熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

同じ演奏家を2箇所で

2014年05月20日 | コンサート
国営放送交響楽団チェロ首席ご出演のコンサートが1週間おいて2回も。
1回目は2000人の大ホールで芥川也寸志作チェロコンチェルト。
最上階の4階で拝聴しました。
視覚的には遥か彼方ですが、
音は見た目ほど遠い感じがしなくて、よく聴こえます。
求心力のある熱演に、ホール全体に気合の入った空気が充満。

次は40人くらいのアットホームな会場でかぶりつき。
身も心もとろけそうな美音を間近で聴けます、と友人達にも宣伝しました。

やっぱり大ホールとは月とスッポンの体感度。
名人&名器の響きの直撃は強力です。
目の前で発せられるゴージャスな音楽は、知らず知らずの間にアチコチに染みこんでいるんですね。
お風呂に入っていても、道を歩いていても、急にプログラムの曲が脳内に流れ出すのです。
バッハ、ブラームス、ラフマニノフ、しばらくこのご利益は続きそう。

こどもたちの演奏会

2014年05月09日 | コンサート
恒例、こどもカザルス会へ今年もお邪魔しました。

前半は、奥田なな子さんのミニコンサート。
現地仕込の華麗な演奏を初めて聴かせていただきました。
フォーレのエレジーと、斬新なアレンジのリベルタンゴにグッときました。
バッハのお話ととも無伴奏6番も心に染み入る感じ。

後半は幼稚園年長から中2までのお子様達の発表会。
一人の先生の発表会ではなく、地域のチェロっ子達が集まっているのがユニーク。
主催なさる保護者の皆様の愛情とサポートの賜物コンサートです。

ここ数年、毎年楽しみにしているコンサートですが、
平均年齢も上がっていて、中学生が半分以上。
その上達ぶりに、ただただ舌を巻くばかり。
勉強も部活もあってチェロを続けるだけでもご苦労さまなのに、
この進化ぶりは亀のごとき微動のオババには眩しすぎ!!!

先日、題名のない音楽会でも紹介された10才のチェリスト君の演奏も久々に聞かせていただきました。
驚嘆と感動でした。
まず、何と言っても音が素晴らしくいいのです!(今は音質フェチのワタシ)
全然指板を見ないで、楽々とあの難曲を弾く人はヨーヨー・マと彼くらい?
フルサイズでの演奏を楽しみに待っています。

どんどん上手になると弾く曲もなくなるのでは、と気になるところですが、
マニアックなケッペンというチェリストの曲を披露した中学生もすごくて魅了されました。
とくに音が!(そればっかり)曲にマッチしたカッコイイ音!
超絶技巧モノなのですが、音がいいのはスゴイです。

チェリスト志望の皆さんも、そうでない皆さんも将来のご活躍が本当に楽しみです。

新レッスン58回目

2014年05月07日 | チェロレッスン
だんだんレッスン記録を書くのが後まわしに。
10日も過ぎてしまっています。
記録しにくいせいもあるでしょう。
教材や曲を順次進めていくレッスンなら、事務的に書ける部分もありますが。。。

練習につてのご報告。

音質改善のために練習したこと。
音階とゆっくり練習。

○音階

しっかり鳴ったらいいとガーガー弾いてしまい反省。
音階でも真面目に音質を追求すべし。
左手の形、定型通り移動する。

固い音からの脱皮するには、談義。

振動を潰さない。

弓と弦の接点を感じながらコントロール。

重さをかける、しっかり弾くということと、押さえつけて振動を潰す、ということとの混同。

弦が一番望ましい音で振動している時の、腕、体の使い方を知って、それをキープする力が大切で、そのキープする力がすごく不安定と自己分析。

pの弾き方について。
fの押さえ方を減らしただけの固い音からの脱皮するには?

○白鳥
音質は前より良くなっている。
リズムがおざなり。
苦手な部分が全部前のめり。
自分の音を聴く 弾くことに精一杯で聴けていない。
音を聴けば、ポジション移動もすみやかに出来る。
一音一音ジャッジするつもりで。

ビフォー・アフターで音も繫がりも改善。
自分で練習すると何で出来なかったのか不思議なくらい。
音を聴けてないのね。自問自答。

ゆっくり練習の大切な狙いは、一音一音ちゃんと聞くこと。

○無言歌

ほんとに4小節しか練習していないのですね!?(笑)と先生。
(いいことだそうです。)

続きを弾いてみてフィンガリング、ボウイングを検討。

弓の持ち方、握りすぎ。
アップの音に弱点。
弾くうちにA線で弓先が上がる。
肘で弾かない。
前述と同、押さえつけた音を出さない。

後半、手先よりも、もっと体を使うことを意識したら、かなりパワーアップ。

レッスンが終わるころ、たまたま近くで弦楽合奏の練習をなさっていた先生の仲良しがチェロ持参で合流。
駆けつけ「白鳥」「無言歌」攻め。笑
ガダ兄を汗だくで弾いて下さったのですが、コントロール次第でしっかりしたやさしい音が出せるのね、私のガダ兄!!!
私の演奏に対して、音質はそんなに悪いと思わないけど、不安定さが気になります、とありがたい批評を頂きました。
でもやっぱり私のpの音質はショボイ。