熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

お花の絵を見に

2014年03月28日 | アート

昨日、サクラが開花しました。
開花当日の桜並木の下は、桜餅の香り。
初めて気がつきました。

今週始め、母の体調が珍しく良かったので、行きたがっていた「御所の花」展へ連れて行きました。
アクセスが良くなったので会場のデパートまで楽に行けます。

御所のお庭は、ヨーロッパの王族の作りこんだお庭とは正反対。
自然のままの姿で、様々な可憐な野草がひっそりと根をおろしています。

安野光雅氏はなんと母より4才も年上の88才で、ガンとも共存されているそうです。
130点もの水彩画を1年で描き上げるお元気さからは、年齢も病気も想像できません。

いつかテレビのインタビューで、描いている時は楽しくて夢中、とおっしゃっていた。

思えば私が若い頃、彼の絵本がブームで、よくプレゼントしたものです。
売店で久々に見ましたが、時代を越えて、素晴らしい絵本でした。

あれから、いえもっと前から「楽しくて夢中」が延々と続いて、
面白くて楽しくて美しい膨大な作品群が生み出されてきたのですね。
御所のお庭とともに、彼の業績にも目を見張る思いです。

疲れるので駆け足でしたが、母も満足気でした。

現代美術を見に

2014年03月23日 | アート

パリのポンピドー・センターは行ったことがありません。
その最新アート・コレクションが神戸だけで披露されると聞き、
パリより近いので行ってきました。

展示されている美術館は何度行っても苦手な建造物。
今回はなぜか急にお腹が痛くなってトイレ三昧。
なんか冷え冷えするんですよ~。

やはりソロでチェロを弾いた後だけに、このビデオ作品が一番気になりました。

写真拝借ごめんなさい
ヴェネツィア・ビエンナーレで金獅子賞なんだそうです。

サウンド・オブ・ミュージックみたいな風景です。

チェロでランダム?な音を鳴らし、そのこだまと掛け合いで弾いたりする映像作品。
作家自ら弾いているとあるけれど、ダイナミックでサマになっているボウイング。
音楽家でなく美術作家がなんでこんな立派なボウイング?
ちょっと落ち込みつつ、ヒジョーに気になる。
観点が全然ずれとります。

(帰って調べたらやっぱり専門教育を受けている方でした。)

こういうビデオの方が驚きだったりして。
Coldplay - Paradise (Peponi) African Style (ft. guest artist, Alex Boye) - ThePianoGuys


現代美術もトレンドや流派の世界ですかね。
ベネツィア・ビエンナーレ派とか?
権威ある美術館に収められたら、巨匠と呼ばれるようになる?

20年前にNYで初めて見た作品が巨匠コーナーにありました。
真っ白に塗ってばかりの人。
え~っ?ていう感じ。
名前も記憶に残っているということは、やはり巨匠だった?
一緒に記憶していた亡きマイク・ケリーの作品はありませんでしたが、
オモチャを並べる彼のような手法は別の作家で見受けられました。

帰り道にもギャラリーがあって、堀尾貞治氏の作品展でした。
独特なエネルギーに圧倒されます。
ポンピドー・センターがお買い上げになっても不思議ではないです。
ポンピドー・センターというブランドもいいけど、巷の芸術家にも光を!


ソロ本番でした

2014年03月23日 | チェロ
2回めのチェロ仲間の会。
30代ベテランが増え、中学生達も半年で驚くほど腕を上げている中、身も縮む思いの高齢女子でした。

先生もいらしていますが、中学生と中高年では学習能力が雲泥の差で、誠に申し訳ないことでございます。

自己比ではかなり良くなったと感じても、上級の皆さんの中での演奏は痛く残念なレベル。
録音録画をチェックして、大いにへこみました。

演奏中、

前回書いた注意点が、緊張とともに増幅するかのようで。。。
わかっているのに制御できません。
おちついて、おちついて、と自分に言いきかせる。

あらっ、弓の張りが弱いわ!長い休符の時にあわててネジをグルグル。

あわてていたから次の出だしの音がイマイチ!
もっといい音をと祈るような気持ちで弾いていたら、
カックンとエンドピンがストッパーからはずれた!

グミのようなエンドピンストッパーを持参したのが間違い。
私に反旗を翻すかのように、グミがエンドピン跳ね飛ばしてクルンと反転。

不幸中の幸い、そこで間奏が入るので、あわててグミを拾って構え直し。
案の定、大切な主題の入りで音程ズレて泣きそう。

同じ旋律の繰り返しなので、次こそはとがんばる。
少し落ち着いてきて、最後はゆっくりゆっくりピアニッシモになるようふんばった。

ピアノの先生は、ピアノ合わせの時よりずっと良かったですと言って下さった。
出だしのやり直しや、入りの間違いがなかったのは確かに進歩です。

当日のリハーサルは鼻水タラタラ。
本番はすごく気にしていたのに出ませんでした。

帰って母にデジカメで録画を見せたら、知らない曲なのであまり興味を示さず。
いい曲だからと言って無理に聞かせると、「曲がかわいそうやね。」とキツ~イ一言。
「音がつながるようになったね。」とも言ってました。

全員のアンサンブルではかなりご迷惑をおかけしましたが、ヴィヴァルディのドッペルではグッと来るほど喜びを感じておりました。

近くでこんなチャンスを頂いて、発起人さまはじめ皆様に心から感謝しています。

そして、先生から良かった点、これからの課題、励ましの温かいメールを頂戴し、さらに感謝感激なのでした。

新レッスン56回目

2014年03月20日 | チェロレッスン
ちりめんヴィブラート

無呼吸

出しっぱなしの音
閉じない音
方向性のない音

芯のないデカイだけの音

4ポジション4の指の音程

首の参加

以上要注意。

そして、思いっきり感情を込めること!
のぞまないと音は出ない!
一音一音に愛情を!!!

やわらかい音でも芯が必要。
芯がブレなく続くように。

もっと抑揚を。

座り方、構え方、体の使い方、こなれた感じになってきたそう。
ただし、まだ定着していなくて微妙な状態。

なのに。。。

明日は本番演奏。
スローで音符が少ない曲は、ほんとうにコワイです。
幼稚っぽさを稚拙美に変えるほど精進できませんでした。

ものすごく粘り強くご指導下さった先生には、ただただ感謝です。


毛替え

2014年03月19日 | チェロ
昨日、毛替えに参上。
最近、頻繁に松脂をつけている割には、弦の上をすべるような感触が気になっていました。
どうせ腕が悪いせいだろうと思っていたけれど、毛替えをいつからしていないか調べてみて仰天。
3年はとっくに経過?まさか?
すぐお願いできるところへ飛んで行きました。
毛は3,000円違いで2ランクありましたが、お安い方にしました。

ちょっとザラついた音になっていますが、反応が良くなりました。
下手なところもクリアできるかと期待しましたが、それは無理でした。

ほぼ40年ぶりの再会

2014年03月18日 | 日常
10日ほど前、駅前近くを歩いていたら、同世代っぽいオバチャンと目があって、あっ、高校のクラスメートのHさん、なぜここに!?と思ってよく見たら別人でした。
そしたら、その別人が「フルさんでしょ?」としゃべるのでビックリ。
名乗られて、しばらくしてやっと名前と顔が浮かびました。
大学時代の部活の同期生ですが、20kg増量ですって。
すれ違っても、言われなければとてもわかりません。

すぐに私の名前を言えたのが不思議でたずねると、
なんと彼女が10年前にこちらに転居した時から、最寄の駅周辺を歩く私を見かけるようになり名前も思い出していたとか。
仕事、子供、介護に追われ、この10年は過労の日々、とても声をかける余裕がなかったそう。
ひぇ~、10年も(ぼけ~っと歩いている)私を見ている人がいたとは。。。

最近になってだいぶ解放され、はじめて目があったから声をかけてもらった次第です。

立ち話していたら寒くなり、お店でお茶を飲みながら、すごい長話に。
この年になると、誰でも長い長い物語があるものですね。

最後にメルアドを書いて渡したら、携帯もパソコンも持っていないと言われてビックリ。
ちなみに西洋音楽はまったく体質的に受け付けない方。
何もかもアジアンテイストの方。
趣味で「りゅうてき」を吹いていた頃があるそうですが、それが何かピンと来ない日本人のワタシ。
普段、雅楽を聴く方もいらっしゃるのねぇ。

昔も今も国語学を愛し研究する「不思議ちゃん」部分は変わっていませんでした。

さらにビックリしたのは、結局住所の交換になったのですが、ググルとセレブが住みそうな山の手のモダンな豪邸。
車も運転しないと言う「アジアの地味なおかあちゃん」とのギャップが不思議すぎます。

全然接点ないけど、何かのご縁でしょうか。

ピアノあわせ

2014年03月10日 | 音楽
人前演奏をすることになっており、まだ準備不足でしたがピアノ合わせをしていただきました。
チェロの先生はご不在です。

広々とした市民集会所を借りました。

音符がすごく少ないせいか、のんきに構えていたら、これが大きな落とし穴あり。
途中で入るところが2ヶ所あることが予想外のプレッシャーになってしまいました。
唐突な不安と焦りで、見逃したり音程をはずしたり、合っているのに間違えたと思ってストップしたり、やり直しの連続。
録音を聞くと、レッスンの音質とは違って力んだ音色。
リズムも拍がぶっ飛ぶ始末。

もっと早く来て、こんにゃく体操をすべきでした。
バタバタ、ギリギリでチェロを弾くのは未熟者にはタブーですね。

同じ失敗はしないでしょうから、次に新しい失敗を招かないように、
細かく見直しましょうとチェロの先生からのメールでドバイスをいただきました。

ピアノの先生にも親切に問題点を教えていただけたので、大いに薬になったピアノ合わせでした。

新レッスン55回目

2014年03月09日 | チェロレッスン
録音を聴いて落ち込み中でした。
励ましていただき気を取り直すことができた、ありがたいレッスン。

音色を追求しても、そう簡単には成果が出ないものだとタメ息の日々。
でも、レッスンでの演奏は正しい方向で伸びていると認めていただけた。

チェロ独特の良い音、良い響き。
これを最優先にレッスンが続いています。

またしても基本姿勢にもどる。

体の重さを感じて下に下ろす感じ、と先生。
太極拳でもまったく同じことを言われます。

先日、太極拳で友人に立ち方から矯正されたのと同様、チェロでもすわり方から見直し。
重心、バランス、安定感。

「こんにゃく体操が出来るすわり方」がチェロの座り方。
座り方が悪いとこんにゃくにならないのを実感。
このことがワタシのツボにはまり、すごいヒントに!!!

「こんにゃく体操ができる立ち方」は太極拳です。

要するにバランスよく座ると、肩の力を抜いて自由に柔らかく動き、
その重さ感じられて、その重さを楽器に乗せられる気がする。
まだ未熟なので「気がする」なのです。

立つのも座るのも骨盤、背骨の位置、股関節の角度がポイント。
コマネチのポーズも単なるギャグではないと悟ったのです。
これは我ながらスゴイ発見です!

弾いてみたら実際に音が良くなる、良く鳴る!

実は、普段の私の姿勢はもちろん、歩き方まで先生は気になっておられ、
ひょこひょこ歩くのはやめましょう。重心を下に。とご忠告下さいました。

この他にもハッと思ったことがちょこちょこありましたが省略。

そう、音に気を入れる、は書いておきます。

音楽とはかけ離れた内容のようですが、良い音が響けば音が繫がって聞こえ、音楽に近づくという狙いです。


本日誕生

2014年03月04日 | ベビー
今日、3番目の大姪ちゃんが生まれたそうです。
1番目の妹です。

妊娠中からスムーズに行かないことが多くて、すごく心配しましたが無事生まれて本当によかった!
昨日、母のお誕生日で一番目のひ孫が電話でハッピーバースデーの歌を歌ってくれたそうで、大喜びでした。
新生児、お誕生日1日違いで惜しい。

妹も孫の世話等で大わらわ、祖母業も体力が勝負のようです。
近ければ手伝いに行くんだけど。。。

ちなみになぜかチェロを怖がるおチビで残念!

追記:
お気楽な記事を書きましたが、顛末を聞いて血の気が引きました。
命がけの出産。一命を取りとめられて本当によかったです。
母体の回復には時間がかかりそうです。

農家訪問

2014年03月02日 | 日常
もう一週間経ってしまいましたけど。。。
丹波篠山の農家では、雪景色は消えていましたが、片隅に積み上げた雪の山が残っていました。

黒豆のお味噌を仕込んで、倉庫に眠るマイお味噌を引き取って。
なんと5年前に作ったのがまだ預けてたままになっていました。
熟成しすぎて周囲に湯葉のような皮が出来ていました。
グロテスクな色のベロベロした物体ですが、一応持ち帰りました。

ご主人夫妻はほぼ同世代ですが、お孫さんが毎年のように次々ご誕生。
近々都会から息子さん一家がUターン同居されて、農業を継がれるとか。
ご主人のお母様から4世代の大ファミリーで農業を守っていただけるとは、頼もしい限りです。
いつもお台所に上がりこんで、一緒にお昼を作って食べておしゃべり。
コンサートもそうだけど、恒例の楽しみは年を重ねると共に愛おしく感じます。

いつのまにか和洋中問わず、名店のシェフも時々訪問される農家におなりでした。
○○画報11月号にシェフに説明をするご主人と畑の大きな写真が!

昼食後、地元の名店から注文が入りご主人は納品へ。

お帰りを待っている間、いつも一緒にお邪魔している友人による太極拳講座となりました。
生徒は私と奥さん。初体験の奥さんは優秀でした。
一応習っている私の演技を初めて披露することになったのですが、立っただけでNG。
演技以前から徹底的に教えたいタイプの友人は、昇段試験を受けているまじめな6年生。
私の通うレッスンは生徒の希望もあって大甘にして下さっているので、このギャップが結構快感でした。
ま、早い話が基本の姿勢が出来ていないままでは、何をしても効果は期待できないということでした。
きびし~~。