熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

新レッスン12

2011年10月30日 | チェロレッスン

脱初心者弾きの心でサポジ教本。
76番、本には指示がないのですが、開放弦なしの指番号で弾くと大変難しい。
アクセント、弓分量の指示、<>の指示、全部加味すると益々難しい。
最初、気負って力んでいましたが、脱力とリズムを意識すると3回目にやっと良くなってきました。

78番はもっと調子が上がってきて、先生もびっくり。
音楽になってきましたね!!!
先の展望が見えてきましたよ!!!

ところが、79番から無残。
展望が即消えた?
「弦を1本、2本越えて移弦」というのがテーマ。
気にしていた右手を見て頂こうと思っていたら、先生は左手に大きなNGを次々発見。
(右手は肩甲骨まで使う感覚がすこしつかめてきました。
うまくいくと音が違うから面白い。)
最近、大きい縦移動の手の形は意識する機会が多かったけど、大きい横移動の場合、見過ごされていたようです。
ワタシ固有の問題なので詳細は省きますが、鏡を見ながら過去にした同じポジションの練習曲を弾いてみることに。
先生とワタシと鏡で見比べ、愕然とする。

どこの指板でも正しい指並べ、アーチの手の形をキープ、今までの先生にも注意されていました。
プロになっても難しい項目だとおっしゃっていたような。。。(そういうのだけしっかり頭に刻みこまれる)

この基礎レッスンで、左がだいぶ確かになってきたから、ヴィブラートに挑んでいるのですが、基本を守りつつヴィブラートが出来ないと、手の形が崩れて逆効果になっては困ります。
ショックなことに左手親指も仕事しないくせに力だけ入る癖も再発。
すぐ、あちこち変な力が入る体質なのかしらん。

脱初心者の心で、初心に返って1ポジションのA線⇔C線移動の正しい手の形を模索中。
それから、姿勢という大きな課題もありました!
姿勢を良くして弾きますと宣言しておきながら、弾いているうちに次第にうつむきになってくる。
譜面台高くしても暗譜してしまうから効果なし。
これはよほど気をつけないと!!!

この教本、気づかなかったボロがぼろぼろ出て来て、ほんとにイャ~な本です。
でもこの後押しがあるから、曲を弾くと前よりも弾きやすくなるのがわかります。
痛気持ちいい本。
曲を弾くために、まずアタリマエのことがもう少し高いレベルでこなせるようならないとね。





The Grand Trio 行ってきました。

2011年10月26日 | コンサート
藤森亮一氏が参加されているThe Grand Torio(ピアノトリオ)です。

10月24日月曜14:00~
13:30開場
芦屋サロンクラシックにて
(〒659-0095 東芦屋町3-9)
チケット5000円 要予約先着40名

主催 The MusicCenter Japan

ドビュッシー ピアノ三重奏 ト長調
ショスタコーヴィッチ ピアノ三重奏曲第2番 ホ短調 作品67

ピアノ 横山 美里
ヴァイオリン 小森谷 巧
チェロ 藤森 亮一


The Grand Trio Perform Glinka's "Elegy" Live

この映像ではフォイアマンをお使いですが、今は元のアマティだそうです。
アジャスターがありませんね。

行ってきました。

難しそうなプログラムでしたが、ホームコンサートのような親密さで、ぐんぐん音楽が迫ってきて、ショスタコなんて襲撃されるかのよう。
極小のホールで一流の演奏を聴ける機会は極めて少ないです。
お客様の中にも名演奏家のお姿が。
チェロの近くにおりましたので、美音直撃。
濃密な時間はアッという間。
短い間の割にはバラエティ豊かな世界を体験できました。

アンコール
グリンカ エレジー
プロコフィエフ 「3つのオレンジの恋」からマーチ

神奈川県から里帰りしていた妹のバーチャルなチェロ仲間達がリアルにご対面。
灯台もと暗しの姉なのですが、お陰でご縁が出来て楽しみが増えました。

47回目のレッスン

2011年10月25日 | チェロレッスン

前回の曲。
16分音符がキビシイのでまだ60くらいのテンポが精一杯。

改善の跡が見られるとのこと。

相変わらずフレーズの終わりの処理がマズイ。
拡張部分の音程。

指示はないけどCDではritがかかっている箇所があって、
そうしたくて弾いたところ、拍感があやふやに。
(本人はそう感じていないのが悲しい)
ritでせっかくテンポをゆるめておきながらまた早くなる音があったり。
徐々に何かをする、というのは難しい。

あと交互にmfとpがきてコントラストをつけて会話のように弾きたいところ。
その場合の弓の使い方。
繋いでしまわず一旦仕切り直すつもりで。

「楽器がしっかり鳴るようになってきましたね。」
お~~、なんてうれしいお言葉!
あくまでも当人比です。
先生に申し訳ないのですが、これはまさに新(基礎)レッスン効果です。
音質・音量・響きの偏差値みたいなものがあるとすれば、先生が変わるごとに急上昇!!!
最初、どの先生も高偏差値に向かって指導されるのですが、たいして練習もしないドン臭い生徒だとお互いに限界を感じて、つい低偏差値に甘んじてしまいます。
難しい曲になったりすると一層その傾向に。
(あくまでも当人例。私の場合、曲だけのレッスンでサウンドの偏差値アップはさほど期待できなかっただけの話です。)

この曲の注意点はだいたい出揃ったようで、仕上段階へ。
次回の曲も決めました。
スズキ版ヴィヴァルディ チェロソナタ5番ホ短調。
弾ける楽章まで。

続・充実の日曜日

2011年10月19日 | コンサート

一時帰国中のブリュッセル在住のチェリスト西村志保さんと高木洋子さんのピアノ。
そしてスペシャルゲストの石田聖子さんとのデュオ。

志保さんの陽気で気さくなキャラで、コンサートがグッと楽しくなります。
アルペジョーネ・ソナタでスタート。
こんな近くで、こんな難しい曲の実演を拝見するのは初めて。
ピアノと息のぴったりの爽快なソロでした。

デュオのプログラムには、このワタシが持っている楽譜もあり、夢中で聴きました。
メロディがアヴェ・マリアで伴奏が無伴奏プレリュードの編曲版。
それから楽譜は違いますがヴィヴァルディ・チェロソナタホ短調。
ピアノ+チェロデュオで。
元々、ピアノとチェロのために書かれてはいないそう。
何と心地よい響き、魅力的な曲なんでしょう。
スズキ5巻に出ている曲ですが、プロの手にかかると別物、まさにバロックの逸品です。
楽器自体も音色が極上だし、楽譜では表示できない様々なプロの奏法で、
同じ楽譜、同じ曲でも底知れぬ差が出るものですね。

石田聖子さんの低音がこれまたハートにズンズン響く美音。
下のパートが多かったので、印象的でした。

強力なデュオは、本当に楽しいですねぇ。
2cellosにあやかって、女性版も人気出るかも。


コンサートホールと違って、こういう場ではコミュニケーションも魅力です。
志保さんとお話できました。
妹や、志保さんつながりで、ステキなベテランチェロ弾き氏とも。
ご一緒したチェロ弾き嬢とも人脈がつながってチェロ界は狭いです。
それぞれ、示唆に富んだお話が聞けて後でジワッとうれしくなりました。

久々の楽しい夜遊びでした。
帰って激しく空腹。
お店で、ごく薄マルゲリータせんべい?半分しか食べていません。


お留守番の母はお陰さまで大丈夫でした。


充実の日曜日

2011年10月17日 | コンサート

シンフォニーホールで芦屋交響楽団。
マニアックな選曲で、アタシ大丈夫かしらんと。。。
杞憂でした。
ラヴェル、「ノーブルでセンチメンタルなワルツ」「ダフニスとクロエ」
頭にいろんなイメージや映像が浮かんでは消え、ファンタスティックな体験でした。
後者の曲の1番は聞き覚えがあります。何かのタイトルバック?
ドビュッシー的なところはお国柄なんでしょうか。
ラフマニノフ交響的舞曲も、美しい旋律、バラエティ豊かなソロで素晴らしかったですが、ラヴェルに比べたら、曲自体が何となくモッサリした感じ。(ごめんラフさん)
まったく同時代の作曲家なんですね。(ラヴェルが2才年上)
見事に奏でられる音楽に浸りつつ、前記の愛称ニケ・ドレスで優雅に演奏なさるチェリストマダムも拝見出来て、人生後半になったけどチェロに出会えてよかったとしみじみ。。。。感謝

シンフォニーホールのお次は三宮ピアジュリ。
つづく

伝説の鬼才

2011年10月15日 | アート
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楽しみにしていました。
初日オープニングに潜入。
ウィークデーにも関わらず、ファンがたくさん!女性ファンも多いこと!

大砲を打つパフォーマンスもあって、だだっ広い展示室なのに、驚くほど人が密集。
たまたま奥様(とっても可愛い美人)とお話してて、「すずめ脅し」が作品の原点にあるのではと。
案山子は知っているけど、「すずめ脅し」が何たるかわからんワタシでお恥ずかしいこと。
爆音で活を入れてもらいました。

鉄、鉄、鉄、の作品群は、大規模ですごい存在感。
苦手な建築物ですが、良くマッチして作品を引き立てていました。

いわばリサイクルの鉄をここまで壮大なスケールに進化させるパッションは何だろう。

ウチは祖父の代から鉄工所をしていて鉄とはご縁があるのでした。
ハタチくらいの時、鉄を切ってひんまげ、溶接してグラインダーかけて作品もどきを作ったことがあります。
当然ながら女性には重くてしんどすぎる作業でした。
今なら、父が生きていたらエンドピンをいろいろ試作してもらえるのに、な~んて。

野生化とする書いてありましたが、野生化というよりも男男してました。
その反動か、たまに女装するパフォーマンスもしはりますけど。

類まれな気骨の持ち主。
こわさのなかのかわいさみたいな、作品と人。
もう一度、ゆっくり見てみたいです。

いろいろある関連イベントの中に、意外や意外、指揮者サドさんとのトークが。
ちゅう様はクラシックファンなのかしら。あんびりーばぼー。
ものすごくシュールな組み合わせで、見間違いかと思いました。
あ、1812年で大砲使うとか。。。?




新レッスン11

2011年10月13日 | チェロレッスン
サポジ教本74~78番 
拡張とポジション移動がテーマですが、ヴィブラートに重点。
左手に注目のレッスンでした。

ヴィブラートがよくかかるようになってきた。
音と音を切れ目なくヴィブラートをかける練習。
74番で一か所、ものすごく美しく弾けていたそう。
自覚がないのが問題。(録音きいて初めて納得)
成功した時の感触をしっかり記憶して、自分のものにすること!
今の、よかったかみたい。で終わってしまわない。
ふふ、レガートの道が開けた瞬間!

一本の弦に指並べと、弦が変化する時の指並べとの狂い。
決まって音程が悪くなる場所あり。
小指を工夫すること。短いから。
つまり重音の時の手の形。

何て事ない練習曲、78番で初心者弾き(必殺ブザー弾き)の地が出て、前記の注意を受ける。
74番とのギャップに先生はガックリされた模様。
見放さないで下さいね、先生。

さらば初心者

2011年10月11日 | チェロ
もうすぐチェロを習い始めて7年にもなります。
母曰く「誰にも言いなさんな。」
やはり自他共に出来の悪さは認めざるを得ないわけで。。。

ま、いろんな原因があって今のキビシイ現状があるのですけど、
当人はダブルのレッスンは充実して楽しいし、お気楽に万年初心者と半ば開き直り傾向。
初心に返って基礎に重点を置いて以来、それなりに成果も上がり、
ハッピーなチェロライフではあるのですが、そこに思わぬ落とし穴。

新レッスンの先生に、初心者弾きが、体に染み付いている、
脱初心者の自覚を持って下さいと、痛いところを突かれました。

易しい練習曲くらい言われなくてもちゃんと音楽的に弾くこと!
どうせ下手ですから、みたいな弾き方は絶対にNG!
弾けるようになってきているのだから、もっと自信を持って!
人に聴いてもらうつもりで弾いてみること!

私は最近、アマチュアでもバッチリ弾ける人のチェロしか聴く機会がなく、
千里ではなく万里の道も一歩から、どころか何光年もの落差を痛感してました。
人前で弾くなんて、恐れ多いレベルということも。
その点は客観的に自分に対して厳しく見ているのです。

その厳しさを、自分の練習になぜ反映できない?
ふいを突かれましたね。
肥えた耳で、なぜそんな弾き方になってしまう?
注意されればちゃんと直せるのに。
結局は、自分に甘いということ。

はい、簡単な練習曲でも、ビックリするような音色で歌い上げ、アッと言わせますわ。
私は初心者と違いますから。
とたまにはアグレッシブになってみよう。

46回目のレッスン

2011年10月05日 | チェロレッスン

余談
私の聞き苦しいチェロにも動じることなく、先生の赤ちゃんは階下で大の字になってスヤスヤ。
夜、私も久々に意識して大の字になってみたところ、
長年、左肩が床につかなかったのですが、べったり大の字になれた!
老化(50肩)が一周回って正常になった感じ?
母の老化現象、椎間板ヘルニアも少しずつ良くなってきました。
自然治癒力に感謝。

新曲
後で録音を聴いてみると、幼稚な演奏にげんなり。
でも、新レッスンで予習した時の演奏に比べたら、
先生のアドバイスのお陰で断然良くなっていました。
下には下があるもんだと、かなり驚く。

先日来、チェロの楽譜なんてピアノに比べたら超簡単で助かるわと思っていたのに、
臨時記号は落とし、ロングトーンの小節は1個省略していて、
簡単な楽譜も完全に読めてないことが先生のご指摘で判明。
ナメたらあかんぜよ。

ほかのご指摘は、

音程がアバウト。
シビアに追求され、手こずりました。
音符が増えると、その分音程も悪くなります。
駆け下りるところが特に悪い。
駆け上がった指の形をキープして、そのまま指を離すだけなのに。
指をすぐバラバラにピアノのように弾いてしまう。
それから半音の音程があいまい。

リズム、拍の乱れ。
三連符が早く流れて次の拍の頭が前倒し。

フレーズを区切りすぎたり、続け過ぎたり。
加減がコントロールできなくて何回も。

最後の重音、♪3個は一気に弾く。
4個は2個ずつ。
5度、弦2本を一本の指で押さえて正しい和音。
慣れないので難しい。
練習あるのみ。