熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

交響曲第5番 (ハ短調や嬰ハ短調)

2006年04月28日 | コンサート

素朴な疑問。
どうしてタイトルに○○調まで明記されるのかしら。
転調してないぞ、とアピール?まさか。
‘やっぱり、ハ短調より嬰ハ短調の方が好みだからね’って人いるのかも?まさか。

今月は5番に縁がありました。
ベートーベンそしてマーラー!
ものすごく前にチケットを買うと予想がつきません。
万障無理矢理繰り合わせて馳せ参じましたわ。

10日に兵庫芸文センターの定期演奏会の追加公演。
「運命」とR・シュトラウス「英雄の生涯」のヘビーな2曲。
「運命」は思ったより、おとなしい印象だった。

「英雄の生涯」で、メンバーが大所帯に増強。
初めて聴く曲だったけど楽しめた。
大所帯というだけで、素人はウレシイのかも。

どこかで聞き覚えのある美しいメロディもあったし、何よりバイオリンのソロに感激。
以前、バロック室内楽で同じ方の音色を聴いたのですが…
特に感激した記憶はございません。
弾かれるパートとか曲によって感じ方がかわるのか、ワタシもいいかげん。

パロディっぽいおもしろい曲。もっと予習してもう一度聴きたい。

先日は大阪フェスティバルホールで大植英次指揮大フィルでマーラー5番!
シューマン:ピアノ協奏曲イ短調op.54 ピアノは中野翔太さん。

シューマンはロマンチックですね。でも正直なところよくわかりません。

マーラー5番はアダージェット以外は、家でCDを何度聴いても疲れる重苦しさだった。
ところがどっこい、前記のごとくピアノコンチェルトから大所帯シンフォニーに増強されるとウレシイ。そして惹き込まれる。

1楽章、葬送からでもビシビシ、ワタシを揺さぶります。
同じ5番、「運命」を意識したとかで、ジャジャジャジャンというのも確かに聴こえました。
運命の扉を閉めた音?

2,3と力強い曲が続いて4のアダージェット。
新婚でアルマを思いながら作曲したのかしら。
あまりにも美しすぎて涙がでますよ。
頭の中では、「ベニスに死す」の映像が流れておりました。
青春時代の刷り込みは一生消えません。

余談:美少年ビヨルン・アンドレセンの近影をみつけて愕然としました。
   彼もあの映画によって苦悩の人生を歩んだそう。見ただけで納得。

ここでも素朴な疑問。
ハープがすごく魅力的な楽章ですが、ハープって楽器はホールに付いてる?まさか自前?
今回、金属的な音に聴こえたのは耳が悪いのかなぁ。
シンフォニーホールの葉加瀬さんのコンサートの時、席がハープの近くであまりのよい音にうっとりだったのに…

5、最後の大団円、すごい迫力でした。

大所帯シンフォニーまた行きたい!
(集団のチェロはとってもいい音です!)

余談:それにしてもベートーベン、R・シュトラウス、シューマン、マーラー、みなさん恋愛の苦労人。
相手の女性も並大抵の方ではないし。
それが音楽の素みたいで、プロフィルを見るとおもしろいね。

20回目のレッスン(通算37回目)

2006年04月21日 | チェロレッスン


今回のレッスンはごくシンプル。拡張型基本のみ。
以前、音痴の発作が出て、音程だけで終わったレッスンに匹敵する苦しいレッスンでありました。
(苦は楽の種といいますが・・・)

前回の画像の続きはこれ。


この2ポジ、そして3、4ポジのエクササイズが宿題だった。
しかし。ワタシには難しすぎた。
それで2ポジを弾いただけで、拡張の基本から耳タコ・レクチャーに逆戻り。
(拡張強化デーは2ヶ月継続中。)

先生は、ウンザリ顔の生徒に情け容赦はしません。
ワタシの中では素直に聞くのだ!という自分と、
不貞寝(おっと!ふて寝ってこんな変換?)を決め込む前頭葉の戦いだった。

超基本にもどって1ポジのD線でミの♭からソの♯まで様々に反復。
音が狂わないかどうかチューナー見ながら弾いたりした。
音階も弾いて、短調の説明も。
その他、あちこち散々チェックなさってましたが…
結果が予想以上にボロボロ。教え甲斐のない生徒で申し訳ない。

宿題で2,3ポジの不安定さに翻弄されてたので1ポジも指の間隔が危うくなっていた。
体内チューナーも実は昨日から不調で、頭が真っ白になることも。
(おとといは絶好調で上達したと感じた。なのに昨日から変。波がある。)

練習曲で音程がヒドイのは拡張箇所だということは、重々承知だけど…
重点的に家で練習もしてるけど、できないわけで。
それと練習してきた課題曲を見てもらえないのは辛いよね。ブツブツ。

あんまり難しいエクササイズやりたくないです。
特効薬どころか、副作用がきつかった~~!


モーツァルト・モード

2006年04月19日 | 音楽


生誕250年、いろいろ発売されますね。

モーツァルト・モード」気になります。
最近何を見ても読んでも目にするお名前、茂木健一郎氏監修のCD!

集中力、発想力の衰えを感じて、すでに「アマデウスの魔法の音・集中力」同じく「発想力」も持っているのにね。
(これは茂木先生ではなくドン・キャンベルって方の監修)
この2枚のCD、似たり寄ったりの曲に聴こえてきて区別がつかなかった。
我ながら大ショック。恥ずかしくて人に言えません!!!(but書いてるって)
集中力、発想力アップの実感は。。。超微量?
脳に良いといわれると懲りずにまた買ってしまいそう。。。
シミ・ソバカスが消える、というフレーズにも弱かったりする。

それにしても茂木健一郎さんて、超人パワーですね。
何をお食べになっておられるのでしょう。
毎日更新ブログ(クオリア日記)を見て、いつもため息です。
エネルギーわけてほしい。


完売続出

2006年04月14日 | 音楽


昨日の夕刊に、半年前にオープンした兵庫県立芸術文化ホールについて出ていた。

な~んだNET上でも読めるの。紙資源と新聞代もったいなぁ

公演のほとんどが完売でホールは大盛況!
その分、大阪、京都の既存のホールが痛手を受けたかというとそうでもないらしい。
新しいクラシックファンを掘り起こすことに成功したようだ。
先行予約の会員は4万6千人!ほとんどが阪神間、そして神戸の兵庫県人だった。
近くにホールが出来たことがきっかけで音楽が身近になったのだ。
ワタシもその1人。

関西の少ないクラシックファンの争奪戦になるだけ、という巷の予想が外れてよかった。
運営企画や、佐渡裕監督の地域交流が功を奏したようだけど、他にも要因があるように感じた。

客層が(前にも書いた)いわゆるヤングオールド中心では?
周囲には大学も多く、なるほど文教地区って感じだけど、あまり学生さんは目立ってなかった。(数回夜の公演に行っただけの感想ですけど)
ホールのある私鉄阪急沿線といえば関西一の地価の高い住宅地の駅がずらっと並んでいる。(ウチはちがう線なのよ。)
物価も高い。そして高齢化が進んでいる地域でもある。
時間とお金に余裕のあるヤングオールドが、手近なこのホールに大挙して押し寄せていると思った。
(その割には安いチケットから売れているのは関西人だから?)
オールドオールドになっても駅続きなので車椅子で行けそうだし、団塊世代の定年でまた客足は伸びると思う。

第一、先行予約といっても平日の10時にシガナイ勤労者は電話できない。
即日完売が多いので電話に張り付いていられるのは、ヤングオールドの強みだ。
ワタシも、どうしてもという時は高齢者にアウトソーシングしてチケット取ってもらってます。笑
その高齢者、なんとお仲間とのコーラスで小ホールの舞台に立つと言う。
衣装もそろえたそうだ。
無関心だったけど、聞けば地元のホールはいろいろ制覇しているのだ。脱帽。
海外旅行ももう懲りたのかと思ったら、来年どこへ連れてくれる?と聞いてきた。
吉行あぐりさんが目標のようだ。しっかりせねば、ワタシ。
ちなみにあぐりさんは98才で和子さんとともにオペラに目覚めたとか。
好奇心旺盛はエンドレス・・・すごい!

話題がズレたわ。地域文化、経済はヤングオールドが支えるとでもしておきましょう。


発表会

2006年04月09日 | チェロ

 
のピアノの発表会での演奏を姪がデジカメ動画で撮って、
それをWeb上アルバムで見られるようにしてくれた。

本当は、必ず(神奈川県まで)聴きに行くからね、という約束をしていたけどスペインへ行って時間と体力がなくなってしまった。ごめんね。

画像も音質も悪かったけど、彼女らしいとてもロマンチックでゆったりした演奏ですっかり感激してしまった。
ちびっ子ばかりだそうで、さすがハタチの貫禄かな。
とても堂々としていた。

自分ではアチコチ間違えたと言っていたけど、いとおしむように語りかけるようにちゃんと表現できていて、すごくよかった。
全然知らないオバサンに「来年も聴かせてくださいね」と声をかけられたそうだ。
(毎年発表会はしないらしいけど)

暗譜も得意だし、(でも今回は4分以上でしんどかったそう)発表会は大好き。
本番もすごく楽しく弾けたよ。だって。
会場もアリーナで壇上に上がらないのでリラックスできたとか。

先日、ワタシが通っている教室の事務の方に、来年発表会でませんか?
と正式ではないけど世間話的(冗談?)に言われた。
会場がなんと秋にオープンした例のアリーナ型小ホールですって!

たずねられた時、疲れていて気を使う話は拒否反応だったし、そもそも人前で弾くという発想は持っていなかった。
そして発表会といえばソロという思い込み。
それで、滅相もないという気持ちで
「エ~、出ても何をするんですか?何一つ満足に弾けるものないんですよぉ…」
と無愛想に返事をしてしまい、気を悪くさせたみたい。

電話で姪にその話をすると、合奏で発表会に出るよう強力に推奨、激励されてしまった。ゼッタイ楽しいから!と何度も言われた。
ピアノ独奏と違って皆で合わせて本番に臨むのがどれだけエキサイティングなことか、ブラスバンドで病みつきになってる彼女なのだ。

ちょっとその気になるではないの。
最初は存在感のないパートで。
いつになるかわからないけど目標にいいかもしれないな。
その前にチェロを買わなくてはいけない。


19回目のレッスン(通算36回目)

2006年04月07日 | チェロレッスン


思い切ってお願いしてみた。予てよりの悲願、実現!
教室のチェロとワタシのチープ弓で課題曲(デュエット2)を弾いていただき録音。
続いてワタクシが弾いた。

先生、どんな感想を述べられるのかと思ったら・・・・

「ボクの方が滑らかに弾けてますね!ルン
(コケそうになった)

あったり前やん!!!と心の中で叫びつつ「それは当然のことでしょう。」とワタシ。
今回、はじめて通して弾くので、難所は全部ツマヅイタ。

でも一縷の希望を持てることをおっしゃって下さったので水に流します。
「スムーズに弾けてるところは、いい音だせてますよ。」

要はモタモタしなければ、それなりの音が出る?
ハ、ハ、ハ、うれしいよね。めったに褒められないもの。

録音を比較した結果、同じ条件でワタシが弾くとバカっぽい音がする、そして音が小さい。
でもでも!
先生のチェロと下手が弾く教室のチェロのいつもの圧倒的雲泥の差ほどではない。‘圧倒的’がなくなったくらいかな。
やはりさすがに、先生の上等チェロ&弓の方がとても良く響く。
なおさら楽器選びが難しくなってきそう。

●デュエット2 
拡張、ポジション移動が不調。拡張については毎回同じご注意。
難所は音が決まらず、探り探りなのだ。
指、手、肘の形をしっかり復習して体に覚えさせること!
明らかに練習不足で後退していた。

特効薬?のフレーズをどっさり宿題にされた。たとえば

こういう手合いが山盛りで宿題。まったく拡張攻めだ。
熱心な先生に感謝して、練習に励みたいとは思うけど苦手。

●ラルゴ
今回も時間切れで見ていただけず。
全部最後まで弾けるよう、指番号を決めていただいた。
拡張とポジション移動が上達しないとこの曲は荷が重過ぎるかな。


ガウディとシンクロニシティ

2006年04月02日 | 紀行

今日はサクラ祭り。だけどサクラはつぼみ。そして大雨。

ご存知、サグラダ・ファミリア。
学生時代(30年以上前!)に所属していたクラブに建築科の連中が大勢いた。
その一人がガウディの作品集を大枚はたいて購入。
それを自慢したくてしょうがない。特にオンナノコに。

お茶をおごってくれたら自慢を聞いてあげるというタカビーな先輩お姉さんにワタシも同行。
建築家の卵君はコルビュジェとガウディの写真集を持ってきた。
重いのにご苦労なことで。
白黒写真の記憶ばかりだが、見たこともない奇妙奇天烈な建物と悠長な建築計画に度肝を抜かれた。
(どうでもいいのに学生街のその喫茶店の座った位置まで思い出してきたゾ。)

実物を見たときより、その時の方が衝撃も大きかったような。
情報がないというのはロマンをかきたてるもの。
遠い遠い異国のマイナーな建物だったが、桜田・ファミリア(子供服か)と強固にインプットされたのだった。
(サクラダではなくサグラダ、念のため)

それ以後延々と建設が続いているわけで、見た写真と差があるはず。
図書館ででも調べてみようかな。

その当時、世紀末美術ブームで19C末アールヌーボーがさかんに紹介されている時期でもあった。
20C末はどんなアート、建築が開花するのか注目するところだったけど結局ポストモダンとかなんとかでよくわからん。

時は過ぎ、いろんなメディアでお馴染みになり、ガウディの建築物はすっかり大大大観光名所。
建物にはちゃんと展示室がありイアホンガイドもある。
とてもわかりやすい構成になっていて、CGがすばらしく大活躍だ。
どこも世界中の人で混雑していた。
当時より今の方が受けそうな、斬新で不思議な造形は人々を和ませる。


正面入り口のメインの人物像は、日本人彫刻家外尾悦郎氏の作。
とても古典的で優しい作品だ。
ハープを弾く天使、どこか博多人形をイメージするのはワタシだけ?
(彼は博多出身)

3,4年くらい前、佐渡裕氏と外尾悦郎氏の熱い熱いトークショーを大阪で聴いたことがある。(年齢差はあるけどどちらも同じ芸術大学出身)
実はサグラダは建物自体が楽器とか(いったいどんな?)
彼が彫る天使たちは楽器を演奏している。
分野は違えども芸術に対する情熱、人生を目いっぱい愛する生き方など、眩しいようなお2人だった。

外尾氏はワタシと同い年のはず。
ということはSちゃん(中学からの友人)とK芸大で同級!?
Sちゃん、音沙汰ないけどどうしてるかな~。
と神奈川県の高校で美術教師をしているSちゃんのことを思い出した。

そしたら、帰国した日にまったく突然彼女から電話がかかってきてもうビックリ仰天。
何年ぶり?
「外尾さん、知ってるよ。背が高くてラグビー部。
スペイン行ったり帰ってこなくなったの。
ウチの大学そんな人多いのよ…」
と積もる四方山話。

久々のシンクロニシティ!なんだかガウディのパワーみたいでウレシイ。