熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

32回目のレッスン

2010年08月28日 | チェロレッスン
今回の作戦は、よく聴きながら弾く!
いつもの2倍の真剣さで。

しかし、弾く→聴く→自分でダメだし、頭の中はこの堂々巡り。
逆に気が散って、スムーズな曲の進行が難しくなりました。
失敗でしたね。

前回のレッスンと重複内容多し。
2週間で、クリアできたら誰も苦労しませんわね。

リズムも正確になったし、土台は出来てきたので、メリハリをつけて弾いて下さいと。
ダイナミクスは当然試みているのですが、
どこも同じ調子になっていると言われ、録音を聴くと確かにそう。
まだ余裕がない分、全体に音も小さい。

いつもの課題、フォルテもピアノも差が微妙すぎ!!!
帰って、開放弦を両手を使って弾いてみた。
フォルテはこれくらいの音が欲しい。
ということは、右手だけでこの圧力をどうしたものか?

あと、出だしのアウフタクトがアウフタクトに聴こえない。
歌いあげ、盛り上げたつもりの箇所も、まだまだ足りない。
短調から長調の奏法の変化。
エンディングのペルデンドシは難しい。
なだらかにフェイドアウトできてない。
そして押さえの利かない弱い左手。
など。

ノンヴィブラート、ノントリルで弾いてますが、
次回はトリルを付けてくる。
但し、最後の長いトリルはまだ付けない。

真剣に録音を聴くと、上っ面だけのトホホな音が一層気になってきました。

ご近所で、ヴァイオリンを習っている子供がいて、時々練習が聴こえてきます。
曲は次第に難しくなり、よく指も回っているのですが、音色が一向に良くならない。
乾いた薄っぺらい音で、サッサカ弾かれるとよけい空しい。

そうならないように、おなかの底からチェロを弾く練習しなければ。


ヒロコさんの本は面白い

2010年08月25日 | チェロ
「バイオリニストに花束を」という鶴我裕子さんの第二弾です。
N狂をめでたくご卒業。
痛快、音楽裏話はもちろん、いろんな話題がごった煮。

人生長くなると、何か書こうとすると芋づる式に思い出が迷走しますもんね。

末期がんの親の見送り方とか、この本で考えさせられたのは想定外。
(うちの母はお陰さまで現状維持です)

チェリスト藤森さん達のクァルテット、モルゴーアのファンだそうで、
藤森氏の素顔が少し書かれているのもお得感アリでした。
(図書館で借りましたが)
彼はカラオケ名人らしいですが、やっぱり歌える人は弾けるということですね。

ノリントンに対するぶっちゃけ評価など、指揮者に対する視線が毎度興味深いです。


話は変わりますが、なんと1ドル83円台!ユーロも106円台!
思わず、「海外通販 チェロ弦」でググってしまいました。
日本の定価はべらぼうに高いね~。


玉三郎

2010年08月21日 | アート
NHKのTHE STAR という番組で玉三郎特集を見ました。
何気なく録画していたのですが、史上最高の女形の枠を超え、まさに歴史に残るアーティストの風格ですね。
あ~、若さと美貌が煌く頃の舞台を見ておきたかった。

才能と努力、ダブルに完璧な方。
6才の発表会の映像を見てのけぞった。
あどけない(男の)幼児なのに、日舞を踊れば大人顔負け、立派なオンナです。
日本髪、着物姿も様になり、あの身のこなし、優美な手指の動き、首や腰をひねって作るシナ。
超色っぽい。
6才男児にしてなんでやの?
プラス50才、女子のチェロに、ちょっとわけてよ、と言いたい。

昭和32年当時、録音、録画は一般に普及していなかったので、
いかに評判が高かったかがうかがえます。
ちなみに、彼は梨園の御曹司ではありません。

栴檀は双葉より、なんですが、プロ修行の道は厳しいの一言。
天才だけに「思い上がるな」が、キーワードなんですね。
これでいいと思ったらおしまい。
自分に厳し過ぎるくらい厳しい。
「いい気持で踊る」こともご法度なのには驚いた。

才能があればあるで、これまた厳しいわけですね。

ところで、教えを受けた若手の一人として、エビゾー君もコメントしてましたが、
話に説得力があって感心しました。
プロフェッショナルの特集も見ましたが、ずいぶんお利口になって別人みたい。

新之助時代ファンだったので、たまに出る番組を録画してましたが、
おバカキャラで売り出すのかと思うくらい、しゃべるとサッパリ。

劇的な進化がまぶしいねぇ。

えびたま共演の舞台が見たい。


ピアノとデュオ

2010年08月19日 | チェロ
久々に、M子さんと。
レパートリーは1曲しかありません。

We're All Alone

1年半前に発表会で一緒に弾いた曲。
忘れている所もあるけど、前より弾くのが楽。
4ポジションの音が若干出易くなっていて嬉しい。

ピアノが美しく,
未熟なチェロの欠点を補ってくれるナンバー。
その分、楽譜が難しくて大変。
特にリズムが。


録音してみて苦笑、そして反省。
とにかく縦を合わせることに夢中で、メロディーがタッタッタッと行進曲っぽい。
必死でカウントしてる感じ。
らぶバラードなのに、ありえん!
色気はもちろん、味も素っ気もないビギナー弾きになっていた。
相変わらずでイカンです。

これから、どんな味を出すか傾向と対策を練らないと。

一人で練習していると、ビギナー弾きに鈍感になってしまいがち。
誰かと合わせるたびに、猛反省。
許してね~。



31回目のレッスン

2010年08月15日 | チェロレッスン
新曲、3回目のレッスン。
今まで、最初に通して弾いた後、アチャ~という自分の声なき声と、
先生の音なきタメ息、っていう悲しい一瞬がありまして。

どこか評価してあげないと、という先生の思いやりというか焦りも伝わっておりました。

今回、ワタシの丁寧作戦は、そんな状況打破にズバリ効果あり。
明るい声で「とても丁寧に落ち着いて弾けてます!それにミスも少ないです!」と心からのお言葉。
先生も何か褒めるに値する出来事を待っていらしたのですね。

丁寧に見てきてはいるのですが、フレーズごとの表現に対するボウイング計画が不確実。
どう弾きたいのかわからない弾き方。

まず、音の繋がりが悪いと、出だしから強化練習。
弓の位置とスピードを変更。
弓中より先の方がよい。もっと使う。もっと早く。
(注:今の先生に習い始めた頃、弓を使いすぎとよく注意されましたが、
鳴らせてないのに弓のスピードを上げる癖があったから)
最初に発音をがんばりすぎると音が減衰して次に繋がりにくい。
左手が大きく移動すると、右手が遅くなったり一時停止したり。

重度リズム障害だったので、ブンチャッチャを身につけるため、
CDの音源と一緒に練習して、軽やかさ、躍動感を真似してましたが、これも一因。
丁寧に弾くためテンポを落としているので、よけい繋がりにくい。

ベターッと弾く。ブチブチ切れる。
ツ~ンと間にnが入るように。滑らかに繋げる。
これら混同してます。

そして音が硬い!

ボウイングのプランをよく考えること。
フレーズの意味を理解すること。声に出して歌う。
思わず、「気分で弾けることはないのですか?」
「ありません。ちゃんと考えてから弾くものです。」

ヴィブラートはどうしたらよいか質問。
「トリルもヴィブラートもナシで練習して下さい。」
フレーズが理解でき、ボウイングが確実になってから、ヴィブラートをかけることにするそうです。
適当にかけやすい音に縮緬ヴィブラートをかけると危険。
変な癖が抜けなくなるそう。
ヴィブラートは曲とは別に、各指どんな音が出せるか練習しておくこと。

同じような事を繰り返し言われております。

1,2,3とカウントしてから弾く。←これは初歩的なこと。
アウフタクト、長めに弾くのはいいけど、カウントしていないのがバレバレ。

「百を聞いて、一を知る。」byタカダさん




弦交換

2010年08月11日 | チェロ
ガダ兄、あんたは大正琴かと言いたくなる音にもう我慢できない。
特にG線。
エヴァでも、前のソリストの時はそこまでキンキンしてなかった。
ミディアムと値段の差はそんなにないのでソリストにすればよかったわ。
でも、それは後になってわかること。

お蔵入りになっていたほとんど新品のラーセンソリストGとCに交換。
かなり落ち着いてきました。
力がない者には弾きにくいと思って仕舞い込んでいた弦だけど、さほど感じない。
エヴァも、仕舞い込んでいる間に音が変わってくれないかしらん。


ある100才以上の方

2010年08月10日 | 日常
母が病院で読むために借りた長岡輝子著「老いてなお、こころ愉しく美しく」、
すぐ読めて、元気がもらえて母には効果抜群でした。
幸い抗癌剤の副作用もフツーで、一人で荷物まとめて退院してきました。
これで、薬の効果が出てくれれば言うことナシです。

ワタシもチラチラと斜め読み。
10年前、92才で書かれた本。
90才を過ぎて本が書けるなんて素晴らしい。

実は本を借りた時、失礼ながら生きていらっしゃるかも存じ上げなくて。
まだご存命で、102才でした。

昔、BSの「世界わが心の旅」という番組で、二十歳で留学したパリを訪問されているのを見ました。
「おしん」の北国のお婆さんていうイメージが覆されたのを覚えています。

今、家族崩壊、没交渉から起こった事件が話題になっていますが、
温かい絆で結ばれた、こんな素敵なファミリーもいるのですね。

長岡家はインテリ一族で芸術家が多いのにびっくり。
そういうタイプは個性的でバラバラになりそうなのに、お互い刺激し合って、とても仲良しなので又驚きました。
プラスの連鎖、相乗効果です。

「大手術後の姪の澄子の演奏会」という章もあるのですが、
澄子さんとは、なんとチェリスト倉田澄子さんなのです!

全然存じませんでした。(やっぱりチェロ暦浅いね)
何かと立派な素晴らしい姪御さん。

さて、この本を借りたキッカケが可笑しい。
名著「適当日記」は随筆コーナーでなく、
演劇コーナーでした。へぇ~。
棚の端で大きな本に押しつぶされ、見落としそうでした。
その近くで「老い・・・」の文字が見え、コレ、ばーさん用と、ごく単純にピックアップしただけなんです。



腹式呼吸

2010年08月08日 | チェロ

たまたまテレビをつけたら、鼻の穴に水を入れて、
もう片方から出していました。
その後、手を上げて無理やりワッハッハッと大笑いさせられて。。。

ヨガでした。
鼻から牛乳、じゃなくて腹式呼吸のためなんです。
まず鼻の通りをよくするのがポイントらしいですが、
水通しは、まだ実験してません。
難しいと言ってました。



腹式呼吸で、体が柔らかく、そして強くなることを数値で証明。
釘付けになったのは、握力。
かなり効果的じゃないですか!

早速、やってみる。

鼻洗浄とか、ヨガ呼吸法で動画がありました。

後退

2010年08月07日 | チェロ
久々にチェロのデュオをしましたら、すっかり鈍っていて反省。
チェロ歴が長くなると、前に弾いた曲は今も弾けると勘違いするようになるんですね。
もちろん楽になっている場合もありますが、今回は違いました。

初見はもちろん(本当は初見ではなく忘れてるだけ)、重音とかアルペジオとか御無沙汰してまして、ボロボロで申し訳なかったです。
テクニックの様々なカテゴリーが、一様に自動的にレベルアップするわけがないのは当然。
退化するものも多々あるわけで。

とにかく練習しかないですが、目先の一夜漬け的練習は絶対身に付かない自信があります。
どんな練習方法がいいのかと悩んでも答えが出ないので、とにかく丁寧に練習するよう気をつけます。

今日も暑かったけど

2010年08月06日 | 日常

今朝、空がひときわ青かったので。
川は干からびて草ぼうぼう。
河原には犬影、人影もなし。




お隣の土地から、田んぼの遺構が発掘されたそうな。
炎天下、考古関係の方も大変。
工事開始が延びています。
涼しい所から眺める図。

今、テレビでショパン聴いています。
恵みの雨も降っています。
少し涼しくなるかもしれません。