熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

笑門来福

2005年09月29日 | チェロ


3ヶ月ぶりにレッスンの録音を聴いた。
マレー熊のツヨシ君のポーズをしそうになった。

上達ぶりを期待していたのに、レッスンが基礎練習ばかりだったので下手になったように錯覚する。ひょっとして錯覚ではなく現実だったりして。


音階とグリーン・スリーブスが特にひどくて山田花子の歌くらい狂っていた。
今度はおかしくて一人で大笑いした。笑ってる場合か。
「先生、今日はワタシ、音程ありません!」と宣言していて、もっと笑ってしまった。

合奏して下さるのは今の先生が始めてで、えらく驚いたことは自分の音が蚊の泣くような小さな音だったこと。
これでは蚊の泣く同士でないと合わないと思った…???
(合わすな)

変なところが余りにも多すぎてどこから手をつけていいのやら。
先生のご苦労をお察しします。

3ヶ月前のレッスン録音も聴いてみた。(前の先生)
荒城の月。
メッチャきれい!お~メッチャうまい!」お褒めの声が多い。
まぐれで調子よかったのと、常に褒めるタイプの先生だったので。

メッチャおもろい!」というのもあった。(笑)
地が出ると、お若い方は皆さんオセロのようなしゃべり方になるのね。

以上、あまりのズッコケぶりのため、笑顔で復習することが出来た。(ようだ)
絶望を通り越して笑うしかないのだった。


カートの行方

2005年09月27日 | 日常


最寄の駅前にはミニ版デパートと大きなスーパーがある。
駅から数分のモスバーガーで、なぜかデパ地下のカートを押してきた老婦人がテリヤキバーガーを二つご注文。

ちなみにワタシはタンドリーチキンバーガーにハマっておりやして。
ホワイトアスパラがシャキシャキしてるのもうれし。
夏のナンタコスが終わって淋しかったけど、今の方が好きかな。

外に出ると銀行の前を今度はコープのカートを押して歩く別の老婦人。

ちょっとキテイル人々かなと思って観察したら、どちらも身奇麗にしているし、お買い物した紙袋も入れている…なぜ???

最近、こうして店のカートを外の路上で押し回す?オバアサンを時々見かける。
そのまま家まで押して帰るの?

高齢化社会って不思議なことがいろいろ起こっているようで。
いずれワタシも。。。。いやん!


パエリア

2005年09月25日 | 食べ物


わお~、「イメージ」でパエリアをググると7000件以上の写真が出てきた。
上は正真正銘ワタシの写真です。
ググったのと比較しても、なかなかフォトジェニックなパエリアではあーりませんか!

無性にパエリアが食べたくなり、神戸の手近なお店で。
んまあ、おいしかったのですが、焼き豚のようなハムを入れるとチャーハンみたいですよん。

やっぱり大阪のこちらの渡りガニのパエジャ(パエリアと書いてない)のおいしさは忘れられないわ。
(窓からはライトアップされた中之島中央公会堂が見えて日本じゃない気分も味わえる。)
ドングリしか食べない豚さんのハム(ハモン・イベリコ)も以前ここで初めて食べました。

ワタシ、アルコールがダメなのが何とも悔しい限り。

パエリア、自分で作ってみようっと。
ググった写真と同時に作り方もたくさん出てきた。
ホットプレートで作ったことはあるけどオーブンは未経験。
フライパンは失敗の経験アリ。

渡りガニをドッカーンと入れたりして…ウウ、よだれ出そう!


6回目のレッスン(通算23回目)

2005年09月22日 | チェロレッスン

3週間ぶり。1日も休まず課題曲を練習しました。
と、ところが。

○本日はなぜか基礎練習。

まず最初にエンドピン最長にするように言われた。
何をさせられるか不安なワタクシ。

できるだけチェロを寝かして弓を弦に置いた状態を感じる。
重さが乗るから弾きやすい。腕や親指に力が入りにくい状態になる。
開放弦で良い音を出す。左手はお休み。

弓元、弓先だけでA線、D線移弦。
重音を上下。
ロングトーン。などなど
いずれもメトロノームにあわせる。

自在なテンポ、リズムを弾くには程遠い。
上下の音が違う。音がつながらない。

*ハ長調音階。
しばらく弾かないとボロボロな音階になって我ながらびっくりした。
音も汚すぎ。A線のレをfで弾くと特に汚い。
「先生このチェロ、A線が弓に所々引っかかって変な音します!」
弓を変えたり、先生が弾いてみたり試行錯誤の結果は?
ワタシが悪い。
小指の押さえ方と弓の角度の悪条件が重なると、ひっかかったような変な音がいたします。

相変わらずアクセントをつけたような弾き方が直っていない。
(最初の教室の刷り込みはなかなか消えない。)

以上、出来るまで何度も繰り返すので時間がかかる。

○練習曲
最後の4小節、8分音符ばかりでスラーと弦一つ飛んだ移弦やら特別厄介だった。
難所を右手だけで何回も何回も弾いた後(錯乱状態になったので、やめましょ!といっても聞いてもらえなかった。うう)両手で弾いたらかなりよくなっていた。

メロディパートの先生とあわせた。
音程も合ってるしフフフ大成功と内心喜んでたら、「音程をもっとちゃんとして」と言われ、もいっかい。
今度こそ大成功!と思ったのに先生苦渋の表情で「まあいいでしょう」
ワタシの目は、いえ耳は節穴か!?

次の練習曲に行ける!Cは4分の4拍子の記号だがCに縦線が入っている。
2分の2拍子のこととは知らなかった。
その次の曲は8分の6拍子だ。今弾いたのは4分の3拍子。
「約分すればみんな一緒じゃん!」と言いそうになった。
(湘南ギャルが遊びに来ていたので言葉がうつっている)

先生に解説求む。あきれられても仕方ない。
昔、ピアノ習っていたこと先生に話すんじゃなかった。
イヤイヤ習っていたことは完璧に忘れている。
音楽の授業も同じく。

○課題曲
ここで時間が来たが、肝心なグリーンスリーブスとリベルタンゴが残っている。
せっかくだから弾くだけ弾いて下さいと言われ一回弾いたが、音程狂いまくり、ポジション移動も失敗。
前より下手な出来。リベルタンゴの2小節もこけた。
時間延長すると、次の生徒さんに迷惑がかかるので気が気ではなかった。
ところが、今日は誰もいなかったのだ。もっと延長してもらえばよかった。

ふ~、まだまだだなあ、道は険しい!
ともあれ熱心な先生のご指導で充実の一時間、感謝です!


ドレミはどこから

2005年09月18日 | 音楽

しつこく原智恵子の数珠繋ぎで中井正子著「パリの香り、夢みるピアノ」を読んだ。
特権階級でもない一般家庭出身の著者がピアニストになるまで道のりを、大変読み易く(マンガより?)書いてあった。最近読み易くないと疲れます。ダメですねぇ。

それにしても母上の孟母ぶりはすさまじく、お嬢さんも期待に応えてその根性たるや超人的だ。
異国でのきびしいピアノ修行はもちろんのこと、国際コンクールでは悪質な嫌がらせにも動揺せず演奏しなければならないとは。

印象に残ったことをメモ

・年配のフランス人(修道女、ピアノの先生)はバッハの組曲(メヌエット、サラバント、ブーレetc)を聴くと優雅なステップで踊れる。音楽の土壌の違い!

・貴族社会の名残。パトロンの存在。

・著者は4ヶ月の夏休み、フィレンツェの原智恵子のところで個人レッスンを受けつつ一緒に楽しい時間を過ごした。
当時、カサド未亡人でピアニストとしてはもう現役ではなかった。
サロンの花形という部分もあったようだ。
著者のサロンコンサートもカサド邸で催した。
上流社会のサロンではイタリアなのにフランス語で話すのがお約束。へ~~。
(ただし、1970年代の話)

(ワタシが)ドイツ観光でどこやらの領主の館へ行った時もベルサイユのファッションを伝える本が、貴婦人に引っ張りだこで彼女達は社交にはフランス語を使っていたと聞いた。

芸術の都、おフランスにちなんでバッハ先生もフランス語タイトルを好まれたのでしょうか。

・前に原智恵子が加齢とともにピアノが上達しないことを嘆いた、と書いたけど、著者も中年になり、若い時に弾けた連打するような激しい曲が弾けなくなった。

そこで医学的なことまで熟知した教え方ができる高名なピアニストに訓練をうけ、筋肉の使い方をがらりと変えて弾くように努力した。
すると連打も何のその、若い時以上に楽に弾けるようになった。めでたし。

先日、60代の中村紘子が雑誌で「技術的にも精神的にも、うまくなってきました。これからもうまくなります。」と書いていた。ピアニスト寿命いろいろ。

・パリ音楽院の同級生は全員、音楽家として活躍しているわけではなく、その確率が意外に低い。過酷な試練に耐え切れなかったり、運に見放されたり。気の毒な人も多い。

あと、「マイはてな」をちょっと調べた。

コンセルバトワールはパリ国立高等音楽院のこと。(知らないのはワタシだけ?)
勝手にコンサートに何かくっついた言葉かと思いきやconserver保存するという動詞の親戚のようで、保存するもの→conservatoire博物館、学校という意味だった。

ドレミはフランス語でなんていう?
DOがUTなんて聞いたことないわ。発音記号yt。
DOも使っているみたいだけど。REからは同じ。
ドレミファはグレゴリオ聖歌の歌詞から取ったそうだ。
元はラテン語か~~。
へ~~~!知らなかった。

年金不要

2005年09月12日 | 日常

今朝、駅前の横断歩道で信号待ちしていたら、歩道を遮るようにピッカピカの高級車が横付け。
おかかえ運転手を従えたセレブ的バア様だった。
車が来ないのを見届けて運転手がドアをあけて故皇太后のようなバア様をおろす。
足がおぼつかないので、信号青になってしまったわ。

思わず心の中で「遺族年金、老齢年金辞退して、老人医療費払うのがノブリスオブリージュちゅうもんちゃいまっか?持って死ねまへん!」(わけもなく大阪弁)と言っていた。
おまけに自民圧勝で株価も上がり、バア様の資産が増えているというのも、今書いていて気が付いたわ。年金は不要な人にばらまくのをやめましょう。

戦争はいやだ9.11コンサート

2005年09月11日 | チェロ

神戸、北野のギャラリー島田にて。

街角コンサートということでいつでも誰でもウェルカム。無料。
(コイツ無料のコンサートしか行かないのか、と言われそう。)

7時過ぎに行った。
いつもの画廊が会場に変身。

プロ、アマ共演で民族色豊かなコンサートだった。
アフガンの音楽もはじめて聴いた。
シタール、琵琶は初めて実物を見た。

ストラディバリウスのバイオリンはワタシには猫に小判。
あまりいい音しないと思いながらシャコンヌ聴いていたら、そうとわかってショックだった。

アットホームな雰囲気で企画者の暖かいお人柄が忍ばれる。
でも小一時間も延長した(10時になった)ので腰や首が疲れた。(観にくい位置だったのだ)
料金を払ってでも聴きやすい環境の方がありがたい気もする。
寄付も集めやすいのでは。

チェロは2名。
女性のパワフルなピアソラ「グランタンゴ」

トリの「鳥の歌」はなんと「1000人のチェロ」をプロデュースなさった松本氏。
ものすごく日に焼けておられる。
「ヴィブラートなしで弾きます」と言われた。
ピアノ伴奏は伊藤ルミさんという美しい方だった。

米ハリケーンで思うこと

2005年09月08日 | 番外

超大国、京都議定書に反対しないで!
温暖化、異常気象を止めなきゃ!

イラクで戦争する割には自分ち手抜きし過ぎ。

銃を日用雑貨みたいに扱う国が世界の警察を自認するのは変じゃない?
野蛮じゃない?
インド洋大津波の被害国より豊かな国とは思えない。

阪神淡路大震災の被災者の民度の高さを思い出すと日本の方が圧倒的に進んでいる。

など、など、、

ところでワタシの地元、災害は大丈夫か?
大地震が来たから、しばらく大丈夫と心のどこかで思っている。
油断大敵イケナイ、イケナイ。
10年も経つんだし。

台風、津波は?ハイ、海も川も山も近いデス。
どうすりゃいいんだ。

わが町、全国で確かワースト5くらい財政難で破綻寸前。
先日も、多くの公共施設を民間委託するとニュースになった。

震災復興で大きな負債があるそうだ。
いろんな復興事業をしたのだが、官僚上がりの助役が汚職で捕まったりして事業内容も市民からするととても不可解なところがある。

広大な埋立地、人口島が拡張された。
非常事態に住民が避難できるスペース確保だとか?
人口が減り市街地もゆとりがでるはずなのに?

島へのアクセスは非常に悪い。
でも被災者住宅や老人ホームが出来たりしている。
ヨットハーバーもあるけどね。
リゾート感覚の住居も売り出し中らしいが。
地震で人口島は地盤が液状化したのは有名だし、ベタベタの潮風もイヤじゃない?

なんだか海へ弱者を追いやって、ニューオーリンズみたいになりませんように。

借金まみれ、貧富の差の拡大、公務員優遇(問題になるまで市職員全国ベスト5の高給だったらしい)国もわが地方自治体も相似形みたい。
市民、国民、しっかりしなくては!ハイ、もう不在者投票してきました
(不在者投票、便利デス)

練習したくない時は

2005年09月03日 | チェロ

チェロと戯れてみるのもいいかもしれない。

年取って新しいことを習うと、どうしても頭で分析、理屈で理解しようとして、それが苦にならない場合はいいけど、とっても疲れることもある。
そう簡単に上達しないしね。

レッスンアイテムごとのエチュードも惰性になったり難行苦行になってはいけないと思っている。

ワタシの場合、好きな曲をみつけて「これ弾きたい!」というモチベーションがすごく大切。
この曲には特にこの技が必要、ということでその技のエチュードを練習する分にはさほど苦ではない。

「アメイジング・グレイス」は時々弾いてみるけど3拍子と3連符スラーのマズさが少しずつ減ってきて感動ウルウル、またがんばろうと言う気になる。
やる気が一番!そして継続は力なり。(自他ともに認める飽き症だが)

苦手だった「荒城の月」も弾いてみたけど、きれいに忘れていて弾けなかった。
やっとのことで弾いたら小指が痛む。この曲が小指を痛めた元凶の気がしてきたわ。
嫌な曲は弾かないことにするわ。

弾いてみたい曲はいくつかあるけどその一つ「涙そうそう」。
古川さんの弾いた「涙そうそう」のアレンジは情緒があってすばらしかった。

楽譜は持ってないけど、聴き覚えでレーミソ、レーミソ、ソソラソシ~ってメロディーを弾いてみた。以前はそんなことすら出来なかったから進歩と言えるよね!ウレシ。
弾き方無茶苦茶だけど、曲がいいからすっかりはまって遊んでしまった。
楽譜がないのも気楽なこった!

好きこそ物の上手なれ、を目指しているので、嫌いにならない習い方が大切!

以上、これは大年増ならではの勝手な練習法(遊び方?)ですのであしからずデス。

5回目のレッスン(通算22回目)

2005年09月02日 | チェロレッスン


本来、来週のレッスンがワタシの都合で繰り上げ。
1週間の練習では、また前回と同じ繰り返しだろうかと不安だった。
原智恵子さんでさえ「進歩は亀のごとく、退歩は脱兎のごとく」と中年になって嘆いている。(そんな人と比較をするもんじゃないって。)

いえいえ、ものは考え様。
高い所に上り詰めたから、落ちるのも落差があるのだろう。
ゼロから地を這うような状態なら、これ以上下手になりようがないというもの。
モゾモゾしているだけでも楽しめる図太さで乗り切ろう!

まずは。。。
音程を確かにするために構えの条件をすばやく同じにしようと思って、今回はじめて持参のスケールでエンドピンの長さを測って確認。
これでよし、と座ったら、ギャッ!楽器が高い!
先生「ここの椅子、低いから計ってもダメでしょ。」とニガ笑い。
(それにチェロ自体も寸法に個体差あるのかな)

そっか、椅子と楽器は対というのを忘れていたわ。

○3拍子の練習曲はなんとかOK
○楽譜なし、スラーで手首練習用フレーズ。
ソレシラシレ・・をヨロヨロ弾いたら
「それって無伴奏のプレリュードじゃないですか!」
ソレシレ、ソレシレでよかったらしい。赤面。(健忘症か)
これをいろんな音の大きさで弾く。

「デジタルな手の動かし方ですねぇ~」

「はぁ?」

肘、手首の動かし方がガクガク、カクカク不連続という意味ね。

難しいので結局開放弦だけでしばし特訓。
手首の小さな動きが難しい。指がずれる。
アップとダウンの間、音が切れる。
少々お手上げ。

○グリーンスリーブス
これも3拍子。ワタシ、リズム感がかなり悪いようだ。
8分音符♪=156にしてメトロノームを小刻みにされた。
リズムが乱れているという本人の自覚がない。
早い音符のところで前のめりになっていくらしい。

音がつながりにくいフレーズをいくつか指摘され何度か試す。

同じ音でも弓の上下で音質が変わるのも注意された。
弓の軌道に問題あり。

次回までにメトロノームをしっかり聴いて練習してくること。
メトロノームにあわせようとすると音程が狂うのも直さねば。

アリァ、そう言えば苦悩のポジション移動部分、注意されなかったよね~

○リベルタンゴ
最初の2小節のみ。mfでミファミドミ~~~
力強いフレーズと音をのばす練習ということらしい。
だが、力強くクレッシェンドになるどころか肝心なA線ド、シ部分で音が弱くなる。
正面から先生が弓を両手で持って、弓の動きを示してくださる。
あらかじめ、どの音でどの部分まで使うか理解すること。
かなりお手上げ。

以上、相変わらずアッという間、時間切れにてレッスン終了。

@忘れたり、勘違いもあるし、先生の指摘が即座にピンとこない時も多々ある。やっぱり録音した方がよさそう。