熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

49回目のレッスン

2012年01月29日 | チェロレッスン
ヴィヴァルディ チェロソナタ5番。
無料でダウンロードした古い楽譜は、鈴木教本の楽譜とずいぶん違います。
事前にメールで先生はどんな楽譜をお持ちなのかお尋ねしておりました。

2種類、いずれもチェロとピアノ版でした。

ビルスマのCD(なんと900円弱の安さ!)が鈴木のお手本よりずっと気に入ったので楽譜の照合のためもあり持参して一緒に聴きました。
空気感がやっぱり違うのです。
3楽章なんかスズキは演歌っぽく感じるのですが、ビルスマのは中世の響きがします。
で、結局どの楽譜とも違ってました。

古い楽譜には強弱の指示が少なく、
先生の楽譜はフォルテやピアノが真逆の指示とかもあってビックリ。
後からいろんな人が解釈しているのでした。

教育的に使うための編曲で良いということで、鈴木の本で続行です。
デュオも楽しいので、古い楽譜で下のパートも見ていただこうと思いましたが、
それは教えられるだけの勉強していませんとのこと。
通奏低音はコンティヌオっていうんですね。
チェンバロの動きも一緒に理解すべきなんだそうです。
後でわかるのですが、これがバロックのややこしいところです。

今回のポイント

1楽章
○休符の前後のあり方
 じっくり戦略を練ってきます。
 ゆっくりした曲で休符も大きな表現要素、よく考えねば。

2楽章
○滑舌?をよくする。ヨレない、かすらない。
 何度繰り返してもダメ出しのところあり。
前回からの課題だけど改善しない。泣

フレーズの理解の仕方、ちょっと面白くなってきました。

いつもの音が切れる問題、根深いです。
ヴィブラートかけて跳躍もきれいにつなぐ、それが出来たらプロだと思って諦めてはいけません。
一歩でも前進しないと。



ひどい!

2012年01月28日 | 番外

返却期限が迫ってるのでナナメ読み。
「日本中枢の崩壊」
これじゃギリシャ街道まっしぐら!?

原発事故も人災だと言い切る。

政府と官僚がこんな状態なら、いくら増税しても焼け石に水。

官僚政治の問題は昔から言われてきました。

またまた古い記憶が蘇った!!
前に書いた旅行で、パリの他、ケンブリッジに語学留学していた高校のクラスメートのところにも押しかけました。
全然親しくないのにね。
そこでなぜか小柄でハンサムな青年も一緒に3人で行動しました。
ボーイフレンドだったのでしょうね。
極めて好印象の彼でした。
正義の味方に見えました。
親族は東大出の(当時の)大蔵官僚ばかりで、自分も入省したけど体質に合わなくてやめた。
母は泣いて止めた。自分は自分の力で国際的に生きていきたいと言い、
そして官僚世界の批判をしていました。
関西でそんな官僚一家なんて無縁で、まさに別世界の話。
ピンと来なかったけど、日本の中枢はそうなんだとインプットされてしまいました。
そのころから腐っていたツケが30年以上たって爆発してきたのかもしれない。

その後お二人の消息はわかりません。

パリガイド

2012年01月26日 | 紀行


シャネルの元カリスマモデル、イネス・ド・某が書いた本。
日本語版が出て、ちょっと話題になっているので借りてみました。
買わないところがセコイ。

彼女も、な、なんと50代半ば。
中年のためのオシャレ指南なのに、モデルが若くてキレイすぎ。(実の娘らしい)
食べ物もそうだけどシンプルかつドレスダウン系なら、やっぱり素材ですわね。

アカンわ。

NG集があったけど、
クロコのバッグ
イアリングとネックレスを両方つける(特にパール)
高級ブランド多すぎ
クリップ式の大きなイアリング(ピアス以外はだめか)
タイツと靴とバッグを同じ色にすること
などいろいろ。

わかるもの、そうでないもの。
紹介されているショップも人を選びそう。

YouTubeにもイネスはたくさん出ててたけど、今でも人気のカリスママダムみたいです。
日本人にはイマイチ遠い?

それよりも、この赤い本のお陰で昔のパリの地図を思い出し、クローゼットの奥から見つけて胸キュン。
今見たらクラシックで粋な地図(1978年版)だこと!
これを裸眼で見ていたのも驚き。
眼鏡かけても字が小さくて見難い。

初めての一人旅、初めてのヨーロッパがパリ。
ホテルも決めず一人で出たとこ勝負。
なんとか「河童が覗いたヨーロッパ」に出ていた安宿に滞在できました。


犬飼道子さんの本に、この地図さえ買えば誰でもすぐに自由に歩き回れる完成された都市と書いてあって実践。
なるほど、ほぼその通り。

うれしこわいドキドキワクワク体験。
今みたいに情報がない分、最初のパリが一番面白かった。


姿勢

2012年01月21日 | チェロ

前述のアラ傘女史がなぜ若々しく見えるのか。。。
最大の理由は姿勢が良いからだと気がつきました!
「和」関連の芸をお持ちで、長年鍛えたお体と知ってなるほと。

一方ワタシは、ただでさえ乏しい筋力が加齢により加速して落ちてきて、
チェロを弾く姿勢もよほど気をつけないと腰を落として前かがみになってきます。
骨盤がへにゃっとしたままで良い音が出るわけないのにね。

どの先生からも注意を受けてきましたが、すぐお互いに慣れ合ってきて元の木阿弥。
その点、今の基礎レッスンの先生はいつも厳しくチェックして下さるのがありがたいです。
そうそう、yoshiさんのところで巨匠ロストロさんのドキュメンタリーが紹介されていて、マスタークラスで、生徒のうつむきの頭をむんずと両手でつかんで持ち上げていたのには笑ってしまいました。

なぜか今、ケラス氏がマイブームで、録画をよく見ていますがチェロもピアノも背筋がシャン!!!
インタビューもほんとに感じがいいし、意味はわからないけど話し方も音楽的に聞こえます。
長谷川陽子さんが、彼は音階を弾いても歌うように音楽になる人だと言われてました。
実際に聴きに行った時、美しい調弦で客席から拍手が起こったのが思い出されます。
先日、ご近所ホールでカルテットをされてたのに行きそびれました。
どうかクラシック倶楽部で放送されますように。
姿勢から話題がそれましたわ。

個展

2012年01月19日 | アート
前記のコンサートホールへ行く前に、知り合いの個展に行きました。
アラ傘の元気溌剌女性オーナーのいる画廊です。
私も20年後はかくありたい。

岡崎の京都会館をオペラハウスに建て替えることに反対されていて、
署名を求められ素直に書いてきました。
京都は京都らしくを願っています。

知り合いの作品は宇宙がテーマで、誰が見てもスターウォーズでした。
和める世界観に変化しています。
お人柄でしょうか。
年を重ねると同じ作家をずっと見続けてきたというところにも面白さを感じます。
同好会的な見方になるのは問題ですけどね。

ブラームス

2012年01月16日 | コンサート


前半のダブルコンチェルト、生で聴くのは3回目くらいでしょうか。
とっつきが悪い曲でしたが、だいぶ親しみを感じるようになりました。
どうしてもチェロには割が悪い曲だと思うのは変でしょうか。

どちらの足にチェロの重心をかけているのが注目していたら、
両足とも自由に動いていました。
落ちてくる前髪も演奏の合間に度々手で上げることもできます。
体の自由自在さにびっくり。

ブラ1は傑作中の傑作と言われるだけあって、否が応でも集中して聴いてしまいます。
完全忘却だった天出臼夫の話を復習してから行きました。

ここが動機労作かい?ここが鏡面の楽譜かい?
ここが運命の引用かい?

何といってもホルンのラブメッセージ、そして次に来るコラールにグッときました。
クララのエピソードはシューマン、ブラームス合わせて、いったいどれだけあるのでしょう。
クララの映画観ましたが、すっかり忘れてますね。

アンコールはシューベルト「ロザムンデ」間奏曲3番


ここは初めて。
左正面の四角いバルコニーがユニークです。
写真は許可無く撮ってはダメなのですよ。

48回目のレッスン

2012年01月14日 | チェロレッスン

久々のレッスン。
今回から新居に通います。
3世帯のガッシリした大邸宅。
集合住宅かミニホールかと。。。
レッスン室もすごく快適。

ベビーちゃんもお出迎え。
ちょっとご無沙汰の間に伝い歩きも出来ますよ。
いつもいい子です。
だからなるべく変な音はお聞かせしたくないのですけど。
新居では防音バッチリなのかも。

なんと2ヶ月半ぶり。
前の曲の仕上げは忘れたふり。
ヴィヴァルディ、チェロソナタ5番、初回です。
全楽章さらって行きましたが、1楽章、2楽章まで。

この寒さの割には、ぶっつけのアレグロ、転びませんでした。
お~、奇蹟!
但しテンポを出しているつもりでも、聞くとそうでもなくてガッカリ。

音が切れすぎという相変わらずの注意。

移弦の問題点と早く弾く時のコツ。
移弦の角度が大きすぎ。
基準の弦を決め肘は固定で行き来するんだけど、やはり指が仕事?

フィンガリングの修正。
弓の分量、スピードの修正。

音程が狂いやすい箇所。
半音が苦手。狂ってもそれに慣れてしまっているのが恐ろしい。

重要な音の仕分け。
低音を効かせヴィブラートも効果的に。
大切な音で響かせたいと思っても、弱い3の指だったりトリルがマズかったり。
練習してどこまで出来るのかしらん。

フレーズのメリハリ、あれこれ。

曲が違っても毎回同じような記録になりますね。
今回のキモは「移弦」であります。
最適な少ない角度で正確に移弦すれば、もっと早くキレイに鳴る!
仕事が細かい!

教会でバロック

2012年01月09日 | コンサート

近場の教会でバロックの演奏会。
プロ&玄人はだしさん達のグループ。
テレマン、ヘンデル、マレ、フィッシャーノ、クープラン、
馴染みのないマニアックな選曲でしたが、リコーダーやチェンバロが時代の雰囲気を盛り上げ、楽しく拝聴しました。
仕事も持ちながら趣味の腕もハイレベルで磨いておられる方々、大いに感服です。

バロックは主旋律と伴奏という関係ではなくて、通奏低音の基盤の上に音楽が構成され、当時は通奏低音の方がギャラが高かったと話されていました。
チェロの音がとても柔らかで優しいかったです。
バロックの弾き方でそうなさっているそう。
ちょうどビルスマのヴィヴァルディチェロソナタのCDが届いて聴いているのですが、なるほど共通するものがありました。

一応、今の私の課題曲は同時代なので、勉強になります。
けど、〇〇風とか弾き分けるなんて夢の話。
まずは基本に忠実にしっかり弾く。
変に軽やかさとか考えたら、またスカスカ弾いてしまいそう。

特効薬

2012年01月05日 | ベビー

オチビの力はものすごい!
引きこもりのヒイバアサン、写真見て俄然意気軒昂。
日帰りで会いに行きたいと言い出す。
何よりの良薬。


昨年は出生率が過去最低だったとか。
明るい未来が描けなくなった国に生まれた赤ちゃん達、
ともかく丈夫に育ってほしい、
そしてオオオバも何か力になれたらいいなあと思います。