熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

手作り生リース

2011年11月30日 | アート



立派なリースを頂戴しました。

フレッシュでアロマ効果も抜群です。

かなりのヘビー級。
どこに置こうかと・・・



和洋折衷になったり、





コートハンガーにぶらせげてみたり。

毎日霧吹きして長寿を願っています。

新レッスン14

2011年11月29日 | チェロレッスン

サポジ81番~84番

ダヴィドフのケッタイな曲が続く。
ケッタイな理由は、拡張4ポジションの音程をマスターさせるために、
♭4つもつけた上、わざと?非メロディアスにしているから。
前回、お粗末な音感が撹乱されてほぼ半音ズレても無頓着だったのが、
かなり正しくなってきた。
時々、このエチュードを復習して音感を鍛えるのがよいでしょう。

4ポジションの音も前よりクリアになってきたということで、
後半はヴィブラートについて。
歌えるためには、やはりヴィブラートが肝心。

左手の脱力が最近のマイテーマになっていますが、ヴィブラートもしかり。
ヴィブラートを詳細にチェックしていただく。
がんばって意識的に腕を上下に振るような、つまり固いヴィブラートしか、
今はできていない。
固いから続かなくて切れてしまう。
白い音符しかかけられない。

親指は離し過ぎず、押さえ過ぎず、ガイドの役割を忘れないこと。

固い、固いと指摘されつつトライするうち、たまに力が抜ける。
そしたら柔らかい音が出る。
その成功体験を忘れないよう、ちゃんと言葉にして覚えるようにと。
う~~~ん、言葉に窮す。
ひねり出した答え。「先生、・・・・肉ゆれ!!!」
脱力したら、指先から脇の下までの肉(脂肪か?)が順次うねるように揺れる感じ。

帰って湯船に浸かりながら試してみたら、わかりやすかった。
どこかにロックがかかったら、全然揺れません。

レッスン後、スペシャルゲストのチェロ弾きマダム。
ご両人のソロやデュオ、圧倒されまくりました。
スーパーアマチュアデュオ誕生です。
観客ワタシ一人ではもったいない!




らぶそんぐいっぱい

2011年11月26日 | コンサート
ガラにもなく、女性シャンソン歌手のリサイタルに行ってきました。
恋だの愛だの、惚れた腫れたの歌詞を聞きとるのが、
意外に慣れてなくてしんどかったです。(アタシ日本人です)
いっそフランス語で歌ってもらった方が、音として聴けるので楽やわ。
歌詞で音楽に酔いしれるお客さんの中で、なんか浮いていました。
歌手さまがステージから降りて、回遊される時、見すかされているようで気恥ずかしかったです。
固定客のオバサマばかりでした。
ご招待下さった方、すんません。
チェロで言葉に疎くなったような気がします。

チェロリサイタル

2011年11月20日 | コンサート
満面の笑みでお二人がご登場。
終始にこやかでフレンドリーなムード。

5番、う~~ん。私には取っつきにくい。
プログラムの解説にもそう書いてあり、苦笑。
特に3楽章、難解。大変複雑な作曲技法でした。
1楽章はジャンジャンと派手に終わったのに、
2楽章と3楽章が繋がって演奏されているとは知らず、
あれオシマイ?とマヌケなワタシ。

あいにくの大雨で湿度80%以上のためかどうか、
チェロの音がイマイチ響いてないような。。。
満席のお客さんも湿気たっぷりですもんね。
ピアノの音をもうすこし押さえてほしいとド素人ながら思いました。

いかにも年代モノという渋い音色のチェロでした。
内省的な曲想として抑制した弾き方を選んでおられたのかもしれません。

ピアノソナタ悲愴。
ポピュラーなベートーヴェン!
名曲ですね。難しい曲のあとでメロメロになりました。
重厚長大系の彼、作ろうと思えば、2楽章みたいなトロけそうなメロディも作れるのですね。
ピアニストの方、すごくチャーミング。
ファンの来場も多かったのでは。
今回、ピアノも楽しめてお得。

後半の方がチェロが響いてきました。
やはり有名な3番は、威勢がよくて元気が出る素晴らしい曲ですね。

どの曲も観客に歌いかけるように弾いておられました。
宮田大さんが昨日TVで人間的なチェリストになりたいとコメントされてましたが、
大御所先生にもかかわらず、とても人間的で温かい感じがしました。

ちょっとしたアクシデント等があってもご愛敬。
エンドピンがズリッ。
それから、なんと燕尾服をお召しだったのですが、第2ボタンが楽器の邪魔になるのか、途中おはずしになって、お肌が見えたり。
演奏にはシンドイ衣装でしょう。
今回はされませんでしたが、演奏のたびに上着のボタンを外したり、止めたりも大変だなぁと思います。
シャツも比翼仕立てに決めるとか出来ないのかしら。
不便も伝統のウチなんでしょうか。

気になったのがもう一つ。
消しゴムみたな白い直方体が弦の間に挟まれているのですが、
ウルフキラーでしょうかね。

アンコールの曲で、一気に緊張が解け和やかな感じに。
2曲とも知らない曲ですが、いい曲でした。
2曲目、ウィーンのイメージが頭の中に一気に広がってきて、
わ~~っ!この曲!と思い、必死で見てました。
楽譜自体は案外簡単そうなのです。
音楽にするのは難しいでしょうけど。
帰りに、タイトル見たら「ウィーン わが夢の街」でそのまんまウィーン。
大当たり!

ウィーンやザルツブルクの音楽一家に育ったお二人の音楽から、
本場の空気が伝わりました。



■出演者
チェロ フランツ・バルトロメイ
ピアノ コルネリア・ヘルマン


■プログラム
≪オール・ベートーヴェン・プログラム≫
チェロ・ソナタ 第5番 op.102-2
ピアノ・ソナタ 第8番 「悲創」(ピアノ独奏)
モーツァルトの“魔笛”より「恋を知る男たちは」変奏曲WoO.46
チェロ・ソナタ 第3番 op.69

●アンコール曲
ヨハン・シュトラウスⅡ世:ロマンス第2番
ジーツィンスキー:ウィーン、わが夢の街
サン=サーンス:白鳥


@芸文小ホール

新レッスン13

2011年11月17日 | チェロレッスン

サポジ教本、移弦の練習 79番、80番
      広い4ポジション 81番、82番、
      3ポジション 83番

ほんとに毎回、この教本の執拗に「痛いところを突いてくる」姿勢は大爆笑ネタになっています。
しかし、その上を行って、もっと難しい条件を自ら課したりする痛み好きの体質になってしまったワタシ。
      
      復習76番(指番変更バージョンポジションいろいろ)

弱いのに暴れてリキむアホな左手を重点的に。
鏡を見て練習した成果が出て、指の暴走が減りました。
正しい手の形をキープする習慣を。
脱力できる時と出来てない時の音の差を指摘され、
聴き耳をたててみる。な~るほど。
左手重さのかけ方一つで、音が変化する。
脱力出来てない時の詰まった音に慣れてはいけません。
よく聴くと(よく聴かなくても)音のムラがよくわかります。
良く出せた音だけ、集めたい。ちょっとしかないけど。

1弦、2弦飛ばしの移弦は右手はOK。
4ポジションの音程ヒドすぎ。(♭4つ、半音の音程がつかめない)
83番の初見、ボロボロ。読譜力、ダメすぎ。

76番が前より劣化したのはショック。

何度も書いてますが人一倍、力がない左手です。
左手強化のエクササイズを怠ると、たちまち後退して弾きづらくなります。
わかっていながら、つい地味練は省略しがち。
それから指の筋トレ器具も枕元に置いているのですが。。。
強化エクササイズは毎回念入りに習慣付けないと。

弾ける人は、弦に軽く素早く触れただけでも次々鮮明な音が出ます。
筋力、瞬発力があるから出来る技です。
おばばのヘナちょこ指でも、鍛練すると少しずつ音と早さが変わってきます。
今、曲でトリルに苦戦ですが、途中強化エクササイズをしたら指が回ったりしました。
びっくりです。

レイトスターターにとって、楽器は、まともにやれば恐ろしく時間泥棒。あ~~。

先生、お急ぎじゃなかったので、ガダ兄でいろんな曲を弾いて頂いた。
名曲31選から。めちゃ男前のガダ兄に大変身。
高音が良くて低弦がお粗末なガダ兄、高音が多い小品はピッタリ。

先生の上達の早さ、完成度の高さの原因は、こういう名曲でレッスンを受けてこなかったからと合点しました。
最初から先生選びの観点が違っていて、私なんかから見れば、いわばプロ仕様ですね。
アマチュアがプロ仕様で習うか、アマチュア仕様で習うか?
アマチュアはアマチュア仕様に決まっとる!わけでもないこの世界。
お話を聞くもの興味津々。

注:新レッスンの先生は大学から始めた20代のアマチュアです。


京都

2011年11月16日 | アート


ご招待客の友人に便乗して参上。(毎度、便乗バンザイ!)
東京と京都のギャラリーの共演。
熱心なコレクターは地球狭しと新作を狙って飛んでくるそうです。
全体に軽い印象。
作品と値段の関係性がわからんです。

コレクターは作家にとって何より有り難い存在。
ギャラリー、コレクターをファンにするには(評価がつきにくい)作品だけでなしに、ゼッタイお人柄ですわね。
現代美術でありながら、宮廷音楽家を思い出した。
迎合を嫌って東京に背を向け、ローカルな地で孤独に作品を作る若い人達の話に納得でした。

この庭園は駅から近いし、こちらからサッと往復して別世界に浸れる穴場です。

11月末にはこうなるでしょう。


大昔、ここにアップした写真(縮小版)ですが(なつかしい~~)
当時豆粒みたいな液晶デジカメでも、
ちゃんと写真撮って繋いだりマメなことしてましたわ。
最近は携帯でツマラン写真ばっかり。

奈良

2011年11月12日 | 紀行

M子さんがいただいたチケットに便乗です。
かなりの行列。電話すれば待ち時間を案内して下さる。
待ち時間がなくなる夕方まで高畑界隈散策。

この年まで、この展覧会は行ったことがありませんでした。
人気ぶりに期待したのに、なんかボロっちい布が多いやんとちょっとがっかり。
無地のハギレ見てもねぇ。。。

これじゃ外国のお客さんは満足せんよね。
ギリシャ、ローマ、エジプト紀元前のお宝に比べたら、聖武天皇のデコってる刀以外はチープシック?
でも先祖が優秀でも、今の凋落ぶりはひどいわねえ。

会場内も人が多くてすごく見にくかったし、ちょっとがっかり。

帰ってからテレビで東大寺の特集と日曜美術館を見て、少し浮上。
歴史がまるでダメな私ですが、聖武天皇の復興事業政策とか工芸技術の日本独自の発展ぶりとか知ってなるほどと思いました。
干ばつ、疫病、プラス震度7.5の地震もあったそうじゃないですか。

番組見た人がきっと奈良へ繰り出すから、ますます.com。



古民家でいただく野菜と雑穀と麹のお料理。
塩麹なる調味料ははじめて。通奏低音みたいにいろんなお料理に酒カスの味!?
ルッコラと柿のユズ味の和え物、芋の皮のてんぷらの衣がとてもおいしかったです。
ここのスタッフの経歴がユニーク。








以上、志賀直哉旧宅。景色は2階からの眺め。
自分で設計した豪邸ですが、10年住んだだけだそうです。
昭和初期の富裕知識階級の生活ぶりが想像できます。

写真はM子さんからも拝借。
人物は無関係です。
一週間以上前になりますが、楽しい大人の遠足になりました。



チェロリサイタル

2011年11月08日 | コンサート


ピアノ: 柳谷良輔

ラフマニノフ: ヴォカリーズ
ドビュッシー: チェロ・ソナタ
ポッパー: ハンガリー狂詩曲 作品68
R. シュトラウス: チェロ・ソナタ ヘ長調 作品6

アンコール
ファリャ:スペイン民謡組曲よりナナ
ファリャ:火祭りの踊り
尾高尚忠:ノクターン
カプースチン:ブルレスケ

@いずみホール

かのギエム様の興奮醒めやらぬ後でも、しっかり存在感を感じる立派なリサイタルでした。
まだお若いのに素晴らしい完成度と格調の高さです。
ピアノの柳谷さんとのコンビネーションも絶妙で、音楽が立体的に迫ってきて惹きこまれます。
柳谷さんは2回目で、密かに注目しておりました。

11月20日題名のない音楽会にご出演だそうです。

珍しくバレエ

2011年11月06日 | コンサート


ニュースにも取り上げられました。
被災地で踊る「ボレロ」


シルヴィ・ギエム  /  東京バレエ団

【 演  目 】  ★ギエム  ◆東京バレエ団 
 「白の組曲」◆ 
   振付:セルジュ・リファール  音楽:エドゥアール・ラロ 
 「TWO」★ 
   振付:ラッセル・マリファント  音楽:アンディ・カウトン 
 「チェロのための5つのプレリュード」◆ 
   振付:モーリス・ベジャール 音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ 
 「ルナ」★ 
   振付:モーリス・ベジャール 音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ 
 「ボレロ」★◆

毎度おなじみ、近所の震災復興記念の大ホールにて。
大入り満員の観客、最後のボレロに一階は総立ちの感動の嵐。

プログラムにバッハがふたつも。ひとつはヴァイオリンコンチェルト。
ひとつはチェロ無伴奏組曲のプレリュードばかり。

記憶が怪しいけど1番、6番、2番、4番、3番の5曲で、ラブストーリー仕立て。
かなりユーモラス。
はざまかんぺいのうんばらばーとか脳裏に浮かぶ。
ベジャールは面白い人です。
きっとバッハが好きなのでしょうね。

ところで音楽はすべて生演奏ではなく音源を使用していました。
チェロの無伴奏なら、生でもよかったように思いますが、
テンポがゆれたりしたら踊りにくいのかしら。

人をシャン!!!と元気にさせるような、ものすごい公演でした。