熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

ヴィヴァルディの四季

2009年09月27日 | コンサート
神戸出身の鈴木秀美氏とオーケストラ・リベラ・クラシカ。
何とよべばいいのでしょうか、パンフにはオリジナル楽器と書いてありますが、
とにかく今の楽器や奏法とは違っていて、当時を再現した楽器編成と演奏。

当然、音色も独特。
これがガット弦の響きなのですね。
ヴァイオリンのソロ、繊細な響きに感激でした。
思えば日本人演奏家達が300年近く前の演奏を再現するのも不思議なことです。
当時のベネツィアを想像しながら聴きました。
前に、(30代のころ)サンマルコ寺院でコンサートのリハに出くわして立ちつくしたと書いたことがありますが、四季だったんです。
寺院の響きは身も心もしびれます。
トランス状態になりそう。やっぱり宗教施設!?

当時の奏法はヴィブラートがないので、(ドシロウトには)とても親近感。
でも、股に挟んで揺れるチェロで、あんなにまっすぐな美しい音を出すのはいかに大変だろうと身につまされます。(実験済み)
エンドピンで支えているのに、フラフラする私の音。。。

満席の大ホールでしたが、近かったのでよく聞こえました。
というか、マイクを使っているんでしょうね。
最後、ハンドマイクなしでアンコールの曲紹介ありましたし。

ヴィバルディは恐ろしく多作な作曲家だそう。
それなのに、四季くらいしか馴染みがない私。
チェロ協奏曲2曲の演奏もありましたが、他に20曲以上もあり、協奏曲全体では500曲以上ですって!
ブルネロさんの時、聴いたような曲と思ったらそれはチェロソナタでした。
バッハ無伴奏をはじめて聴いた時みたいに、まだヴィヴァルディには自分の感度が鈍いことがわかりました。
ブルネロさんのチェロソナタは熱いリュートのおじさんの掛け合いもあって印象に残っています。
かなり享楽的な音楽だったのかもしれませんね。

ヴィヴァルディ:四季 「春」「夏」
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲ト長調 RV.413
休憩
「秋」「冬」
ヴィヴァルディ:チェロ協奏曲イ短調 RV.418

アンコール
ヴィヴァルディ:弦楽のための協奏曲 RV.157よりフィナーレ

@芸文センター大ホール

パン屋で

2009年09月26日 | 日常
ふ~、やっと録音を聞いてレッスン記録を書きました。
なかなか濃いレッスンでありました。
それに応える生徒でありたいものですが。

今朝、久々にベッカライ(パン屋という意味らしい)某へ寄りました。
相変わらず大繁盛もいいとこ。
コンサートのチラシが何枚が置いてあるので訊ねたら、
何名か演奏家の知り合いがいらっしゃるとか。
若いマイスターはクラシックファンなのです。

チェロなさってますよね、と言われ照れ笑い。

古楽器の演奏会を薦められましたが、とってもマニアックなプログラム。
ヴィアオラ・ダ・ガンバの方がお友達だとか。

今日、古楽器のコンサートに行きますと言おうと思ったけど、他の話題に。

メツゲライ(手作りハム屋という意味らしい)某の支点が近所にオープン。
六甲のお店の噂は予ねてからきいてました。
ぜったいお好きだと思いますよ!と言われました。
デリカテッセンもあると。

デリカテッセンといえば、昔からお馴染みですが、
ながらく店の名前(トアロードの)だと思っておりましたわ。
お惣菜も売ってるってことなんよね。

ドイツで修行された若者のお店が次々増えてうれしい。
ただ、ドイツ語名称についていけませんですが。
フォルコンブロート、やっと覚えた。数年かかった。


脳ミソがグツグツ

2009年09月20日 | チェロ


オフ会のアンサンブルで、末席を汚し、ハーモニーを汚してまいりました。
尤も実際の席は両手に名人!
緊張で力が入って「ガダ兄」はいつになくブリッ、バリッ、固い音。
寛大な皆様には本当に感謝しております。

チェロとblogをスタートしてだいぶ経ちますが、初めての体験。
普段ならもっと準備できたのに。非常に残念です。
今日も、出勤です。連休なし!

仕事の締め切り前で、ない知恵絞ってテンション上がりっぱなしの上に、初見の嵐で脳ミソがびっくりして大騒動。
興奮して熟睡できず、今に至る。

このノリで仕事をアップして、週末バタンキューかしらん。

でも、刺激的な楽しい時間を過ごさせて頂き、万年ビギナーでも続けてきてよかった、生きていてよかったと感慨深いものがあります。

関係者の皆様、ほんとうにありがとうございました。

13回目のレッスン

2009年09月18日 | チェロレッスン
今週は急な仕事が重なってチェロを弾ける時間が激減。
レッスン日を変更していただくことも考えたのですが、出来る限り死守。
前に習ったことのあるユーモレスクだから何となく弾けそうな気もして。

それにしても、何たる健忘症。
レッスンの1曲以外にエチュードをする件、すっかり忘れてました。
エチュードではなく、バッハ無伴奏で練習したいと激白するつもりだったのに。
先生も何もおっしゃいません。お忘れ?

ユーモレスクですが、出るわ出るわ、ダメ出しが。

ハ~、どっこいしょ!とかけ声を入れたくなる、と言われてコケそうに。
力入ってるんです。

まずはD-durから。
上りはちゃんと指残して、手の形をキープしているのに、
下りになると指送りが出来てない。

ユーモレスク
・2段
前任の先生の時、休符もなく付点も甘く、
レーミレーミと繋ぎすぎと言われたので注意していたのですが、
今度は短く切りすぎとのこと。
跳ね上げない。
ウ~ワン、ウ~ワンと後から押すような悪い癖。
発音をしっかりすること。
立ち上がりが悪いから後から変な操作をしてしまう。
スラーで顕著になる。
アップダウンの差。
開放弦で、その繰り返し練習。

ファミ~~の長いミが死んでいる。
極端に小さくしない。
次のレもはっきり出す。
(強弱は大げさくらいにと実行するのですが、不自然になります)

・3段目
fisのオクターブ跳躍。必ずしも高い方にポイントを置くわけではない。
最初のfisが大切。正確な音程でいい音を出す。
繰り返し練習。
最初に“ko”みたいな音が入ってはいけない。
なかなか上手くいかず頓挫。

・転調から
前は、G線でレミファミファーミレと習ったのですが、
小指の力が弱すぎるので先生はリスキーだと言われた。
小指も短すぎるのであまり無理して捻らないようにと。
4ポジションの練習程度に。
D線1ポジションでも弾いてみること。
開放弦Gの音が突出する。

フレーズの流れ何箇所か解釈間違い。
盛り上げて繋げるところを切ってしまわない。

高音部前で時間切れ。

・全体に
テキストなので、親切に様々な指示がある。
同じメロディでも強弱やテヌートの指示を変えて、単なる繰り返しになっていない。
弓の使い方も、変化に富んだ曲。
その辺をふまえて、曲の中に5色くらいの色分けで弾けるように。

弓のスピードを上げて、勢いで弾く癖。
感情のまま突進せずに、冷静な計算が必要。

cresc. decresc.が極端になっている。
音量だけでの扱いにすると不自然。

チェロは力がいるものという思い込みが邪魔をする。
かすれる、裏返る、はずれる、いろんな不安感も邪魔。
素直に弾けば素直に発音してくれると思えばよい。

注:あらっぽい書き方ですが、
先生はとても優しくお話になります。


習った曲でレッスン、予想以上に面白く、ためになります。


デュオ練習

2009年09月14日 | チェロ

2ヶ月ぶりにクマさんとチェロデュオ練習。
沖縄系2曲は、長く練習しているのですが、特に「涙そうそう」は伴奏パートに課題山積。
難所がクリアできないので、余裕がない。歌えない。ああ~涙。。

今回は、ダウンロードしたいろんな楽譜を持参して、一緒に練習してみました。
楽譜を見て、すぐにメロディーを歌いながら弾いてしまうクマさんはエライ!
楽譜から何も浮かんで来ず、必死で解読して合わせるワタシ。

音とリズムを取るのにものすごく時間かかります。
それに、最近楽譜を読むということが激減。
視力低下で暗譜できている曲ばかりに走ってましたね。

たまに初見をしないと前頭葉が退化する一方です。

未熟もいいとこなのに、やっぱり合奏はとっても楽しい。
ご一緒して下さる方々に大感謝です。

バッハは効く

2009年09月08日 | チェロ
レッスンではいつも1曲のみ。
それも超ロングラン。
先生もネタ切れにならず、次々と様々な指導をして下さる。
ツッコミどころ満載の生徒でもありますから。

それにしても、バッハの曲は長く弾いていると持久力つきますね。
両手が徐々にしっかりしてきました。
音もよく響くようになった気がしますが、これは気候のせい?
でも今日なんて関西はまだ真夏でっせ~
(明日は気温が少し下るらしい)

星の数ほどエチュードがありますが、バッハ無伴奏で練習する方が力がつきます、と名チェリストがおっしゃるのを聞いたことがあります。
逆に無伴奏を弾くために、星の数ほどエチュードがあるとも思えますが。
混乱しそうですが、とにかくバッハ効果はきっと絶大なのですよ。

例のバッハ:アレグロモデラート、正確にはヴィオラ・ダ・ガンバ ソナタ1番4楽章抜粋。
初級テキストなのにバッハのソナタ!
アンバランスな気もするけど、技術を身に付けるには大変ためになる曲でした。

先生もバッハを教える時は、バッハモードで気合が入ります。

Dotzauerもいいけど、無伴奏で練習してみたくなってきました。
ユーモレスクを弾きながら、バッハで底力つけられたらなぁ。。。
バイブルと賞される曲は、レッスンのメインディッデュでないと失礼かしらん。



12回目のレッスン

2009年09月06日 | チェロレッスン
例の曲も長く弾いているのでダレ気味。
練習の時、弾きながらウトウトしてくるようになりました。
今までこんなことはなかったのに。
老化現象か?
夏の間睡眠が浅く、疲れも出てきたみたい。
慣れてしまった曲では、とろけた脳が益々トロンとなるので、
Dotzauerを引っぱり出してきて知らないところを弾いてみたり。

そんな話を先生にしますと、手持ちのエチュードの本を出してこられて、少し弾いてみました。
ボロボロでしたけど割とおもしろい。
Gruetzmacherでしたか。

Dotzauerを持っているなら、次回から見ていきましょうということに。

さて、例のバッハ:アレグロモデラート。
珍しくスムーズに弾けました。
先生も、曲としてまとまってきました、これなら今日で仕上げです、と予期せぬお言葉。

しかし、問題点を繰り返し弾くうち、ボロが次々に。
やっぱりマグレ!?

早いパッセージの練習法、リズムをいろいろ変えて弾く練習をすると粒がそろうようになる。
次の音の準備に焦って前の音が端折られる。
拡張の音程、時々怪しい。
スタッカート1:スラー3の箇所、弓を弦から浮かさないこと。
左手の動きが良くなったけど、右手がアンバランス。
左にばかり神経が行っているので、右にもっと神経を使うこと。
弓の都合で、テンポが乱れる。
雑音が多い。
フォルテをもっと出すために弓を計画的に使う。

先生の言われるニュアンスが何度繰り返しても上手く出せなくて手を焼く箇所。
音の繋がりって難しい!

右手をもっと意識してコントロールしなければ。
弓の緩急。ブランコの動き。

でも、習い始めたころと比べるとボウイングはかなり進歩したそうです!
脱力が少しずつ上手くなっているとか。

最後の仕上げ、脱力脱力と念じながら弾いたのですが、その分カウントが手薄になり、案の定テンポが不揃い(早くなる)になって先生も私もガックリ。
テンポ問題はスタート時の課題だったのにショック!

メトロノームの練習なんて私には効果薄かった。
先生も依頼心がついてしまうとおっしゃる。
録音しては、テンポをチェックして楽譜に記入してました。
細心の注意を払うとテンポは守れる。
他のことに気を使うと、テンポはどんどん早くなって自滅する。
当分、これの繰り返しだわ。

ともあれ、この曲はおしまい。
鈴木3巻、10曲全部一応習ったことになります。
基本テクがびっしり詰まった10曲です。
今の先生は金婚式から。
その前のユーモレスク、今の先生のレッスンでやり直してみたい。
クリアすべきところが出来ているかチェックしていただく。
それが出来ていたら、ト長調のメヌエットも楽に弾けるようになると先生。

無趣味のすすめ

2009年09月03日 | 番外
以前、村上龍の「無趣味のすすめ」について、ずんどこ与太さんの面白い記事を拝見。
その時ネットで予約した図書館から、やっと本が回ってきました。

雑誌の連載を集めたもので、タイトルについて書いてあるのは最初のコラムだけ。
な~~んだ。
すごくデッカイ文字なので一瞬、老人ターゲットかと思いきや、違ってました。
文字が少ないのですぐ読めます。

連載していた雑誌は男性誌「ゲーテ」。

<GOETHE(ゲーテ)は人生を謳歌すべく「仕事が楽しければ、人生も愉しい。」をメインテーマに>ですって。
な~るほど!趣味不要!?


村上さんの定義する趣味の意味が狭い。
ノーリスクで安全圏の中でのゆるい活動。
基本的にそれは老人がすることらしい。
脅かすものがないかわりに、人生を揺るがすような出会いも発見もないとな。

定義がそうだから、このご時世、若者よ、趣味は老人に任せて、君たち仕事に燃えろと単純に言い切りたいのだな。
ただ、仕事問題にずっとこだわってきた著者だし、仕事観をしっかり持つ思想は納得。
長時間拘束される、自分の職業。
「良い仕事」を生涯現役で出来たら、やっぱり素晴らしい。

一方、隠居で趣味三昧はもっと素晴らしいと言った父の友人がいたっけ。
(尤も趣味が嵩じてほとんどプロで収入も有り。蕎麦打ちにあらずよ。音楽ではこれは無理ね)

仕事も趣味も充実が理想だけど。。。
趣味を仕事に優先させる人。
仕事が趣味の人。
趣味は仕事の息抜きの人。

は~、趣味も仕事も人生いろいろ。