熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

デュオリサイタル(ピアノ&チェロ)

2005年10月29日 | コンサート


神戸・御影の邸宅地にある私設美術館1Fにて。
大阪のオーケストラで活躍されているチェリスト氏です。

7~80人しか入らないギャラリーに椅子が並べられている。
最前列の席って意外と空いていて、ワタシと奏者の距離はなんと2m未満!!
よく見えて条件最高ですわよ。

プログラム(カッコ内はチェリスト氏のコメント)

バッハ  アリオーソ (もとはチェンバロの曲)
バッハ  無伴奏チェロ組曲1番より4曲 
(当時新しい楽器だったチェロの可能性を探るように作曲)
     プレリュード、アルモンド、サラバンド、ジーク
ラフマニノフ  ヴォカリーズ 
(叙情的。冬ソナの教会で結婚式ごっこのシーンで流れていた。
 ちなみに、ワタシ冬ソナ見てない人)
バルトーク   ラプソディ (ハンガリーの土着音楽)
ピアソラ    リベルタンゴ (コマーシャルでお馴染み)

休憩 紅茶とチョコレートのサービス

ピアノソロで、
ラベル  古風なメヌエット
ラベル  ソナチネ

チェロ+ピアノ伴奏にもどり、
プーランク カヴァティーナ(チェロソナタの2番、とても美しい曲)
ドビュッシー チェロとピアノのためのソナタ(晩年の作、ピエロの物語)

アンコール

フォーレ 夢のあとに
サンサーンス 白鳥
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
先日のマイスキー氏の時はチェロがやけに小さく見えたけど、本日は大きく見える。
エンドピンも半分くらいの短さだ。
とっても小柄な方で手も小さく指も細いのにエライ!と感動してしまった。
左指は空を飛んでました。
やっぱり蝶ネクタイにタキシードだった。肩パッドが邪魔でしょうに。

先日のコンサートは宇宙人を見ているようだったけど、今回は生身のニンゲンを身近に感じました。でもやっぱり無力なワタシにとってはすべてが神業のごとくデス。

今回一番の関心事、リベルタンゴの指使いを見ること。
リベルタンゴって、ア~タ、ワタシの楽譜はさわりだけのやっさし~バージョン。
(フィンガリングの指示は書いていないのです)
それすらも、無理だ、無茶だ、と思っている今日この頃。
この曲の演奏を見たらホントの楽譜のなんと難物なことよ。。。

前のレッスンで、先生に宿題について「ここのドは4の指で弾いて下さい」と言われた箇所がある。でも時間切れでちゃんと訊けなかった。

ミドシラソ♯ラ~~をD線だけで弾けって?うっそ~
ヨー様のCDでチェック、チェック。
シ、ラ、ドがA線かD線か聞き分けたつもり。
そしたら、まだまだ恐ろしいことがあった。

シラシ~~シドシラシ~~もD線の音じゃぁ~~
(後日談。これは移動がないのでまだマシです。)

この聞き分けが正しいかどうか確認した結果、正解だった。
毎回ワタクシが力んで弾いてるミファミドシミ~なんて、サラッと素早く弾かれてしまった。後にいくらでも派手な聞かせどころがあるわけですし。

鳴らないD線の高音にチャレンジするべきか?半年くらいかかる気がする。
休憩中お茶を飲みながらショックを受けて悩んだ。

終演後、近くをウロウロ。パティシエの店、乱立地域なのだ。
コム・シノワでパンを買おうと思ったら、あまりなくてお菓子を買った。
帰り、ドイツかオーストリアから抜け出たような建物に引かれて入ったらやはりケーキを売っていて買った。店名はセセシオン。どこがクリムト風?

電車に乗ったら、白いチェロケースを持った茶髪でジーパン姿のおにいさんが。
さっきのチェリスト氏とピアニスト嬢だった。
キャメルのスエードのジャケットが茶髪と似合ってて別人のよう。
サインと握手は求めませんでした。

熱演ありがとうございました。


ミッシャ・マイスキー チェロコンサート

2005年10月27日 | コンサート

神戸・松方ホールにて。約700席は満員。年齢層がとても高かった。
60才くらいのカップル多し。マイスキーさんと同世代。
※クロークで希望者はひざ掛けが借りられる。椅子も座り心地OK。

ワタシはチェロを習い始めたので、このコンサートも行く気になったのだけど、ほかの皆さんはマイスキーさんのファンで来ているのかしら。

彼は原智恵子(前に書きましたね)がカサド亡き後に、奮闘の末開催したカサドコンクールで優勝したことで大きくステップアップしたそうだ。

チケットを買ったのが遅く、一番左端しか空いてなかった。
音は前に飛ぶみたいでやはり真ん中に座りたかった。後悔。

それにしてもよく鳴ります。ものすごいです。
伴奏のピアノの蓋?も大きく開けているけど、全然負けない!
力強く、とってもメリハリのある演奏。かなり個性的。(あんなスピード感があってパワフルなクーラント初めて。)迫力のある音が心にグイグイ響く。

それに余裕、貫禄。
舞台上では音あわせや、音チェック的な動きは全然しない。
最初の左手の位置もふわ~っとダイレクトに置いて決まり。

イッセイのプリーツと例の椅子が印象的。
プリーツのユニフォームは前半は上下黒。
後半は上がうすいグレー。
イッセイのプリーツほど動きやすい服はない。
旅行にもかさばらない。シワにならない。
お似合いだし、ナイスジャッジです。

あと、珍しかったこと。ドシロウトの目、ご勘弁ください。

右手薬指と小指はほとんど延びたまま!
曲によって楽器の傾斜も違う。無伴奏は立てて背筋もシャン!
民族的な曲は高音が多くて、超前屈姿勢。

胸あてのタオルかと思ったら結構大判で時々顔を拭く。
(ネックにぶらさげてある!)

プログラム

バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番 
シューベルト アルペジョーネ・ソナタ

休憩  お隣の二人連れ「今3対1!」と気もそぞろ?甲子園に行きたかったに違いない。

シューマン 幻想小曲集 op73
ファリャ  スペイン民謡組曲
バルトーク ルーマニア民族舞曲

アンコール

リムスキー・コルサコフ 薔薇に魅せられた夜うぐいすよ
ファリャ  火祭りの踊り
ラフマニノフ 乙女よ、わたしのために歌わないで
サンサーンス 白鳥
.........................................

エライもので、ついこないだまでクラシックもチェロもな~~んも知らなかったのに、アンコールの2曲以外、ほとんど聴いたことがある曲ばかりだ。
デュプレや古川さんの演奏を思い出した。

CDやオリジナルグッズもたくさん販売されていて盛況だった。
CDを買うとあとでサインしてもらえるとかで、「エレジー」というアルバムを買った。
でも長蛇の列で、待つのがイヤになって帰った。サインより握手してみたかった。


開館記念お披露目式典

2005年10月22日 | コンサート

西宮市の兵庫県立芸術文化センターが22日オープン。
それに先立って県民の一人であるワタクシ、抽選で当たってお披露目会に行くことが出来た。大勢のVIPもご来場。

ちょいと仕事を抜けて電車で数分の会場へ。
チェロを習い始めて以来、チェロコングレスが開催されたり近くにホールが出来たり環境としては恵まれすぎ?

大ホール(2000席)の4階の席だった。
巨大で急勾配なすり鉢のテッペンにいるみたいでこわかった。
というのも、「土の中の子供」(芥川賞受賞)という本を読んだばかりで、主人公は高いところから物を落とす悪癖がある問題児。
人であふれる会場で、思わず余計な想像しただけで恐ろしい。
はるか下のステージを見るにはオペラグラスは大正解。

内装は木、木、木!いい色しています。
香りがないのが不思議。
座席はあまり座り心地よくなかった。
このごろの映画館の方がいいよね。

お披露目会はオープニングの映像、開館のあいさつ、演奏で構成。

映像では五木ひろしの演歌も鳴り響いた。
というのは震災後、どれだけ音楽が被災地にもたらされたかというテーマだから。
様々な公演に混じり、もちろん1000人のチェロも紹介された。

ワタシも震災が遠いきっかけでチェロを習っている。
この10年の映像を見ると一気にいろんなことが思い出されて涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった。かっこわる。

演奏は震災の年に生まれた子供達の指揮で「イッツ・ア・スモールワールド」からスタート。
佐渡裕総監督にバトンタッチ。
スメタナ「モルダウ」ベトベン第九4楽章と続いた。

モルダウも思い出多い曲でウルウル。
(この曲のCDとセンターのパンフが記念品でした)

最後は第九の大合唱でもう大晦日みたいな気分。
なんと、ごひいきQさんのバリトンではないの!
??なパーマ頭でちょっとがっかり。
ヘアスタイル大事デス。

とってもカタルシスな午後でありました。
やはり音楽のパワ~は偉大だと思う。

最後に、納税者としてもセンターの明るい未来を期待するばかりです。

ドンマイン

2005年10月21日 | チェロ

昨日、日経の朝刊に天皇陛下がチェロを弾かれてる写真が!
(チェロ奏者とは存じませんでした。)
皇后さまのピアノ伴奏。「鳥の歌」だそうだ。

チェロがテーマではないのにチェロに過剰反応してしまう悲しい?サガ。
ニュースでもこの映像に遭遇いたしました。
お~!ビブラートにハイポジ!目が釘付け。
美智子さま紀宮さまも、とても楽しそうに表情をほころばせ自然な笑み。
いいですねぇ。

皇后さまのお誕生日だったのですね。
70才過ぎてもご夫妻で愛のデュエット、ステキ。。。
もうすぐ嫁がれる「ドンマインさん」もどうぞお幸せに。

時々音痴の海に溺れるワタシには自分でドンマイン!

8回目のレッスン(通算25回目)

2005年10月20日 | チェロレッスン


音痴全開、絶不調の悲惨なレッスンになってしまった。
先生も時間を間違えたとかで、息せき切ってチェロかついでエッサホイサッサ。
お疲れなのか、心なしかドヨヨ~ンとされてました。

そもそも、気温の変化で2台の調弦に手間取ったところからつまづいた。
(チューナーは使用せず)
先生のぺグが変な音を立てたので、「ぎゃっ!」とあわてておられた。

○ハ長調音階。A線ソまで
開放弦でツナガリ悪く、とても気持ち悪い。
再度調弦していただく。
先生もおかしいと思われたよう。
 
基本の音階でこんなにコケるなんて信じられない。
前回、音程はさっさとクリアできたのに。
でもやっぱりおかしいのはワタシだったと思う。

あせればあせるほど、音痴の海に沈むワタクシ。
体内チューナーもとっくに壊れている。なぜだ!
家ではキーボードたたいて目を覚ますのだけど…
 
先生も唖然としてないで、救いの手を差し伸べて下さいナ。

あと、ポジション移動A線のミの音がいつも低い目になる。
移動する時、指を指板から離さない。急激に移動しない。(いつもの注意)
移動のところばかり反復練習。

○ウェルナー25P8分の6拍子 デュエット上下とも

上:短い音符の音が短すぎる。もっと音をよく鳴らすこと。
楽勝のはずなのに、ここでも音程が狂った。
いつも4の指が狂いやすいので4の位置はバッチリ狙いを定めた。
しかし、本日の悪い子は1の指。
1の音が低すぎた。エンドピンの長さが悪かったのかしら。
 
下:ちょっと忙しい譜面になるとたちまち音がよく鳴らない。
アクセントではなくて、スラーの頭はしっかり音を出すこと。
もっと弓の多くを使う。
リズムが不安定。メトロノーム登場。
 
先生とデュエット。
ワタシが伴奏すると全然音程が合わない。
先生の伴奏だと少しまし。

先生に合わせて同じ音(音程)を出すのは可能だけど、不協和音の時、高低どちらにすればよいのかワタシには判断する力はまだない。

一人で弾いたら、なんとなく出来ていると思っても、デュエットで合わないというのは悲しかった。
何度かトライしたがうまく行かないまま時間切れ。

次の宿題4分の2拍子。デュエット上下とも。

○リベルタンゴ
毎度お馴染み2小節、ミファミドミ~~~
前回と同じ指導を受ける。本日の特徴、やはりミ~の音程低い。
かなり出来てきたそうなので3小節以降も練習してくること。

今回、後ろから左手親指の位置と形をチェックされた。
習い始めに腱鞘炎になりかけたので、力を入れないように気をつけているつもりだけど。

「ほんとに今日は調弦や音程で終わってしまいましたねぇ、どうしてでしょうねぇ。」と嘆き合ってレッスンを終えた。ワタシの耳に異変か?
一時は頭真っ白になった。白髪も増えてたりして。


チェロ向ヘアスタイル

2005年10月17日 | ファッション


実は4月に腰そして肩を痛めて以来、美容院の椅子に座り続ける気にならず髪はボサボサもじゃもじゃ(笑)だった。

はじめの頃は家に昔のセルフヘアーカッターなるものがあったので、気になるところはテキトーに櫛をとかすみたいに削り取っていた。
他人が見ても違和感がないという返事だった。しめしめ。
なんだ、簡単、簡単!美容院はお金と時間の無駄と思ったりもした。

が、マメにカットしなかったため手におえなくなり、そのままノビノビ。
チェロを弾くと髪の毛も一緒に押さえて引っ張って痛いこと。
練習はヘアバンドが必要で、レッスンに行く時は大きなヘアピン持参だった。

やっと気が向いて(痛みはとっくに治っている)美容院へ行ったら、病気でもされてました?と言われた。ショック。。。。

毛先が白くなってとても痛んでいると指摘されたが、だまってた。
(切れない道具で削っていたんだもの。)

チェロ用カットにして頂戴と言ったら堂本剛でいいですか、ときた。
おいおい、アシンメトリーは困る。

慎重に髪の長さを決めた甲斐あってスッキリかつオシャレになった。
いつになく美容師サンも気合がはいっていた。

やっぱり身だしなみには手を抜いてはいけません。

そうそう、このあたりに、ぬわ~んと2億円チェロ2台持っている人がいると美容師サンの話。コレクターだそうだ。
ふぉぉぉぉぉ~~~!!! お友達なりたい!


食欲の秋!その1

2005年10月15日 | 食べ物


メモメモな気分。

もワザン(オーガニック)

フリュート◎
ローストビーフサンド△(もっと小さくして値段を下げて)
タルトタタン◎
もひとつのアップルパイ△
ブリオッシュ×(値段がきらい)
以上、心斎橋そごうまでは遠いのが難。
コンビニじゃないのだから、販売の人はちゃんと商品知識を持っていてほしい。
ドンクが提携しているのなら神戸でもオープン間近?

じェラール・ミュロ
キッシュ×(値段も味もコマッタ)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ぱンタイム
キノコのキッシュ◎(小さくて160円、値段も味も大感動!冷凍しておくと重宝)
難点、アイサツの声がデカすぎ。耳は聞こえる。

れ・ミュー
24時間熟成の長いパン◎

ベッカライ・びオブロート(オーガニック)
白い食パン◎ 褐色のプレーンなパン◎ 胡桃のペーストうずまき◎
研究熱心でとてもステキな若い店主ご夫婦と少しお話。
とってもさわやかな風を感じました。

上3店は個人営業の小さなお店。
ものすごく繁盛していてお店に行くだけで元気をもらえそう。
若い人が燃えて(窯も燃えて)仕事する姿はいいものですね。

 パンに目がないものでつい記録しておきたくなりました。
ローカルな話でごめんなさい。
*検索でひっかかるのいやだから平かな混じりです。


絵葉書

2005年10月13日 | 日常


友人から絵葉書が届いた。
このマン・レイの絵葉書を見て、背中→チェロ→ワタシ→送ろう、と相成ったようだ。
関係ないけどやっぱり、チェロって男性が弾いた方がサマになるのかなあ、ナンテ・・・

ベニスからだけど、教会の何ヶ所かでコンチェルトやオペラのイベントがいっぱいあるそうだ。
昔ベニスのサンマルコでコンサートのリハに出くわして、感動で立ちすくんだ記憶がある。身も心もしびれる響きだった。

夫君の学会と友人のイラストがベニスで展示されているというグッドタイミングのめでたい渡欧。いいなあ。

お2人ともMacのヘビーユーザーで、まず来るメールは現地でのパソコン状況の話が多い。接続がどうの、とか持っていったソフトがどうのとか。
現地の一大事の喜怒哀楽を分かち合いたいようだけど、ワタシ、わかんないのにね。

マメに携帯で写真も送ってくれる。場所もいろいろ。
ヨーロッパから携帯で何でも届くのね。
全然距離感を感じない世界だ。

10年前には想像もできなかったなぁ・・・

楽しいメールはいいけど、仕事では海外から携帯同士でダイレクトに電話がかかるようになった。鬼のいぬ間にと気を抜けなくなった。トホホ。

あら、話題がバラバラだわ。

7回目のレッスン(通算24回目)

2005年10月10日 | チェロレッスン


本日のポイント。「音質にこだわる。」
先生、風邪でダウン寸前のせいか、聴くに堪えない音は「ゆるせ~~ん!」だったかもしれない。

○まずハ長調(2オクターブ)音階。
上滑りの音を出さないこと。落ち着いた音を。
今回初めてA線レ、ミ、ファ、ソと第4ポジションまで延長。
高い音の時、力が入りすぎないこと。

○ウェルナー25ページ2分の2拍子。デュエット上下とも。
(練習曲の正体がわかった。)

2分の2拍子ということで1拍目にアクセントをつけて弾いたら、アクセントは要らないといわれた。幼稚な感じになる。
録音を聴くとやはりバカっぽい曲になっていた。

音程、D線ソが不安定になる。(日替わりで悪いところがかわってます)

弓元で弾く音が悪いので、弓の中を使うように。
弓元使いすぎ。手が短いから弓元を使うようにしてきたのだけど…
先生曰く、「手は短くありません!」

移弦で音がやせる。
伴奏パート小指4⇔4の移弦がまずい。
第一ポジ、小指4ばかりで4本の弦を平行に移動(右は上下)の練習。
音程狂わないように。

移弦をもっとなめらかに。
重音弾いてから重心をどちらかに少し移動して移弦する練習。
これはなかなか効果的。

次回、8分の6拍子の曲。上下とも。
伴奏パートはかなり荷が重いです。

○グリーン・スリーブス
あまり自信なかったけど「よくなっています」と大変珍しいコメントを頂いた。
アルペジオのピッツィカートの伴奏をつけて下さった。
ハープみたいできれい。いい気分。

弓の返しが問題。
A線ラーララー、ラーララーばかり、しばし弾かされる。
ラーのあとに息継ぎのように間があく。
返す時の音が浮く、悪い音と言って先生は困ってしまって、ワンワンワワン
やおら弓(マイ弓持参している)を取り上げ、張りを緩めた。
かなり良くなって先生ホッとされたようす。
ウチのサイレント「ぎいのすけ」は張りが弱いと発声しにくい。
教室のチェロにはもっと緩めがよかったのだ。張り方も大切。
一応、この曲あがり。

○リベルタンゴ 2小節のみ
ご存知ミファミドミ~~~です。
この2小節でも実にいろいろ課題がありまして、エンドレスのよう。

シの音をしっかりミまでつなげる。
シミ~~の練習。

最後のミ~
最初は速度をあげて芯のある音をつかんでから速度を落とす。
重さを乗せる。音を飛ばす。広がる音を出す。と言われてもねぇ。
駒寄り。駒寄りで音が割れないためには指、手首の弾力が大切??
弓をいっぱい使う。

ミ~ばっかり弾かされる。
ワタシは何がどうなのかよくわからないまま、ひたすらミ~~、ミ~~!

やっぱり先生困ってしまって「弓交換してみましょう。弾きやすくなるかもしれません。」
あら不思議す~っと弓が動いてウワ~ンと響く音がした。
弓そのものの差はすごい。
(駒寄りを弾いているので、先生の弓が駒をかすったら、と思うとこわかった。)

移弦(ドシ)をこわがる弾き方はダメ。
D線をかする恐怖には、逆療法を。
故意にA,D線一緒に弾いてしまう練習。

帰る際、先生「ハイこれ」と渡してくださったのは先生の弓。
熱が出ておられたのかもしれません。厄介な生徒でお気の毒に。
「センセ、ワタシの弓は?」
「Oh!××サンの弓100万円くらいだったらいいけど。。。」と大笑い。

先生、お大事に!


物喜び 

2005年10月08日 | 日常


物喜び、この言葉って方言なのでしょうか。
辞書の検索では出てきませんでした。
物珍しい、物欲しいとかはありますが。

でも、ググると使用例が2点出てきました。

竜馬が行くより

「お前さんは物喜びをするたちだねえ」 勝(海舟)も感心し、「こっちまでうれしくなるよ」といった。
 勝のみるところ、竜馬はじつにとくな人間で、平素は土佐弁でいう無愛想い(すぼこい)つらつきのくせに、いったんよろこぶとなると、相手の心にまでしみとおるようなよろこびかたをする。
「とくだよ。ついまたこっちも、また喜ばせてやろうという気になる

上方落語「ちりとてちん」より

物喜び大事なこっちゃ、あんたがそぉして喜んでくれたら、こっちが嬉しい。
これが人の付き合いやなぁ。

ヒトサマに何かを差し上げることは、すごく楽しい時もアリ、不安になる時もアリ、という経験をする。

最近出会った22才のお嬢さん、物喜びがたっぷり出来る可愛い性格。
こちらが大喜びしてしまった。
余談だけど、経歴を聞いてさらに感動した!
経済的なこともあって大学は目指さず、地方の高専(国立)を卒業後、遠く離れた都会で技術者見習として自立し、実家に仕送りまでしているそうだ。
もうしっかり大人としての落ち着きとコミュニケーション能力がある。
いつまでも親がかりの頭でっかちの子とは大違いだ。

最近、お礼でちょっと気の利いた品を(かなり気合いれて)考え、数人(同世代)に差し上げるという機会があった。
とても喜んでいただけて、その方のお友達にも広がったりもする一方、反応ナシのケースもあった。
無視されると、とてもさびしいもの。

「どうだった?」ときける相手だといいけど、そうでない時は押し付けがましかったのかなと不安になったり。

結果的には無視の理由が他意のない「物忘れ」だったと判明した。
「物喜び」とエライ違い。

人のふり見て我がふり直そうと思った。「物忘れ」せず「物喜び」出来ますように。
ワタシはどちらかというと一見無愛想だし、最近とても忘れっぽくなったものね。
(忘れ物とド忘れが多い)

自分がヒトサマにしたことは忘れても、していただいたことは忘れない方がいい。

年寄り臭い話でごめん。