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神戸・御影の邸宅地にある私設美術館1Fにて。
大阪のオーケストラで活躍されているチェリスト氏です。
7~80人しか入らないギャラリーに椅子が並べられている。
最前列の席って意外と空いていて、ワタシと奏者の距離はなんと2m未満!!
よく見えて条件最高ですわよ。
プログラム(カッコ内はチェリスト氏のコメント)
バッハ アリオーソ (もとはチェンバロの曲)
バッハ 無伴奏チェロ組曲1番より4曲
(当時新しい楽器だったチェロの可能性を探るように作曲)
プレリュード、アルモンド、サラバンド、ジーク
ラフマニノフ ヴォカリーズ
(叙情的。冬ソナの教会で結婚式ごっこのシーンで流れていた。
ちなみに、ワタシ冬ソナ見てない人)
バルトーク ラプソディ (ハンガリーの土着音楽)
ピアソラ リベルタンゴ (コマーシャルでお馴染み)
休憩 紅茶とチョコレートのサービス
ピアノソロで、
ラベル 古風なメヌエット
ラベル ソナチネ
チェロ+ピアノ伴奏にもどり、
プーランク カヴァティーナ(チェロソナタの2番、とても美しい曲)
ドビュッシー チェロとピアノのためのソナタ(晩年の作、ピエロの物語)
アンコール
フォーレ 夢のあとに
サンサーンス 白鳥
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先日のマイスキー氏の時はチェロがやけに小さく見えたけど、本日は大きく見える。
エンドピンも半分くらいの短さだ。
とっても小柄な方で手も小さく指も細いのにエライ!と感動してしまった。
左指は空を飛んでました。
やっぱり蝶ネクタイにタキシードだった。肩パッドが邪魔でしょうに。
先日のコンサートは宇宙人を見ているようだったけど、今回は生身のニンゲンを身近に感じました。でもやっぱり無力なワタシにとってはすべてが神業のごとくデス。
今回一番の関心事、リベルタンゴの指使いを見ること。
リベルタンゴって、ア~タ、ワタシの楽譜はさわりだけのやっさし~バージョン。
(フィンガリングの指示は書いていないのです)
それすらも、無理だ、無茶だ、と思っている今日この頃。
この曲の演奏を見たらホントの楽譜のなんと難物なことよ。。。
前のレッスンで、先生に宿題について「ここのドは4の指で弾いて下さい」と言われた箇所がある。でも時間切れでちゃんと訊けなかった。
ミドシラソ♯ラ~~をD線だけで弾けって?うっそ~
ヨー様のCDでチェック、チェック。
シ、ラ、ドがA線かD線か聞き分けたつもり。
そしたら、まだまだ恐ろしいことがあった。
シラシ~~シドシラシ~~もD線の音じゃぁ~~
(後日談。これは移動がないのでまだマシです。)
この聞き分けが正しいかどうか確認した結果、正解だった。
毎回ワタクシが力んで弾いてるミファミドシミ~なんて、サラッと素早く弾かれてしまった。後にいくらでも派手な聞かせどころがあるわけですし。
鳴らないD線の高音にチャレンジするべきか?半年くらいかかる気がする。
休憩中お茶を飲みながらショックを受けて悩んだ。
終演後、近くをウロウロ。パティシエの店、乱立地域なのだ。
コム・シノワでパンを買おうと思ったら、あまりなくてお菓子を買った。
帰り、ドイツかオーストリアから抜け出たような建物に引かれて入ったらやはりケーキを売っていて買った。店名はセセシオン。どこがクリムト風?
電車に乗ったら、白いチェロケースを持った茶髪でジーパン姿のおにいさんが。
さっきのチェリスト氏とピアニスト嬢だった。
キャメルのスエードのジャケットが茶髪と似合ってて別人のよう。
サインと握手は求めませんでした。
熱演ありがとうございました。