熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

オルゴール

2012年06月26日 | 昔のこと


30年以上前、初めてのヨーロッパ旅行。
パリとロンドンへ気ままな一人旅。

当時、パリやロンドンには日本製の商品が溢れていました。
特に衣料品。
先進国の人件費が高いからと聞いて驚いたものですが、日本もそうなりましたね。

25才のワタシ、日本製を買わないよう気をつけながら、ささやかなお小遣いで買ったものは、後になって後悔するような子供っぽいしょーもない雑貨ばかり。
ディスプレーがとってもキレイなのでつい欲しくなるんですよね。
結局捨てました。

写真は、これぞさすがフランス!ステキ~!と感動して買ったオルゴール。
よく見たら、DancingClownと書いてある。英語やん!?
もっとよくみたらサインがkojimuraiとあり、ひょ、ひょっとしたら日本製?
激しく打ちのめされました。
私にしては、かなりのお値段だったので大ショック!

でも姪っ子達が生まれて、ウチに来るたびにこのオルゴールでよく遊んでくれました。
震災でも壊れなかったし、役割が終わっても、汚くなっても、何だか手元に置いておきたいオルゴール。

今回、大姪がグズった時に超久々に出してきました。
長い眠りから醒めた「踊るピエロさん」は大活躍。
興味を一気にひきつけてくれ、一発おとなしくなりました。
オルゴールは何年経っても美しい音色。
やっぱり生の響きはいいですね。
(図体ばかりデカくて美しい音がほんとに出にくいチェロはいったい・・・)

音が鳴っている時、赤ん坊は大人達の顔をじっと見て不思議そう。
「鳴ってるね?」と目がしゃべってました。
鳴り止んだら、床をバンバンたたいて大騒ぎ。
もっとも3日目くらいから飽きてきましたけど。

他にもこんな風なオルゴールはないものかとググっていたら、
お洒落なHPを見つけて、私のオルゴールの身元判明。
ネット時代になって、大昔の謎が解明するとは!!!

これは、大ヒット商品だったそうですね。
未だわからないのはオルゴールの曲名です。
たずねてみようかしらん。


6ヶ月、ハーフバースデーというらしい

2012年06月21日 | ベビー


あいにくのお天気の中、姪っ子2名大姪1名がこちらに遊びに来ていました。
赤ちゃんの求心力はすごい。
全員が振り回されますもんね。

6ヶ月でチェロより重い9kg。
エネルギーの塊みたいな子で、ドスのきいた大声で大泣きされた日にゃ~、オロオロするばかり。
高い、高い~~、とか荒っぽいことが大好きみたいだけど重量挙げは怖くて出来ず。

好奇心でキラキラした目が可愛くて、何でもしてあげたくなるオオオババカ。

それにしても新米ママのチェロの先生は本当にエラかったのだと改めて感謝。
昨年、大姪と同じ頃、お宅が工事中なのでお子様連れで他所でレッスンをして下さった。
一度も泣かなかったのは奇蹟!?
眠っていることが多かったけど起きている時は身内でもないのにイナイナイバーで笑ってくれたっけ。
私のオーメイちゃんでは全くありえん!!!
エネルギーが常に噴火中で、気が気じゃありませんよ。

新レッスン21回

2012年06月17日 | チェロレッスン

ショックを受けた前回のレッスンから約一ヶ月。
基礎練の効果を、はっきり認めていただけて感激。
左指がしっかりして太くなったのでは?とまで言われましたが、
太さはたぶん一緒です。

引き続き「左手の脱力」について。
脱力ができた?いえできつつある時は、Vib.もかかりやすいし指もよく回るのを感じる。
(今頃おそい?)
成功への感触は、つかんだら離さないこと!

自分で決めたエクササイズのメニューも評価していただけた。
これからも継続することが大切。
ランニングや素振りのようなもの。
手の力の衰えを日々食い止めるだけでなく、強化するためには不可欠ですね。
(嗚呼、年とともに、瓶の蓋や缶詰も開けにくくなる手の衰えよ!)

姿勢、構え、手の形、移動等、完璧な弾き方を目指しているエクササイズでしたが、2,3のクセを指摘されました。
気をつけることがまた増えました。
その分、他が退行しないように。

で、弾き方は基礎エクササイズではかなりサマになってきたわけですが、
これが曲でどれだけ崩壊するか実践。

結果、
ミスやつまづきは大きな問題ではなく、正しい方向で曲をマスターしつつあるのがポイント高かったのです。
基礎体力をつけると、曲を弾くのが少し楽になり、見た目にも自然体に近くなってきたようです。
難しくてナリフリ構ってられますかって弾くのが長年の習慣でしたね。
でも、先生の前だと少々緊張気味で、左手が固くなり本調子は出ませんでした。
それでも、格段によくなったと言われたのはうれしいです。

あ、フラフラしないように丹田も意識しつつ弾きました。

弦をかえてA,D線は倍音が豊富で良くなったけど、C,G線はアレ~?と先生。
やっぱり!!!鋭いセンセ!!!
前のラーセンソリストの方が古い弦でも、良い音なんですよね。
スピロコアタングステンは押さえやすくウルフも出にくいようですが、ガダ兄にはギャンギャンいいます。

つれづれ

2012年06月10日 | 音楽
書こうと思っていたことはたくさんあったのですが・・

思いつくままバラバラに。

◯定期的かつ間をおいて行っているチェロデュオで大爆笑。
原因はやっぱり私のリズム音痴。
先日のトリオで挑戦したケッペンを弾いてみたところ、チェロを叩くリズムが狂った上に、手が指板にもどるのが遅れる。
戻る時のポジションが変化すると早オロオロ。
「ポン!」の合いの手、ひょっこり間の抜けたリズムでこんなに笑えるとは。苦笑

Vivaldiのチェロ・ソナタ5番1楽章、
前にちゃんと合わせられたのに次第に合わなくなる。
何度弾いても合わなくなる。
原因は私の伴奏にあり。
しばらく弾かないとすっかり忘れたり、勘違いをしています。
だめねぇ。

チェロ・ソナタ1番は難しかった。

相棒さんは凝りずに又次回の予定を決めて下さいました。感謝。

◯紫アスパラガスをまた入手
珍しいものだと思っていたら、なんと!いつもの宅配の某生協カタログに載っていたので注文。
北海道のよりも器量は悪いけどお味は同レベル。値段はずっとお安い。
熊本産というのも意外。
友人には内緒。

◯基礎練
毎日、曲と同じくらいの比重で必要と思われる基礎練というかエクササイズをしています。
簡単な楽譜ですが完璧を目指して。
難は、気を確かに神経を研ぎ澄まして弾けない時は睡魔に襲われる。

効果を実感中。
一日でもサボると後退するのも実感。
先立つモノは身体能力の開発。
スタミナがなさすぎるんですの。

◯ヨージさん
ゲストが今まで心に響いた曲を10曲選ぶ番組を興味深く見ました。
コシノさんの時についで2回目。
どうしてもこの業種に興味があるもので。
だいたいクラシックは少なくて、ヨージさんはナシ。
やっぱり音楽を歌詞で聴く方が圧倒的ですね。

この方の感性と服作りがすごい憧れだった(20世紀末)時代があったのですが、音楽は接点はありません。

中島みゆきが2曲も。
人生最後に聴きたい曲が彼女の「愛だけを残せ」。
知らない曲。
選んだ理由は、人を幸福にできただろうか自問自答している時に、この曲に出会って答えが見つかったように感じたから。
人生の目的、言い得て妙。

なるほど。

個人的には音楽をするより服を作る方が人を幸福に出来る可能性はずっと大きい思っとります。
アタシ、チェロ弾いて隣近所を不幸にする自信はあります。

「人生は女、女、女」とおっしゃる。
。。。異性の服を作る方は、同性が好きな場合が多いから???と勘ぐる。
はて女性でメンズの有名デザイナーって誰?って全然別のことを考えてしまった。

ボサボサ頭のゲンズブールもお好きらしいですが、
ヨージさんの髭や長髪も昔は仙人みたいで清らかさすら感じられたのですが、
お年と共に違和感が。
浮浪者ルック?もほどほどになさって欲しい一ファンであります。

55回目のレッスン

2012年06月03日 | チェロレッスン
前置き~
先程テレビで、エドガー・モローという若者のチェロに遭遇。
好みのチェロの音質なので、大慌てで録画。
見ようとしたら他局が録画されていた
演奏は6/27(水)午前6時から 「クラシック倶楽部」 にて放送予定 だとさ

さて。。。
体調良くなかったですが、レッスン中は元気でした!

前に指摘された件で、疑問質問があったのでまずそちらから。
とても丁寧に、より具体的に指導して下さいました。
積極的に尋ねるのも重要なことですね。
生徒の個人差があるので一緒に考える時間も必要です。
レッスン内でクリアしようとすると結構時間もかかりますが。
(延長になりました)

でも、曲を通して余りアレもコレも言われても、全部が生半可になりがち。
生徒のキャパは少ないわけで。。。
部分的に集中してレッスンを受けるのは効果的でした。

今回、注意すべきは高音の時に肘の位置、指の角度。
ヴィブラートの指の置き方。
時間をかけたのがポジション移動の手の動きと親指の動き。

molt grazione ed affettuosoのシ~ファのたった2音。
ヴィブラート以前に、弓の配分、つまりスピードの変化の付け方に苦労しました。
(A地点からB地点、子供みたいに弓にシール貼りたい。)
それなりの音が出せるようになってからVib.
そうやって初めて歌えるんですねぇ。

同じ箇所を先生と交互に弾いて練習する場面が多かったですが、音量はあまり差がありません。
出すべくして出している音による音楽と、出てしまった音の羅列の違いでしょう。
それにしても、先生はバリアフリーなのに、ワタクシの移動はバレバレ。

ピアノとチェロのコンサート

2012年06月02日 | コンサート

長くblogやってますと、同じ奏者や曲を繰り返し聴いた場合、
前とまったく同じ感想を書いていることに後で気がつくんですよね。
そこしか感受性ないんかい?
ボキャ貧も激しいのう。。と悲しくなることも。
(モーロクしてきたら、継続は恥さらし。)

前半がピアノソロ。
後半はチェロとピアノ。
ピア二ストはフル回転で大変ですね。

ピアノは聴いたことがない曲ばかりでした。
ラヴェルは、シャンソンみたいなところもあって、おしゃれなフレンチテイストかな。
ベートーヴェンよりは当然ながら親しみやすい。

やっぱりピアノと言えばショパン、ショパンと言えばピアノ。
他の楽器を制してピアノがどんだけゴージャズな音楽が可能か挑戦しているかのよう。
(その分、どんだけ難しい!?)

今回、何と言っても幸せだったのが、上村氏のベートーヴェンのチェロ・ソナタを聴けたこと。
出だしの低音フレーズ、心の中で「これが聴きたかった~~~!」と叫びましたよ。
熱く語る大人の3番!名曲だと思いました。

余談ですが、ここんちのコンサートの値段設定が摩訶不思議。
定価があって、早期割引があり、新聞でたいていチケットプレゼントの告知があって
それに応募してハズレた人には割引ハガキがもらえます。
3人以上なら定価の半額以下になるんです。
2人でも早期割引よりお安いのです。
ややこしいわ~。
最初から適正価格にできないのかしらん。


観客が前方熟年層と後方学生層にパカッと分かれておりました。

追加の余談。
咳をする方の隣でしたが、うつったのか翌日ダウンして一日寝込みました。
今日復帰できてよかったわ。


<ピアノソロ>
ベートーヴェン:アンダンテ・ファヴォリ へ長調
ラヴェル:パレード
ショパン:アンダンテ・スピナートと華麗なる大ポロネーズ 変ホ長調

<チェロ&ピアノ>
ベートーヴェン:ヘンデル「ユダ・マカベウス」の「見よ勇者は帰る」の
        主題による12の変奏曲
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番

<アンコール>
サンサーンス:白鳥
ラヴェル:小さなメヌエット

阿部裕之&上村昇

@大阪倶楽部