熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

I'm all alone.

2008年11月30日 | チェロ
近所の市の集会所に音楽室があったのです。
最近それに気がついたのですが、3ヶ月前から予約でいっぱい。
それに個人の練習には貸し渋り。
でも空きが出て前日まで埋まらない場合があれば使用可。
ということで、今回初めて利用できました。
広い場所で、思いっ切り弾けるのは気分も晴れ晴れ。
天井が低いせいか、結構音がよく響くので益々いい気分。
本当は、広いと音が小さく感じる、というのを体験するためでしたが。。。

82回目のレッスン(通算99回目)

2008年11月29日 | チェロレッスン

←指定席



別室でチューニングと腕馴らしをして、1分前にレッスン室へ。
「金婚式」が聞こえてきます。
あれ、いつもとは違う生徒さん?

珍しく、先生お一人。

用意周到、「金婚式」演奏にプッ。
でも、ちゃんと先に発表会の曲も弾かれていたようです。

○金婚式

お待たせしました。金婚式。
指摘されるまでもなく、大切なポイントも不具合箇所も自覚しておりました。
最初の、3ポジション、3の指、正解率低し。
ラの音をフラジオと、押えるのと両方で練習してみること。
響く音を出せるように。
スラーでテヌート記号が続くところ、右手の動かし方。
後半、8分音符をテンポ通り弾くとヨタヨタ。

○発表会の曲 We're All Alone

ダイナミックレンジを大きく、音量を上げたつもりですが・・・
必死でがんばっている弾き方になるとのこと。

普通に弾くと、元気がないと言われます。
いつものジレンマ。

もっともっとボウイングの練習!

テンポ通り弾かずに、聞かせたい高音は、多少長い目に。
弾きながら響きを感じること。

高音を響かせるのは難しい。
3の指が、やっぱり頼りない。

先生には注意されませんでしたが、
帰って録音を聴くと、音の終わりが、かなり不自然。
わっ、休符! ブチッ!みたいな。

きれいに伸ばして消し去る、というのがコントロール出来ない。
発音には、気を使ってきましたが、最後の弾き方が余りにも不慣れ。
ヴィブラートに気を取られて、音符の長さに無頓着。

それから、いいコンサートの後や、
テレビでいい演奏(チェログランドコンサート)を聴いた後は、
自分のブザー音が誠に遺憾に存じます。


マリオ・ブルネロとバロックの仲間たち

2008年11月26日 | コンサート
噂にたがわず、魅せられたコンサートでありました。
実は、以前テレビでのブルネロさんの第一印象では、???でした。
(ソロではなくトリオでしたが)
富士山に登るとか関係なく、スケールの大きい演奏家だと感じました。
テレビでは伝わらないものが、生では伝わるものですね。

ステージに現れた瞬間、目が合いました! ドキッ!
満席の会場で、最前列中央2席がポッカリ空席。
その後ろにワタシが座っておりましたもので視線がバッチリ。

大天使ガブさんというより、伊丹十三の服を着たギリシャ哲学者みたい。
チェロのスクロール部分が、守護霊のようにヒトの顔になっていました。
光線の具合で、とてもよく見えたのですが、指板に横縞模様。
きれいに天然のフレットがハイポジションまでストライプ状に出来上っているのです。
それも、細い線。
いかにストライクゾーンが狭いか。

バロックのコンサートは、いつもチェロが脇役でしたが、今回は別。
もう一人、エンドピンのないチェロを黒い毛のバロック弓で弾くお兄さん。
アジャスターがないし、ガット弦のようで、チューニングが大変そうでした。

リュートも奇妙な弦楽器だし、今回のチェンバロもオルガンなのかよくわからない不思議な楽器。
アンティークな楽器で、バロック時代を疑似体験させていただきました。
ベニスの貴族の館で、楽しげに踊るゴージャスな人々が浮かんできます。。。

一方、アドリブもありのセッションという雰囲気で、現代的でもありました。
楽しげに演奏され、中には恍惚の表情の方もおられ面白かったです。

帰って、見ないまま放置していた彼の録画(ソロ無伴奏)を熱心に見てしまいました。
コンサートではバロック弓だったので、かなり違いました。
バロック弓を使うとボウイングも変るようだし、ヴィブラートはほとんどナシです。

プログラム

バッハ 無伴奏チェロ組曲 1番 ト長調
ヴィヴァルディ チェロソナタ 3番 イ短調 RV.43作品14
ヴィヴァルディ チェロソナタ 6番 変ロ長調 RV.46作品14

休憩

バッハ 無伴奏チェロ組曲 3番 ハ長調
ヴィヴァルディ チェロソナタ 変ホ長調 RV.40
ヴィヴァルディ チェロソナタ イ短調 変ロ長調 RV.44

アンコール

バッハ編協奏曲二長調BMW972より アレグロ(原曲ヴィヴァルディ協奏曲)
マルチェロ バッハ編 協奏曲二短調(原曲オーボエ協奏曲)アダージョ
ヴィヴァルディ チェロソナタ ト短調RV42 ジーグ


大阪 ザ・フェニックスホール


夢の競演 愛の協演

2008年11月24日 | コンサート
↑大阪4大オケのトップチェリスト競演のサブタイトルです!
自由席だったのですが、開場前から長~~い行列。大入り満員のコンサートでした。
各チェリスト、楽器の個性が比較でき、こういう企画は楽しめますね。
狭い関西、お互いにお付き合いもおありでしょうか?
四重奏はパワフルにバッチリ合ってました。

ルックスも印象的で、近藤氏を縦横に拡大したら向井氏になった!?ごとし。
ヘアスタイル、髭が良く似てます。
そして、後のお2人は小柄でいらっしゃる。
チェロは体を選ばない楽器だと思いました。

昨日も感じましたが、ここのピアノ、ベーゼンドルファー?、ビンビン響くのです。
クラシック以外の2曲、ピアノの音が勝ちすぎチェロが聴こえにくく残念。
クラシックの時は良いバランスなのに、リズムを刻むような伴奏は音が必要以上に大きく聞こえるのかも知れません。
自分の発表会のことを想像して、かなりオソロし。

*大阪センチュリー 高橋宏明氏
ヒンデミット:無伴奏チェロソナタop.25-3

*関西フィルハーモニー 向井 航氏
カザルス 鳥の歌 (無伴奏)
ハワード フライミートゥーザムーン
ピアソラ リベルタンゴ

*大阪シンフォニカー 野村朋亮氏
ラフマニノフ チェロソナタト短調 第3楽章

*大阪フィルハーモニー 近藤浩志氏
フォーレ エレジー
ポッパー タランティラ作品33

★チェロ四重奏
バッハ シャコンヌ
ラフマニノフ ヴォカリーズ(近藤浩志編曲)
日本の歌 メロディー(近藤浩志編曲)

☆アンコール
バッハ G線上のアリア


前記と2日続けて中之島中央公会堂中ホールにて。

心に残るピアノなひととき

2008年11月22日 | 音楽
中之島音楽祭の鷲田清一氏のオープニング講演。ピアノ演奏付き。

通路隔てて、昔、知人の結婚式で司会をなさった当時の人気アナウンサー氏が。
今は、大阪市長さんでした。

鷲田氏の講演は、思ったより短く、もう少し突っ込んだ話が聴きかったような。
守備範囲がとっても広い哲学者でいらっしゃるので、話題は音楽のみならず広汎。

鷲田氏は今も昔もモード系のファッションで、なんだか懐かしい。
(ワタシの中で、モード系がレトロ系になって行っているのか!?)

ステッチからほつれ糸がブラブラしているジャケットでした。
ずっと以前、イッセイ、コムデ、ヨージヤマモトが全盛の時、
ファッションがテーマの講演を聴いたことがあります。
時代は変わったものです。
でも、イッセイさんのことは、今回話題に出ましたね。

以下、ランダムに、乱暴に、メモ。

大阪の町人文化。西鶴、近松。
日本で最初にシュークスピアを上演したのが大阪。
演目 ベニスの商人

30代から習ったピアノの挫折

シンフォニーのように、一つに集約される音楽より、
間奏、前奏、続く曲が好み。
九鬼さんの粋の構造

言葉は二重奏
テキストとテキスチャーの二重奏なのだ。
テキスチャー(声の表情など)を読み取る大切さ。

あ~う~、今朝のことですが、どんどん忘れます。

で、ワタシには一番の目玉はコレ。
「あいまいなものをあいまいなものとして正確に表現する」(だったか、「扱う」だったか忘れました。)

何のこっちゃなんですが、「大人のいない国」の‘大人の作法’という項を読んだら、ちょっと納得。

<ほんとうの思考が立ち上がるのは、弁証法(正・反・合)の「合」のように、正・反を調停したり統合したりするのではなく、正・反の二項的な対立の外に出ようとするときだろう。>
ここ気に入ってます。仏教思想にも似ているような。

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バッハ:平均律クラヴィア曲集 第2巻 12番
ブラームス:インテルメッツォ Op118-2 イ短調
演奏:ホ・ジェウォン




毛替え

2008年11月20日 | チェロ
急に冬の寒さです。

1年以上経ったので、毛替え。
弓を買った工房で。
毛替えのお値段は、お店によってほんとマチマチ。
こちらは、一番お高いです。

巻き皮と毛箱(フロッグ)の間を、いつもよりほんの少し狭く仕上げてもらいました。
(カエルに似ているからfrogらしい。どこが?・・・)

それによって、爪で木を削るリスクが少なくなるはず。
但し、いつもツキツキ包帯を巻いているので、その心配はないのですけど。
手に馴染むし、夏は汗を吸うので病みつきになっています。
でも、ブサイクだそうです。

包帯を取ると、その部分は巻き線もピッカピカ。
新品みたい。

包帯も結構汚れるので、取り替えます。
わからないだけで、指板も、もし白だったら恐ろしい色になっていることでしょう。
(じゃあピアノは?そこまで手垢はつかない!?)
別に潔癖症ではないのですが、もう教室のチェロや弓は敬遠気味です。

先日の発表会で何十もチェロを拝見して、自分のエンドピンが安っぽく感じていることを告白。
パイプ状のエンドピンはあまり良くないというご主人のお話。
いろいろ種類があるので、弦と同じく楽器に合うエンドピンを探し出すのだそう。

帰って、エンドピンを調べたら、案の定パイプ状。

う~~~ん、どうしよう。



決めた!
悩む時間を練習に当てようっと。



そうそう、冬になっても松脂はアルシェ501が使い易いですね。
まっさらな毛にも即しっかり乗ってきました。

アンサンブルクラス 08-8回目

2008年11月16日 | チェロレッスン
今回で、最後のアンサンブルクラス。
4月から8回、皆勤はワタクシのみ。
土壇場で時間変更になり、前回のパートナーは来られなくなり、以前のメンバー2名復活で、計3名。

先生と4人で、お馴染みカノン。
この曲をもらった時、音は跳躍するし32分音符は早いし無茶な!と思いました。
半年もかかりましたが、何とか最後まで弾いて合せられるまでに。
ヤレヤレ。
しかし、高音を出すのは難しいっ!

時間の都合でクリスマスの3曲のうち1曲のみ。
3パート、適当に弾いてごまかす。練習不足。

・レリジオーソ(ゴルターマン)
初見で、2パート。
思ったより楽しく弾けました。

・ノクターン(ゴルターマン)
♯3つ、重音があるので初見ではキビシイ。途中で降参。

途中、チューニングが狂ってきたのに気が付くようになったのはエライ、と自分を褒めておこう。

81回目のレッスン(通算98回目)

2008年11月15日 | チェロレッスン
今までとは打って変わって、先生、準備万端。
楽譜もCDもプレイヤーも一式スタンバイ。

テキパキと、「ハイ、ト長調音階、開放弦なしで。」
基本事項のチェックの後、いつもの曲へ。

○発表会の曲

5ポジション以上のパッセージ、音の出し方から。
(教材研究の形跡あり)

左3の指に重みを乗せるためには、中指の付け根の関節を凹ませる。
中指を折りたたむ。
長い中指に驚かれる。ETか!?(小指が短いのにね)

しばし、いくつかの難所、音だし訓練。
右手の1の指が仕事していない。
毎度お馴染み、弓の持ち方から、左指の押さえ方まで点検。

以上、下準備の後通して曲を弾く

前のレッスンから3週間。
自筆楽譜は最終バージョンのつもりで、練習していましたが、
思うところがあって、スラー、ボウイングの上下、フィンガリングを変更してみました。

より滑らかに聴こえるように。

クラシックではないので、楽譜に固執しすぎるのもナンセンスと思うのですが、先生のお考えは違ってました。

変更箇所は、半分はOKで、半分は却下。

すべて、スラー、弓上下、指番号きっちり楽譜に書き込んでミスのないよう覚えること。

今まで、力みすぎ、もっと優しくと言われ続けたのですが、優しいのと弱々しいのと違うとのこと。
優しい音を出すのは、本当に難しい。

サビの部分を際立たせるために、前半控えめに弾きましたが、そんな音ではホールでは響かない。
最大ボリュームを上げて、ダイナミックレンジを大きくする。
弓を大きく早く動かす。駒寄りを弾く。
一番聴かせたい音にはヴィブラート。

先生の演奏も、なかなかステキで、やっと発表会のレッスンという感じになりました。

と思ったら、「次‘金婚式’も見ますから。」
金婚式は、以前から意欲満々でいらっしゃいます。

発表会、ダイジョウブなんでしょうか、ワタシ。


イタリア菓子屋

2008年11月11日 | 食べ物
昨夜まで工事現場していたのに、翌朝はイタリア~ンなお菓子屋が移転オープン。
徹夜ですね、きっと。

今まで、裏通りの小さなお店でがんばっていました。
土日限定の‘スフォリアテッレ’、在庫があればうれしくて買いました。
ケーキも気に入ったのがあり、ワタシも口コミで売り上げに貢献しましたわ。
ずいぶん、拡張なさったこと。
大きくなったら、ガッカリする結果にならないように願ってます。
(昔ここに書いたイタリアンレストランもその例。)
1階にはバール、2階には押すテリア、違う、オステリアも近日オープンですと。

ところで、ご当地有名ケーキ屋が40周年。
上のお店のように、「ひっそり」からスタートして、今やパリにもお店が。
昔、アンリとコムデは、おフランス語ネーミングが大胆で、大変ショックを受けたものです。
憧れでもありました。
そのケーキ屋アンリの、クレープ・ア・ラ・レーヌにお目にかかった日のことは今でも忘れません。35年くらい前。
学生時代、アルバイト先のメーカーでは、セレブ奥様数名にモニターを依頼していました。
大きなミーティングの時に、セレブ奥様達に紅茶とそのクレープをお出ししたのです。
奥様達には、もちろん大うけ。
ワタシまでお相伴させて頂き、天にも昇るようなおいしさとうれしさで、未だに覚えています。
食い気一本の人でしたから。

そのクレープアラ・・が、このたび、地元だけでリバイバル。
是非、味わってみなくては。
それにしても、この40年で日本は何と贅沢になったことか。
最近、一番感動した食べ物は、自分で作った吉野葛の葛きり(+黒蜜)!

どんどん脱線していきそうですが、最後に一番書きたかったこと!!!

写真の建物、暗くなって2階の灯りがつくと、グランドピアノが見えました。
30人くらい入るピアノのあるお店を貸しきって、楽器持ち寄ってパーティーなんて、いいなあ、とウットリ窓辺を眺めたのでした。
また、夢が増えました。



緊急援護レッスン1

2008年11月09日 | チェロレッスン
思い立ったが吉日。
蛇の道はへび。
発表会のために、ポップスにお強い別の先生に緊急援護レッスンをお願いすることにしました。
教室の先生にはお知らせしていませんが、この曲を弾きたいと激白?した時に、ポップスはポップスの弾き方があるから、専門家に見てもらうのもいいかも…、と言われました。

後日談:結果的にはそんなレベルの話ではなく、それ以前の問題山積でしたが。
そもそも、この曲で発表会に出るのは無謀かどうかも他所で見ていただきたかったのです。


早速個人レッスンの始まり、始まり~。

当然、この曲はご存知。
We're All Aloneの楽譜も、古川さんバージョンをお持ちで、弾かれたこともあるそう。
但し、その楽譜はオブリガートが多いし、難しいのでお奨めではないそう。
早速、オブリガートって何ですか?のワタシ。


楽譜に捕らわれず、自分の歌を歌うこと。
実際に声に出して歌うのも大切なこと。
それによって、フレーズ、ヴィブラートをどうするか答えが出る。

アドリブで変化をつけられるのが、クラシックとの違い。
メトロノームみたいに、タータタータター一辺倒では固い。
がんばりすぎない。

正しく弾いただけでは、歌にならない。

滑らかに弾きたいところは、楽譜にスラーを追加。
メロディの歌い方を作り上げる。

表現を優先。

音が取れているから、これから楽しい部分。
いろんなバージョンを考えてみる。
全体の流れを考える。
暗譜の意味は楽譜を単に丸暗記という意味ではない。
その時、その時で臨機応変にピアノと歌えるようにすること。

とまあ、余計な呪縛から開放して下さった。

後日談:初対面でまだ私の未熟さがバレてないのでしょうか。。。
    要求水準が高すぎるように思いました。