熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チェロコンサート 『アニバーサリー』 

2009年04月30日 | コンサート
いや~素晴らしい表現力と独特の美音でした。
どこか吟遊詩人のようでもあり。

個性的な風貌と弾き方で、が物真似しそうと頭をよぎる。不謹慎な。
右手が軟体動物のように柔らかいです。
カーリーヘアが左指に引っかからないのがお見事。
イッセー尾形と違うのだ。

シュトラウスのロマンスせつなくなります。
ブロッホは最初蛇が出てきそうなメロディでしたが、後半ブンブン心に揺さぶりを
かけられました。
大好きなメンデルスゾーン ソナタ2番 ドラマチックでした。

激しい曲はガット弦のストラドでは避けるのかなと思いきや、結構激しい熱演がありました。
抜け毛多し。
ピアノとチェロが共にマックスで弾くとチェロが聞こえにくかったのは私だけ?
珍しく今回かぶりつきの席を選ばずホールのド真ん中。
間近で聞く大きな音に慣れすぎたかしらん。
チェリストしほさんに教えてもらったように、全開のピアノの蓋が音を反射するような位置で演奏されてました。

チェロを聴きたい欲求が強すぎて、ピアノの音符の少ない曲に惹かれてしまいました。
もちろん、辣腕ピアニストでした。念のため。

ビッグな演奏家となると、どうしても構えて聴いてしまいます。
地元有名チェリストさん達もチラホラお見かけしました。


ベートーヴェン:ヘンデルの「マカベウスのユダ」
          の主題による12の変奏曲
          ト長調 WoO.45 〔ヘンデル没後250年〕
R.シュトラウス:ロマンス 〔没後60年〕

メンデルスゾーン:チェロ・ソナタ 第2番
            ニ長調 op.58 〔生誕200年〕

ブロッホ:3つのスケッチ「ユダヤの生活から」〔没後50年〕

マルティヌー:チェロ・ソナタ 第1番 〔没後50年〕

~アンコール~

JSバッハ:主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ BWV639 



アマオケ定期演奏会

2009年04月26日 | コンサート
選曲が良かったです。
正統派です。
ボッケリーニもオリジナル楽譜のこだわりです。

本音を申しますと、池村さんのソロを聴きたくて参りました。
見るからに貫禄のあるチェロで、渋く味のある音色でした。
スレンダーで美しい方。
あんなに細く美しい指でチェロを演奏されるのを拝見したのは初めて。

ドイツ人の指なら彼女の2,3本分あるのではないでしょうか。

ボッケリーニのチェロコンチェルト、コロコロと技巧的な曲で楽しかったです。
演奏は指板のない超ハイポジまであるので、素人はすぐに大変そうと思ってしまいます。

エンドピンの有名メーカー氏もご参加で、先端がゴールドで黒くて太いエンドピンが目立っていました。

伊勢方面

2009年04月25日 | 紀行


鳥羽と志摩の違いが未だピンと来ず。

海の色と山の色が美しく、空気もおいしい抜群のロケーション。
(自宅近くは海も山も川もあるけど、空気がマズイ)
母のために気晴らし小旅行。
という名目だが、実はワタシのお目当てがタラソテラピー。

感じたのは、体のバランス感覚悪い。
それから、ヒトサマに何かしてもらうより自分で体動かせ!

阪神電車が三宮・奈良間直行便が開通で、近鉄が利用しやすくなった。
人の多い梅田を通過しなくていいのはありがたい。

それにしても、こないだの暑さはウソのように冷えこみました。
風邪引かずに無事帰れてホッ。



3回目のレッスン

2009年04月19日 | チェロレッスン

金婚式とSHEのつもりだったのですが、金婚式で時間切れ。
ポップスと違って基本の細かいチェック満載のレッスン。

この曲も長期に及んでますが、指使いも変えたせいもあって思うように弾けなくて足ふみ状態。
でも、前日の練習では快調だったので、調子が出た?と思ったけど甘かった。
思わぬころでボロボロ荒がでました。

同じ注意のリピート多数。

間の取り方。
スラーの時の右手の動き。
音符が増えるとすぐ早くなる。
(ササッと弾いてごまかしているのは自覚しておりました。)

後半のイ長調、音程が高くなる。
音痴の発作が久々に出ました。
突然、cisを取るように言われパニクる。
それだけ取ろうとするとアヤシイcis。

拡張の時、第1ポジションの1の指が曲者というご指摘。
しっかり取れてない、すぐ指が離れる。
音程が狂う原因。指がバタバタする原因。
♯のついた音に神経質になるより、その前の基準になる音に気をつける。

指使いについて。
小指が不調なので、4を減らして指番号を書き直してきました。
テキストは基本のポジション移動の練習になるための指番号が書いてありますが、今回弾きやすく、聴きやすいように変更。

先生からもいろんな指使いを提示されるのですが、バリエーションがさっと取れるようになりたいもの。
元のテキストのクセがついてしまって、融通がきかない。
私の変えた箇所で、それは先生にとっては指を痛めるのでゼッタイしない指の形というのがありました。
私にはそう感じなかったのですけど、即却下です。

先生も小指よりも薬指の方を優先して使われてます。
かといって、酷使して痛めては何もなりません。

体に優しい指使い、そして出したい音が出る指使い、を考えることが大切だと学びました。
ですが、出来ないからと未熟なままの拡張を放っておくのは良くないと。
益々体は固くなるので、今のうちにやれば出来る拡張をもっと正確なものにすること。
何度も連続で弾くとどんどん指が下ってきて音が高くなります。
我ながら、こりゃだめだと反省。
前の先生にも、何度も人差し指を押さえつけられことを思い出しました。

楽して良いところと、鍛えなければいけないところの区別がまだ出来ていません。

ゆっくり弾くとちゃんとした音は出ているそうなので、丁寧に練習してくること。
楽器も良いらしいです。

金婚式で、基礎を洗いなおしです。

近所のりすとらんて 

2009年04月17日 | 日常
遠方より友来る。
観光スポット、及びデート用と思い込み、長らく行っていなかったレストラン。
30代の大昔、予約が取れたらウキウキして訪れた憧れのお店。

超久々に行ったら、お値段もリーズナブルだし、第一ご覧のように美しい!
古くなって美しくなるのは感動的。

2階は貸切可能。たしかピアノあったはず。
写ってませんが、お隣にオシャレなバーも出来て、そこで、なんとクラシックのコンサートがあったりしたのです。
宣伝しないから、わかりません。
常連さんのみかしら。

このレストランで発表会なんてステキだわ~。
喉つまりそうな演奏しそうだけど。

同世代の人

2009年04月16日 | 日常
最近、テレビでユーミンを度々見かけます。
以前はテレビに出ないことで有名だったはず。

そうだ、この方は私と同世代で3ヶ月ほどの月?齢差があるだけなのだ。
(テレビ見ながら)ウソみたい!

まだ学生の時、荒井由実って知ってる!?と友人H子が1人大騒ぎしていた。
H子は見る目があったわけですねえ。
私は絵のウマイ友人Sが落ちた多摩美に現役合格とはエライなあと変なことに感心してたりして。

外見、雰囲気、仰せの内容も、今、あたらめて超人的な若さにビックリ仰天。
向田邦子、美空ひばりが亡くなった年齢はとっくに越えている。
もうすぐ越路吹雪の享年だ。
メイクも大幅にイメチェン。この路線で突っ走るのかな。
黒柳徹子や淡谷のり子のごとく。。。

彼女のメッセージで、老いとか更年期とかは聞いたことがない。
音楽の生みの苦しみのコメントとかはずっと以前から印象に残ってます。
といってもファンでもないので、雑誌とかで偶然読むだけの話ですけど。

35年間も、クリエイティブに第一線を走り続けられるのは一種の天才だと思う。
全然涸れたり枯れたりしない人!?

チームの巧みなマーケッティングもあるだろうけど。
それにしてもユーミンでいることを降りないタフさはどこから来るのだろう。
ファンがいるから、だけでは出来ることじゃないと思う。

ちょっと~、凡人を言い訳に怠けすぎではないのか、ワタシ。

チェロリサイタル

2009年04月14日 | コンサート
ベルギー在住の自称「ヨーロッパ旅芸人」西村志保さん。

海外でたくましくチェリストとして演奏活動をされている後輩がいたなんて、頼もしく、嬉しいですね。
演奏もさることながら、いったい何カ国語話されるのかしらん。
その昔、難関の音大を出たり留学した同級生でも、必ずしも音楽を続けているとは限りません。
継続には力がいります。

生しほさんは写真より若々しく感じました。
まだアラサーなんですもんね。

5年ぶりの日本でのリサイタルだそう。
それも彼女の生まれ故郷の芸文センター小ホール。
ワタシにとってもお馴染みのホールです。

ピアノの友人M子さんが弾きやすいと絶賛したピアノ、蓋は大きくあいてます。
(発表会の時は閉めていました。)
ピアノとのバランスも最適なので、いかにチェロの音が出ているか。
弓の先端、さっと触れただけでも何であんなに豊かな音が出るのでしょうか!

椅子の高さ、たか~!足なが~!フラットな靴なのに。。。
ちゃんとエンドピンストッパーをお使いでした。

最初の曲は初めて聴きました。
古典の曲をカサドが編曲したことになっていますが、実はカサドが作曲したそうです。

しほさんのカサド2曲とも、情熱的ですばらしい!
カサドの愛弟子にも師事されたそうです。
直々伝、秘伝のタレみたいなカサド!?
とにかく惹きこまれます。

とてもダイナミックな演奏に最初から魅了されました。
パワフルでありながらも、エレガント。
難しい曲でも、さりげなく自然体な演奏は魅力的です。

チェロの醍醐味が堪能できるプログラムでした。
アンコールのブラームスもいい曲でしたねぇ。

終わって、ほんの少しお話しできて大感激。
人生一番輝くお年頃って印象でした。
これからも、すてきな演奏を楽しみにしています。

なんと、来年1月の芸文大ホールでのコンサートが決定。

<プログラム>

フレスコバルディ=カサド トッカータ

ジョンゲン 詩曲

シューベルト アルペジョーネソナタ

~休憩~

ブラームス チェロソナタ2番

~アンコール~

ブラームス 歌曲集より愛の歌
カサド 親愛なる言葉

ピアノ 矢部紀子さん

世界の良心

2009年04月10日 | 番外
今日のよき日、‘金婚式’の練習も熱が入ります。
しかし、弾けば弾くほど難しくなる~。

先日、NHKスペシャルの「戦争と平和の150年」と「アジアの“一等国”」 を見ました。(用事しながらですけど)
シリーズJAPANの企画、めちゃ地味だけど見応えありました。
というか、世界史(日本史もね)に疎い自分には何か新鮮。

国益のための経済力と軍事力の張り合いの歴史です。
正しいナショナリズムなんてありませんね。
この放送の歴史観にとても好感を持ちました。
特に憲法9条について。

感動したのは、安達峰一郎という類稀な外交官が日本にも存在したこと。
まったく知りませんでした。(私だけ?スミマセン)
「世界の良心」と言われたそうで、TVで名前を覚えられずこの言葉で検索して無事ヒット。
平和への理想を諦めず、命をかけて武力に代わる法の力を信じた方です。
番組には出てませんが、この方の再評価に一役かわれたのが、マサコさまのお父上。
同じハーグ(オランダ)に赴任中。
ですがネットをうろつくうち、日本のシンドラー、杉原千畝氏に対する帰国後の外務省の冷遇に関わったこと、名誉復帰運動にも関わったこと両方の記述に驚きました。
(運動の旗手はかのムネオ!?)

番組でもあったように、戦争廃絶への第1歩は正しい平和教育から。
教育が徹底すれば、自然に核軍縮への道が開けるのではと感じたところ、こないだのプラハでのオバマ演説!
さとなおさんの記事で知りました。
大きな意識改革になるかもしれません。

入学式

2009年04月09日 | 日常
朝、入学式に向う、ピッカピカの小学生と保護者さん(書き慣れない)達に遭遇。
近頃、お着物姿もアリなのですね。
ものすごく歩くのが遅かったけど、遅刻しませんように。

桜並木の下で記念撮影するファミリーもいて、微笑ましい光景。
シャッターチャンス!思わず携帯を取り出しかけたけど、不躾なので諦める。

お~、お次は「アナタハ、らっぱ~デスカ?」みたいな服装の父親と妻と子。
(和服からラッパーまで先生も大変だなぁ)
はたまた、グズル小さい兄弟を連れての親子連れ。
いろんな家族が入学式へと向かいます。
お手々~つないで~小学1年生は、ほんとうに可愛い。

いつ頃からか大学の入学式まで親が来ると知って驚いた。
先日の新聞で京大、阪大で保護者(いくつまで?)の同伴が多いので会場の確保に苦慮みたいな記事を読みました。
両親だけでなく、祖父母参加も増えたらしい。
入学式だけではなくきっと卒業式もそうなのでしょう。
何年か前のクラス会で、東大の卒業式に夫と自分の両親の4人で上京した話をした人がいたもの。

若い頃、どんな大学であれ、親がついて来るなんて考えられなかった。
それなのに嬉々として子供と一緒について行く同世代の不思議さ。

難関大学に入学できたのは、親の先行投資などの長期にわたるサポートがあればこそ。
親の表彰式みたいなものだから、と新聞に書いてありましたっけ。
親が陰の主役なら、その親(やはりサポーター?)も来るってわけかしらん。
エリートの皆さん、早く親離れしてね。

2回目のレッスン

2009年04月07日 | チェロレッスン
先生が超ご多忙だったので、久々のレッスン。

○She
無料でダウンロードしたピアノの弾き語り楽譜を持参。
ちなみに無料楽譜のサイトを見ていたら、次々エンドレスにウインドウが開いて怖い目にあいました。

ハ長調だし1オクターブ下げたら、ちょうど弾きやすい。
先生が弾き慣れておられるSheはもっとキーが高くて難しそうなのでパス。
溝口バージョンをCDで聴くと、無料楽譜よりオクターブ下がって半音高い。
嬰ハ長調?変イ長調?とにかく♯♭どちらか7個になるはず。
(変二長調?に訂正します。嬰ハ長調は余り使われないらしい。)
当然パスで、無料楽譜をめでたく採用。
ただし、後半のメロディにちょっと違和感ありで、先生が手直し。
チェロ向きでない細かい音符をつなげたり、微調整。

どんな風にボウイングをつけるか考える。
どの弦で音を取るか、運指を考える。
拍の頭さえ押さえたら、あとのリズムは変えてもOK。

表情の出し方を、何通りか実演して下さる。
私も弾いてみる。どう弾いてもあまり差がでない。
随意筋と不随意筋を思い出した。

前半は簡単なメロディーなので、いかに「まぬけな彼女」にならないようにするかが問題。

声を出して歌いながら、曲を作っていく。
自分でボウイングを考えてくるのが宿題。

本家 アズナブール

コステロ ノッティングヒル用


○金婚式

すでに残り時間がわずか。1回通す。
終わり方が出来ていない(ブチッ)箇所。
スラーにテヌート記号付8分音符4個、ポジション移動アリのところ、ロレツ回らず。
呂律が回らないことを英語でスラーとは知りませんでした。
yoshiさんのblogで拝見し、膝を打ちましたね。

遠方から移動してきた時の4の音!
この曲、小指を結構使うのですが、やはりかばって弾いているのでテキメンにマズイ。
金婚式らしく?、あちこちでヨボヨボした感じに。
取れるところは4でなく3で取る運指に変更してくるのが宿題。
手の小さい先生は、独自の工夫をしておられる。
一気に移動せず、2段階にわけるとか。
自分の指に合った運指を考えること。

ヴィブラートについて質問。
まずロングトーンのヴィブラートできれいな音を見つけることから始める。

↓こんな風に弾きたいのです。
La Cinquantaine


このキレイなお姉さんのバッハ無伴奏1番プレリュードもロマンチックです。

なかなか良い音。
ただハンパな丈のスカートでは、せっかくのBeautyが台無しで残念。