夕方でも暑いし、プログラムは知らない曲ばかりで時代もバラバラだし、
正直足取りも重いチェロ・リサイタル、
帰りはウキウキ、ランランと目も耳も頭も冴えました。
知らないと思っていたプーランクのチェロ・ソナタは聞いたことありで、
カッコイイ超絶技巧ものに感動。
プーランクって私が生まれた時はご存命だったのですね。
(チラシに昭和29年生まれの68歳の曲と書いてありますが、
1949年生まれの間違いでは?)
その後2部では、意表をつくような曲が2曲。
まずは、ピアノとチェロの即興曲。(ほんとの即興です!)
1部できっちりとバッハを弾いておられた方が、
ピアノとの漫才のような息のあった掛け合い、
あげくに動き回りピアノと入れ替わったり。
ほんとに、楽器を入れ替えて演奏しても面白いのに。
次は若者達とのワークショップからインスピレーションを得て作曲された世界初演のチェロ協奏曲。
スタートから、ジムノペディの伴奏、マイナーな白鳥の旋律で大受け。
ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、トロンボーンも参加で、
クスッとなるような箇所もあり、ワクワク聴かせていただきました。
2部のピアノと作曲者は野村誠さんとおっしゃる方で、まあいろんな面白い活動をなさっていてビックリです。
京大で数学を専攻された経歴も異色です。
予期せず奇想天外なコンサートに出会えて、楽器を堅苦しいものにしてはアカンと思いました。