熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

新レッスン17

2012年02月28日 | チェロレッスン

まず姿勢から。
うなだれポーズが治らない!!
弦と弓の接点を凝視しないと弾けなくなっているんですよ。

最悪なのは、ただの「うなだれ」ではなく、腰がヘナっと落ちてくる。
デジカメ動画で確認。ショック。
加齢による筋力の低下でしょう。
どないしょ。

前回、指導して戴いたお陰で、右手はかなり改善された模様。
明らかに弾き方が変わって音が少々レベルアップしたようです。
これで両先生にはっきりと効果を認めていただけたわけで、とても嬉しい。

しかし、左手がまたしても足を引っ張っているとのこと。
直面している難所を2箇所見ていただいたのですが、
不具合の原因は右手ではなく、左手にありと。

なるほど、右手ばかりアレコレ試してもロクな音が出なくてトホホな日々でした。
拡張のままポジション移動が多くテンポの早いフレーズなのですが、手の形が崩れ、押さえ方もそれでは鳴らないと先生。

ヴィブラートばかり意識しているうちに、指並べ、特に拡張の形が怪しくなってきたのか。。。
それから自分の動画で、左肘が下がり過ぎる癖を見つけて、意識して上げていたのですが、それが間違い。
生兵法は怪我のもと。

先生に指摘されて、基本を忘れていること気がつきました!!
サポジ教本のトップに、写真入りで3と4の指が無理なく置ける手の形、肘の位置を覚えるよう書いてあります!
MY極細短小小指にマッチした肘の位置を決めるのであって、高さだけの問題ではなかったのです。

それから手の平の重心は4の指方向にかけるよう先生にも何度か注意されていました。
3,4の音がいつもショボくなる。
手の平がめくれ上がろうとするようではダメ。

サポジ教本から拡張の多い練習曲を弾いてみましたが、ハーフポジションの拡張の形が崩れてました。
ロシア人から無理に拡張しなくても良いと教えられましたが、それは誤りと先生。
基本を守れないまま先に行っても弾けなくなるばかり。
どこのポジションでも正しい肘の位置、手の形を維持する練習を鏡を見てしてみます。

後、まだ理解できてませんが弓で弦に重さをかける時の左指のタイミングと押さえ方の話、そして接点から丹田に向かって響かせるつもりとおっしゃる。
言われるまま試すといつもより響く音。

瞬間芸で良い音が出せても、楽譜が難しくなると音のこだわりが減って徐々に耳が甘くなるのが困りますね。

ビフォー・アフター。
只今、練習で効果実感中。
先生の見立ては本当にスゴ~~~~イ!

しかし左手の脱力への道は始まったばかり。



命かけた書

2012年02月22日 | アート

珍しく書道展です。
友人のご夫君の個展。
一番好きなのがコレです。


茶道、華道家の友人は着物姿でお茶のお点前、一門の華道作品も。
どちらもその道、約40年。
まさに「求道」のオシドリ夫婦展。
(2月14日から開催でした)

彼は趣味でなさっているのですが、門外漢の私にはプロアマ区別がつきません。
会場に入った途端、作品群の持つエネルギーに圧倒され、熱くなりました。
一世一代、渾身の個展ですもの。

この3年間、壮絶な闘病生活の中で書かれた作品に凄みがありました。
日常生活もままならない辛い健康状態で、却って創作意欲が爆発するのでしょうか。
いえ、普通は体力と共に気力も失せる場合が多いのに奇跡のようなお方です。
還暦まで生きて個展をしたいという執念が実って万々歳ですが、後のご夫婦の体調が心配です。

ところで素養がないので「書」って簡単に読めません。
文面と出典を書いたチラシが用意されていました。
お茶席用の掛け軸の漢詩とかはチンプンカンプン。
短歌、俳句、詩歌、それぞれ深い世界があり、選んで書くまでのストーリーもあるでしょう。
字面だけではく奥の深い世界がもっと理解できたらもっと作者と対話できるのに。。。
でもヴィジュアルだけでも衝撃的で大感動でした。

芳名録にも毛筆が多かったですが、憧れます。

あ、また余談ですが、受付していて面白かったこと。
記帳をお願いしたら、筆はとても無理、字が下手なのが悩みとおっしゃりながら、
結局、毛筆でサラサラご住所、お名前書かれる方が意外に多かったこと。
こちらをビックリさせるのも楽しみの一つみたいに。

カモネギウドン

2012年02月20日 | 食べ物
先日のチェロアンコンサートは京都であったのですが、
電車の中、横でオバちゃん4人組が姦しいおしゃべり。
食べ物の話なので、傾聴しておりました。
カモネギウドンがおいしいらしい。
思い出して検索してみたら、想像していたのとは違ってました。
鴨ネギではなく、動物性タンパク質なしの「賀茂ねぎ」の「おうどん」でした。
いつか食べに行かなくては。

50回目のレッスン

2012年02月16日 | チェロレッスン
前回と同じ曲。
同じ注意がより細かく。
ヴィブラートの音符も増やされました。
和音を感じて弾く、これも同じ箇所で注意され続け。

印象に残ったお言葉。
「うっかりと無意識」
子供の頃から落ち着いているように見えて、
おっちょこちょいでケアレスミスが多い人間です。
チェロにも現れているのが辛い。

無意識で犯す失敗はリズム。
録音を聴くまでは、注意されても半信半疑。
無意識に休符の後の入りが早くなる。遅くなることは稀。
自覚がないのは辛い。

弾き込んでも「うっかりと無意識」で損。

2楽章アレグロを弾いた時、すかさず「弾き方変えました?」と先生。
16分音符が身がつまった音になってきましたけど、と言われて、内心「ヤッタ~!!!!!」
体を使うボウイングの効果がこんなに早く出るとは!?
ただし、しっかり鳴らそうとするあまり全体に重くなっているので、軽快感、躍動感を失わないよう注意すること。
前回、ビルスマのCDを持参してバロック風に憧れると言っておきながら、今回は反対にコッテリどっしり弾こうとしているややこしいオバサンに、先生も何がそうさせたのかと?マーク。
基礎を身につける方が大切なので発音重視で参りますと。

もう一息、次回も同じ曲。
次は3楽章、4楽章も。
3楽章、バロックだからと言って、ヴィブラートを省略しないこと。
練習になるのでちゃんとかけること。



Greatest love of all

2012年02月14日 | 音楽
Whitney Houston - Greatest Love Of All

若い頃、やっと留守電(FAX付き?記憶あいまい)が買えて応答メッセージのバックに入れた曲がコレ。
懐かしさと、再評価で胸いっぱい。
歌のように生きてほしかったです。
合掌。



オマケ。
イネスの本に載っていたショップのサイトから拝借。
プレゼントする日なのですね。
一個一個見たら、欲しい物はないんやけどね。

チェロアンサンブルの愉しみ

2012年02月13日 | コンサート

~日本のトップチェリスト
上森祥平・上村 昇・河野文昭・林 裕・藤森亮一
による珠玉のアンサンブル~

恒例のコンサートって回を重ねると飽きてきて足が遠のくこともありますが、こちらに限っては逆。
毎年期待がふくらみ楽しみにしています。
これはすごくスゴイことですね。

今回の大きなテーマは対位法。
勉強になりました。
もう一つは、祈りの気持ちもこめて「アヴェ・マリア」
敬虔な気持ちになりました。

今回珍しく、出演者皆様のお声も聞けました。
ベビー誕生の方、食あたりの方、発明家の方、最強低音名器の方、など。
みなさまの楽器の古さにビックリしました。
約400年~200年!!

1曲目の原曲は2本のフルートと通奏低音のトリオ・ソナタ。
それをヴィオラ・ダ・ガンバとチェンバロのソナタにもバッハ自身が転用。
4楽章はアレグロモデラートという名で鈴木3巻に出ているのでお馴染みでした。
チェロアンサンブルに編曲したのはイタリアのF.ロンチーニという人。

カザルスの「カニグーの聖マルタン祭」という聞きなれないタイトル。
「猿だな」いえ「サルダナ」スタイルで民族色豊かな踊りが見たくなりました。
ブラボ~!
この曲を編曲したカザルスの弟さんは作曲家でヴァイオリニスト。

楽しく大満足で聴き終わった後、ふと思ったこと。
一音弾いても、ピチカート一つでも語れるのはどうして?
音に魂はおろか気持ちを入れる技は極貧なので、せめて顔の表情からでもと思いましたが、やはり注意散漫になるからやめておきます。

プログラム
J.Sバッハ:3台のチェロのためのソナタ
P.カザルス:東方の三賢人/カニグーの聖マルタン祭/鳥の歌

フィッツェンハーゲン:アヴェ マリア
ピアソラ:タンティ・アンニ・プリマ
シューマン:カノン風の小品集Op.56より

アンコール
シューマン:BACHにもとづく6つのフーガ」河野氏編
リゲティ:おしゃべりおばさん (カノン形式)
ピアソラ:オブリビオン

卒寿&アラ還ランチ

2012年02月10日 | 日常

高3の担任と教え子とのテニス大会が続いています。
前にココにも書きましたが先生が米寿の時(数え年)からですね。

この寒さでもテニス!!!
年寄りの冷水など、どこ吹く風の先生と皆様。
終わって卒寿のバースデーランチ。
ご近所徒歩圏のお店なので、テニスはしないけど参加してきました。

人類って90年生きてもこんなに元気に変わらないもの?
さすがに車の運転はやめさせられたそうですけど。
神秘の世界です。

これから飲み会があるから着替えに帰らないと、と慌ただしく去って行かれました。
颯爽として、おしゃれだしカッコイイ!

ほとんど家にいなくて、アチコチ元気に出歩くお幸せな先生です。

昨日は親友の命日。4年になります。
高3クラスは彼女についで、昨年もう1名亡くなられました。
死亡率高すぎです。

彼女達が生きたいと切望した日々を生かしてもらっていると思うと、
気持ちがビシっなりました。

市民オペラ

2012年02月09日 | コンサート

日が経過してしまいました。
「市民による市民のためのオペラ」
市民のワタシはオペラ鑑賞に行きました。
「トスカ」です。
アマオケから発展してオペラまで自主制作で11年目とは!?
すごいことですね。びっくりしました。
失礼ながら、私も周りの市民は存じませんでした。

歌い手の皆さんはプロでした。
こじんまりしたホールで、お手頃価格で間近でオペラを楽しむことができるのは有り難いことです。

最近、惚れた腫れたのオペラにはすっかりご無沙汰で、知らない曲ばかりの1幕は不覚にもウトウト。
ところが2幕から引き込まれ、最後まで堪能することができました。
有名なアリアの背景がわかってよかったです。
オーケストラはモグラみたいにならず、客席の延長上で演奏されたのでよく見えて興味深かったです。
プッチーニは美しいメロディメーカーでした。

ちなみに芸文センターの佐渡オペラは毎年すごい人気らしいです。
今年は同じく「トスカ」
行ってみたい気もします。

大野和士さんのオペラレクチャー、最高に面白かったことも思い出しました。


新レッスン16

2012年02月07日 | チェロレッスン

久々の基礎レッスン。
右手の問題点を徹底追求して頂きました。

いつも最初にガダ兄でバリバリ演奏して、調子を見て下さいます。
先生の腕前も益々上昇中。
ガダ兄の調子も上々。
ガダ兄の弱点である低弦も許せてきました。

自分が弾く番になって、音のショボさに愕然。

悩み箇所のトラブルシューティングから。

曲に取り組む時、ゆっくりしっかり音を出す初期段階から、先生の指示を加味した練習を経た結果、必ずしもトータルに良くなるとは限らない厳しい現実が、自分にはあります。
アレグロ、ピアニッシモ、ディミヌエンドなど、音色や響きを犠牲にして実行している感じ。
今まではそこまで神経質にならなかったんですけどね。
基礎の先生が音色優先。元からの先生が音楽優先。
両輪のようになってきたからでしょう。

サポジ教本の練習曲ならOKでも、スズキの曲になるといけません。
いえ、サポジ教本でも出来るだけ早く弾く、という指示など出るとヤバイです。

それからビルスマの柔らかくてさりげない演奏を聴いていたら、ぼんやりした頼りない音になりつつあるのも気がつきました。
しっかり弾くことを疎かにしたら、やっぱり音出てません。
ヴィブラートブリブリ、朗々ガッツリ系の鈴木のお手本の方が初級者向きですね。反省。

何度やり直しても出来なかった箇所、諸悪の原因の一つがわかって万々歳。
先生の診断力はスゴイです。
アマチュアではもったいない!
アマチュアだからわかることもあるともおっしゃるけど。

右手、小手先だけに神経が行って、体を使っていない。
このことから派生した問題。
特に肘の動きが遅い。
肘について熱く語っていただきました。

デジカメで動画も撮ってもらって一目瞭然。
体が硬くて手だけで弾いているオバサン。
右指の屈伸だけ器用なもんです。

ショックだったのは、あれだけ姿勢、姿勢とマイテーマになっていながら、
だんだん前かがみでうつむきになっていたこと。

体、肘を使って弾くと音が断然しっかりしてきます。
いつしか肘は一定場所で、手指で弾くという習慣がついてました。

肩甲骨から使おうというのは昨年7月に言われていたのです。
忘れてはだめですね。
体を使っていない音はスカスカで、使うと芯が出来てきます。
時々良い音が出るというのは、こういうことだったのですね。

左手が余りにもヘナヘナで先に指導を受けてきましたが、これから課題満載の右手です。
楽しみ。

永遠の永遠の永遠

2012年02月05日 | アート
↑草間彌生展のサブタイトル


招待券があったので行きました。
(そんなんばっかり)
美術館に行くのは年配女性ばかりの昨今ですが、若い人で賑わってました。
ポップな感じが受けるのでしょうか。

まさにアール・ブリュットの世界でした。

埋め尽くされた点々とか見ているうちに「しまった~!ごま団子!」と心の中で叫ぶ。
近くで中華のコースを食べてきたのですが、プリントアウトしたクーポンを出し忘れてごま団子を逃したことを絵柄で気がついた!
同行した友人もクーポンを持って来ていて、私に言われて「ひゃ~!忘れた!」。
私の方がずっと年上なのに、気がつくだけエライとほめられたけど悔しい。
あのお店の牛肉のオイスター炒め、あれは牛じゃなく豚だったし味が濃ずぎて喉が乾いて仕方ない。お水が欲しい。雑念グルグル。

気を取り直して見る。
一つひっかかったのが、コーネル。
脈絡も説明もなく彼女と年の差ラブカップル的写真があったり、系譜にも唐突にコーネル死去とか書いてある。
コーネルって誰?ケンタッキーはカーネルか・・・ひょっとして「コーネルの箱」の人?
帰ってググったらそうでした。
知りませんでしたわ。
奇しくもココの大過去ヨタ記事にコーネル&草間さんが同時に登場というのがありました。
鍼灸師の話
あの頃より年寄りだけど今の方が強いゾ!

ニューヨーク時代の写真が鮮烈でした。
いま見ても、かなりファッショナブルでイケてるお姉さん。
石岡瑛子さんのずっと前にも、日本の女傑がNYで息巻いてたのですね。
エログロナンセンスとか流行ったことを思い出しました。

作品は多いけど観ることに時間がかからないというか、かける気にならないのであっという間に出口。

私達のためにあるような飲料水コーナーでこの寒いのに冷水をガブのみ。
よっぽど辛かったんやわ。

お粗末鑑賞記でカンニン。