熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

3回目基礎レッスン

2011年02月28日 | チェロレッスン
前もそうでしたが、家でどんな練習をどれだけしたのか尋ねられます。
結構詳しく述べなければいけません。
発音に気をつけて練習しましたとか申し上げるが、
漫然と弾いていることがバレる。

前の88番を。
音は前よりマッチベター。(うれし!)
左手が自然な形でよくなった。
しかし、まだまだ道半ば。(ガックリ!)
指定のフォルテの音が出せていない。

弓の持ち方が悪い。

このテーマはずっと続きそう。
かの遠藤真理さんも今の持ち方が出来るまで4,5年かかったと書いておられた。
でも彼女の「カマキリ形」の手は、私の先生流ではないなぁ。

スティックの方に行って握ろうとしている。
フロッグをふわっと自然に持つ。
(それが出来たらプロちゃいますか?と言いたいのを我慢)

次に音が一音一音切れる。
本人はつなごうとしているのですが。

その原因について考えを述べ、「返し」と「移弦」を重点的に練習しましたと話すと、先生のスピーチに火がついてしまった。

部分的に「返し」の練習をしても意味がない。
原因は「返し」だけではない。
いつも的外れの練習をしてはいないか?
そもそも「返し」とは・・ただ元来た道をもどること。
何もしてはいけない。
もろもろ・・・結構長かった。

チェロ歴6年以上の練習結果がコレということで、練習方法が全否定されているような雰囲気。

結局、弓が常に弦に密着できないのは、弓に重さが乗っていないから。
弦のレジスタンス(抵抗?摩擦?)を弓から感じて。(といつも言われる。)

弓の持ち方、肩や肘の動きを先生が何度もチェック。
肩が動きすぎ。
肘の動きが固い。肘を使っていない。
本日の発見は肘のマズさであります。

筋力よわよわの私は、弦のレジスタンスに弓が跳ね返されて、浮いてくるのだと思う。
弓の下で摩擦をキープするのは、フラフラの右手ではあきません。
左手も同じくて、弦の張力で、押さえようとして跳ね返される時がある。

フォルテはもちろん、ピアノの時も弓は弦にぴったりくっついている。
前の先生にもよく言われました。
弓がセロテープでくっついて離れないイメージしてみてとか。

フォルテについて先生の実演。
駒寄りで弾いてみること。
先生が弾かれると教室のチェロも名器に思えます。
バッハ無伴奏4番プレリュードの出だし、駒寄りとそうでないのを2種類弾かれた。
最初のは、パワフルで明快な演奏。ドキッとします。
はじめのを聞かなかったら、2番目も「素晴らしいですねぇ」と言ったかもしれません。
先生のフォルテは、ものすごい大音量ですが、ワタシはどこまで出せればよいのやら。

次回もまた同じ内容。
肘の使い方に注意。



入試の思い出

2011年02月27日 | 昔のこと
この前、学生時代の友人達としゃべっていて受験の思い出話になりました。
試験中ちょっとしたハプニングがあったのですが、私の記憶力が一番!
すごい観察力で呆れられました。
私はしょーもないことは克明に記憶するタイプです。

ハプニングその1、こんな時に重大な忘れ物をした受験生がいて、試験官に大きな声で堂々と訴えたこと。
その2、別の受験生、本人は真面目なのですが、ふざけた質問をして試験官を怒らせたこと。
1,2とも憮然とした試験官とのスリリングなやりとりを覚えています。

後日、他のハプニングも思い出しました。
試験当日にラブラブでお弁当を食べてるツーショット。
女子はとても高校生に見えないおミズっぽいお姉さん。
何者?何しに来てる?

試験が惨敗の自分も含めて、この人達も合格は無理と思っていたら、
ツーショットの男子以外、入学式で顔を合わせて大仰天。

私は違いますが、ハプニングのみなさんは冷やかしや成り行きの受験だったのです。
こんなところへ来とうはなかった方ばかり。

おミズ姉さんはしばらくして自主的に退学。
その後の消息はわかりません。
浪人かと思ったら、れっきとした現役で、それも大阪一の名門校出身。
(落ちこぼれてグレたにちがいない)
ちなみに試験当日に彼をナンパしたとか。

後の二人は、最初その気がなかったのに、どちらも専門を生かして堅実に公務員。
ひとりは、地方大学の副学長だなんて人生わからんものです。

入りたくて入った私は専門外の人になりました。

思い起こせば、入試の直前に浅間山荘事件もあり、大学紛争の余波が残っていました。
機動隊がジュラルミンの盾を持って入試会場を厳戒態勢です。

今じゃ、入試を妨害するのは携帯によるカンニング。
機動隊はそれらを警戒するのは向きませんね。






小さなホール

2011年02月24日 | 音楽
上記のホールを見せていただきました。
オーナーが手が離せないので、私一人、ホールへ。
小さいホールで、手に取るように音楽が聴けそう。

いい音ですよとおっしゃったので、ちょっと失礼してピアノをパラパラっと弾いてみました。
いえ弾けないので鳴らすのみ。

グランドピアノに触れたのは何年ぶりか!?
ものすごく迫力のある低音が響き渡ってびっくりした。
と同時に、指一本で鳴ったことにもびっくり。←アタリマエ

グランドピアノという楽器はスゴイ音がするわ~~と今更ながら。。。
よく響いて、快感でしたね。

ピアノレッスンが嫌いで、金輪際弾きたいと思うことがなかったのに、
何か弾けたらいいな、と弾ける人が羨ましくなりました。

こんなサロン的ホールを作ってしまう方が、ご近所にいらっしゃったなんて嬉しいご縁です。




レクチャーコンサート

2011年02月19日 | コンサート
演奏をまじえながら音楽史を解りやすく解説。
西村朗氏は、さすがN響アワーの司会者、観客にも大受けの話術!
作曲家の視点というのが、読みが深くて興味がそそられます。

ベートーヴェンを絶賛。
駄作がないというのは定説みたいですね。
この前読んだ本にも書いてありましたが、ワタシにはわかるすべもありません。
でも、弦楽四重奏は好きになりました。

人生の最後はワインを片手にフォーレの五重奏曲を聴きながら天国に旅立ちたいと西村氏。
それほど心酔なさる名曲なんですね。
残念ながら、初めて聴いてみて特に何も感じませんでした。

日が経って、お話の記憶もおぼろげになっていますが、
便利なサイトをみつけました。

スピリチュアル名曲論 レクチャー室

<プログラム>

バッハ 音楽の捧げものより「反行カノン」「反行の拡大カノン」「四声のカノン」
ハイドン 弦楽四重奏曲 「ひばり」 1楽章
モーツァルト ピアノソナタ 15番 1楽章
ベートーヴェン 弦楽四重奏曲 11番 「セリオーソ」
ショパン 子犬のワルツ
リスト ラ・カンパネラ
フォーレ ピアノ五重奏曲 2番 1楽章
シェーンベルク ピアノ組曲 作品25「前奏曲」「ジーグ」

演奏 いずみシンフォニエッタ

読んだ本からメモ

2011年02月16日 | 音楽
ピアニスト達へのインタビューより。

~まず丹田に力をこめて息を吸い、ついで身体を前屈させて息を深く吐きながら脱力する。こうすると肩までリラックスできる。

心で思っているだけでは演奏できない。
思いが強ければ強いほど緊張して身体が固くなる。
身体を解放して思い通り弾けるようになるための、純粋なフィジカルトレーニングが必要。~

~海外の先生はどんな生徒に当たっても最初にすばらしい、とてもいいと言う。
(ロシア人、何もいいところは言わなかったぞ~

お世辞ではなく、その生徒がやっていることを肯定するところからレッスンを始める。
しかし、日本の先生はまず悪いところを指摘するので、意気消沈してしまう。
この違いは大きいと思う。

教えていて胸が痛くなるのは、初めてレッスンに来た学生が、一通りざっと弾いたところで「すみません・・・」とあやまること。
教える立場としては、その生徒の役に立ちたいと待ち構えている。
どこがうまく行っていないか、自分にとって気になる箇所は当然あるが、生徒にとって気になる箇所と違うかもしれない。
とにかくヒントをくれれば自分の優先順位と相手の優先順位をとことん話し合うことができる。
しかし、「すみません」と全否定されてしまうと、とっかかりすらなくなる。
日本のピアノ教育の悪しき習慣だ。~

2回目基礎レッスン

2011年02月13日 | チェロレッスン
前より狭い教室にて。
椅子もかなり高かったけど、我慢しなければよかったです。
椅子のせいにしたくなるほど、悲しい出来。

近すぎて、蛇(サイズ的にはアザラシかトド)に睨まれたカエル状態。
非常に緊張。
深呼吸、肩を上下してリラックスを心がけるも効果なし。

弓の持ち方、重さの乗せ方にダメ出し継続中。
脱力がテーマなのに、普段よりも両手がカチコチになって、ガダ兄さんの機嫌がすこぶる悪い。
進化するどころか、これじゃ後退だわ。

ただただシンプルに上下してみてと。
練習曲の出だしのG線シ♭で。
まず音程。毎回違う。
次第にわからなくなって音痴の発作、頭真っ白に。

弓使いすぎ。
弓元までしっかり戻す。
均一でまっすぐ切れ目なく弾くことを要求しているのに、
音が中間で大きくなって返しで音が抜ける。
規定演技、どれも簡単そうなのにうまくいかない。
かなり舞い上がってきた。

勢いで弓を使い過ぎて上滑りな音になっているのは、
前の先生でもさんざん指摘されました。

教本の全弓の指示は無視すること。
私の場合は、弓元をもっと活用する。

ペザンテで弾いてみてと言われ、ペザンテの意味がわからない。
驚いた先生、音楽知識や楽譜を読む力がどれくらいなのか質問なさる。
nothingではないのですが…なんて言えばいいか…

いきなり飛びますが、先生おすすめの88番を練習してきたのでそれを。

リー作曲のアルペジオの6段。
手の形を注意されるうち、ものすごく弾きにくくなる。
思い切って、すべて忘れて自己流で弾いてみたら、先生がそれを物真似。

そうそう、私の音、そんなんやわ。と妙に納得。
ファンファンと軽い音で、先生とあまりにも違い過ぎ。

プロが弾くとビギナー用練習曲もパワフルで別世界。

こんなに出来が悪いと練習してないと思われそうで悔しいという雑念がグルグル。

そう思っていたら先生の方からかなり練習してきました?と。
私が楽譜を見ずに弾いていたから。
いつのまにか覚えてしまったようで。

応用編のスラー付きバリエーションがあるのですが、そっちが苦戦だったのに、それほど悪くないと言われる。
ただし恐る恐る弾いているので、もっと集中すること。

一番驚いたのは、拡張について今まで習った説と違うこと。
テンポやフレーズの内容を考えながら、できるだけ拡張せずにポジション移動で。

無理して1の指を伸ばしたままだと、疲れるでしょ?

でも、それをずっと学習・練習してきたのです。

時間の無駄ですね。
拡張の時の音と、そのでない時の音を比べて下さい。
拡張の音が劣ります。

あくまでも音最優先の先生です。

先生は無愛想だし、ピリピリヒリヒリのレッスンですが、
終盤になって、疲れてませんか?と気遣って下さった。
そしてアーチェリーの真似をしながら、今にも弓を射る態勢で私の話を聞いているけど(そんなにムキにならんでもええやん・・・)と吹き出された。

まさに真剣勝負!?
英語も聞き取りたいし。

音程をはずすのが怖くて、1ポジションの形にずっと手を置いたまま、
右手は弓元を弦に置いて、スタンバイして食い入るような姿勢でした。

ホッと気が抜け、手を下げ、我にかえったワタシは大爆笑。

次回も同じ曲。


定演

2011年02月10日 | コンサート
先日、ご近所の県立オーケストラへ。

チェロの西谷さんがいらした頃以来、久しぶりです。
こちらのメンバーは35歳以下で任期も短いという制限があります。
で、チェロトップに目をやると、あれ?ナイスミドルの渡邊さん?
なんとヴァイオリン属のトップは東フィルのコンマスや首席でした。
ゲストトッププレイヤーと書いてありました。

コアメンバーに続き
あとレジデントプレイヤー、アソシエイトプレイヤー、
アフィリエイトプレイヤー、エキストラプレイヤー
すごい種類のプレイヤーです。

フォアシュピーラーというのも覚えました。

指揮者は監督の佐渡さんではなく、ロシアの巨匠。
若々しい足取りでピョンと指揮台に乗られた。
全然実年齢には見えません。

定期演奏会はいつも大ホール満席の盛況ぶりだそうです。
新しいクラシックファンを拡大する優れたホールとマスコミでも取り上げられます。
おしゃれしてコンサート、隣のガーデンズでショッピングや食事。
そんなお客さんが多そうです。

パンフひとつにでも、誰でも楽しく読めるよう工夫されていて感心しました。
定期会員が多いのも頷けます。
クラシック初心者でも、通っているうちすっかりクラシック通になれそうです。

あ~、曲の感想を書く時間がなくなりました。
練習しなくては。

デュオ

2011年02月07日 | チェロ
Stjepan Hauser and Luka Sulic - Shostakovich: Prelude

あつあつデュオ
ルカ君の上目遣いについ目が行ってましたが、
1分くらいで間接べコベコのヴィブラートに注目。
長らく意味不明だった「間接べコベコ」とはこういうことだったの。。。
それにしても曲が終わってもず~~っとヴィブラートをやめないねぇ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コンスタントにチェロデュオしていましたが、半年くらい間があきました。
久々にクマさんと再会。

ドッツァウアーの二重奏の初合わせ。
ドン・ジョヴァンニのアリアを5曲の変奏曲に仕立ててあります。
「お手をどうぞ」という有名な歌らしいですが、曲によっては痕跡が不明なような気もするのですけど、よくわかりません。
音源がないので練習は半信半疑。
全部弾くと、私にしてはかなり長いです。
でも地味基礎練の反動で、今まで楽しく練習できました。(勝手な弾き方をしてしまいますけど。)
5番ハ短調の曲なんて、気持ち悪いメロディですが、投げ出さず食い下がりました。
いざ二人で合わせると、別世界の掛け合いで、カッコイイ!
面白いものですね。

クマさんとの格差が大き過ぎて、いつも心苦しいのですが、
今回は今までより大変な曲の割には、とりあえず全曲通せました。
ハモれる箇所が多くなった気がします。
楽しさ倍増。

悲しいかな6個や8個のスラーになると、合いません。
音はデコボコで出にくいしテンポもよろけます。
それから、やっぱりリズム音痴が顔を出す。
相手の音を聴けない、などと書きだすと反省だらけです。

前の前の先生の、お薦めの曲でしたが、当時は手強過ぎてパス。
眠っていた楽譜が生きました。
うれしい!

寝てはならぬ

2011年02月02日 | チェロ
新しい先生のレッスン自体は刺激的で、レッスン中は頭も体も緊張感でシャッキリ。
しかし、自分で練習となると意識が飛びそうになるのは困ったもんです。
チェロごと倒れるなよ。

チェロを弾くことイコール(私の甘い合格ラインで)音程とリズムを正しくミスなく弾くこと。
それだけしか働こうとしない鈍感な脳ミソ。
楽譜が簡単で退屈~~~ねむ~~~。

先生はおっしゃる。
とりあえず弾けることはわかっています。
その質が問題なのだと。

眠くなるような練習だけはしたくない、無意味に違いないと思ってきました。
しかし眠くなるのは真剣さが足りない証拠。
何しろ「芯のある音」に変えるよう言われているのですから、本当はボンヤリ弾けるわけないはず。
耳にもがんばってもらわねば。

音程に関しても、8割くらいの確率で#がほんの少し高くなる、ゼッタイに低く取りすぎることはなかった、と言われましたが、チューナーでチェックしたらその通り。
自分の耳はいかにアバウトか。

3の指が4に近づく傾向があるとわかりました。
音程が狂う原因が3の指だと解明できたので、それを直す努力をしようと思ったらまた眠くなったりして。。。
(以上1ポジションの話)

ここまで初歩の復習を必要とする生徒は珍しいのではないでしょうか。
今後、異色のレッスン記録、練習記録になりそうです。