォーレが援護したお話も。

前回でも感じましたが西村氏は音楽とワインは切れない関係のようです。
この曲はワイン片手に必ず2回聴くとのことで、退場するピアニストさんを呼び戻し、プーランク・エディット・ピアフ賛を再度リクエスト。
ピアニストさんもビックリ!?
人間はやはり機械じゃないので、2回とも違うのが面白かったです。
映画音楽の感動シーンにも使われそうな、小粋でロマンチックな曲でした。
初めて聴きましたがオシャレです。

ピアニストさん、ソロはもちろん、ソナタ、トリオ出番が多くて大忙し。
ソロは長くても必ず暗譜なので、感心します。

ということでパリのベル・エポックにタイムスリップしてみたいものです。

未来のレストランで

2012年03月18日 | 食べ物

将来、自宅でレストランを開業する予定で、
知人友人グループに試食してもらって腕を磨いている男性宅を訪問しました。
今は公務員の30代の独身青年(オバサンからみれば)。

肩のこらない家庭的なフレンチ。
ごく普通のこじんまりした住宅でした。
インテリアは○トリ。
というか、まだ準備段階で仮設?
厨房はプロ仕様で広くてすでに充実!

試食会は1日に一組、6人がベストだそう。
勤めがあるので月2日のみ限定。

女6人、にぎやかに一室占拠できるのはありがたい!
しかも最初から最後までおいしいレパートリーが予想以上に続々と!

一人でよくこなせますねぇ。
鈍くさい私は感心しまくりです。

こちらの(安い)予算に合わせて実費で作って下さるのですが、品数が多すぎて食べきれないメンバーも。
あら~、いつのまにか食が細くなってしまったのね。
ちゃんとパックに詰めて下さいました。

このメニューでは材料費から赤字ではないかと心配です。
3日前から準備してとなると…料理の時間も相当なもの。
プロになって採算取れるようにするのも並大抵じゃないですねぇ。

味をしめて、秋にリピート決定になりましたが、食いつぶしにならないかしら。
料理好きな好青年の何らかの応援になればよいですけど。

普段使いの隠れ家的貸切レストラン、需要はたくさんあると思います。
将来、予約の取れないお店になるかもしれません。


デュオ練習

2012年03月13日 | チェロ

細々とベテランさんとチェロデュオを続けています。
Vivaldiのチェロソナタにはまり中。
レッスンで弾いている5番に加えて1番も。
かなり難しいのでまだ1楽章のみ。
移動が多くて早い部分、境目が露骨にわかるんですね。

でも継続はチカラなり。
デュオを始めた頃、私が弾けないため、主に伴奏パート専門でしたが最近は交代できるようになったのが感慨深いです。

相棒さんはビギナー相手によく耐えてこられましたねぇ。

そして、いつもレッスンみたいに疑問質問に答えて頂き大感謝です。
懸案事項の拡張ですが、やっぱりワタクシ下手すぎました。
それから、苦しいシフティングに対し別の取り方をアドバイスしてもらってスッキリ解決。
使う弦、フィンガリング、わかってきたつもりでもまだまだ間抜け。

教えてもらってばかりで恐縮なデュオ、ちょっとでも前進することでお応えしないとねぇ。
1番2楽章がんばる。

PS.身につまされた騒音の話題。
ビギナーのチェロやヴァイオリンの練習は家族やご近所からピアノよりもずっと迷惑がられるという話。
ビギナーではなくなったけど弦楽器の良い音で練習できているかと言われれば困ってしまいます。

51回目のレッスン

2012年03月05日 | チェロレッスン

バタバタ気ぜわしい状態で行ったせいか不調。
気持ちを落ち着けて集中してアノ程度ですからねぇ。
レッスン時の平静さは不可欠です。
真冬並の寒さも手伝ってたかも。

あちゃ~!右手が改善されたはずなのに、左手に気を取られるあまり後退しそうに。
いや後退もアリだった?

継続中の曲。
前記のように左手のマズさを修正中ですが、まったく同じ注意を受けました。
いつまでたっても音程が悪いままの箇所を指摘され、拡張時の人差し指の伸ばし方と中指の位置を矯正。
4の指方向に重心を置くことも。
仰せのとおり何回かトライするうちに、音程も音もクリアになっていくのですが、
しばらく続けるうち、また元に戻る。
先生も呆れ顔?

私の指の復元力?はスゴイ。キープできません。
先生の手は、本当に小さくて人差し指の第一関節はピンと伸ばして押さえます。
私の手の大きさだと問題なく届くはずと言われますが。。。
届いた後、キープするためにどうすれば。。。

あとリズムに泣きました。
勝手に変にヨレたり、ユレたりするのです。
長く弾くうちにアクみたいなものが出てくる感じ?
慎重になると益々リズミカルに弾けなくなるようです。
録音を聞くとノリが悪く、ズッコケそう。

今回浮上の不具合箇所には手こずりました。
自分では気が付かないビミョーさなのですが、
見逃せない出来のようで何度も何度もやり直し。
結局、本人に自覚がないことに先生もお気づきで、
帰って録音を聴いたらわかりますよ、と言われてしまいました。

聴いたら、かなり変でよ~~~くわかりました。

一応弾けるようになるだけでなく、精度を高めてきて下さいと次回も。
細かい所の詰めが甘くマヌケな仕上がりを何とかせねば。

3楽章、4楽章、ザッと見ていただきました。
もっとリズムに乗るように。
次回はこちらを中心に。

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両先生に拡張の拙さを指摘されたので、去年しつこく練習したLeeのポジションごとのエチュードを弾いてみてガックリ。
音色は良くなっていると思います。
前は指の力が弱くて押さえられず、フガフガした音でした。

が、しかし、音程が悪い!!
拡張の指位置にズレが!!

エチュードというのは正しく弾ける状態を保つためにあるもので、
修了するためのものではないと悟りました。