熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

トリル

2006年11月29日 | チェロ

今回次のレッスンまで長いです。ボチボチ練習しています。
ソナタ(Breval)にはトリルが出てくるのですが、レッスンになると小指がこわばって失敗ばかり。
フリーズかと思ったら急に痙攣(書けない漢字!)みたいに早く動いたり。

先生「無理せずトリルは1回入れたらいいです。」
そうしているつもり。
「さっき2回入れようと、もがいていました。」
おかしいなぁ、お手本CDは1回なのでこれなら出来そうと思ったのに…
「確かCDは2回入ってましたよ。」
自信満々で、1回だけでしたとキッパリ否定するワタシ。
押されて言葉もない先生。

録音を聴くと、先生の仰せのとおりワタシは2回入れようともがいていた。
まさに、脳も指も痙攣状態だったようで。

堤氏のお手本CDも聴いたのですが、やっぱり1回にしか聴こえない。
そもそもアレグロで速いし、1回で充分(と思っていた)。

ところが… あら不思議…
疑いながら何度か聴いているうち、同様の箇所すべて2回入っているのがわかってきました。
思い込みとは恐ろしいですね。
なんと、8分音符の長さに5個の音があったのです。
余りにも高速でテンポ内におさまっていると、値打ちもわからないじゃないですか!
ワタシの耳が極端に悪いだけなのでしょうか。(きっとそうです)

万事この調子で聴いているので、超絶技巧も何もわかっちゃいませんね。

以上のトリルは8分音符の長さに3個で、何とかがんばれそう。
でも、難題は最後の方の1小節弱の4⇔2のトリル。
盛り上がるところなのに、小指の長~いトリルは難しすぎ。
弾き方も教わってないので、調べてみると…
指だけでは小指の負担が大きいので、手首の回転を入れると書いてあったり、
手首の回転を入れると音が悪くなると書いてあったり…

う~~、いっそのこと!
装飾音、トリルは全部略してしまいたい!
トリルで悩む以前に、改善するべきこと山積ですもん。

ドヴォコン

2006年11月24日 | コンサート

初チョウ・チン(趙 静)さんです。ベアトップの山吹色のドレスで登場。チェロも黄色っぽい。
胸から上は何も着ていないというのは、文字通り身をもってお手本を示してもらってるようでありがたい。肩から腕の付け根の動きがよくわかります。
演奏中は筋肉質になりますね。長谷川陽子さんのタイプに似ていました。
もっと近ければ筋のツッパリ感とかも見られたでしょう。(嫌な奴ですね、ワタシ)
アレクサンダー・テクニークのからだの本を思い出して、見とれてしまいました。

帰って、鏡で自分の弾き方をチェックしようとしましたが、寒いので服を脱げませんでした。それに二の腕の振袖は見たくもないし。
ものすごくしなやかな動き。
手の先は、早いパッセージでは魚がひらひらっと泳いでいるかのよう。
女性の体は、やはり柔らかい。
男性に比べて力がないのは柔軟性、弾力性でカバー、と何かで読んだような気がします。

曲はチェロコンチェルトの定番中の定番、ドヴォルザーク。
ブラームスが嫉妬し、ドヴォさん自身も演奏するたびに感動したとか。
そういえばチェリストにとっては耳タコナンバーなので、耳が異様に肥えていると2代目先生がおっしゃってたっけ。

大昔、ドボコンていったい?と初めて聴いた時の印象は、ダサくてつまんない曲。
勝手なものでチェロを始めて何度か聴くうちに情が移ってきました。
どことなく演歌っぽい泥臭さにハマってしまったというか。
何種類かCD持ってますが、やっぱりデュプレのパワフルさが好き。
チョウさんも、デュプレの録音と同世代では。
今後もっと迫力ある音を出せると思いましたが、完成度の高い緻密な演奏でした。
お若いですが、余裕を感じました。

曲の中で個人的にいくつかツボがあるのですが、そこをグッと上手に押さえられると涙でそうになりますね。知っている曲を聴くのはやっぱり興奮します。

チョウ・チンさんはベルリン在住でゲリンガス師匠の下で修行中だそう。
団十郎さんの出身大学なんですね。
ミュンヘン国際コンクールのチェロ部門で1位を獲得だそうですが、1位が過去何十年で数人のみ。
前回の1位は、かの団十郎さんでした。
よきライバルなのかしらん。ベルリンは逸材が集まる所なのですね。

マーラー巨人も有名な曲なので、耳には慣れてました。
こちらがメインディッシュのお客も多かったみたい。
マーラー特有?またもや葬送のコーナーがあって、暗くて長いのでトロ~ンとしてしまいますが爆音で起こされます。
京響のブラスは上手です!
最後ホルン7,8名(重なって不明)、トロンボーン、トランペットが起立で演奏。
晴れがましくて聴けてよかったと思いました。

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ドヴォルザーク :チェロ協奏曲 ロ短調 op.104
マーラー :交響曲 第1番 ニ長調「巨人」
アンコール
ブラームス:ハンガリー舞曲1番
[指揮]大友直人

ベトベン

2006年11月22日 | コンサート
試写会のチケットが当たったのでちょっくら行ってきました。
「敬愛なるベートーベン」。原題は「Copying Beethoven」かなり違いますね。

お馴染み芸文センターの中ホール。中ホールは演劇、演芸向けホールだそう。
新聞社の挨拶があって、このホールのアピールも。
迫るジャン・ギアン・ケラス(ハイドン:チェロコンチェルト)と1月の定演のチケット、
帰りに是非お買い求めくださ~い、ですって。
チケット売り場は夜はクローズですけど。

センターオープンの時にケラス氏の無伴奏が即完売で、
悔しい思いをしたので行きたかったのだけど…
第一コンサートが多すぎるのと仕事で断念。
ケラスさん、そして団十郎さんもこれに懲りずまた関西に来てください。

さて、映画は美女と野獣的師弟愛と第九が織り成す物語とでもいいましょうか。
前半、起伏に乏しくウトっとしそうになりましたが、
まもなく気分も高揚、終盤に向かって盛り上がりました。
だいたい日本の一般ピーポーに、第九は禁じ手ではないでしょうか。
この曲だけで、条件反射的に感動モードになるやもしれません。
特にコーラス経験があったりすると尚更です。

ちょっと気に食わないのは宣伝コピー。
「“第九”初演シーン!映画史に残る、感動の12分!!」
映画史に残るかどうか、歴史が決めるのよ。
でも、ここ圧巻でした。

耳の聴こえないベートーベンの指揮は実際どんな風だったのか。
このストーリーがフィクションというのが残念。
陰で支えた女性の存在がわかっていればいいのに。
とかく、女性の歴史は闇から闇。
大作曲家をうならせる有能な女性写譜師の描き方が、女性監督らしい。
ついでに映像もなかなか美しかった。
時代は違うけどフェルメールの絵のようなシーンもあったし。
「太陽と月に背いて」の監督。

作曲家志望の才能豊かな彼女がいればこそ、第九も弦楽四重奏大フーガも完成できたことになっている。
歴史的に女性作曲家は、こうして誰かの縁の下の力持ちなっていたのだろうか。

ちなみにバッハの妻の話も興味が尽きないです。
こちらは実在の人物ですし、無伴奏チェロ組曲はこの人が残さなかったら、‘チェロのバイブル’はいったい何になっているのかしら。
これを映画にしても、曲が地味すぎますかね。

ああ~!女性作曲家はいずこに…
頭の中で「地上の星」が鳴ってきた。

美術館に図書館

2006年11月20日 | コンサート
18日(土)は近場コンサート巡りでした。

○美術館へ
(過去ログにもある)昨年10月の私設美術館でのチェロとのデュオコンサートで、ピアノを弾かれた方から、直筆の丁寧なお手紙でご案内を頂いた。
恐縮してしまってお邪魔することに。

美術館といっても個人の邸宅風でほんの数十人。
どこからか鳥のさえずりや犬の声も聞こえてくるのも風情アリです。
これぞまさしく室内楽という感じで、優雅で贅沢なひとときでした。
うっとりする私達のその陰で、演奏家達は…
モーツァルト関連で、この秋は目の廻る忙しさだそうです。
女性の方、とっても美しいけど寒そうなドレスで風邪ひかないでください。

今回はVnが加わり、トリオです。
進行はチェリスト氏がなさいます。
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ハイドン:ピアノ三重奏ト長調Hob.XV-25(←この英数字何?)「ハンガリー風」
     
モーツァルト:ピアノ三重奏変ロ長調KV502

休憩 コーヒー又は紅茶 焼き菓子

ハルヴオルセン:ヘンデルの主題によるパッサカリア(Vn&Vc)

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏ニ短調Op.49

アンコール

メンデルスゾーン:ピアノ三重奏 無言歌集Op.19「甘い思い出」
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チェリスト氏のお話によると、ハイドンのチェロパートはピアノの左手をなぞることが多いけれど、モーツァルトは楽器それぞれ独立して作曲されているので弾いていておもしろいそう。
弦の特長を生かした扱いもさすがと、モーさまを絶賛でした。

メントリといったら、ニ短調のこの曲のこと。有名なのだそうです。
ピアノがひときわ難曲。日本人好みらしいです。

ハルヴォルセンという人が、ヘンデルのパッサカリアをドラマティックに編曲。
クラシック初心者には、こういうメリハリのある、見せ場たっぷりな演奏はやっぱりうれしいですね。
(途中、コケそうになっても見事立ち直るVn嬢の強さにいたく感動しました。)

弦のお二人は、大阪公営オケのメンバー。
団員専用のブログができているのですね。
イッサーリスとの共演前の興奮をチラっと書かれてました。
チェリスト氏はイッサーリスの大ファンなのです。
コンサートには行けないけど、共演後の感想が楽しみです。

○図書館へ
「弦楽四重奏でつづるモーツァルトの生涯」
企画がおもしろいでしょ。去年は時代別「弦楽四重奏」へ行きました。
プロの演奏家が来てくださって、無料。

夜だけど、乳幼児連れがすごく多かった。
普段コンサートに行きにくいファミリーにはいいチャンス。
それにモーツァルトブームなのでしょうね。
冷たい雨でも去年以上に大盛況。(去年も雨だったなぁ。。。)
演奏も見えず、せっかくのお話もよく聞こえない場所しか残っていませんでした。
音楽ホールではありませんから。

音だけでも聴けてありがたいと思わなくちゃね。 
なんだかもう生しか聴く気がしなくなってきたわ。
でも無料は避けてちゃんとチケット代を払ってコンサートを行くようにしようと、またもや反省。

モーツァルト、メンデルスゾーンで心が落ち着いた一日。ホンワカなごみました。

34回目のレッスン(通算51回目)

2006年11月18日 | チェロレッスン

おちこぼれの補習のような、宿題もぶっ飛ぶレッスン。
実は先生もコンサートシーズンなのですが、無念の出来で酷評も受けられたとか。
で、ご自身の努力目標が生徒に反映されることに…
それはちゃんと「よい音」を出すこと!基本中の基本。

悪い音一斉取締り強化月間でございます。おおこわ。

連日のコンサートで名人の余韻が響くワタシの頭、復習のために自分の録音を聴いて「なんじゃこりゃ、この情けない騒音は!」と気が滅入っていた。
そこへ、先生のきびしい(愛はあるのか?はたまた何かの報復か?)ムチの連打!
充分こたえましたが、改善されるかは別問題というのが人生、悩ましいところ。

年も年だし、一人自己満足で弾くしかないと思う反面、一方でいつかアンサンブルのレッスンも受けてみたいと欲もでる。
そうなると、まともな音で弾けないと団体行動できないわけでして。
今の練習時間でクリアできるのか、ガラにも無く考え込んでしまった。
出来の悪さは百も承知の趣味でさえ、壁にぶつかるとやっぱり辛いのね。
能力を信じてプロになった音楽家の皆さん、誠にご苦労なことです。
音楽家を支えるご家族の皆さんも、エライです。

いつも時間切れなので、今回順序を逆にしたら、1曲でも時間不足だった。
○Sonata Cdur  Breval Allegro

逐一、音を問われるレッスン。進みません。
前回、褒めていただいた出だしの重音も、ハードルを急に上げられてコテンパン。
どなしたら、そんなに響きまんねん!んも~~!

ボウイングを開放弦の重音から再チェック。
肩に力が入ると音がつぶれるし、間違った力の抜き方をすると音がかすれる。
全弓でアップダウン均一な音を続けるテストなど。A+Dは落第。

姿勢をチェックされ、手の甲の角度も矯正。
3連符の早めの時の手の動かし方も。
(手首、指が硬すぎた。先に教えてほしかった。)
右手のアーチを保つために、小物を手の中に入れてボウイングしたり。
OKという音がでるまで、何度も何度も反復させられた。

しつこい指導がモットー。
でも、たま~~にヒットがでたら、とてもうれしそうになさる。

いい耳がほしい!
自分の音の貧しさに鈍感になってはいけません。←自戒。
先生の耳はやっぱり全然違う、といつも思う。
リアルタイムでちゃんと自分の音がわかる耳にするにはどうすればいいのか。

それと、音質を重点的に直していくには、アレグロのこんな曲ではなく、
左手が焦らなくてもいい曲で指導してもらった方がよいように思った。
いい音が出せれば、簡単でも曲になる。
イッサーリスの開放弦の曲!歌ってますよ~!(Children's cello)
頭と体がいい音を作りを覚えるのは一朝一夕には行かないなぁ。

最後に、なんとピアノ伴奏譜を見ながら、チェロで伴奏をつけて下さった。
初めて後半も弾いたのですが、「スカスカした音で、取りあえず弾いた、みたいなのはやめて下さい。」と途中で止められた。
昔なつかしい‘逆さ弓’でD線G線4ポジを弾かされ、「そういう音出してください!」ですと。
初めてでも、完成度を求めるわけですね。キツ~~~~!

特に今回音がよくかすれたので、松脂のことを聞かれた。
弓を見ていただいたら、松脂が少なすぎ。
毛替えをしてから、松脂が非常に乗りにくかったのだ。
先生、たっぷりのご自分の松脂をすりこんで試奏。
「よく鳴るようになりましたよ。」
最初に見てもらえばよかった~~~、泣。

無伴奏チェロ・リサイタル

2006年11月13日 | コンサート
ご存知、古川展生さん。

サイレントチェロのレッスンビデオを繰り返し見たので、
ワタシにとってはバーチャルの先生でもあります。
初めて彼のコンサートへ行ったのはちょうど2年前。
今回で4回目でしょうか。
ステージでの振る舞いから演奏、音色まで格段の進化を感じます。
日々努力の賜物なのでしょうねぇ。。。

何もないステージに黒いシャツの古川さん。
お話もなし、一人真剣勝負的演奏でした。
アローンとコダーイは古川さんらしく、アグレッシブで情熱的。
聴き応えあり!
アローンは初めて聴くのですが、毎回斬新な曲に出会えるのも楽しみ。
無伴奏5は、スウィングしかかったような独特なリズム感?
ユニークでした。
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ソッリマ:アローン
バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番

休憩

コダーイ:無伴奏チェロ・ソナタ 作品8

アンコール

1ジュ・・・?不明。はじめピッツィカート。アイリッシュっぽかったけどちがうかな。
2バッハ・無伴奏1番プレリュード
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この後、梅田の楽器店へ。
サイレントチェロの新作発表のイベントで、柏木広樹さんの演奏の終了直前でした。
(前任のイメージキャラクターは古川さんです。)
ファンでいっぱいで見えません。
アコースティックのチェロ音シャワーを浴びた直後、
スピーカーからのサイレントの音を聴くのは辛いものがあります。
音自体は、良くなっていましたけど。
やっぱり、演奏用ではなく練習用の楽器ですね。
次の演奏を待つ間、フレームがある方を試奏させてもらったら、
ものすごく弾きやすかった。
弓も軽かったし。

急に、こんなことしている場合じゃない!練習せな!と思い立ち、
人も多いし演奏を待たず帰りました。
突風が吹きました。

デュオ・コンサート

2006年11月12日 | コンサート

2日連続同じホールのコンサートへ行ったのは始めて。
やっぱり正面とサイドで聴くのとは音の飛び方で、かなり差がありました。

でも、大ホールではなく400席アリーナ型のこの小ホールで、彼らの秀逸な演奏が聴けてほんとうに良かった!

まずは石坂団十郎さん
ホセ・ガジャードさんのデュオコンサート

石坂団十郎さん、チェロとご本人のバランスに注目!
同じポーズをしてみたら、招き猫の手です。
去年の神戸チェロ・コングレス、1000チェロで名前だけは覚えていました。
HPを見て、弱冠27才、数々の国際コンクールのグランプリ獲得、活発な演奏活動にびっくり。
来年の秋までスケジュールがいっぱい…天才という呼び声も高く…
日本公演なので日本財団から貸与されている1969年ストラディヴァリウスなのでしょうか。この楽器はかつてシュタルケルが使用し35枚もレコーディングしたそうです。
ともかく芯のあるキリリとした音色でした。

世界的にご活躍の彼ですが、小ホールなのに空席があったのがもったいなすぎ。
先に発売された翌日の古川さんは早々に満席で、後から公演があるのがわかっても2日連続は無理、となるでしょうね。
ワタシもここのコメントでManbouさんに、スゴイらしいと教えていただかなかったら行ってませんでした。Manbouさん、ありがとう!

まっすぐで淀みない、精緻な正統派の演奏に思いました。
演奏前の精神統一、空気が一変、強烈な求心力で観客と一体感になる演奏時間が流れ… 異次元にいるように感じ。(同じ人類が弾いているのです。)演奏後もやすやすと手は下げず、音が沈静するのを見届けるかのよう。観客も神妙に、静かにするのが正しいのですが・・・

プログラムはクラシック初心者のワタシには高尚すぎて…
と思いましたが、聴いているうちに「あの時のあの曲では…」
予習なしで、アチコチのコンサートをむさぼるうちに、頭のどっかにひっかかっているのですね。
右から左のことばかりではなかった!ホッ!
調べたらシューマンもショパンもやっぱり2度目でした。
シューマン:アダージョとアレグロはかなり好感度急上昇です。

無伴奏4番は知っているだけに感動もひとしお。
サラバンドのテンポの違いも明確に感じられました。

アンコールのチャイコの奇想的は初めて。目が点。
周囲からホ~!という感嘆の声が上がり、再びアンコールの大拍手で大サービスのピアソラでした。

かな~り長い演奏会なのにお疲れも見せず、ご両人笑顔のサイン会もありました。

ピアノと対等な曲も多いのに、どうしてもチェロばかり気になって…
ホセさん、失礼しました。「オリオン」でピアノ弦のピッチカートが印象的でした。
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ベートーヴェン:モーツァルトのオペラ『魔笛』より “恋人か女房か”の主題による12の変奏曲
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第4番 変ホ長調 BWV.1010
シューマン:アダージョとアレグロ 変イ長調 作品70

休憩

武満徹:チェロとピアノのための『オリオン』(1984年作曲)
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 作品65

アンコール

チャイコフスキー奇想的小品op62
熱いアンコールに応えて
ピアソラ・ミロンガ・エンレ
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石坂団十郎HP(試聴コーナーあります)
動画インタビュー(下の方です)
インタビュー(英語)
日本音楽財団(競艇が支援) 


毛替え

2006年11月10日 | チェロ

突然、チェロを習おうと思い立った時は、教室がどこにあるのかもわからず、とりあえず有名どころに飛び込んだ。
次にかわった今の教室も、チェロの先生は少ないと思っていたのであまり探さず即決。
ところが、チェロの教室が電車12~3分以内だと10箇所は軽く越えるのが最近わかった。
(有名どころもいれて)
個人の先生を入れるとまだあるでしょう。
うわ~、よりどりみどり!?でも当分今のところがいいデス。

それと同時に楽器工房もアチコチにあるのがわかってきた。
最近速く弾く練習をし始めて、どうも弓がきしんでいるようで、鳴ってくれない。
両端黒ずんでキューティクルがなくなったせい?
買って4ヶ月ちょっとだけど、長い間試奏ばかりされてきた弓かもしれないし。。。
一年後ということで、毛替えのベストシーズンと聞いた来年の梅雨時に交換するつもりだった。
でも、弾きにくい原因の一つは古い毛だ!と頭にとり付いて離れない。

それで、ちょうど近くに用があったので思い切って初めての工房で毛替えをお願いしてみた。
コチラの方がお安いのです。
ついでに、弓に彫られている銘でメーカーと品番を解読してもらったところ、納得価格で買ったこともわかりました。
ユーロ高でずいぶん値段が上がっているし、ラッキーでした。
(昔に輸入したものも一斉に値上げするので困りマス。)
大事にしなくては。

工房の椅子に、前に傾斜のついたマットが敷いてあり、訊いたらギターやチェロ練習のマットですって!!
テンピュール製でお尻に均等な力がかかるし、傾斜で背筋がのびて長時間の練習が楽だそう。
あら、ワタシの知恵マットの狙いと一緒だわ。
高さが合わなくて使わないテンピュール枕があるのだけど、それも転用できないかな。

それで、毛替えですけど、まだ替えるほどでもないと言われてしまったのを、せっかく来たからと替えてもらいました。
替えたら替えたで、松脂塗りたくったり、慣れるまでちょっと不安なのにね。

やっぱり弾けないのは古い毛のせいではありませんでした。

33回目のレッスン(通算50回目)

2006年11月05日 | チェロレッスン

早いもので丸2年経過!
このブログに、1年経った身体的変化を書いたのが、つい先日のよう。
怒涛の老化現象の中、成長いじらしいチェロであります。

さて、レッスン。

練習した割には、音程も決まらないし、左手の動きがひどく悪かった。
左の50肩の影響もあるのかしら。←何かのせいにしたい。

記録も毎回、前回と同じ、というパターンになってきた。

○ Violoncello Schule Op 30. Lee Sebastian
ポジション移動のエチュードP24 lesson2(A-molイ短調)

このエチュードしつこく毎回難所で苦戦。
つい新しい宿題に目移りして、練習が手薄になったいた。
手薄になると後退するというのを忘れてはいけない!
弾けていたものが早々に弾けなくなっているなんて…さすが熟年!
(ショックを通り越して悟りの境地)
そして最初が肝心。
後退していると、教える側もテンション下がるようで。イケマセン。

lesson2は当然次回も。

P25 lesson3(G-dur ト長調)
このエチュードの方がやさしく、弾きやすい。
メロディアスな明るい曲。
共通テーマ、ポジション移動について検証。
脱力は前に言われたが、今回は肘の動かし方。
肘が動かず、手だけが直線移動している。
肘から動かすように何度もトライしたけど、要領得ず。
左手は運動神経を問われるので、辛いのです。

先生の前言が翻って、イケイケで前進するのは中止。
lesson4は宿題で練習もしてきたけど保留。
1~3をきっちりマスターすること。

○Sonata Cdur  Breval Allegro

最初2小節の和音で「お~!かっこいい!」と期待をして頂いたのですが、
あとが「ヘニャヘニャ」だそう。
気合が入っていることだけマルですって。一応うれし。

クレッシェンドの音のつなげ方。
アクセントの箇所。など楽譜の指示を順にチェック。
例の、早いパッセージ。
早く弾く練習が宿題だったけど、一転してゆっくり弾かされ、
音の出にくい部分をチェック。
手の角度、使う指に重心が乗るよう気をつける。特に小指。

曲の前半だけで、長期戦覚悟しなくては・・・ううう

行きつ戻りつの、‘戻りつ’レッスンでした。