熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

トリオコンサート

2016年03月30日 | コンサート


またストラディヴァリウスのチェロが聴けました。
カレー屋さんの財団からそのチェロを貸与されている辻本玲さんが参加するトリオです。

団十郎さんの記事で「フォイアマン」と書きましたが、なんと今朝になってイッサーリス氏が使っていた楽器だ!と思い出しました。
短期間、藤森亮一氏が使われていたこともありましたね。

藤森氏といえば、録画予約しました!
2月に行けなかった「チェロアンサンブルの愉しみ」。
BSクラシック倶楽部31日の早朝5時!

本題のトリオコンサート、大ホール大入り満員でした。
どんなクラシックも笑いで包んで?楽しく届けて下さった。

ステージはヒカリモノもあってポップスみたいでしたが、ちゃんとアコースティック。
難しい曲でも肩肘張らず聴いてもらいたいというサービス精神を感じます。
うれしいことです。

目下の私に一番印象的だったのは、
それはチェロの高音が本当に美しかったこと。

私の防音室は音が大きくてよく響き、特にハイポジの高音になると下手が弾く安物の楽器の音というのは辛いものがあります。

頭痛がしたり明らかに体に悪い。

この音域はアンタッチャブルにしようかと思っています。


■出演者
ピアノ 及川浩治
ヴァイオリン 石田泰尚
チェロ 辻本 玲
■プログラム
ピアソラ:アディオス・ノニーノ
ピアソラ:リベルタンゴ
フォーレ:エレジー(チェロ&ピアノ)
プッチーニ:誰も寝てはならぬ(ヴァイオリン&ピアノ)
リスト:愛の夢 第3番(ピアノ・ソロ)
メンデルスゾーン:ピアノ三重奏曲 第1番より 第1楽章
ヘンデル/ハルヴォルセン:パッサカリア(ヴァイオリン&チェロ)
ラフマニノフ:ヴォカリーズ
リムスキー=コルサコフ:熊蜂の飛行
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲 第5番「ゴースト」(全曲)

●アンコール曲
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ピアソラ:リベルタンゴ

婿入り

2016年03月19日 | チェロ


「団十郎」で思い出しました。
サイレントチェロを買った頃、市川新之助にはまっておりました。
親子で踊る連獅子の余りの美しさとひたむきさに心打たれたのです。

サイレントチェロの愛称を「しんのすけ」にしたかったのですが、
まったくの初心者の音色とはギャップがありすぎました。
そこで「ぎいのすけ」とネーミング。
ギイギイとした音の記憶がありましたが、今弾くと全然普通。
10年がんばった甲斐があったかしらん。

仕事場に「安さん」や「ガダ兄」が来てから「ぎいのすけ」の出番は少なかったのですが、
自宅に防音室が出来ていよいよ出番ナシになりました。
タイミングよく、先月遠方のアマチュアチェロ弾きさんにお譲りできました。
使ってもらえてうれしいです。

すごい場所とりましたが箱等すべて保管しておいてよかった!
大きいものは運送が大変!

団十郎さんを聴きに

2016年03月18日 | コンサート


くじ運が悪いことを自認しているのですが、新聞を見て応募したら何と当選してご招待いただけました!

余談ですがチェロ仲間の会を地元の有名ホールで行う企画があって、
ホールに近いので私が月1度のホール申し込みの抽選会に参戦する機会が多々あります。
倍率がすごくて最小で9倍、だいたい20~40倍になります。
昨年夏からトライしていますが、惜しかったのは1回だけ。
いつも超大外れもいいところ。
秋にはバッタリ高校のクラスメートに会って「いったい何しに?」とビックリされました。
音楽とは程遠いイメージの私でしたから。
2回めの参戦にして彼女は2番を引いて希望の日にコーラスのコンサート開催実現と相成りました。
ほんとうに運のいい人もいるものです。
まあ、中学からコーラスに熱心だった彼女たち、歴史が勝運を招いたと思うことに。

さて、本題。
コンサートに大当たりは良かったのですが、人身事故があって電車のダイヤが乱れ、普通電車しか動いていないのは不運。
ハラハラしましたが、自由席だったため時間にたっぷり余裕をもってでかけたのでOKでした。
指定席だったら早く出ることもないので完全に遅刻です。

プログラムが聴き応えありでした。
久々の団十郎さん!説得力のある語り口で聴かせてくださいました。
端正でスマートな演奏ぶりに、そしてこんなにチェロが小さく見えるのもすごい、と惚れ惚れ。
ちなみに眼鏡はなしですべて暗譜でした。
楽器はフォイアマンが使ったストラドだそうです。

シューマンのチェロコンチェルトとアンコールのバッハ無伴奏3番サラバンド、渋い選曲です。
他の有名チェロコンチェルトに比べて、派手な見せ場がないし3楽章全部繋がっているし、自分の鑑賞能力に一抹の不安が。
曲が始まるとそんな不安も吹っ飛び、オーケストラとチェロが織りなす世界に惹きこまれました。
言葉はなくても音楽は語り部でもあるんですね。

ベートーヴェン交響曲7番、「のだめ」がなかったら知らなかった曲ですよ、私にとって。
フルートの友人ができたのでフルートの勇姿に注目するようになりました。
それぞれのご贔屓楽器に眼と耳がいくものですね。

大いに盛り上がって、大喝采でした。