熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

老けたけど

2008年10月29日 | チェロ
久々に会った仕事仲間の若い友人によると、ワタクシ、この1年でグッと老けたそう。ガ~~ン。
(はっきり言ってくれるよね。親しいからだけど。)
老化というのは、なだらかなカーブではなくて急にガクンと来るようです。

<それにしても、世界経済は異常事態。超ガクンもいいとこ。グローバル化の責任者出て来い。>

チェロの重さだけ痩せたと喜んでいたのですが、どうしてもヤツレて見える。
この1年、心配なこと、ショックなことがあったから。。。

でもオシャベリすると、落ちこんだヒトではなく、刺激を与えるヒト、と言われてゴキゲン。
積もる話の最後にチェロのことを訊かれて、待ってました!とばかりに溝口さん演奏の例の曲を聴かせました。
「ひゃ~~~!We're All Alone! チェロで弾いたらメチャかっこええやん!」
と予想以上に、派手なリアクション。
いゃ~!うれしいねぇ~!
(堤先生の鈴木3巻聴いてもらっても、こうはならんぞ。)
これを発表会で弾くと言ったら、大仰天されました。
(ワタシの実力?を知らんからね。)
ちょうどパリで仕事が入る時期だそうで残念がってましたが、こっちはホッとしました。

彼女、いつか私もピアノを、なんて気分になってましたね。
レイトスターターは、何かとハンディがあります。
でも、音楽を選ぶ楽しさを味わえるのは、大人の大きな強み、醍醐味だと話が弾みました。

自分が面白がっていることを肯定されると、うれしくて、またがんばれそう。

80回目のレッスン(通算97回目)

2008年10月23日 | チェロレッスン

先生のレッスン日が増え、フル操業な旨お尋ねすると。。。
教えることに力を入れるとのお返事。

だったら発表会の曲、ちーとは教材研究して下さいな、と心の中でつっこむ。

(奥田英明さん(だった?)の本を読んだら、相手の会話にツッコミを入れるのが伝染したみたい。アカンやん!)

お願いしていた通り、CDプレイヤーはスタンバイでした。
前回のレッスンで書き直した楽譜をお渡しし、ピアノ伴奏(M子さんの先生)を再生し、先生に弾いて頂く。
最初、すごくいい感じで大感激!
次第にリズムが取れなかったり、ミスが出てきて中断。
おいおい。
楽譜も、付点が抜けたり、横棒が足りなかったり間違い発見。
同じテーマが3回繰り返されるのですが、リズムやメロディのバリエーションに小技あり。
憶えていないと、つまづき易い。

先生にとって、本当に馴染みのない曲なんですね。
元をご存じないので、弾きにくそうでした。

ともあれ。
試行錯誤の結果、楽譜の未解決部分もなくなり、やっとスッキリ!

今度は、私の番。
お陰でリラックスして弾けました。
拍の存在が明確になってきて、先生からもリズムは良くなりましたねと。
自分でも、だいぶ無理なく弾けるようになりました。
苦節1年!

部分練習で、
1.メトロノーム42~60ゆっくり練習から始める。
2.右だけでリズムを刻む。
これらの執拗な反復練習の成果が出てきました。
キープできるようにしなければ。
出来たと思っても、バブルのように儚く消えるのですから。

課題は、音色。
右手ボウイング、手指の動きが固い。→重さが乗らない、弾力のある音が出ない。
鏡を見て、開放弦で練習すること。
左手、3,4の指の強化。
指を伸ばさない。肘の角度。
エクササイズ忘れずに。

左右の手どちらかに意識が片寄るので、両手のコントロール。

暗譜して、ピアノに乗って歌えるようにすること。


☆発表会の申し込み完了。
ヘアメイクの項「希望する」にチェックを入れませんでした。
年取っている分、必要、という考えもあるけど。


アンサンブルクラス 08-7回目

2008年10月19日 | チェロレッスン

ついに今回2人と相成りました。
先生とトリオです。
日程の調整も大変で、まず全員が都合の良い日がみつからない。
多数決で決めても、急な出張や出勤があるとドタキャンが出ます。
時間の融通が利く私だけが、皆勤でございます。

課題曲(カノン)は常に練習していないと、どんどん劣化していきます。
そこへ、新しい曲(クリスマス曲3曲)も加わり練習量を増やさなければなりません。
発表会の曲もあるので、キャパのない自分としてはハード。
しかしハードくらいでないと、後退のスピードを食い止められません。
時間の上手な使い方が課題です。

毎度おなじみカノンをみっちりと。
時間切れで、クリスマスの曲を1曲だけ。
2人のレッスンというのは初めてですが、大変勉強になりました。
先生も少ないと教え易いのか、普段よりテキパキ。
何より、自分の特長がよくわかるので面白い!
お相手のことは、存じ上げないのですが、非常に几帳面で慎重派のよう。
アンサンブル向きではないでしょうか。
音を出す以前に、音程をまず完璧に、という感じ。
語学の勉強でいえば、文法が正しくないと話さないタイプでは。
私はまるで逆。文法より先に、意味不明でもしゃべりますね。
‘おっちょこちょい'はチェロに表れます。
今回も、失敗は多く先生にも失笑されるし、相手の方も笑いが止まらなくなり…
少人数の割にはにぎやかなレッスンでした。

そうです!私が音程にもっと神経を使わないとハモれません。
あ、音程だけではありません。テンポ、リズムも何度も注意されました。

音程はブレるけど、ガダ兄さんの音は、教室のチェロよりもずっとクリアなのはうれしいですね。

まだまだ、カノンは続行とおっしゃいますが。。。

人数が少ないと採算が取れないので、アンサンブルクラス存亡の危機。
チェロの生徒さんはどんどん増え続け、開講日も増えているのに不思議です。


ドキッ!

2008年10月18日 | チェロ

マンションの掲示板に、<騒音の苦情が来ております>の貼り紙。

その内容は、

早朝、大工仕事はやめて下さい。
早朝、ドアや門扉の開閉をお静かに。

ホッ!チェロじゃなかった!

生チェロの練習に関しては、ご近所には一応断りを入れてあります。
階下のお婆様は、すごいコワモテで、
「集合住宅なんですから、近所迷惑を考えて行動して下さいよ。
やかましいと思ったらすぐ注意しますからね。」
今のところ何もトラブルはありません。
でも、斜め下のお宅とかまでは連絡していないので、ドキッとします。

あ~ぁ、同じ趣味でも、ご近所の花咲ジイサマなんて、共有のお庭を季節ごとに楽しませて下さる。
こちらといえば、近くを通ると、チェロの音色にウットリしますよ、なんて喜ばれることはあり得ないのが悲しい。
イカンイカン、あり得ないと思ってはいけません。
意志の無いところには発展はない。
それにしても、たいてい反復練習ばっかりだしねぇ。

今日、わが町、○○町まちづくりニュースというのがポストに入っていて、数ヶ月前に配布したアンケートの結果が報告されていました。
最近、環境の変化が著しく、住みやすい町を守るために自治体などが活動を強化されています。
アンケートでは、暮らしについての苦情で一番多いのは、ペット問題、騒音などの生活マナーの悪さでした。

いつも、騒音という文字だけ、ピカッと目に止まります。
ピアノと違って、心配するほど聞こえていない(ワタシの腕前では)と思うのですが。。。

今、一番さわやかな季節ですが、早く窓を閉める季節になってほしいと勝手なことを思ってしまいます。



チェロ・リサイタル

2008年10月16日 | コンサート


*プログラム*
ベートーヴェン:モーツァルトの「魔笛」の主題による7つの変奏曲
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ op.40
武満徹:オリオン
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 op.28
アンコール サン=サーンス:白鳥


チェロ ヨハネス・モーザー
ピアノ 若林 顕

神戸女学院小ホール(芸文小ホールです!)

休日出勤続きで睡眠不足。
仕事で、無い知恵を絞ると、夜寝つきが悪いのです。
もの忘れもひどくなり、下手するとこのコンサートも聴き逃すところでした。
ドイツの新星、ヨハネス・モーザー君弱冠29才。

ボケっとしていたので、何を書こうかしらん。

美しい人の、美しい笑みは本当に素晴らしい贈り物です。
それだけで、ときめきを人に与えられるというのは得?徳?です。
一方ブラボーの声にもかかわらず、美しくない演奏家の仏頂面にゲンナリした記憶があります。

コンチェルト以外で、台の上に乗ってのチェロ演奏は初めて見ました。
あの台はホールのものでしょうか。(だったら発表会の時に借りたい!)
ピアノの蓋は、大きく開いていて、ステージの後ろの席にはピアノ目的のお客様。
ファンの方でしょうか。

爽やかな風が、サッと過ぎ去ったような後味。
途中で、やはりうっとり、うとうとしたせいで、体が楽になりました。
チェロの音楽療法です。

今回は何だったっけ?とプログラムを見て、聴いた記憶があるのはベートーベンとブラームスだけ。
確か2年前の団十郎さんのコンサートで最初の曲名。
でも、聴き覚えがないのは、キレイサッパリ忘れているから!?

ショスタコーヴィチとか、プロコフィエフとか混同してよくわからないシロウトです。
ところが、聴いていると古川さんの手の動きが頭の中に浮かんで来ました。
ここで検索したら、ソロコンサートで聴いてましたわ。

オリオンの時は、「これ絶対聴いたことある!」
またまた、演奏風景が浮かぶ。
スマートなドイツ人みたいな青年、確か直樹さんだったかな。
検索したら、団十郎さんでした。惜しい!
今回は、照明を落として宇宙のイメージ。

結構、ヴィジュアルと連動して記憶しているのものですね。

団十郎さんの記録で、ひとつ発見!
ベートーヴェン:モーツァルトの「魔笛」“恋人か女房か”の主題による12つの変奏曲 とあり、今回の7つの変奏曲とは別の曲でした。
キレイサッパリ忘れたのではなかったわけです。
主題とあっても、違う主題だったのです。
やはり変奏曲好きなのですね、ベートーベンて。
それから団十郎さんの盛りだくさんのプログラムにも、改めて驚きました。

何の感想かよくわからないまま、以上です。

79回目のレッスン(通算96回目)

2008年10月09日 | チェロレッスン
矢でも鉄砲でも・・・という戦闘モードにならないこと!
友好モードでリラックス演奏を目指して参上。

金婚式とWe're all aloneが課題ですが、
先生は金婚式しか、ご記憶になかった様子。

発表会のWe're all aloneの方が急務なので先に。
先生用に差し上げたWe're all alone楽譜、CD一式なぜか行方不明。

何か気が抜けて、一回目はスカスカ音のWe're all alone。
がんばり過ぎでない場合は、ボケボケ感が漂う。

自覚はなかった(←これが問題)のですが、リズムがかなり変。
(録音を聴いて、あまりのリズム感のなさに辟易。)
メトロノームを使って、右手だけでタータタータターとか、
出てくるリズムを何度も弾かされり、声に出して歌わされたり。
速さを変えても、正しいリズムが刻めること。

テンポ感が体に身につき、自然な右手の動きが出来るまで、かなりの練習が必要。
生き生きとした音にならない!
ムズカシ~!
かれこれ1年前に独習し始めたのですけどねぇ。

音作りというか、音探しもムズカシ~!
ガダ兄さんとはまだ1年の付き合い。
どうすれば、望む音を出して下さるのやら。。。
いろんなことを試して、扱い方をもっと研究せねば。

発音と、音の最後。フレーズ。
盛り上げるところの弓の使い方。
弱い3の指を鍛えること、などなど。
盛りだくさんの指示と反復練習であっと言う間に時間切れ。
音作りとリズムに時間がかかるので、「金婚式」は延期決定。

手書き楽譜は後半の一部まだ未完成。
一応、私の案でOK頂いたのですが、ピアノと合わせて再チェックして頂くことが必要と後で気がついた。(チェロの都合ばかり考えていたので)
次のレッスンはピアノ音源を持って行って、プレイヤーを借りなければ。

ピアノ担当のM子さんの教室には、チェロ科がないのですが、フルートの先生と合わせる機会を作って下さったそう。
いいなぁ
こちらも当然ピアノの先生は大勢いらっしゃるのですが、そんな機会は。。。。
尤も、ちゃんとM子さんから先生のピアノ音源を頂いているから良いとして。
本来ならば、チェロ音源をM子さんに送りたいところですが、とても言い出せません。
M子さん、ごめんね。

ということで、自前の「教材研究」も、なかなか終わらない。



弦楽四重奏

2008年10月05日 | コンサート
いずみホール企画、ベートーベン弦楽四重奏全曲演奏会全8回のうち、2度目のコンサート。

前期公演ではアルティに行き、後期公演の今回はハーゲン。
前期、後期公演に1冊ずつパンフが作られています。
今回で2冊になったので、全曲の解説が揃って有難いこと。
アルバンベルクの全曲CDの解説は、日本語じゃないので読めませんの。

今回が圧倒的人気のようで、満席。
世界最高レベルのクァルテットだそうな。
本場ウィーンからです。

舞台上の左側バルコニーは初めて。
ちょうどチェロと向かい合っています。
えもいわれぬ美音が飛んでくるのを堪能できました。
なんと、ふくよかで優しい音!

ハーゲンは激しくせめぎ合うテーマより、おだやかなさりげない部分の演奏に惹かれました。
優雅で気品があるのです。そして、しみじみ味わいが深いのです。

何と言っても、今回のキモは14番の4楽章。
身を乗り出して聴きました。(普通に座ったら何も見えない)
素直な、というか単純なワタシは上村氏のお話を思い出し、ウルウル。

*4月29日付でおバカ丸出しのレクチャーの感想書いてました。
 あれから5ヶ月もたったのか。。。


パンフの解説を読むと、14番はある意味特別らしいのです。
ベートーベンが自分の最高傑作と言ったとか。
それを知っている人には、益々感動の輪が広がるはず。

ワタシも先のレクチャーで、いきなりこの4楽章を聴かされたのでした。
何の説明もなくても、チェロが面白いから、印象に残りました。
レクチャーでは、上村氏のご推薦とロマン・ロランも賛美したことはインプットできました。
ベト氏が最高傑作と言ったことは知りませんでした。
変奏の作曲テク、ここに極まれりなんでしょう。


音楽に解説も何も入らないという考えもありますが、
やはり弦楽四重奏などの室内楽になると、かなりマニアック。
お客も入らないと言われているジャンル。
もぎぎ氏も仰せのように、人間、わからないと寝る。
実際、寝息も聞こえておりました。

だから、レクチャーやパンフで後押ししてもらって、ドシロウトにはちょうどいいくらい。
似非感動かもしれないけど、生演奏でベートーベンの前衛性に触れられて至福の時間。

そうそう。比較する意味で組まれたドビュッシー。
いかにも印象派みたいなドビュッシー節。
頭にいろんな風景を浮かばせてくれますが、睡魔もちょっとだけ呼ぶ。



<ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会(全8回)
Vol.6 ハーゲン弦楽四重奏団>

ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第11番 ヘ短調
          「セリオーソ」op.95
ドビュッシー:弦楽四重奏曲
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番
          嬰ハ短調op.131



妹の弓

2008年10月04日 | チェロ
妹は‘安さん’(ビギナーセット)の弓を使っていたのですが、この度、弓を新調。
何と先生が同行して下さって、ドイツ製のお手ごろ価格の弓に決めたとか。
本人は、弓の違いはわからないので決められないと。

ワタシはわけもわからず、2年半前、今の弓を一人で選びましたよ。
正直、最後は「予算にピッタリ」が決め手になってしまいましたが。

2人とも支払った価格は10万。

久々にネットで自分の弓を調べてみたら、メーカーのサイトがひっかかりました。
同じ品番が、なんと現地価格1,100ユーロ以上!!!

(日本円でいくらだ?
ちょ、ちょ、ちょっと~!
こないだまで、1ユーロ170円近くだったのが、今145円!?
弦の値上げなんてしなくてもよかったのに。)

売れ残り気配ムンムンの弓だったのですが、買った直後から日本でも値上げ急上昇。
日本の輸入元のサイトが無くなっていて、本国のものしか出てこなくなりました。

ということはですね、今のドイツ製10万の弓と言っても、数年前の6~7万くらいになるのでしょうか。
弓の良し悪しも、値段もシロウトには、わかりにくい世界です。

楽器店で、弓の試奏はさながらコンサート。
先生の名曲のさわりメドレーでお客さんも集まって来られたとか。
弾き手が良ければ、‘安さん'でも人を引き寄せるんですねぇ。
素晴らしい!

‘安さん’のラフマニノフ「ヴォカリーズ」「チェロソナタ」聴きたかったなぁ。
‘安さん’と遠く別れて、11ヶ月。
先生にも「このチェロは長く使えますよ。」と褒めて頂けたそうで、姉もうれしい。