熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

洛西 紅葉どころ

2012年11月26日 | 紀行








しばし写真のみでサボっておりました。
光明寺と大原野神社へ行きました。
それぞれ駅から1時間にバス2本とか1本のアクセスの悪いところ。

駐車できなので公共交通機関を利用するようにHPに書いてありましたが、
それでもハイシーズンの日曜なのでかなりの人出。
抜けるような青空のもと、紅葉狩りには最高の日和でした。

次回是非、散り紅葉の頃の光明寺も見てみたいです。

大原野の竹林や田園、豪農古民家の風景も楽しめました。

光明寺が長岡京市で、もっと山深い大原野神社が京都市というのが頭で混乱してました。
京都市の入り組んだ地図を見て納得。
有馬温泉が神戸市なのと同じようなものですね。
ローカルな話ですみません。

新レッスン28回

2012年11月22日 | チェロレッスン

シュレーダー20番
前回のテーマ、両手の噛みあわせのタイミング。
左が難しい箇所では、右が待ちきれず早く動く。要練習。
弾きやすいところでは音の繋がりが改善されてきたとのこと。
滑らかに当たり前につなぐことにどれだけ時間がかかってるの、アタシ。

自他共に音質も気になっていて。。。
元気のない方向性のない無気力な音を何とかしたい。
「試しに全部フォルテで弾いてみて」と前回指示なさった気持ちわかります。

原因はやはりボウイング。

ボウイングの基礎の基。
肘について注意されておりましたが、もっと元から見直し。
肩甲骨、肩から弾くつもりで。
手先だけで弾く癖が抜けない。
脱力して元から動かす。
あとから手がついてくるように。
今までつい手が先に行こうとして、その手に力が入っていた。

弓の直角、重力をかける方向(これ大切)、肩、腕、手の動きなどを鏡を使っての白熱レッスン。

途中、疾風怒濤のごとくチェロ名手のありがた~いゲストが来られ、去って行かれました。
「ガダ兄」でまったく未体験ゾーンの名曲をバリバリ鳴らして下さって、その後、持ち主の私が弾いた音ときたら。。。

でも師匠お2人にワイワイ注意して頂いて、その場でちょっと良くなって喜ぶ。
何でも勢いです。

それから皆様の「ガダ兄」評価は上々で、安物だからと楽器にせいに出来なくなりました。
「ガダ兄」の豹変ぶりをちょっとでも緩和せねば。
益々同じ楽器とは思えん!

ゆっくり観察

2012年11月17日 | アート
オランダからわざわざ近くまで出張して下さったので参りました。

ウィークデーの4時頃行きましたが、待ち時間なし。
混んでいるどころか、むしろ空いていてラッキー!

一部屋を占拠して鎮座なさる小さな絵でした。

列を作って移動しながら鑑賞するよう、グルグルと順路を仕切っていましたが、10人もいなかったような。

仕切りの中、思いっきりしつこく見てきました。
老眼が進んでいるせいか、暗いので見にくかったですけど。

遠巻きしか見られない時のためにミュージアムスコープまで持参。
仕切りの外側から拡大されたディティールもじっくり鑑賞。
一対一で見つめ合っている感いっぱいで、これ異性だったらメロメロになりそう。
神秘的かつリアリティのある美少女でした。

絵の価値観は時代と共に変わるんですね。
この絵がそんな人気になったのはいつかしらん。
フェルメールといえば牛乳のおばちゃんの絵というイメージを若い頃からなぜか持っていたんです。

この絵とか、フェルメールではありませんが「笑う少年」とか、モダンすぎて当時は前衛に見えたでしょうね。

当時人気の絵は凝ったモチーフに意味があって、それを解読すると面白さが全然違うでしょうが、そんなの存じません。

一つ、わかったこと。
足温器がさりげなく描いてある絵が2枚ありました。
1枚には実際に使っている場面が描いてあったので、足温器とわかったのです。
でなければ、箱にしか見えません。
中にミニミニ火鉢が入っています。

売店で「牛乳・・」の絵の写真があって、よく見たらまたしても足温器を発見!!!
それまでそれが何かわからなかったはず。

何か意味ありげ!!!

帰って検索したら「情熱」を表すとか。
ほんとかな?

当時の暮らしや考えとか垣間見て、想像してみるとちょっと興味深い。
電気もガスもなく写真もなく、どんな風だったのかしら。
精密描写も多いので視力を誇る若書きだったことがわかります。

なんか鑑賞より観察になってしまいましたわ。

新レッスン27回目

2012年11月14日 | チェロレッスン
だいぶ過去になってしまったレッスン。
次のレッスンが迫ってきましたよっと。

エチュードの前に、悪い癖が出やすい名曲で、姿勢等、基本的なことが維持できているかチェックしていただく。

また首振るクセ再発しました。

先生、私の物真似が益々お上手に。
下手がうつらないか心配になります。
早く、何か1つでも先生の物真似が出来るようになりたいものです。

前かがみの姿勢で先生が弾くと、まさに聞き慣れた私のショボイ音になってビックリ。
(先生が)姿勢を正して右手に重さが乗るようにすると別の楽器のようにパワーアップした音が響く。
ガダ兄、人選ぶねぇ。

曲に関しては・・弾き込みが足りない。
(月日ばかり流れてます!)

そして、右手問題。
●右手にイメージを持つ。

音楽にするための意識でボウイング計画見直し。音質を追求。

●右手は左手を待つ。

レガートの基本。

早いパッセージ、ブチブチカクカクした弾き方の物真似にまた驚く。
録音でも改めて苦笑。

右手と左手が一緒にパキパキ動くとビギナー弾き。

右手を焦らず動かすと、

ビフォーアフター、

録音でもハッキリ!

音が滑らかにつながった!!!

右手で音をつなぐ。
右手で時間をかせぐ。
左手移動を焦って音をつなごうとしない。

「右と左の分離」が大切。

右手の練習には、難しい名曲より左に振り回されない難易度の曲の方が向いているので、
シュレーダーのエチュードを次回弾くことに。
サポジ教本も最後まで致します。

手袋

2012年11月13日 | チェロ

左の方が伸びてしまった手袋

面白半分に買った百均の手袋。
伸縮性にすぐれて手にフィットするから、手袋をしたままいろんなことが出来ます。
手持ちのモノより断然使いやすいです。
ただし全身で手袋だけ目立ちすぎ。
だから外出にはちょっと。

さてさて、手袋をしたチェリストが記憶にあったので実際にコレで試してみました。
右手の場合、靴下の上から足を掻いている感じで歯がゆい。ダメ。
左手はかなりイケます。←あくまでも主観ね。

普通に弾けるのでビックリ。

細すぎる指の私には手袋の方が安定する気さえします。
指が冷えて弾きにくい時にもよさそう。

それにしてもちょっと弾いただけで指先が黒く汚れました。
弦は手入れしないとキタナイ。

右手の手袋も少し汚れました。
弓は手入れしないとキタナイ。

この手袋の難点は、すぐ糸がボロボロ出てきて引っ張ると崩壊してしまうこと。
もろい代物です。











念願の馬様チェロリサイタル

2012年11月11日 | コンサート


行ってみたいけど、もっとチェロ歴が長くなってからとお預けだったマさま。
遂にリサイタルに行く事ができました。
電話が繋がりにくく、チケット取るのも一苦労。
奮闘の甲斐もなくA席でも良い席とは言えませんでした。

が、それでも目をこらして必死で観察。
颯爽とした大柄なオジサン。
エンドピンがチェロの6~7割くらいの長さ。
弦の色は全部赤。
テールピースは少なくとも木製ではない。
(見た目、私と一緒?)
構えが低く、楽器は張り出したお腹の上にセット。
椅子は思い切り高く、かかとが着くか着かないか。
テンション上がるとオシリも浮く。
弓の毛が粘着性があるかのように弦に付いて離れない、などなど。

でも観察も束の間で。。。
音楽の世界にしびれたり、酔ったりしながら、ウルウル状態でアンコールも終わってしまった。
満場の拍手、スタンディングオベーション。

高音のppの美しいこと。
チェロの高音の魅力を再認識しました。
これは一緒に行った何も楽器を弾かない友人のコメントでもあり、
チェロのイメージを一新したようです。
チェロ歴なんか無関係に同じ感想。
もっと早く行ってもよかったわけね。

プログラムの豊かなバラエティも素晴らしかったです。
まさにオールマイティ。

やはりグレイトなスターで器が全然違いましたね。
ピアノも最高の調和でした。

残念だったのは、遠慮会釈ナシの咳オヤジが多かったこと。
名曲、オブリビオンの途中でも聞こえるし、一番ひどかったのがメシアンの曲の後。
静かで瞑想的な曲を弾き終え、祈りのような余韻に皆が浸っていて、その静寂を破ったのは拍手ではなく、ゲ~ホ、ゲホ~~ッという大きな咳。
非情に非常によく聞こえるホールだというのが咳で実証。
タオルかなんかで押さえる配慮もないのが悲しい。

季節的に風邪の人が多くなるので、音もさることながら、ウツされても困るのでマスク等、コンサートには防衛策が必要です。

先日のいずみホールは本当に静かで雰囲気良かったのに、日本で最初のクラシック専門ホールが可哀想。
そうそう、このホールの30周年記念コンサートでもありました。
ちなみに経営者が変わったそうですね。



・プログラム

ストラヴィンスキー:イタリア組曲(バレエ音楽「プルチネッラ」より)
            “序曲”“セレナータ”“アリア”“タランテラ”
            “メヌエットとフィナーレ”
3つの小品
 ヴィラ=ロボス(ホルヘ・カンドリ編曲):アルマ・ブラジレイラ
 ピアソラ(ヤマモト・キョウコ編曲):オブリビオン
 グアルニエリ:ダンサ・ネグラ
ファリャ:7つのスペイン民謡
      1.ムーア人の衣裳 
      2.ムルシア地方のセギディーリャ 
      3.アストゥリアス地方の歌 
      4.ホタ 
      5.子守唄 
      6.歌
      7.ポーロ

<20分、休憩 ピアノ調律>

メシアン:「世の終わりのための四重奏曲」より
       第5楽章“イエズスの永遠なることへの頌歌”
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第3番 (チェロ編曲)

アンコール
エルガー 愛のあいさつ
ジスモンテ クリスタル
サン=サーンス 白鳥

余談:愛のあいさつはチェロよりも絶対にピアノかヴァイオリンの方がステキと信じて疑わなかったのですが、今回聴かせていただき、それを改めました。
深くドラマチックな愛のあいさつに泣けてきました。

帰り、2cellosのチラシをもらいました。2月来日。
行ってみたい気もするけどアコースティックじゃないと耳が嫌がる体質になってるから迷います。
ちなみに馬様、ステファンのものまねとはだいぶ違ってました。

61回目のレッスン

2012年11月08日 | チェロレッスン

ずっと同じ曲。
レッスンまで日があいてしまい、一時期練習が手薄でかなり劣化していて慌てました。
退化したままではいくらなんでも。。
なんとか復活プラス少し前進した状態でレッスンを受けられてホッ。

音程に終始するのは一段落して、曲らしく弾くためのボウイング。
右手の細かい注意や、最低限必要なヴィブラート。

弾けないところはいつまでたっても弾けそうにないと思われたのか、次の曲何します?と先生。

かなり長びいてますが、まだまだ粘るつもりだったので次もお願いしますと。

やっぱり難しすぎたかしらん。
録音聴いたら、憧れの曲がこれだけキタナクなるのか、と心が痛む。

帰り、お嬢ちゃんが愛犬と共に登場。
「犬の名前なんていうの?」「わんわん」
(ほかの名前でしたが)
わ、初めて会話成立!
会うたびに別人のような成長ぶりが楽しみ。
そのうちチェロ弾くんでしょうね。
今はチェロを倒しているそうですが。

ヴァイオリン&ピアノ

2012年11月05日 | コンサート
11月初旬、そそられるコンサートが目白押しだったり、かぶったり。
もっと分散してほしいですねぇ。

そんな中、棚ボタで極上コンサートに行かせていただきました。
大感謝です。
まさに至福のひととき。

知っているのは最初の曲だけ。

「春」にうっとり、ヤナーチェクでハッとして、
ドビュッシーにキラっとなって、シューベルトにウルッとなりました。

アンコールの曲も、初耳だけどウキウキ。

彼女に知らない曲を演奏してもらったら、みんな好きになりそう。
曲の持ち味がくっきり際立ってこちらに迫ってきたかと思うと、その音楽の世界に連れ去ってくれる感じ。

サイン会の様子を拝見しましたが、とても小柄な方でビックリ。
ステージの存在感はスゴイので、大きく見えます。
国際的芸術家のオーラに包まれたキリッとした美人であらせられました。

ピアニスト氏も温かい人間味、奥行きのある演奏が素晴らしかったです。

●出演者
庄司紗矢香(ヴァイオリン
ジャンルカ・カシオーリ(ピアノ)
●演奏曲目
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ 第5番 ヘ長調 op.24「春」 
ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタ
ドビュッシー:ヴァイオリン・ソナタ ト短調
シューベルト:幻想曲 ハ長調 op.159
●アンコール
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカよりロシアのダンス
シュトニケ:祝賀のロンド

@いずみホール