エルガーチェロコンチェルト&ホルスト惑星
寡聞だったジャン!
ジャン・ワン様。
あらっ、写真は近影ではありませんね。
この曲はドラマチックに悲しすぎて困ります。
(ドラマチックというのは、デュプレの映画「ほんとうの・・・」のシーンがすぐ頭によぎるから。単純)
CD聴くたびに、何でこんなに暗いのか!いったいこの暗さは?と疑問でした。
だってワタシでも知っている「愛の挨拶」「威風堂々」とギャップがありすぎるもの。
なんていうのですか?コンサートで配られる冊子。
それを読んで納得。
作品が書かれたのは大量殺戮の嵐、第一次大戦終結直後で、最愛の妻が亡くなる前年なのです。
この作品を最後に、めぼしい作曲は出来なかったとか。
弾き手が誰でも、曲は悲しいのではありますが、
最初から強烈な催涙弾が命中したかのように、泣けて泣けて。。。
なんだかわかりませんが、説得力ありました。
音量があって、2階の席(中央前方)にもしっかり、はっきり届いていたのも一因?
1階中央で聴いた○○さん、や○○さんの時でも、ここまで音量は感じられず、CDの時はチェロの音量を調整するのかな、と思ったくらい。
アンコールは無伴奏を冷静に聴きました。
(5番アルマンド、4番サラバンド)
休憩
近くでチェロ弾きさん達の会話が。
ひょえ~、この曲くらいは弾けるって?
「アマティ…アマティ…よ~~~鳴るな~!」
「あんなスゴイ弾き方して壊れへんのかな~?」
そっか、アマティという名のチェロでしたか。
見かけによらず、ご老体もいいところ。
使用楽器は1622年A&H・アマティで、故ソー・ウィン・ラム氏の家族の篤志により貸与されたものである。
だそうであ~る。
席の周辺、エルガー派とホルスト派にお客さんの関心が分かれていたみたい。
どちらか寝て、どちらか起きるみたいな。
ちなみにワタシは両方、感涙にむせびながら起きていました。
惑星は様々な楽器のオンパレードで、パイプオルガンまでスタンバるというめったに遭遇しないチャンス。
ずっとスタンバイしているけど、弾くのはちょっとでしたね。
最初のSF映画の前奏みたいな部分と、ジュピターのお馴染みのメロディが聴けたらそれだけで満足なのです。
チェロ10台でシビレますね。また涙です。
5台の、トンチンカンな音に慣れていたもので、有り難味が沸騰気味。
発表会と仕事疲れの後、大ヒットのコンサートでした。