熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

聞いたもの

2017年08月26日 | コンサート


夕方でも暑いし、プログラムは知らない曲ばかりで時代もバラバラだし、
正直足取りも重いチェロ・リサイタル、
帰りはウキウキ、ランランと目も耳も頭も冴えました。

知らないと思っていたプーランクのチェロ・ソナタは聞いたことありで、
カッコイイ超絶技巧ものに感動。
プーランクって私が生まれた時はご存命だったのですね。
(チラシに昭和29年生まれの68歳の曲と書いてありますが、
1949年生まれの間違いでは?)

その後2部では、意表をつくような曲が2曲。

まずは、ピアノとチェロの即興曲。(ほんとの即興です!)
1部できっちりとバッハを弾いておられた方が、
ピアノとの漫才のような息のあった掛け合い、
あげくに動き回りピアノと入れ替わったり。
ほんとに、楽器を入れ替えて演奏しても面白いのに。

次は若者達とのワークショップからインスピレーションを得て作曲された世界初演のチェロ協奏曲。
スタートから、ジムノペディの伴奏、マイナーな白鳥の旋律で大受け。
ヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、トロンボーンも参加で、
クスッとなるような箇所もあり、ワクワク聴かせていただきました。

2部のピアノと作曲者は野村誠さんとおっしゃる方で、まあいろんな面白い活動をなさっていてビックリです。

京大で数学を専攻された経歴も異色です。

予期せず奇想天外なコンサートに出会えて、楽器を堅苦しいものにしてはアカンと思いました。



見たもの

2017年08月24日 | アート
毎日暑い!
駅までバスやタクシーを利用しがちで歩く時間が激減、運動不足。
そうだ、美術館へ行こう!
広い美術館を歩きまわろう。

「怖い絵」展へ。
珍しいことに、若者で混雑。
ベビーカーまでチラホラ。
アテがあずれ、歩きまわれません。

目玉作品は「レディ・ジェーン・グレイの処刑」。
イギリス王室も血生臭い歴史に彩られております。
ナショナル・ギャラリーにあるこの作品、てっきりイギリス人画家作かと思ったら、フランス人でした。
余計なことですが、ギャラリーが洪水に襲われ一時行方不明になっていたそうですが、こんな大きな作品がなぜ行方不明になるのか不思議で気になって。。。
同じような大作が1万枚くらいある場面を想像してみたり。。。

それにしても、何と美しいリアリズム。
肌、血管、指先、布の質感の描写力に見入ってしまいました。
近くに、描写力では他を圧倒するはずのダヴィッドの作品がありましたが、
エスキースのせいもあるのか、冴えない印象でした。
帰って、画家ドラローシュを調べてたら、なんとダヴィッドの孫弟子でした。

テーマ別に6つの章に別れ、ヨーロッパのたくさんの絵を見ましたが、
結局、美術館ではスマホの万歩計はあまり進みませんでした。

全体にそんなに怖くありませんでした。
「怖い音楽」のコーナーもあっても面白いかも。

久々にピラネージの作品に出会って、いつ見てもいいなぁと。
バッハ、マタイ受難曲あたり聴きながら見たいと思ったとさ。

駅までにもう一つ、小さな美術館があるのですが、そこはお客1人。
現代美術、鉄の作品です。
猛暑の中でも熱した鉄をああでもないこうでもないとひん曲げる作業に無上の喜びを感じる私より年上の作家さん。
熱い男の情熱に拍手です。
ヘタレの自分に活!

防音室で暮らす

2017年08月08日 | 日常
立秋とはいえ、暑さ真っ盛り。

連日35度前後。
安眠のための工夫に毎年悩む。

昨年2月に出来た防音室。
初夏に、引き払った仕事場の荷物を防音室に運び込み仕事場も兼用。
しばらくはダンボールの山で練習スペースの確保するのが精一杯。

そんなドタバタで昨年気づかなかったのが、防音室の保温性。
午前0時にエアコン消しても朝まで28度をキープ!

室外機も日陰にあって、終日エアコンは効きやすい。
家中で防音室は一番の避暑地なのでした!

そうだ、防音室で暮らそう!

早速、狭いけどひんやりした床にマットを敷いて寝ることに。
遮光カーテンはオーダー中で、元寝室のカーテンをはずしてかけ、足りないところは風呂敷を吊るす。
エアコンなしで静かだし、とても快適!