熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

4回目のレッスン

2005年04月29日 | チェロレッスン

暑い!夏だ!ゴールデンウィークは仕事だ!

ところでワタクシは、
毎日何かしら疑問、質問が浮かぶ人生を送ってきたように思う。

今朝、夕飯は有機農家から送ってきたネギをつかってネギ焼き!とひらめいたが、
お好み焼き関係ではなぜ具に鶏肉をつかわないのか、ふと疑問に思った。
卵が入ってるので親子焼きとかあってもよさそうだ。
それに、特にネギ焼きの場合、ネギと鶏は本来相性がいいはずではないか!
ネギ焼きの定番はスジこんにゃくのようだが、それも何でだ?
(うちではスジは苦手なので牛肉とこんにゃくを炊いて作っているけど。)

さてさて、チェロの練習でも疑問が日々沸きでてくる。
特に、右手。
ああでもない、こうでもないと弾いててちょっとマシな音が出たらこんな手の動きでいいかもね、と思ったりする。
今回、そういうことを覚えておいて「先生、この手の角度どうですか?じゃあ、この返し方は?この指は?」てな具合に疑問をぶつけてチェックしていただいた。
全然的外れな動かし方もあったので、とてもためになった。
根気よく勘の鈍い中年の相手をして下さるのはほんとうにありがたい。

開放弦→移弦→第一ポジ音階→一弓で♪2個から8個まで順に音階!
12個はお手上げ。
一弓でというのが、本によってスラーだったり、(ワタシはスラーだと思っていた)
レガートと書いてあったり、どっちやねん、と言いたい。

アメイジング・グレイス 
一旦、低次元の修了。
譜面に忠実に弾いたら、今度は歌うように弾くべし。
当分続けて自習します。

まったく、歯が立たなかったこの曲が、なんとかそれと分かる程度?に弾けるようになったのはかなりうれしい。

宿題:威風堂々。オーラ・リー。

帰って、またまた疑問。
オーラ・リーはキーボードに入っているので一緒に弾けると思ったら、ハ長調とへ長調(チェロテキスト)の違い。
前の課題曲、きよしこの夜もハ長調とト長調の違いだった。
よろこびの歌とアメイジング・グレイスは一致していたので自宅の練習が楽しかった。
いずれ弾くであろうオンブラマイフはどちらもト長調でありながら、なんと始まる音が違うではないの。
転調したり、始まる音が変わったら、絶対音感のある人ならクレームあるのではないだろうか。
曲には本来○○調の○から始まるというルールはないのだろうか。
そんなことより、同じ曲でありながら、キーボードと演奏できないのが残念。
転調できるキーボードだったらいいのに。

大惨事

2005年04月27日 | 番外

まさか、まさかの脱線事故。快速は100kmもスピードだすとは。
人材不足で少々不適格でも運転士になるとか。
運転士ってそんなに人気のない職業とは思わなかった。
パイロットと乗る物が違うだけではないか。

この線をず~っとず~っと山奥に北上すると、懇意にしていただいているK有機農園がある。
そこの娘さんが短大に行くのに最寄の駅(なんとそこは無人駅!)へ行くと非常事態の張り紙があって、驚いて畑にいるお母さんのところまで駆けて来たそうだ。確か学校が現場に近いはず。
ぞっとしたことだろう。

事故といえば、道を歩くだけで日常ヒヤリとすることは多い。
いつだったか近くの横断歩道を青で渡る時、目の前ギリギリ車が通り過ぎた。
右手から車が走ってくるけど、車は赤信号だから当然止まると思うよね。
それが違うの。無視。
目の前を過ぎるドライバーを見ると、あろうことか左手に鏡!右手にマスカラ!!!
関西のギャグ「そんなヤツおらんで~~!」と言われそうだがホントです。

ワタシ一人だったし、こういう瞬間どんなリアクションとっていいかわからず歯がゆかった。
ナンバーくらい控えた方がいいのかな。

電車やカフェ(喫茶店といわなくなったね)でフルメイクしたり髪をアイロンでカールしたりするように、車の中でいろいろやってる不届き者がいるのだ。
マイカーだから当然ありえる。
運転中にどこまでできるか、マニュキアがうまくできる、など自慢する会話も耳にしたことがある。
安全運転の敵は携帯だけではないのだ。

あと歩道を走る自転車も危ないね。
気をつけることいっぱい。
この辺はひったくりも多いのだ。あ~あ。

3回目のレッスン

2005年04月24日 | チェロレッスン

あらら、一ヶ月ぶりのレッスンです。
教室のチェロが前回と変わっている。埃っぽい汚れたチェロでいやな予感。
予感的中。前と違って音が出にくい。

特にA線になると、すべってころんでまともに鳴らない。
(もともとA線がちゃんと弾けないくせに)
先生に聞いたらなんと6万円のお品。
もっとましなの使わせてほしいけど。ブツブツ。
教室も財政難なのかしら。

相変わらず、開放弦。ロングトーンの練習。
第一ポジションの音階。
弓の根元までしっかり使うこと。
弓先で弾きがちになっていた。

より突っ込んで先生の(ちょっと変わった)奏法を指導していただく。

うまく説明できないけど、手の形がなんか熊手みたい。
4本の指はばらばらにならず、しっかりセットで動かす。
親指はバネのようだ。
あと、手の甲の向きと、手首の位置がポイントなんですが、正直よくわかりません。

先生の手首はとても柔軟に見える。
前の先生の時も手首が柔らかいのが印象的だった。

うまくマスターすれば必要以上に肘を上げたりしなくてもよい。
よって肩にも力が入らない。。。そうだ。

なかなかこれができないのです。
ず~っとこれに終始してしまいかねないレッスン模様。
このボーイングがちゃんとできないと、今のような超簡単な曲しか弾けないですよ、とのこと。それは困る。

終盤、課題曲を弾く頃には、慣れるどころか手と頭とバラバラで弓が落ちそうになるし、ますます下手に輪をかける。
早くコツをつかみたい。あせります。

シューベルトの子守唄、移弦の動作が大きすぎる。
もっと、簡単にスムーズに。
音の最後をブチッと切らない。
これにていったん修了。やれやれ(ボロボロなのに)

きよしこの夜。以下同文。

アメイジング・グレイス。
3連符で早くならない。4分の3拍子の弓の配分について。
うっかりすると配分がおかしくなって弓先ばかりで弾いてしまう。
ま~だまだ練習しなくては。

先日のドイツパンのお店。
ワタクシごときが応援するまでもなく、連日売り切れで早々閉店しています!
玄麦を石臼でゴリゴリ挽くところから始めるパン屋さん。
コンビニ乱立地域でスローフードが評価されているのはとてもうれしい気分です。

連想

2005年04月21日 | 番外
新しい法王の写真を見てアンソニー・ホプキンス→ハンニバル・フィレンツェを連想したのはワタシだけでしょうか。

恐ろしくてハンニバルは早送りで見ました。

不謹慎な連想ですが写真が似ておられるので仕方ありません。

フィレンツェつながりで、「冷静と情熱のあいだ」も。
先日、友人が銀婚旅行で大聖堂のてっぺんに上って永遠の愛を誓ってきました。ハハハ、HAPPY!
全然知らなかったのですが、この映画の影響で大聖堂は日本人カップルで混雑らしい。
アカンターレのワタシは友人が若者に混じって苦もなく何百段の階段を上ったことに焦りを感じます。
というのは39才でお向かいのジョットーの鐘楼に登った時、心臓バクバク、あへあへモードでしたから。

映画のビデオ、柏木広樹さんのチェロ演奏のアップばかり繰り返し見ました。
最近、少しでもチェロが絡むと本題からそれてそっちに集中する人になってますねえ。

練習再開

2005年04月21日 | チェロ

日傘もチラホラ見かける陽気になりました。
季節はどんどん進むのに、ワタクシのチェロはすっかり遅れを取っている。

練習を休んでいる間、録音したMDを何度か聴いた。
やっとサイレントチェロ「ぎいのすけ」の録音に成功したのです。

そもそも、接続ステレオコードから購入。
ところが、購入してみたら、同じものが新品同様で家にあった。
返品に行くところがセコイ。

それから、プラグの穴が大きいので電気屋のお兄さんに相談。
アタッチメントを購入。

最初、ぎいのすけline outとレコーダーのline inで挑戦したら、
ボリューム最大にしても聞き取れないくらいの微音。
次に、ぎいのすけphoneとレコーダーmicを接続、最初はうまく聞えたのに、
ものすごいバリバリいう雑音が入る。
途方にくれつつ、再度挑戦。
結局line out→inで、ぎいのすけボリューム調整と両プラグの差込を
きっちりして解決したような。。。

さて、ワタクシの演奏はシューベルトの子守唄!
ステレオミニコンポで聴いたのですが、強烈でした。
(どうしてもスピーカー1個しか鳴らないのですけど)
まずA線の音が、奥の方の脳細胞を破壊していくような気がした。
初めて聴いた時、その耐えがたい音に身も心もよじれましたね。
(腰は捻ったままだが)

眠気も一気にふっとぶ子守唄!

でも今はだいぶ慣れました。

D線はものすごく響いていて迫力あり。

「ぎいのすけ」は説明書に‘明るい音’と書いてありましたが、
確かに旧型のサイレントよりややエレキっぽい音かな。
レッスンで録音したMDの音に比べてもそうだ。
本物のチェロの方がこもったような上品な音がしている。
いやいや、ワタシの腕ではまだ判断できませんです。

おまけビデオの演奏みたいな音が出せるのはいつのことやら。。。

練習再開してみて、唯一救いは「ぎいのすけ」のヒステリーがだいぶマシになったこと。
ストライクゾーンがだいぶ分かってきたようだ。

ドイツパン

2005年04月16日 | 食べ物

ベッカライ・ビオブロート、新しくできたパン屋さん。
店名のスペル、Aの上に点々がついてたりして、読めないし覚えられないなあ。
毎日通る大きな道から少し入ったところにある。

赤いテントとB、O、Tの文字がチラッと見えるので、こんなところに「ビゴの店」の支店かしらと思っていた。
ビゴといえば、先日シラク夫人が日本にフランスパンの製法を広めたビゴさんを表敬訪問。
本国でも名が通っていたわけですね。さきがけの人というのは立派、すごい!

先のベッカライ・・
ドイツパンは珍しいので、お店に入ってみた。
玄麦を使ったオーガニックのパンでした。
点数は少なくて、見た目は色が黒くすごく地味。
写真はローテンブルクのパン屋さんで撮ったものですが、こんな感じの色。
7年もドイツで修行してマイスターの資格を取った若いご主人と奥さんで切り盛りしている。
好感度抜群の接客で試食もたっぷりさせていただいた。
パンの激戦区でたいへんですね。と余計なことを言ったら、
他とは全然ちがうパンですから、ときっぱり。
はっきりとポリシーもって精進している若い人を見るのはほんとに清々しい。
応援したくなるお店です。

やっぱりむずかしい名前のパンを何種類か買った。
毎朝、ビゴのパリパリのバゲットばかり食べてるので、
たまにはしっとりどっしり、少し酸味と精製前の風味を味わうのもいい。
(今回はくるみペーストの甘いパンがおやつに最高だった。)
食べ慣れるとはまりそうだ。

何せ、バッハもこんなパン食べてたはずだからね。

はじめてのチェロコンサート

2005年04月12日 | コンサート


昨夜チェロのソロコンサートに行きました。
恥ずかしながらソロは初めてです。
ウイーン交響楽団吉井健太郎さんのチャリティーコンサート。

ド素人のワタクシはウイーンフィルとウイーン交響楽団の区別もつかない。
先日契約を更新する事になった 小澤征爾 さんはウイーンフィルの方なのですね。

今回、アットホームな手作りコンサートという感じで、危うく見過ごすところでした。
しっかり情報キャッチし、行けて本当によかった。

正味1時間半のプログラムはほとんどバッハ無伴奏チェロ組曲。途中で鳥の歌。
アンコールが無伴奏でG線上のアリア。

吉井さんの暖かなお人柄がにじみ出るコンサートでした。
全部の曲の間にトツトツとコメントなさいます。
ご自分でも言われてましたが、日本語が不自由だそうです。(^^)

「あのね、の曲です。」(出だし弾く♪♪♪)
「ね、あのねでしょ。とってもかわいい曲。3番はブーレといいます。」
 話し方が何とも言えずやさしいのです!
 
バッハの気持ち読むように弾いておられました。
バッハをこよなく愛する気持ちが伝わってきます。

それにしても、実際に組曲を演奏しているところを初めて見て、その難しそうな技に唖然としました。

この組曲は「神様の贈り物」
これを発掘したカザルスのことにも触れ、鳥の歌を弾かれた。
ひときわ大きな拍手が起こりました。

チェロを弾く人にはバイブルと言われてますが、一般人にはどうなんでしょう。
実はCDは昔から持ってましたが、途中で飽きて全6曲聴く根気がありませんでした。恥。
4以降をあまり聴いてません。
ゴールドベルグ変奏曲とかと並んで私の退屈ベストアルバムというのが本当のところです。恥。

ところが人間って勝手なもので、ほんの少しチェロを触っただけでこんなに身を入れて聴けるとは驚きです。
隣のじい様は途中で寝てしまっていたけど、ここんとこ眠り姫(?!)のはずのワタクシなのに、耳も目もしっかり吉井さんに釘付けでした。

自信ができたので、コンサートもどんどん行ってみたいです。
新たな世界を知る喜び、ですね。

何事も最初が肝心。
とても素敵なコンサートでバッハの世界に導いて下さった吉井さんに大感謝です。

吉井さん、吉井さんて馴れ馴れしく書いてしまいました

愚図の大忙し

2005年04月10日 | 日常


本日休日出勤。途中花吹雪の中を歩いてきました。

とにかく眠い。
耳鼻科、整形外科の薬の両方が体をぼ~っとさせる働きをする。
耳鼻科はアレジオンではきかなくてニポラジン、それがダメな時はステロイドのセレスタミンという具合。
整形外科の痛み止めは飲み忘れてもどうってことないが、耳鼻科の方は途端に激しく症状が出る。眠気とはしばらくお友達ということか。。。

追われている仕事、ミスしてなければいいけど。とても心配。

愚図の大忙し・・・故山本夏彦氏のエッセイのタイトルにありましたね。
まさに私の今です。

2年前の真冬に右が腰痛になって(今回とはタイプがちがう痛さ)鍼灸へ行ったことを思いだした。
どれくらい通ったか、手帳を探して調べたらやっぱり3週間もかかっていた。

手帳を見てたら「記憶の三原則」の文字にひっかかった。
気になる言葉は時々メモする習慣があるけど、書くならちゃんと書いてよね。
後で見てもなんのことかわからん。まさに記憶にない。

それで気になって思い出そうとしたり、検索したり、また時間があっという間になくなったではないの。
こういう時間は不思議と眠気がさめる。(結局わからずじまい。)

ひょっとして薬のせいにしすぎかしらん。。。春眠の候でもありまする。

整形外科

2005年04月05日 | 健康

首が回らないのはマシになったけど、なんと今度は腰が。。。(>_<)
実は日曜の朝、腰を捻ってしまったかな思ったけどクラス会に行った。
座ったり歩いたりには支障がないが、腰をかがめることができない。
よって、着替えや洗髪が地獄のようだ。
チェロは弾けるけど、怖いから練習はストップ。
安静にすれば治るかなと思っていたら、今朝ひどくなっていた。

さっき思い切って整形外科に行くとなんと「腰椎すべり症」って言われた。
(何それ?ほんと?)
椎間板ヘルニアではないとのこと。
すごく長い説明を丁寧にしていただいたが、上の空。
チェロが、チェロが弾けなくなる???ことで頭いっぱい。

早速次回レッスンの延期願いをした。
シップを貼って薬を飲まなくては。
一週間様子見てだめなら注射らしい。

たいしたことないように医師にいわれたけど、さっき検索したら治らない話ばかり出てくる。
落ち込むなあ。。。

腹筋運動もちゃんとまじめにしていたのに、悪くなる時はなるのね。

クラス会

2005年04月04日 | 日常

昨日はお花見を兼ねた高3のクラス会。
桜はまったく咲いてなかったけど。

長らく私は会にもご無沙汰だったが、最近連続参加。
子どもも無事社会人になった人も多く、ボランティアや特技を生かした先生業やサークル活動参加で忙しくしている人が多かった。(女子高でした)

担任の先生はいつも上機嫌でご参加。
ヨハネ・パウロ2世とほぼ同世代だが、車は運転するはテニスはするはでめちゃくちゃお元気。
風邪も引いたことがないとか。

テニスボールが前歯(入れ歯)を直撃したとかで、修理不完全?の変な前歯列が自称、永遠のダンディの面目をつぶしていた。残念!

時代小説がお好きで乙川優三郎「喜知次」に感激して涙した話を盛んにされていた。
私は時代小説にめっぽう弱いのだが、先生の大好きな人情話を読んでみたくなった。

このわが恩師、専門の英語指導も進路指導も全然あてにできなかった。
私たちは自分で考えて決めて行動しないとたいへんなことになると高3で悟った。
入試に不可欠な英語も友人同士で助け合って勉強した。ああ、美しき友情!

自他とも認めるいいかげんな先生なのだが、実にいろんな話をして生徒を惹き付けた。
元作家志望で人生経験豊富な御年配でしたが不思議に年令を感じさせなかった。
ユーモアのセンスもある。
それに何よりロマンチストなのですね。
今も昔も説教っぽいことは一切言わない。

ひたすら、ダメ教師ですまなかった、みんな良くがんばってえらいねえ、とねぎらってくれるのだ。
事実、偶然なのか生徒の質は良かった。(と思う)

ちなみにダメ教師でもなぜか校長、理事長、叙勲まで随分出世されました。

私がチェロを習い始めたと近況報告すると、「カザルスは90歳で20代の奥さんがいたんだってねえ? そんな若い奥さんいいねぇ。。。」

まだまだ愛に生きたい先生でした。

あやかりたいものです。