熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

トリノオリンピック

2006年02月23日 | 日常

全然門外漢でもカーリングに引き込まれました。
華麗なフィギュアスケートは言わずもがな。
渾身の力、集中力はワタシのもろい涙腺をゆるめます。
遠い異国の地で競技するだけでもエライと思っているのです。

異国、そして涙腺といえば…
号泣本リリー・フランキー「東京タワー」を先に母が読んで、
娘にお漬物を食べさせることに精を出さなかったことを反省するのはいいけど、
元気なうちにヨーロッパ(ハワイはイヤとか)へ連れてほしいとせがまれた。
(お読みでない方には意味不明でごめんなさい。)
ワタシより元気モリモリ70代。未亡人になって数年で病抜けしたような…
海外旅行大好きのワタシが去年あたりから変調。
ルンルン気分でOK!が言えない。
更年期ってヤツかしら。。。
それともチェロの練習が出来なくなるからかしら。。。

16回目のレッスン(通算33回目)

2006年02月18日 | チェロレッスン


まずはおもしろい実験。
写真のように弓を反対に無理やり持って弾かされる?!

とりあえず開放弦。あら不思議。重さが乗ってとてもいい音がする。
4ポジなんかいい音でますよ。その音を覚えて下さい。と先生。
4ポジばかりで荒城の月をちょっと弾いてみた。
ほんとほんと!

現代音楽とかで、こういうのアリですか?
ハハハ、それはナシです。

○峠の我が家
我が家で楽勝のつもりだった曲。でも実際は無残な結果。
リズムがメチャクチャだと言われ、メトロノームを小刻みにして声に出して歌わされた。 (前回と同じご注意でまったくもう・・・)
1拍を2等分、4等分とかするの、苦手で先生に抵抗してみたけど無駄だった。
歌でできてもチェロだとスラーの8分音符で早くなり、ポジション移動や付点がつく音符のところのテンポがまちまちになる。

しかしながらとりあえずこの曲修了。

○拡張型 
峠の我が家にもある拡張型を急きょクローズアップ。
突然国籍不明の拡張専門?のエチュード本、初登場、初見でトライ。

 extended position with ♭

基本の形を変えずに上に人差し指だけ伸びる。
親指は定位置。
私が持っている本では人差し指の先は曲げると書いてあるけど
指が短いと曲げたら届かない。
先生は伸ばしたままでOKとのこと。

中指が人差し指についてこないように(短調とかのフレーズ)を何度も弾く。
(ゼッタイついてくるよ~)
3本の指が弦に対して斜めに吊上がらならない。
斜めになると音程が狂う。

 extended position with ♯

D線1ポジの4のソを3の指に移動。
親指はその分、移動させる。
ト調や二調のフレーズを弾く。

以上のバリエーションの曲が一応宿題。
指の長さが欲しいエチュードだった。
拡張型、強化デーだったようだ。

練習してきたアレコレは披露できず。
フルフルヴィブラートもお預け状態。

良いテキストが最近手に入ったので先に練習しましょうということだそう。

各アイテムをきっちり洗いなおすのは、大切なこと。
習う時期によっても理解力と消化力も違うし。

先生は教材研究がご熱心。
定番ウェルナーから始まって、コピーがどんどん増えるけど特にエチュードって一朝一夕にはできない。まさに地道な努力!

今回こそはデュエット曲で盛り上がろうと楽しみにしていたのですこしガッカリ。
親指は痛まなかったけど、やっぱり練習不足は痛かった。

でもうれしかったことが。
マイ弓(毛替え待機中)を持参しなかったら、教室の弓が激しく使いにくく鳴らない。
嘆くと先生は弓を交換してくださった。例の使いやすい弓。
おやさしい先生です…


切り傷

2006年02月14日 | 健康

手が滑って左手親指を包丁で少し切ってしまった。
泣く泣く右手だけの練習。
何もしなくてもすぐ治ったのだけど、今度は仕事中にカッターでスパーッと切ってしまった。バカバカバカ!
前は爪の右側、今度は左側。
血がダ~ラダラでてきて、いっぺんに気分が悪くなって意識が遠くなりそうになった。
そこをこらえて指を縛って血を止めた。見ないようにしていた。
しばらして止まったようなので、見たら指が真っ青に。
ワタシが真っ青になってまた気分が悪くなった。
こういうのすごく弱いのですワタシ。

指を切るなんて記憶にないくらい経験したことないのに、いったいどうなってるのかしら。
myバンドエイドも古色蒼然としていたわけで。

薬局に行って、キズパワーパッドというバンドエイドを買った。
これいいです、値段高いけど。
ピタリと貼ったままで防水だし5日もOK。
なんと治りが3倍早くなるって書いてある。
10枚も入っているけどそんなに切り傷してどうする!絶対バラ売りすべきです!

チェロは親指を離して練習中。

ゲリンガス氏

2006年02月13日 | チェロ

神戸のチェロコングレスで2度拝聴したゲリンガスさんて、すばらしい音楽家だったのですね。
昨年5月のその時はなんの知識もなかったのです。
廊下ですれ違ったり、レストランでお見かけしたのですが…

夕べN響アワーで見て遅まきながら再認識しました。
それにしても20年前の映像と今じゃ別人でした。
今の方が温和でチャーミング。
20年前は神経質そうで手が毛深い^^;。
シューマンのチェロ協奏曲を楽譜なして熱演されていた。

ゲリンガス編「鳥の歌」って、ピアノ伴奏のピロピロピロまで全部チェロで弾くのですね。
和音もたくさん入って伴奏込みの独演状態。
チェロでここまでできるのだって素人によくわかりました。見事です!

葉加瀬太郎ヴァイオリンサミット

2006年02月10日 | コンサート


行って来ました。大阪公演。
あのクラシック専門のシンフォニーホールです。

老若男女、誰もが大喜びという稀にみる傑作コンサートですよ。
客席全体でスタンディングオベーションというのも初めて!
3時間17分もの時間があっという間で、ハカセタロウ情熱マジックにかかったようでした。
これぞエンタテイメントの極みです。

ヴァイオリニストとヴァイオリン音楽の多様性、ボーダレスで演奏される機会は今までありません。
葉加瀬さんソロ10周年の記念だそうですが、圧倒される企画力です。

クラシックで研鑽を積んだ演奏家がポップス、ジャズ、アイリッシュ、カントリー等様々に活路を開いているのはとっても興味あるところ。

ヴァイオリンサミットだけど、なんとなんと大きいヴァイオリンと称して
柏木広樹さんもソロコーナーがあった。
それ以外の時はストリングス中心のオケで主席チェロ担当。
お隣の席にはかの植木昭雄さん!!!
後ろには兵庫芸文センターオケの若きチェリスト氏

ヴァイオリニストのルックスがユニーク。
葉加瀬さん、NAOTOさん、功刀丈弘さんのヘアスタイルが強烈。
柏木さんいわく関西出身の人はみなさん頭がすごい!
あと古澤巌さんはカーボーイハットにピカピカしたウエスタンの人だった。

ちなみに葉加瀬さんの少年時代のアイドルは古澤さん。
(友人たちのアイドルは、たのきんトリオ)
古澤さんは画期的なヴァイオリニストであこがれの人。
一方、18歳の葉加瀬さんに初めて会った印象を古澤さんは「これはただものではない。○○万人に一人の逸材」と思ったそう。

イケメンで勝負しない(できない)男性とうってかわって女性の美しいこと。
おちゃめな高嶋ちさ子さん、可愛くて可憐な奥村愛さんです。

最後の3曲(ハンガリー狂詩曲、フィドルファドル、情熱大陸)は全員で大団円の競演、パフォーマンスありで大賑わい。
(のだめの峰クン達がバイオリンを一斉に立てて弾いていたのを思い出した)

そして最後の最後の特別ゲストはちびっ子ヴァイオリニスト!
スズキメソードの小一前後の50人のお子様方。
子供は子供というだけで大感動させてくれますね。
ヴィヴァルディの協奏曲イ短調。もちろん暗譜で夜10時過ぎというのにしっかり弾いて下さいました。もうかわいくって…
(中央のお嬢ちゃん、ヴィブラートも弓使いも体の揺れ方もプロ同様で目が釘付け。)

これはゼッタイ行かなきゃ損のコンサートでした。


15回目のレッスン(通算32回目)

2006年02月04日 | チェロレッスン


余裕をもって行き、レッスン前に呼吸を整えてとか思っても現実はドタバタと駆け込み入室だった。次回こそ!

まず、最近引っかかりが悪いのでマイ弓を見ていただいた。
14ヶ月だけど、練習時間にすると少ない。
でも、つるつるになりかけなのでもう少ししたら毛替えしたほうが良いそうだ。
グラッサーというカーボン弓ですが、2万円台と言ったら安さにびっくりされてしまった。どうも、先生の安物弓の相場とは4万円くらい???のようだった。
いっそのことチェロとそれに合う弓を買いたいのだけれど…

○シューベルト子守唄
ヴィブラートの進歩があまりない。
小指が痛くなって練習できなかったせいもあるのかな。
もう一度、左手総点検。
ヴィブラートの数も1拍に4つと決めて出来るだけゆっくり弾いてみる。
8分音符も初めて2つ入れてみる。
きりがないので修了。

○峠の我が家(ヴィブラートなしで)
早く弾きすぎ。一ヵ所リズムを勘違い。
実はこの曲は我が家のお風呂が沸いた時のお知らせメロディ。
かなり早いテンポ。
楽譜と必ずしも同じではなく3拍子は同じでも(音符に)付点があったりなかったりする。
耳の習慣とは恐ろしいもので、魔の一ヵ所、何度言われても楽譜どおりにならない。
一度刷り込まれたら簡単に直せないのはやはり老化現象だと思った。涙
次回ももちろん継続。

あとD線シーソファ♯のポジション移動でシーの音が切れてしまわないこと。
左手総点検。今日は左手一斉取締りデーなの?
親指の位置や指の形を後ろからチェックされた。
あと肘を押したり引いたり回したりされた。
下がる移動の時の腕、肘の動きは良いらしいけど、上りは直線移動でダメ出しばかり。
ものすごく飲み込みが悪いワタクシ。
帰ってコレとかコレとか見てみるけどイマイチよくわからない。
基本が出来ないと先へ進めない。

以上2曲でト長調の音階、第一ポジションなど基礎をもう一度ということで宿題のコピーが。
☆初対面LEEさん?のエチュード3本ほど。

○デュエット1
もう時間がなくなっていたので、さらりと先生とあわせただけ。
だんだん弾きやすくなってこればかり練習していったのでマズマズのでき。
最後に弾く曲がやはり一番調子がいい。
続きも練習してきたけれど時間切れで見ていただけなかった。

行きつ戻りつの、戻りつオンリーのレッスンだった。
延々とポジション移動やヴィブラートのための腕の振り振りをした。
何度もこういう繰り返しをして会得するのだろうけど、我ながら鈍すぎるとあきれる。まあ、気長に行こうっと!先生もよく辛抱なさっているし。


チェリストはモテる

2006年02月01日 | チェロ

高嶋ちさ子さんの「ヴァイオリニストの音楽案内」にそう書いてありました。
(例によってすぐ読める本。顔文字入りの新書は初めてだ。)

但し男性の話のようで、ちさ子氏は来世では絶対男に生まれてチェリストになり、人生を謳歌するのだそうです。
ヴァイオリニストにモテるそうですが、「のだめ」の菊地君もガールフレンドの交通整理に苦慮していたので、全般的にモテるのかもしれません。

キンキン音のするヴァイオリンは弾いてる本人もウルサイとか。(やっぱり)
そこでチェロのやわらかな音色で包み込んもらったら、自分の音もまろやかになりチェリストに守られていると錯覚しfall in loveとなるらしい。

ちなみにちさ子氏のご夫君はチェリストではありません。
チェリストの妻ってピアニストが多い気がしますが、どうなんでしょう。
一方通行みたいですね。

ちさ子氏は自他とも認めるチェロ贔屓で、本(サブタイトル「クラシック名曲50選」)の中で、ちゃんとチェロ2曲も入れてます。
(1曲もないCDクラシック100と大違い!!!)
特にコンチェルトに関して、商売柄ヴァイオリンコンチェルトは冷静に聴けないので、一番好きなのはなんとドヴォコンだそうだ。(これはワタシでもお馴染み)
もう一つのチェロの曲はチェイコのロココ風の主題による変奏曲ですって。
(どんなのかまだワタシは知らない)

以前、ラジオで彼女が大人になって習うのはチェロがいい!と話すのを聞きました。
音域は狭いし楽譜もとっても簡単、すぐ読めるし、簡単でもいい曲があると勧めてました。
本の中でも‘チェロでもこの箇所はヴァイオリンくらい難しい’なんて書いてあって、チェロってピアノやヴァイオリンの人にとってはメチャ簡単な楽器というイメージなのかしら。
少なくともか弱い女性には重労働って感じはしますけどね。

さて、あちこちバレンタインチョコ売り場が幅をきかせるシーズン!
チェリスト氏は大豊作なわけね。
先生を見る目が変わった!?