昨日の新聞に、指揮者、大野和士さんのインタビューが載っていました。
都響の音楽監督に決まったそうで、抱負を語っておられたのですが、
その中で子供の音楽教育を上げられていたのが印象的でした。
クラシック界も様々な面で先細りの危機感が強まっているのでしょう。
子どもや若い世代にどれだけアピールできるかが、もはや音楽家の必要条件です。
フランスやベルギーでは子供に音楽を聞かせるノウハウが発達していて、
ただ受動的に聴くだけでない参加型が主だとか。
大野氏の例、一つのテーマを取り上げ、絵や詩を書いたり、音楽を聴いたりするアイデアは面白そう。
豊かな情操が育ってほしいものです。
実はコンサート記録もサボり気味なのですが、
ベルギーからお里帰り中の日本人妻カップル二組の演奏家がなさった「子どものための音楽会」に行きました。
まさに参加型質疑応答型で、「ステージの楽器に中で、ぞうさんのダンスを演奏するなら、どれがいい?」などの演奏者の質問に、子供達は元気に答えていました。
コントラバスだって、何となくわかるんですね。
主催者は「育てなきゃ!」という意欲に燃えておられました。
お子様達はステージの前の特設こどもコーナーでおとなしく聴いている時もあれば、
走り回ったり、親の席に行ったり、ステージに上がろうとしたり、寝っ転がったり、泣き喚いたり。
私は目まぐるしい変化を観察するのに気が行ってしまいました。
子供は元気で正直です。
子供の心をつかむのは難しそうですね。
でも、これって一つの特技、才能で、亡き親友が本当に上手で、子どもの心ワシ掴みのヒトでした。
そして音楽的才能も豊かでした。
そういうスタッフと音楽家と協力してもいいかもしれないと思いました。