熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

聴力検査

2007年09月29日 | 健康
先日来、果たしてワタシの耳は正常なのか不安になっていました。
耳が悪いと、チェロ選びの試奏もままなりません。

疲れると、偏頭痛とともに目まい。
ひょっとして三半規管が悪い?

唾を飲み込むと、バリバリと音がする。
耳の奥がつまった感じもする。
ひょっとして中耳炎?

先日のコンサートで、チェロの音が最大になった時、
ホールの残響音が耳ざわりに感じました。
チェロ友嬢は聞こえなかったとおっしゃる。
(席は別々で離れてましたが。)
ひょっとして耳鳴り?

こりゃ、まずい!ということで耳鼻科へ。

耳鼻咽喉科というだけあって、全部つながって関連あるのですね。
耳鼻咽喉、一応診断されました。

そして、聴力と鼓膜の検査。
結果、異常なし!
聴力は2種類の検査をしましたが、10~20dbで上出来だそう。
中学の時、右が軽い難聴(薬の副作用でした)といわれ、ずっとそう思い込んでいました。
今は、左右同じレベル。自然治癒していたとは。
思い込みとは恐ろしい。
耳には自信がなかっただけに、嬉しい!

違和感は、肩こりから耳と鼻の間の空気の流通が悪くなるのが原因らしい。
肩こり緩和の薬をいただいた。

いい耳のワタクシ。
よく聞こえるんだから、あとの情報処理は脳次第ですね。
がんばらんとアカンね。

想定外の待ち時間と診察費は痛かったけど、ゴキゲンです。

無伴奏チェロコンサート

2007年09月27日 | コンサート
今回のジャン!初めてのジャン=ギアン・ケラス
贅沢にも、芸文ホールでの鑑賞です。
行けませんでしたが、昨年は大ホールでオケとの公演もありました。
その折、西宮でお好み焼きに目覚めたそうです。(チラシに書いてありました)

スペイン流、ドイツ流、ハンガリー流の無伴奏それぞれを華麗に弾きわけられました。
楽譜もナシで、アンコールもたっぷり。
余裕の実力派です。

音的には、優さのある音、でも芯はしっかり。
低音も深くて、弦4本のバランスがいいですねぇ。(当たり前なのでしょうけど)
とってもエレガントでした。
バッハが一番お似合いだと感じました。
(無伴奏全曲のCDはウィッシュリスト入りだわ。)
コダーイは前半、本調子じゃなかったような。。。
ルックスは、よく拝見する写真と違って40歳なりでした。
と、まったく勝手な主観です。

面白かったのは・・・
アンコールへ移る前、コダーイ用からレギュラーの調弦に、しばし時間を取りました。
フラジオをポンポンポン、重音をスイ~、スイ~
調弦まで美しくて、聴衆を魅了するのです!
終わったら、なんと大拍手が沸き起こりましたよ!

■プログラム
カサド:無伴奏チェロ組曲
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第4番

休憩

コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ op.8

アンコール
バッハ無伴奏5番サラバンド
  〃   3番ジーク
現代音楽2曲。(デビューアルバムにある曲)

54回目のレッスン(通算71回目)

2007年09月23日 | チェロレッスン
イッサーリスのメヌエット/ボッケリーニをお手本に聴いていたのですが、
調性が違うことに全然気がつかずショック。
高音部で弾いているので、尚一層軽やかなはずでした。
絶対音感がないのは当然としても、我ながら鈍感。
ゴルターマン編曲で、装飾音ももっと多いのですが、
実は「子供のチェロ」アルバムなのです。
鈴木さんにしてもお子様用は、熟年にはキビシイ。

○突如ニ長調音階
下りでD線、Gの音が外れやすい。恥!

◎メヌエット ボッケリーニ
今回は、都合で前回レッスンから8日しか経っていない。
ワタシのペースでは、前と大差なし。
前回の2段はクリア。
以降、前回同様、ダメ出し噴射。

下方拡張の復習。
親指を伸ばすタイミングが遅い。
拡張も、それだけ練習すると出来ても、曲中の嫌な部分で登場すると途端にお手上げ。
スラーが、スタッカートが、リズムが、音色が、強弱が、つながりが、、
と他のマターが足を引っ張る。

別紙の復習用プリントを渡されてしまった。

・TRIO(どうしてTRIOか聞くのを忘れた)
急がない。急いだら左手がすべってころんでみたい。
クレッシェンドで弓を多く使う。

レーミファソレラシドレッレッ♪
この小節に苦戦。
左手と右手とずれる。
手先だけで弾かない。移弦は肘を入れて。
右手だけ練習。
余り改善せず。

・先生と通して合奏。もう一息。
トチらず弾けたら、きっと楽しい。
次回も。

◎スケルツォ ウェブスター
この曲は、なんとヤマハ教室のテキスト3に載っていた。
白鳥、夢のあとに、愛のあいさつ、プレリュード等となぜか同居。
難易度は全然違うと思うけど。

前回と引き続き、まさにボウイングチェックですね。
同じ生徒用チェロを先生が弾かれ、音の比較。

×悪い癖×
弓がだんだん指板寄りに上る。
アップで戻す分量が少ない。(弓先に移動する。)
右肘は上りすぎても、下げすぎてもいけない。←注意されると極端に片寄る。
右手指が弓先よりに移動する!?

MENO MOSSO
音程ばかり気にして、音楽用語見落とし。
楽譜をよく読む。
1ポジション、4の指のフラジオ。初めてでうまく出ない。
(楽譜の意味がわかっていなかった)

相変わらず、ボコボコ感漂うレッスン。
でも録音を聞いたら、「一度にいろんなことはできません!」とバシっと反撃しているので笑ってしまった。
コワイ生徒だわ。

大失敗!

2007年09月17日 | コンサート
コンサートの日を手帳や携帯のスケジュールに間違って記入。
(同じ間違えるなら、早い日付だったらよかったぁ)
それに気が付いたら、、、あ~~~ん、後の祭り。
ボケすぎ。

マリア・クリーゲルさんのイクシォーン・トリオのチケットが。。。
本日、ムダになってしまいました。

2年前の神戸のチェロコングレスで、彼女のエルガー・コンチェルト聴きました。
超初心者のワタシは、骨董品みたいなチェロに驚き、衣装に驚き、指に驚き。。。
今度は、美音をしっかり聴こうと思ったのに!

母の病気でバタバタする前に、いろいろコンサートのチケットを仕込んでいました。
当日、行けなくなったコンサートや、今回間違えたコンサートやら。。。
これから、予定を再チェックしなくては。

53回目のレッスン(通算70回目)

2007年09月13日 | チェロレッスン
前の生徒さんのレッスンが聞こえて来て、先生、稀に見るハイテンション。
ワタシのレッスンもそうでしたが、なぜに?

○ボッケリーニ メヌエット(SUZUKI3)

いつものことながら、いきなり曲を弾くと、
鉛を両手を繋がれたのように、思うように動かない。

前半で止められてしまった。

「曲の感じは出ていますが、ちゃんと音が出ていません。」

「基本を復習しましょう。」

ボウイングに大ぶういんぐ。
計3曲も練習して行ったけれど、右手の不具合を改善することが先決。
SUZUKI3は夏休みの宿題で、さらりと流されるかと思ったら、コッテリしぼられることに。
名曲を弾くには、まともな音を出す!!!
‘立派な音’を育てるがテーマの教本なのでワタクシも納得。

~~~右手特訓~~~

腕の重みを弓に乗せる。今回の最多登場キーワード。
とある実験・・・
弦の上で弓の両端を先生が両手で支え、ワタシの右手がぶら下がる。
親指は離す。
肩と肘の力が抜けているか?どこかの指はつっぱっていないか。
重さが乗ったところで、先生が弓を左右に滑らす。
よい音は覚える。

次は、自分で。
開放弦。ロングトーン。
クレッシェンド、デクレッシェンド。
ピアニシモの柔らかい音。
返しで音が途切れたり、大きくなったりしない。
アップからダウンの返しが固い。←そう、弓元で苦戦!
弓先に重みを乗せる時の親指の使い方。
親指に力が入っていないか?
肩、肘の位置、手の形、指の形をチェック。
力が抜けて重みが乗るまでトライ&トライ!

そこは重みを乗せて、といわれると、
つい弓を早くする、押し付ける、アタックする、
などの的外れなことをしてしまう。
先生は、こんな音になっています、と同じチェロで真似をなさる。
そして、こういう音、この響きを出して下さいと全然違う音を示される。
自分の悪い音を聴き慣れるのは恐ろしい。

メヌエットはロマン派よりもフォルテ、ピアノの差が少ない。
教本の学習の要点にも「フレーズをピアニシモで美しくひけるようにする。」でしたね。
軽快に優雅に。早さ、テンポ感が大切。

メヌエットの弓さばきを確実にするため、曲の2段を右手だけで。
これだけで、表情が付けられるように。
今度は、な、なんとエアボウ!?
左手だけ実際に使う。
指板を押さえると、かすかに音が出るのですね。
いずれも力のオン、オフが難しい!

そのエアボウで先生を激しく絶望させてしまった。
何と反射的に、右手グーで弾いてました。
「グーで握ってどうするんですか!!チェロを知らない人?」
われながらアホさに唖然、愕然。

ヒヨコを握った手でエアボウの練習しておかなくては。
家での練習も、今回の‘重みバリエーション’を先にすること。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ようやく曲(前半)に戻って弾く。
使用前、使用後的進化でお互いにホッ!!!
「録音を比べたら、はっきりわかりますよ!」と先生。
(聴きました。だいぶマシになって響きも出てきました。)

喜びも束の間、次の細かいダメ出しが噴射。今度は左手も。
結局たった2段で時間切れ。
1つの小節に同時にいくつも注意事項があって、そっちで固まってしまいそう。
元の木阿弥やん。

ハイテンションの先生は、ご自分のチェロ、生徒のチェロを弾き、
ワタシの弓を持って直したり、右手の指の形を広げたかと思うと、
左横に来て、ネック裏の親指をチェックし、伸びた左小指を丸くしたり…
身軽に動き回っておられるのには恐れ入ります。
ワタシだったら、チェロや譜面台に躓いて何か破壊しているに違いありません。

○バッハ無伴奏1番 プレリュード

残り10分になってしまった。
前半のみ。
SUZUKI3もヘロヘロレベルが弾くのだから、先生のハードルも低い。
下手は百も承知ゆえ、プレッシャーもないせいか、いつも通り弾けた。

お~~~珍しいお褒めの言葉。

「誠実で心がこもっていて良かった。」

「語りかけてくるようになった。」とも。

へへへ、目指す「稚拙美」に近づいたかな?

語れるのはいいけど、もう少し滑らかに言葉をつないで下さい、とのこと。
あとで録音を聴いたら、音程が予想以上に悪くてショックだった。


久々にお芝居

2007年09月08日 | 音楽
母が行きたがっていたのですが、
通院日と重なるのと、暑い時の外出だし、とても無理と諦めていました。
ところが、日が変更になったのと、主治医の許可が出たのでこれ幸いと梅田まで出かけました。
思えば、母は今が一番元気なわけで、やりたいことがあれば躊躇する必要はないのでしょう。

進行している再発・転移ガンですが、「薬の効果がはっきり出てきました」と、昨日上機嫌な医師に言われたそうで、一安心。
極めてラッキーなことです!
効果が続く限り、生きていられるのです!

さて、東京では完売なのに、大阪では当日でもチケットが買えてこれまたラッキー。
ほぼ満席でした。
予備知識もないまま行ったのですが、楽しげなダンスと共に、女性の老いについて身につまされる話。
登場人物2人の会話は深く、言い得て妙の名言も数多アリ。

私も老いてヒマを持て余し、自宅に若いチェロ講師を呼んでいろんな話をするのかしら。
いえいえ、ダンスレッスンってところがミソなのですよ。

母なんぞ号泣するかと思ったらそうでもなかった。
主人公もガンに冒され、「希望とひきかえに、週3回の拷問(放射線治療)を受けて…」ダンスも踊れなくなるのですから。

主演の草笛さんは母より3才お若いだけなのに、ハイヒールを履いてダンスですよ。
デコルテもきれいで、ドレスがよくお似合い。
体もしなやかで、足も高く上り、いかに鍛えておられるか…
年を重ねて、あれだけ美しいということに加えて、膨大な台詞とダンス。
アンビリーバボー!
超人パワーです。女優魂です。

即効でとっても元気の出るステキなお芝居でした。
まだ若い!のに夏バテなんて言ってられなくなりました。
母の免疫力も高まったはず。

客席総立ちの拍手で、何度もカーテンコールでしたが…
連日の東京公演でかなりのお疲れと後で読んで驚きました。
舞台ではそんな素振りも見せません。
千秋楽まで、お元気でがんばってください!

《余談》
先日のコンサートで友人がビッグニュースを披露。
ひょんなことで大女優KMさん、大舞台美術家ASさんグループと中華料理をご一緒したんですって!
溌剌となさった素晴らしいお姉さま達に大感激。
飛び入り参加のまったく初対面のふつ~のオバサンである友人にも、気さくにおしゃべりをなさったそうで、彼女は未だに夢か幻かの心境。
突然のことだったので、友人はTシャツでバツが悪いと思っていたら、KMさんもカジュアルなTシャツ。
Tシャツには「どんど」のロゴ。まだ5月のことで番組を知らない人は焦ったとか。

52回目のレッスン(通算69回目)

2007年09月01日 | チェロレッスン
4週間ぶりのレッスン。
数日前になって、練習時間を増やしたら案の定左手が筋肉痛。
前日から大事を取って練習中止。
体の負担を考えながら、上手にチェロと付き合うのが難しい。
まるで、母の抗がん剤治療みたい。

○宿題 SUZUKI3

丁寧にトナリゼイションやらエチュードも逐一チェック。
教室のチェロも久しぶりだし、勘が戻らない。
信じられないくらいショボイ音を出して、「立派な音を出す!」とテキストの命題を言われてしまった。
簡単なフレーズなので音程はいつもより厳密にチェック。
先生の音と和音になるように弾いていくのですが。。。
耳がピンぼけで、ドンピシャに合わせているつもりなのにミが低かったり。
焦りました。

録音を聴くとレッスンの中ごろからやっと調子が出て、音も音程も変った。
リー(テキスト)のお陰で、ポジション移動も慣れてきましたね、と言われたのが救い。
規定演技は5pos.の移動以外クリアできてやれやれ。

♪シューベルト子守唄。
この曲は3回目。
1年以上前にはヴィブラートの練習だったのですが、長らく封印されたまま。
たまに突然、ヴィブラートかけてみて、と言われこともあるけど時期を見ていられるのでしょうか。
1小節目シ~レ~の良い音追求で時間を取った。
レの音が大切なのに、前に響いていない。
Pと書いてあっても、下に落ちるような音ではだめ。
あとD線2pos.のラソファ♯ソの音がぼやけている。
左手の押さえ方離し方が、テキパキしていないから。

♪ニ長調のマーチ バッハ
2分音符が84のテンポなんて、いくら何でも早すぎて無理。
だから鈴木さんは手強い。
3pos.のD線ラ、A線のラと共振していないとバツ。

♪ガボット ボッケリーニリュリ
幼稚っぽいと言われないよう、気を使った。
やろうとしていることはわかるけど、出来ていないとのお言葉。
同じ音符に見えても、表情があることを忘れないこと。
どの方向に向かう音かを表現する。
(拡大していくのか収束していくのか、続くか切れるかetc)
ためらうような、どっちつかずの音がある。

中ほどの8分音符の音階が続くところ、緩急、強弱をつけてウネリを出す。
そうしたいのは山々でしたが、それを意識すると音をよくはずす。
表現するためには、常にスムーズに弾けるほど練習が必要ってことですね。

先生的には最後の盛り上がりを強調させたいとのことで、練習も兼ねてクレッシェンドの特訓。
ボウイングのチェック。
トリル回数が多いのはよいが、音が出ていない。
(繰り返しさせられてツラかったぁ)

☆全体通して、注意点。

弓の軌道が上下し過ぎ。これ重大。
前から気がついていたのですが、特にA線は手が短いこともあり難しい。
鏡で開放弦の練習せねば。

もっと弓を使う。
暑いせいもあって、自称省エネ弾きになっていた。
(そのお陰か、右手はどの部分どの指にも負担がないが。)
もっと活発に動くのが当たり前だろう。

8分音符より早い箇所になると、はっきりしない音が混じる。
自称フハフハ、モゴモゴ弾き。
左手が小器用に回っても、弱々しい音ではむなしい。
左手をいたわりつつ、押さえ方を研究せねば。

下方拡張の音程。G線ド♯が苦手。

無意味に大きな音が出ている時(単に弾きやすいから)がある。



あっという間に時間切れ。
鈴木さんの続きは次回。
無伴奏も一応生きてます。
(もう忘れられたのかとビクッとしました。)

そうそう…
こないだ汗だくでプレリュード練習中、思いがけなく良くなった箇所が。
感動の涙、流れました。