熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

新レッスン37回目

2013年05月29日 | チェロレッスン
前回、肩こりもヒドく体ガチガチだったので、直前に練習より準備運動を優先して体をほぐす。

効果はバッチリ。
出だし上々。
弾き方が安定していて、よくなりましたねと先生。
ただし、曲はさらえてませんけどと。

音符が多くて早い今の曲、練習すれば結果が出ると喜んでいたのですが、それが持続しません。
チェロ1,2両パート練習していますが、あっちこっち練習しないとすぐ忘れてスムーズに弾けません。

効果的な練習方法について。

~15分も反復練習したから良し!ではなくて、うまく弾ける時のイメージをつかむことが先。
単に音符を追うのではなくて、最初から両手、体、すべての感触でうまく弾ける条件を探ってそれを記憶する。

出来た時の感触を意識すること。
弾かなくても楽譜を見ただけで思い出すことも出来る。

出だしを弾く時も、迷いがなくなる~

良いことを教えていただきました!

そして唐突ですが、「白鳥」を教えて頂くことに。

名曲中の名曲は、下手の露呈が楽しくないので敬遠していました。
何よりヴィブラートを習得する前に、両手の強化月間が交互に延々継続中でした。

それが最近、脱力のために何となくヴィブラートをかけてみたら、以前よりかなりマシになっていて自分でもビックリ。
冗談半分に母にサイレントチェロで楽譜もなしに白鳥の出だしをテキトーに弾いて見せたら、母もかなりビックリ。
チェロと言えばヴィブラートをかけながら弾く姿を連想する母。
いつまでもそれが出来ないでいる気の毒な娘と思っていたらしい。
ちゃんと聴かせて欲しいと言われたので、思い切って先生にお願いした次第。

構え方、姿勢、手の形、脱力という基本を、毎度毎度根気良くご指導頂いたお陰で、
いつのまにか自然なヴィブラートが身につきつつあるとは!
(なんと遅いと思われるかもしれませんが・・・)

変な癖をつけたくなかったので、まったく練習もせずお願いしたのですが、先生も快く引き受けて下さってありがたいこと。
初めて弾いてみたのですが、一部でもキレイと言って頂けた箇所があったのには感激です。
でも録音を聴いたら、溺れまくりの白鳥でした。


残る言葉

2013年05月28日 | 番外


とある対談を拝聴したのですが、10日経って印象に残っている言葉といえば。。。

内容が多岐にわたり、かなり取り留めがなかったのと記憶力低下のせいで。。。情けない。

ミラーニューロン。それがどなしたん?やったか忘れた。

山本耀司のダンディズム。ワタクシが講師先生の本を読んだのもこの方のお陰。

リーダーはいらない?
シンガリに注目。

脳はいらない?

あれ?たったこれだけ?

男について女について論じる時、
時代は変わっても旧態然な部分と、変化した部分が年を取るとわかってくるのは面白い、とワタシの感想。

老若男女の聴講スタイルもいろいろ。
机の上にノート、スマホ、タブレット、ノートパソコン人それぞれ。
顔面に何か装着している方もいて、気になりました。
ワタシは恥ずかしながら手ぶらでして。。
オバサン何しに来たん?
集中力が年々落ちてくるのでリハビリですねん。

話は違うけど、ラジオで楽器演奏を聴いていも男女差はわからない。
ブラームスチェロ・ソナタ2番、男前な演奏と思ったらデュプレだった。
そう、最近、男前を女性に使うことも話題になっていました。
宮沢りえの「男気」も。




またまた満席コンサート

2013年05月19日 | コンサート
ヒラリー・ハーン ヴァイオリンリサイタル

コンサートが続くのでチケットを買いそびれてしまっていたら、友人がご主人様の替りに誘ってくれました。
感謝、感謝!

いろんなホールのいろんな場所で聴くのも面白いです。

かなり遠いのでオペラグラス持参で正解でした。
ヒラリーさん、曲によってはメガネをかけておられます。
とってもセクシーなドレス。
ハイウエスト近くまでV字カット。

3回目ですが、毎回激しく心を揺さぶられます。

彼女のための現代曲が多かったです。

大島ミチルの曲の美しさに夢見心地になり、
次の十八番のバッハシャコンヌで、息がつまるくらいの求心力に翻弄され、
涙腺と鼻水栓?がゆるゆるでその辺水浸し。

サイン会もあり、近くで拝見したら思ったより小柄な、可愛らしい方。
ものすごい長蛇の列で、サインも大仕事でしょう。
手は商売道具なのに、ご苦労様です。
何百人も並ぶ根性はないので帰りました。

@芸文大ホール

巨大ホール満席コンサート

2013年05月16日 | コンサート
HPにチケット完売とか書いていなくて、トップに大きく宣伝しているかのように見えたので当日券あるみたいよ、と友人に声をかけてお騒がせしてしまいました。
友人が出かける前、やっとつながった電話で当日券どころか、とっくに完売とわかって無駄足にならずホッ。
2700席もあるのにスゴイことですねぇ。

リニューアルオープンしてから、手が出ない高額なオペラやコンサートが多かった中、価格も内容もやっと一般ピーポー向けの公演。

4年ぶりに甦った関西1の大型ホール。
別にたいした思い入れもなかったのに、旧ホールに似せた赤い階段を見ると、胸に迫るものがありました。
ホールとか美術館とか感動体験の場は、変らずそこにあって欲しいものです。
欧米と違って日本は建てては壊すから、本人の潜在意識にあった大切な記憶まで奪ってしまいます。

赤い絨毯がフカフカすぎて歩きにくかったですが、何より音も素晴らしいし、良いホール!

ワタシにとっては杮落としに参上したようなメデタイ気分。
大観衆の中に混じって鑑賞できて、大変興奮いたしました。

印象的だったのが、宮田大さんのアンコール、伴奏なしの白鳥。
かつてこんな美しく雄大でシンプルな白鳥は聴いたことがないような。。。

席は、思ったよりステージに近くて、交響曲では時として大音響の渦の中。
それもチェロパートの後方の前。
チェリストの右手は皆目見えません。
左親指の脱力や位置を比較しておりました。
ヒトそれぞれの場合もありますねぇ。

古川さんはおられなかったけど、いつもステキなblogを書いておられる長谷部さんが目の前に。
blogの写真とイメージが全然違ったけど、とても親近感です。
文章も写真も惹かれます。
大阪ルポもさすがでした。

エリアフ・インバル指揮
東京都交響楽団 

チェロ/宮田大
曲目/
ウェーバー:歌劇「オベロン」序曲
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲
チャイコフスキー:交響曲第5番

大阪フェスティバルホール

新レッスン36回目

2013年05月13日 | チェロレッスン
継続中の拡張ばかりの曲といえないような練習曲。
前回よりはスムーズに弾けているつもりでしたが、
どうしてそんなに固まって弾いているの?と言われ、キョトン。。。

あれだけ幼子のように柔らかく、を念頭に置いているのに、どゆこと?

当然音も固くてNG.

先生がチェックなさった結果、鉄板のような首、肩の凝り。
整体に通っておられる先生、触ってみてひどく驚かれた。

思い当たるのは、練習不足を補うため、前日いつもより練習したこと。
続けて1時間以上は弾いていなくて、トータル1時間半くらい。
(いつもどんだけ少ないのか!?)

肩甲骨から意識してボウイングする練習をしているのですが、結構肩が凝るのです。

チェロ筋がない人がそれをすると、負担が大きいという結論に。

でもチェロ筋をつけるには、練習?
練習すると肩が凝って固まる?
壁にぶつかってしまっております。

一応、太極拳も始めたのですが、とにかく体操しましょうということに。

後、構え方と両手親指の力みについてのアレコレ談義。

煮詰まってはいけないので、パ~っと気分を変えて例の曲(1楽章)。
妹がステキな動画を教えてくれました!
Vivaldi Concierto para 2 cellos


課題だった後半も、前半同様、合格点をもらえました。

それなりにキチンと弾けるかという点で、
素直な曲なので、練習の成果が出やすくて好きです。

練習すればするほど固くなる曲はどうしよう。





ミニリサイタル&こどもの発表会

2013年05月10日 | コンサート
ここ3年、毎年お邪魔している可愛らしいコンサート、こどもカザルス会。

前半が、前回に続き伊東裕さんのミニリサイタル。

シューマン:アダージョとアレグロ 
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ4番ハ長調
シューマン:チェロ協奏曲イ短調

いかにも大学で修行中という感じの重厚な選曲。
曲の背景とかも、ちゃんとスピーチして下さいました。

あえてお子様ランチ的プログラムじゃないのも狙いでしょう。
前記、ギャラリーコンサートでは、小さい子供でも渋いものに反応することもあって、驚きでした。
寝たり起きたり?いろんな反応があっていいんです。

小さな音響の良いホールで、最高の座席、大変お値打ちでした!
(お客さんが少ないのはもったいない!!!。)

後半が園児から中2までのチェロ発表会。
「むすんでひらいて」から「ポッパー:ハンガリー狂詩曲」まで。

毎年、ここに同じ感想を書くもの芸がないのですが。。。
もう、かわいすぎます!!!
目覚ましい成長ぶり演奏ぶりに、よその子どもさんなのにウルウルします!!!

違ったこと書きますと。。。

小学校低学年までくらいは、体がポニョポニョですね。
脱力そのものですね。
だから、きれいなヴィブラートがすぐ出来るのですね。
しっかり正面を向いて、姿勢もいいですね。

バーサンがいつも注意されていることです。
(気がつけば彼らの祖父母世代になっておりました。)

練習する時、幼子の屈託のない姿を思い出すと、力が抜けるし背筋も伸びるし、いい具合です。

バーサン、どんどん置いてきぼりになりますが、また来年も楽しみです。


ファッション美術館がおもしろい

2013年05月07日 | ファッション
故高田喜佐さんのシューズ展と、
それに関連するトークショーに行きました。
「KISSAの靴と私のページ」
ゲストは原 由美子さん(スタイリスト)と高田 邦雄氏(株式会社キサ 代表)

800足もある靴の展示は圧巻でした。
美術館で靴を見るのは初めてですが、彼女の強い個性と創造性によって、思ってもみなかったほど興奮、感動しました。
気概、スタイルを持って生きるヒトは素晴らしい!!!

トークショーも、HPで見つけた時から楽しみにしていました。
アラ還になって、若い頃から雑誌で大注目していたスタイリストの大御所に、生でお目にかかれるとは!

青春プレイバック、一気に高校時代からのファッション履歴が思い起こされて、懐かしくて涙が出そうでした。

忘れもしない高2の修学旅行のバスの中、クラスメートが「アンアン」を持ってきてワイワイ言ってました。
そのころ私はピンと来ず。
20才の時、学生結婚した友人の新居で、昔のアンアンて今よりずっとカッコイイ!、と彼女のお宝、創刊時のバックナンバーが披露されました。
その時の衝撃は忘れません。
たぶん高2で見たソレだったのに、別人のように惹かれました。

当時、ファッション雑誌はアンアンに続いてノンノの2冊だけ。
お店も中学生の時にマミーナが出来て、大人の服にハマリました。
次に鈴屋、三愛が出来て3箇所で選べるように。(神戸の話ね)
大学入学祝いに知り合いのお姉さんから頂いたオシャレなセーターは「ロペ」でした。
その次にビギとかワイズが入っているセレクトショップが出来て。。。
書きだしたら長くなるのでやめます。

若者の人口はいったい今の何倍あったでしょうか?
それなのに、雑誌もお店もたったコレだけ?
今は雑誌は溢れかえり、店舗も大型になって増え続けています。
現代人はどれだけ大量生産大量消費、無駄遣いをしているのか、と話は違う方へ行きそう。

ともかく日本の高度成長期、、名だたるたくさんのクリエーター、デザイナー、アーティストが輩出された時代がありました。
ワクワクして斬新なものに飛びついたものでした。

ああそれなのに、大切にしている服、バッグ、靴は海外ブランドばっかりの日本人は多数派では?
豊かになって、却って日本のものづくりの付加価値が落ちるなんて、残念なこと。
頑張って面白い創作をする人が育つ国にならないと。。。

ぶ厚いけど、手元に置きたい思い出の本として原さんの本を買いました。
ご丁寧なサインも頂いてしまいました。
(CDに比べたらお安いですよね。)
70年代クロワッサンの原さん特集は未だに持っていますが、80年代のは持っていません。
そこに収録されていた向田さんや白洲さんとの対談が読めてよかったです。

草分けとして良い仕事をしてこられた風格を、本にも人物にも感じました。
それから高田さん(写真で拝見した限り)もそうですが、無理に抗わず自然な年の重ね方がステキです。


*喜佐さん亡き後の膨大な数の靴その他資料が、ここの美術館に寄贈されたそうです。
*18日には靴の展覧会とは無関係のトークショーがあるそうで、これも興味津々。
 「おとこが男でいる理由」鷲田清一氏&植島啓司氏


ギャラリーミニコンサート

2013年05月06日 | コンサート


前に宣伝しましたデパートのギャラリーでのミニコンサート、4日ともサクラ兼ねてチェロ演奏を拝聴しました。
アートギャラリーといっても、仕切られているわけでもなくフツーのヒラバ。
デパート側の提案で、珍しい売り場コンサートとなりました。

大阪駅周辺がエライことになっているせいか、祭日でも以前と比べたらウソのように店内はゆったり。

いくら人が少ないといっても、陶芸作家さんの熱烈固定客達はしっかりスタンバイ。
未知の場所で、しかも超至近距離で見つめられて伴奏もなく、ぶっつけで弾くのは大変だったことでしょう。
店内放送は入るし、横の売り場で赤ちゃんがギャン泣きしたり、はたまたクレーマー男のガラの悪い怒声が聞こえてきたり、いろいろありました。
(ちなみ上品とされている土地柄です。一応)

演奏者は全員アマチュアの数珠つなぎラインナップ。
アマチュアと言っても、ピンキリです。
音大卒と紹介しても、お客さんは誰も疑わなかったと思います。

やっぱり幼少期や思春期からずっと続けている方は違いますね。
どの曲もチェロ本来の良い音で演奏されます。

違うのはこだわるポイントが人それぞれ。
選曲やヴィジュアル面で個性を発揮されていました。
皆さん、トータルに実にお見事でした。

チェロっていいね、という言葉をたくさん聞きました。

微笑ましく嬉しかったのは、熱心に聞いてくれた通りすがりのオチビちゃんがチラホラいたこと。
小さい子供でも、すっとバッハの世界に没頭できるんですね。
ビックリです。

こういう場所でミニコンサートには、チェロはうってつけの楽器です。
特にチェロデュオというのは、効果バツグンと個人的には大発見です
2cellosも有名になったし、もっと流行ればいいのに。

ふと我に返って、ワタシもチェロを弾くとヒトサマに話す時のことが頭をよぎります。
想像してもらう音色とずいぶん差があるんだろうなと超レイトスターター特有の音を恨めしく思ったり。
ザーッだったり、べ~ッだったり、イ~ッだったり、ビィャ~ンだったり、デマカセ失敗音がもれなく付いてきます。

ヴィブラートも含めて、ちゃんと表現された音色で弾けるようになるには、どうしたら良いのか考えよっと。
難しい曲を弾きたくなくなった理由はこの辺にあるんですけどねぇ。





子供の日

2013年05月05日 | ベビー
少子化時代に生まれてきてくれてありがとう!

先々月、いとこ同士のはじめましての図。
どの写真も不審者を見るような眼差し。
ウケました。

泣いている赤ちゃんにビビってたんやね、きっと。

新レッスン35回目

2013年05月04日 | チェロレッスン
花粉症の時期も過ぎたというのに、
レッスンでチェロを弾くとタラーリと鼻水が出ます。
短いエチュードでも最後まで弾き通せず、難儀なことです。

冬場からずっと。
一人で練習している時は出ません。
人前で弾くと出るということは、冷や汗と同じ原理でしょうか。
こんな持病があると、鼻栓に口呼吸でないと人前で弾けないことになります。
(シンクロを連想。。)

前回の左手問題を見て頂く。
録画をお願いし、自分で見てビックリ。
これではイカン!!!

ご指導のお陰で改善するのですが、定着させるためには、
いつも気をつけて練習するほかありません。

それができていないので、シュレーダーを復習してみたら、著しい退化に愕然です。
ボウイングに気を取られて、左手が疎かに。
常に両手をバランスよく注意が必要。

熱心に教えて下さった先生に呆れられているかもしれません。
忘却力がつき過ぎで申し訳ありません。

久々の音階もコケました。

でも、無理っぽかった例のコンチェルトは、前半だけですが、すごく良くなったとのこと。
人前で弾いてもいいレベルと珍しいコメント。
(デュオ練習で腕が上がったと思ったのは錯覚ではなくてウレシイ!!!)
ただし前半だけです、しつこく。

毎回、質問箇所を、あの手この手で見事に解決して下さる先生、本当に感心します。

今回、どうしても左親指をネックにつけられなかったパッセージも、
アッという間に普通に弾けるようになってスッキリさわやか。

キチンとした細かい仕事の積み重ねが大切ですね。
積んでは崩し・・・が困りますけど。