熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

関西のホール

2008年01月28日 | 音楽
イシハラリリックアンサンブルのチケットが補助席だけど取れました。

♪イシハラリリックアンサンブルとは♪
1993年イシハラホール誕生とともに
ホールのレジデントアンサンブルとして結成。
関西を音楽生活のふるさととし
いま国際的に活躍するわが国トップアーティストたちを中心とした
16人の弦楽アンサンブル。
リーダーはNHK交響楽団ソロ・コンサートマスター堀 正文。
~イシハラホールHPより~


去年は気がついたら、時既に遅し。
すばらしいアンサンブルメンバーなので、次回は是非と思い、住所・氏名を登録してもらいました。
届いたのは、なんとこれが最後の主催コンサートというお知らせ。
親会社が経営難で、このイシハラホールが単なる貸しホールになるのだとか。
また、大阪の文化の火が…
ほんとうに残念です。

クラシック業界の方から伺ったお話。
50年前の日本に存在したホールは、たった30くらい。
それが今や3200余りも。
大半がここ20年間の公共事業(箱物行政?)で出来たとか。
20年前といえば、バブル真っ最中。
イケイケドンドン、日本中がお金を使いまくっていた時に計画が進んだのでしょうね。

関西(大阪)では、50年前にフェスティバルホール、
25年前にシンフォニーホールと、
民間主導型でホールが出来てきました。
馴染みのある公共ホールが思い浮かびません。

当分これ以上の計画はないだろうと言われている公共大型ホールが、兵庫県立芸術文化センター。
2年前に出来ましたが、こちらでは「芸文センター」で通用するようになりました。
税金200億円もかかっているのですが、今のところ予想以上の盛況で、苦戦する巷公共ホールの中で大健闘です。
地元民としては、ありがたいことです。
総支配人がシンフォニーホールを育てた方と知ってな~るほど。
それに芸術監督・佐渡裕さんの草の根活動、テレビ活動(題名のない音楽会司会)で益々相乗効果を生むことでしょう。
コンサートの東京一極集中は言わずもがなですが、関西もファンが少しずつ増えてコンサートも増えればいいなぁ。

ところで大阪府知事、橋下氏圧勝ですが、どうなるのでしょうね。

62回目のレッスン(通算79回目)

2008年01月19日 | チェロレッスン
先生、年末年始の諸々の激務から開放され、少し講師業に熱が入ってきました。
指導力がワンランクアップです。

最近では、ゆーちゅーぶのレッスン動画や、チェロレッスンのDVDとか便利なものがあります。
それらを活用して、レッスンで教えてもらえなくても、早々にヴィブラート付きで名曲を弾きこなす生徒さんも実はいらっしゃいます。
楽譜の読み方もわからないところからスタートして、アッという間でしたね。

先生も失業の危機を感じたのか、以前「その気になれば自分で弾けるようになる時代ですね。」と弱気な発言。

カンがよくて、意志強固の人には、独習し易いとってもいい時代です。

鈍くて、意志薄弱なワタシみたいな者は、やはり誰かに手取り足取りしてもらわないと難しいです。

ということで、先生の意識改革のせいか、今回はいつもより快適なレッスンした。

前回のことを記憶されているし、練習効果が出ている所は評価、手薄なところは楽譜に記入。
「ココがこれだけ出来るようになったから、コッチもがんばれば出来ます。」
とか、希望を持たせる発言が出るようになりました。

不具合の原因をすぐ見つけられたり、対策をすぐ説明できたりした時、とっても楽しそう。
周囲をぐるぐる回って、構えからネックの裏の親指までこまめにチェックして下さるのは助かります。
最年長の初心者で手がかかるでしょうが、やりがいを感じて下さることがあれば、こちらも大変うれしいです。
フルフルハウスさんの場合はゆっくり時間をかけて進む方針です、とのこと。
ま、それ以外方法はないとも言えますが。

○重音のエチュード

一回目にしては予想以上の出来らしい。
♭2つ、変ロ長調が言えなくて呆れられた。
調性の見分け方の説明。(右から左・泣)

変ロ長調音階。
全部1の指で音階。
重音の指の置き方で、1音だけ弾く。
重音を2個スラーで。
などいろんな指示。

左親指に力が入りすぎ。
高いポジションの時、肘をもっと前に。
スラーの時、音をもっと繋げる。
ポジション移動が、直線的。

録音を聴くと、やはり音が固くてショボイこと。
もっときれいなハーモニーを響かせたい。
次回も。

○ト長調メヌエット ベートーベン鈴木3の5

残り10分強で。
一番の難所がまだクリアできておらず。
A線、ソファミレ16分音符 
音がモゴモゴ。
4pos.→1pos.の段差解消すること。
あと1週間、‘ゆっくり練習’で、徐々にテンポを上げてみる。
その暁には?!

その前のレソソーファ♯ーソーラ~~の高音部分は、賞賛に値すると言われました。
あと、trioのスラースタッカートは音がかすれなくなった。
持ち方を変えるより、手首をしっかりさせて弾くことに注意しましたと報告。

スラーで衝撃アクセント未だ2箇所。
音程2箇所。
スラースタッカート、3拍目が早くなって流される。
(31選で同じ曲の楽譜を見たら、3拍目はスラーがついていない。ついていない方がいいな。)
ポジション移動の反復練習の時は、上り下り両方でするのが効果的。


そうそう、前回、先生と曲想で見解の相違とか書きましたが、
スズキの楽譜が悪くて、ピアノ伴奏のチェロ部分のスラーが一部欠けていたのです。
いつも、ピアノ譜を先生がご覧なもので、食い違いが起きました。

だんだん弾き易くなってきたこの曲、次回も。

重音

2008年01月15日 | チェロ
重音ばかりの教本から、抜粋でかなり宿題が出ています。
この教本は、もっと上級者向けではないかと思われます。
今、自分にとって一番必要な基本練習は何だろうと思いつつ、一応素直に練習することに。

写真は6度の重音。(G+D線、D+A線の類似楽譜も)
それぞれ1音ずつ弾いてから、2音一緒に。

正しい2音を取るのも、2弦鳴らすのも、と~~~っても苦労。(特にC+G線)
やわ~~~~。
そしてそのうち、今どこを弾いているかわからなくなる。。。。

ド・ソ・レ・ラが出てきたら、開放弦と共振するのでわかりやすい。
共振させたところで、もう1音慎重に重ねる。
どうかしたら、4弦ともすんごい共振。
喜怒哀楽の激しいガダ兄さん。
きれいにハモったら、全身でOKサインを出して喜んでいるみたい。

いい音、豊かな音を出すためには、音程を確かにするということが不可欠なのですね。
(何を今さら。)

‘安さん’の時より倍音が顕著に響きます。
サイレントではこんなにも共振しません。

より一層の難しさを知ってしまいました。
狭いストライクゾーンに入るか否かで、こんなに違う!

でも、ガダ兄さんの本当の音を探っていく喜びは大きいので、重音の練習に頑張れそうです。

鶏がら

2008年01月14日 | 食べ物
前に書いたスロークッカーというお鍋は、この冬大活躍。
家中、レストラン、カレー屋、おでん屋、中華料理店、そして黒豆の香りがめまぐるしいです。
特にレストランの香りには、来られた方がビックリして下さいますね。

只今、鶏がらスープを追求中。

お米を炊くとか、出汁を引くとか、スープを取るとか基本をおいしくする楽しさにハマっております。

長ネギの緑部分、セロリの葉、パセリの軸いろんなものが、ゴミ箱へ行かず冷凍庫に眠っています。
鶏がらは買うお店によって、出来上がりにすごく差が出ました。
臭み、脂肪分が強いものに当たるとショック。
冷えてトロリ~~ンとコラーゲンが主張するものと、サラサラのものと。
デパ地下の高級鶏がら、名古屋コーチンのものはサラサラでガッカリ。
お味はクセがなくとっても上品なのに。

だいたい4,5時間煮込みます。(夜中、タイマーで)
本当にそんなに煮込まないといけないのか疑問に思って、朝から煮て1時間ごとに味見してみました。
やはり2時間くらいではまだまだ水っぽい。
4時間くらいたつと、別物のように深みのある味!
これだけうまみエキスが出ると、味付けに塩分をかなり控えることができます。
5時間も煮たら、干上がりそうと思ってストップしたり、いろいろ。

調べてみると、一般に売られているのは若鶏の鶏がら。
ブロイラーなんて、スープ向きではないらしい。
そもそも、よいスープをとるには老鶏でないとダメですって!!!
市販されていないので、入手困難だとさ。
老鶏の鶏がら欲しい!!!
現状のスープでは、本当のうまみがわからな~~い?!

年老いたニワトリでないといい味が出せないとは意外!!!
     

何が言いたいか、お分かりですね。

年とったらチェロのいい味出て欲しいな。

ピアノ&チェロ 初デュオ練習

2008年01月08日 | チェロ

こんなバリエーションの数々がなんとも…


東京から年末年始帰省していた友人M子さん。
昨年の春から、ピアノのレッスン開始。
レッスンは子供の頃以来ですが、個人的には好きで時々弾かれていたそうです。

一度、チェロと合わせて下さいと、We're all aloneをリクエストしていました。
言い出しっぺのくせに、気がつけば準備不足のワタシ。
ショパンが弾きたくて習っているのに、この曲でレッスンまでつけてもらったM子さんに何とお詫びしたらいいか。。。
せんぱぁ~~い(1才上)、許して下さい!あ、せんぱいは禁句でした。

この曲、ピアノの楽譜はありますが、チェロの楽譜がないのでレッスンで取り上げてもらっていません。
(先生にチラッと話したら、そんな曲知りません、と言われたし。)
溝口さんのCDの耳コピと、弾き語りの楽譜(オクターブ高い)を参考に自主練のみ。
CDと歌の楽譜もかなり違うのでややこしい。

いや~、リズムに参りました。
ピアノ楽譜はCDより遥かに凝っていてリズムが難しい。
それに合わせる、チェロもリズムが取りにくい。

お正月、姪っ子に特訓してもらったのですが、拍を数えることが出来ません。
テキトーにCDのリズムの真似をしているだけ。
拍を4分音符で数えたり、8分音符で数えたり、いろいろさせられた。
でも、すぐ拍がどこかへ。
こんなんでピアノと合わせられるわけがない!
あんまり拍が、拍が、と言われたので、「どうせ拍ない症ですから!!!」
ということで、特訓は爆笑の内に、匙を投げられた。

当日は5時から1時間半、各自、別室で練習。
その後6時半から2時間合奏。
老体に鞭打つワタシタチ。

やっぱり、拍で苦しみました。
メトロノームも、むなしくズレまくる。

尤もそれ以前に、チェロは音程も、弓順も訳ワカメ。
それと高音のサビが、壊滅。
一番の問題は、どこで入っていいかオロオロ。

とりあえず合わせてみようということだったのですが、ハマリますね、これは。
何とか、サマになるよう頑張ろうという気にモリモリなって来ました。
生ピアノと一緒に弾けるなんて、とにかく愉快!!!楽しすぎ!
ピアノはすご~く辛いかもしれませんけど。
でも、CDと違って、どっちも主役だからね。
ピアノの先生に、この楽譜が弾けたら、たいていのポップスが弾けると言われたそうです。

最後に、今習っているショパンの「幻想即興曲」をリクエスト。
小さな体から、あんなパワフルで早い演奏ができるなんて!
あまり謙遜なさるので、もっとマッタリバージョンかと思っていました。
正直、感動しました。
楽譜も♯♭いったい幾つあるのかしらん。
黒々とした楽譜読むだけでも頭痛になりそう。
デュオの曲より、よほど難しそう。

彼女の手を見ながら、昔習っていたピアノの先生を思い出しました。
小さくても、きっとピアノ向きなのですね。

こんなトシになって再挑戦して、あんなにしっかり弾けるM子さんに大拍手。
M子さんは習う動機もはっきりしていて、ショパンの○○とリストの××が弾きたい。それだけ。
幻想よりもっと難曲ばかり。
きっと幻想に終わらず、実行しそうな勢い。
いずれ指の動きも衰えるから、今は挑戦あるのみという考え方。
発表会にはバージョンアップでチャレンジ。

一方、もし発表会に出るなら、余裕で弾ける易しい曲というワタシ。
なんだか、自分に大甘な性格がよく出てます。

さてさて、練習前後も、興味深い音楽トークは尽きません。
古い付き合いですが、音楽で接点ができるとは誰が予想できたでしょう。
人生、おもしろいもんです。

今度、春に帰省して下さるそうなので、それまでにチェロを何とかしないとね。
2月逃げる、3月去る、あっという間ですぞ。
ここで成功したら、目標にしているステージにエントリーですよ!

61回目のレッスン(通算78回目)

2008年01月06日 | チェロレッスン

4日の初レッスン。
教室の暖かい室温に弦が馴染むまで時間がかかるので、事前に練習室を予約してウォーミングアップ。

冬休みでレッスンは少なく、先生ものんびりモード。
スタイリッシュに変身なさってましたが、福袋かどうか訊ねるのを忘れました。

新年の先生の抱負は、なぜか重音を強化。
ワタシの目標は、ガダ兄さんのキレイな音を引き出すことと申し上げる。

○重音のエチュード

突如見せられた重音専門の本を初見で。
最近、重音を弾くことがないなあと思っていたので、タイムリーだとは思いました。
最近、譜面を読むことがないので(アカンやん!)、初見がお手上げ。
楽譜を読めなくなっているのと、C,G線の第4ポジションの音の位置関係も忘れています。
今の課題曲はA,D線の頻度が高いですから、使わないとキレイサッパリ忘れるものです。
覚えるの遅いけど、忘れるの早い。

○ト長調メヌエット ベートーベン鈴木3の5

「キレイな音が出かかってます。」
一応、喜ぶことに。
曲の解釈、曲想について、見解の相違。
先生がいろんな風に弾いて下さるのを比べるのも勉強になります。
こうしたいと思っても、両手のコントロールが不完全なので伝わりませんね。

ずっと黙認されてきた、一番の難所‘ラーーソファミレドーシー’
いつまでたっても、失敗ばかりなので、
遂に、「今までどんな練習してきましたか?」と先生。

もちろんテンポは落とすし、スラーも取って分解したり。
練習できない日でもその部分だけ練習したり、ベストを尽くしたのですけど。

特訓の始まり。泥沼に入ったような時間。
左肘の使い方にも問題ありとのこと。
小指、薬指のアーチも崩れている。
ポジション移動を復習。

インテンポでクリアできるはいつの日か?
逆上がりや、跳び箱が飛べなかった小学生時代を思い出す。
それらは終に出来ないまま今日に至る。
(腕の力が虚弱だということを再認識)

とにかく、まだまだ練習してみます。

trioのスラースタッカートも音がカスレがち。
ものすごく苦手。
弓の持ち方を再チェック。
浅すぎると言われたのですが、小指が短いので深く持ちにくい。
深い派と浅い派があるようですが、先生は深い派推奨。
ワタシ的には混乱するので、どちらも試して音が出る方に決めたいと思います。

ある程度まで弾けるようになって、その後の壁が厚すぎるこのメヌエット。

いつまで経っても思うように弾けない・・・
指が短いから弓を深く持てない・・・とかイラついてましたが、
そんなことはチワワの屁(byもも日記さん)いえ、ねずみの屁

こうして元気で新年早々チェロが弾ける有難さ。

たとえ、うまく弾けないままに体が衰えてもそれも良し、というくらいの懐の深さで生きていきますぜ!


2008年 あけましておめでとうございます

2008年01月04日 | チェロ
cello mouseでググると、↑こんなの出ました。
ヴァイオリンのミュートですが、チェロ用もあります。

年末年始、1年半ぶりに音楽好きの姪っ子が来て練習をチェック。
プレリュードなんて有名な曲を聞かせたので、かなり驚いてくれました。

「すご~い!上手になったね~!」
(ほんと?うれし!)

「お母さんにまだ勝ってるよ~!」
(あたりまえじゃ~!3ヶ月のビギナーに負けてたまるかっ!)

新年早々、レッスンそしてピアノと合奏の予定あり。
チェロと共に始まる、2008年
今年もどうぞよろしくお付き合いのほどを。