熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

混まない京都3

2005年11月30日 | 紀行


前回の続きです。よろしく。

せっかくの京都、夜は和食を堪能したいもの。
日本料理、懐石料理、会席料理、京料理・・・・
よくわかりませんが、言えることは夜は値段が手ごわい!!!

古雑誌をひっくり返してたら京都の料理ピンキリという特集があった。

要するに「京都ブランド」崇拝で、それなりにムードがあれば観光客はすこぶる気前が良いそうだ。
石畳と格子戸と土壁で舞い上がったお客は、味の素たっぷりの椀物も、冷凍中国産のやせハモも「さっすが京都。やっぱりおいしい~!」と言う、書いてあった。

京都の料理が高い理由はほかにも。

ベンツ一台買えるヒノキのカウンター
包丁一本!技術料どす
野菜はまんなかのええとこしか使いまへん
ぎょーさんの板前、見習の人件費
サービスの人の着物はたこおすえ
○○はんの漆器、陶器、掛け軸、茶花
などなど。

これに対抗してこの値段でもできます!と奮闘している割烹料理屋さんが出ていた。
狙いをつけて予約しておいた。
(“そうだ京都に行こう”のHPにも出ていたことを後で知る。な~~んだ)

国際会館駅から宝ヶ池の自然あふれる道をタクシーで下り北山へ。
北山通りをショップめぐり(おもしろい雑貨屋さん多し)してこちらのお店で食事。

夜の京都にこんなお値打ち価格(3500円!)があるなんて奇跡のよう。
まず包丁の技もあざやか。
(有名店のお高いお昼を体験した時と同じような技あり)
材料も厳選されているし、何よりお出汁の味が最高でした。
こればかりはごまかせませんよ。
安くはない超繁盛店で、お出汁のまずい所も経験済みなのだ。

軽めにコースを楽しむにはピッタリだった。
ボリュームが欲しい場合は予算をあげればよいみたい。

というわけでゼッタイ混んでいると予想していたら、時間が早いせいもあるのか空きすぎ。
カウンターのご主人は愛想が悪いというのではないけど、あまりに寡黙。
(しゃべりすぎも困るし、むずかしいですね)
お弟子の板前さんにも無言で厳しい。

店内はし~~~ん。
なんか、ものすご~~い緊張感、威圧感。

お味ともにお店の空気も大事です。
もう一度チェックに行きたいお店でした。

安上がり京都観光報告おしまい。


混む京都

2005年11月28日 | 紀行

「床もみじ」で有名な実相院です。
HPにブログまで、Webはバッチリなお寺ですね。

地下鉄で終点の国際会館まで行きそこからバス。

小さなお寺に人、人、人・・・・
写真も撮るのに並ぶ。

今年はテレビで何度も取り上げられ、一層混雑したのかもしれません。
ポスターや写真でみるほど「床もみじ」は赤くありませんでした。

最後にライトアップされた知恩院へ行きましたが、こちらも大混雑。
でも、池が昼間よりも鏡のように紅葉を映し出して何とも幻想的。
ライトアップ拝観料は800円もするので驚きでしたが、行ってよかったです。

池に吸い込まれそうになるのと人とぶつかるので、要注意です。
飛び込む人、落ちる人いないでしょうね。

それにしても紅葉の写真って赤けりゃいいってもんじゃないなぁ。
と我ながら芸がないと思うけどご勘弁ください。


混まない京都2

2005年11月28日 | 紀行

もみじの下に入り込むこともできました。日に透かすときれいなこと。

のびのび散策でき、人が少ないので写真も撮り放題。大満足です。

腹ごしらえは、当初伊勢丹の中の有名どころと考えてましたが、無理せずさっさと東本願寺向かいのテ・コンセプシオンというカフェ(紅茶専門店)でランチ。

とても親切で感じのいいお店。
何よりランチメニューがおいしくて、本格的なのに超お手頃価格。

紅茶も2~3杯あります。
デザートの栗のアイスとムースも大ヒットのおいしさでした。

ぜんぜん混んでません。
おしゃれな女性がパラパラとランチに訪れます。

穴場でした。


耐震

2005年11月24日 | 番外

耐震偽造が問題になっています。
朝刊の雑誌広告に問題の建築士、髪も偽造と書いていて思わず吹き出しました。
失礼。

住民は命が大切、一日でも早く欠陥マンションから引越したいと希望しているそう。
いつ何時、大地震がくるかもしれないと不安だから。

思えば、そもそも震度5以上がいつ来るかもわからない所に住むこと事態すごいこと。
しかも国民の1割も住んでいる。

東京で古い賃貸の高層階に住む友は大丈夫かしら。

以前、東京出張中に地震があり新幹線も止まり帰れなくなったことがある。
ホテルで1人、余震を感じながらこのホテルは大丈夫なのかと怖くてほとんど眠れなかった。

もっとも東京に限らず日本中が油断できないのではあるけど。

何はともあれ壊れない建物に住み、宿泊することが基本だけどチェックのしようがないので困ります。

食欲の秋!その3

2005年11月23日 | 食べ物


記録したいディナーでしたので。

自家製おいしいパン4種。(田舎パン、アニス風味、たまねぎ入り、ゆで卵入り)
飲み物 ブラッドオレンジジュース(アルコールダメな人)
ワイン飲める人が何ともうらやましい…(ワイン通向きの店)

1、カツオのスモークとナスのマリネのサラダ仕立て
リコッタチーズのディップ添え。
(家庭では食べられないおいしさでついガツガツ急ピッチで食べてしまった。)

2、魚介類をつめたカネロニのフリット、ウニソース
(このウニソースでムッときた、カラスミ風味の存在感がなくなっている)

3、穴子とフレッシュポルチーニを何して何とかでオーブンで焼いてワンタンのようなパスタ2個添えてポルチーニソースからめたもの。
(ポルチーニの香りがちょうどいい。フランス料理のようなリッチさ。でも満腹になりすぎ)

4、甲殻類のラグーソース、直輸入の太いマカロニ2本。
(満腹なので量を減らしてもらった。カニのうまみに満面の笑み)

5、これがメインディッシュ! 活スズキと貝類、キノコのホイル焼き。
ハーブがきいていてホイルを破るとものすごくウマそうな香り!!
(カキが苦手なので抜いてもらった。かわりに入っていた貝柱はイマイチ)
すでに満腹なのに、ペロリと平らげた。
下にたまったおいしいエキス集結スープまで、いじましくスプーンですくって味わいつくした。

6、紅茶のアイスとイチジク入りのシューにメープルソースかけて外側のソースは何だったか忘れた。贅沢な食感とお味に満腹はウソのよう。

この「シェフのお奨めコース」は小食のワタシには多かった。
オープン以来お気に入りのオステリア・オ・ジラソーレにて。
(とエラソーにいうほど行ってません。年2回ほど)
シェフがキリキリ舞しながらお料理する姿がステキなんです。

※但し、これ10月中旬の記録です。アップするの忘れてた。
フレッシュポルチーニはもう入荷しないはず。

今回のメンバーで初めてご一緒する方がアレルギー体質。
予約の時に避けてほしいものを知らせておいたら、見事に対応してもらえて一同大喜び。

ところで、いつだったか神戸大丸で偶然、関西イタリアンの代表選手、山根大助シェフのイベントに出くわした。
実演とお話で、まさに終わりかけの時だった。
TVの料理番組とは違って、気さくで「めちゃオモロイ」関西人だった。
「料理は音楽みたいなもんですよ。いい音楽聴いて耳をこやすように、おいしいもん食べて舌をこやして上手に料理してください!」で終わった。
生パスタと秘伝マジックペーストを購入。もちろん試食もたっぷりと。

そうだ、コンサートも、ファーストフード、アラカルト、フルコース、辛い、苦い、すっぱい、甘い…なんて例えてみたらおもしろいかも。
どちらもハーモニー大事です。

あ~~「いい演奏を聴かせる」ことは「おいしい料理を食べさせる」より途方もなく宇宙の彼方の話。ため息…
せめてハタ迷惑にならないように練習しよう。

チェロ・リサイタル

2005年11月20日 | コンサート


長谷川陽子さん、ここ毎年、神戸学院大学で演奏会をされているそうだ。
申し込めば無料で一般の人が入場可。なんともありがたい!

実はこの日、同じく市内の女子大でも「アイーダ」の公演があり高校時代のクラスメートが出演(主婦だけどどう出演なのか?)するので是非見に行くようにとFAX回覧板がきていた。

私立大学って一般市民にずいぶん貢献して下さるのですね。
生き残りをかけた広報活動でしょうに、申し訳ないような…
神戸といえども広くて、ウチからは京都へ行くより遠かったけど贅沢は言えません。

陽子が選ぶソナタ集 第4回
ピアノ・横山幸雄さん

グリーグ:チェロとピアノのためのソナタ イ短調 作品36

ショパン:マイアベーアの歌劇「悪魔のロベール」の主題による協奏的大二重奏曲遺作

休憩

お二人にQ&Aタイム

ショパン:チェロとピアノのためのソナタ ト短調 作品65

アンコール

ラフマニノフ:チェロ・ソナタ 第3楽章

 チェロ、クラシック初心者には正直ちょっと難しいプログラムでした。
最初の2曲は常に演奏される曲ではないそう。

チェロのハードな面、ハイテクニックへの挑戦を感じることが出来ました。
ピアノもタイトルのようにチェロと対等に呼応しあうので、その表現もしかと味わいました。で、どうなの?といわれても困るけど。

長谷川さんは華奢な体でとてもエネルギッシュ。
スピード感もあるし、クールでとてもモダンな音に思いました。

初めて演奏なさる曲もあったりで、なんとなく緊張感とともに聴きましたが、アンコールの叙情的な歌い上げるようなラフマニノフに酔いしれました。
涙がでそうになりました。
暗譜で朗々と弾いて下さるとそれだけで素人はマイってしまうのデス。

特筆すべきはQ&A!
休憩時間に希望者は質問を書いて提出。
横山さんのファンも多くて、彼はとてもお話上手でなごみました。
グランドピアノの寿命、彼が10才で作曲した楽譜について、など変わった質問も。
長谷川さんもチェロ勉強中の方々の質問に親切なご回答。

エンドピンは今は長くしてます。右手の重さが乗りやすいので。
でも気分でかわります。一定ではありません。

去年と音が変わりましたね、の質問に。
昨日弦を変えたところ、エンドピンも変えましたし。
どちらがいいですか、とおたずねしません。
去年の方がいいと言われたらショックだから。

お二人は幸運にも腱鞘炎にならない丈夫な手。
お二人からのアドバイス。
ちゃんと体のことを考えること。
弾きたい気持ちが強すぎて練習しすぎないように気をつける。
長谷川さん曰く
10時間も12時間も弾かないようにする。ってそそそんな~

東京と地方のコンサートの違い。
やっぱり東京にはあらゆるコンサートが集中して、観客も演奏者も磨かれていくのだなぁとワタシの感想。

思ったより長時間トーク、珍しい体験で得した気分でした。

「WAVE~ジョビンへのオマージュ」ギターとのデュエット(ボサノバ)を買って帰りました。

さあ、クラシック倶楽部、録画予約しなきゃ。
(コンサートで何もお知らせなかったのでうっかり忘れそうでしたヨ)


10回目のレッスン(通算27回目)

2005年11月17日 | チェロレッスン


先に、ボウイングのメカニズムについてお話。
生徒さんそれぞれに改めてなさっているようだった。

肩の力を抜いてボウイングするためにちょっとした実験。
腕の重さを感じるために、台の上に腕を置いて手を動かす。
ちょっとコチラに似ていたが、先生のは肩の力を抜いてタオルで台を拭いているようだった。

弓の持ち方を再チェックなどなど・・・

相変わらずわかったような、わからないような…
特に右小指と手首問題が気になるところですが、そのうちボチボチと、
そして弾けるようにしか弾けないのであせらない、とワタシ。

実際、ソリストの演奏を見ていても右小指のアーチが長時間経つと突っ張ってくるのも鋭く目撃したし、弓から離れる人もいれば絶対離さない人もいた。
先日の第九で8人のチェロを上からオペラグラスで見ていて、手首が動かない人が多かったけど、かなりよく動く人もいた。
そういえば8人どころか1000人のチェロも見ていたのだ。

先生曰く、2年は訳わからないでしょう。

ワタクシが肝に銘じたのは、絶えず腕、弓の重さを弦に乗せるのを忘れないこと!
弓をつかまないこと!(指に引っかかってる感じ?)
肩をあげないこと!

○ウェルナーP29最後のレガート音階
ちょっと弾いただけでスト~ップ!
ダメだしだらけ。多すぎて書けない。
出直してきます。

左小指をかばっているのがバレてP31ドシドシ…は中止。
ちゃんとテーピングしていけばよかった。

○リベルタンゴ
ぎゃぼ!D線、ミドシラソ♯ラ~ばかり何回弾かされただろうか。。
下への移動を急ぎすぎ。音程、音質に注意。
家でロングトーンの練習ばかりしたので、8分音符のフレーズが手抜きな音に。
というか、いい音が出せない。

全部通して弾いていると先生が伴奏をつけて下さった。
そして終にでました、このお言葉!
「メッチャ、ウマなりましたねぇ!」
ふだん褒めない先生なので、非常にうれしい。
でも前みたいに図に乗って練習がいいかげんにならないようにしないとね。

次回もまだ継続だけど、ヨー様気分で弾いて、先生に伴奏して頂くのは大変喜ばしいこと。
ビブラートがないと、どうもねぇ、と先生ブツブツ言われてたけど、まだ習うレベルではないそうだ。

この曲で弓に重みを乗せることを学べたと先生とワタシも認めるところ。
‘8拍ものばしつつ最後はクレッシェンド’の練習で脱力が少しわかりかけたのだ。
力を抜くと大きな音がでたのでコレだ!と思った。
お奨めの練習曲だと思う。

さあ、みなさんご一緒にミファミドミ~~~

次回、「荒城の月」を見ておくように言われたので異議アリとそれとなく言ったがダメだった。
前の先生に習って「メッチャうまい」といわれたけど、最近弾いたらさっぱり弾けなかった曲だ。
4ポジションの練習だそうだが、他に適当な曲はないのかしらん。


意外な郵便物

2005年11月16日 | 日常


その1
全然存知上げない方からお葉書が。
よく見たら差出人のお名前の上にpf?

なんとなんと、いつぞやの美術館のコンサートでピアノを弾いていらした方。
ご丁寧にすべて手書きのお礼状を下さった。
全員に出されたのかしら。それともどなたかとの人違い?

ワタシはチェロばかりに気を取られてたけど、彼女が常連奏者でチェリストがゲストという企画だったようだ。そのこともさりげなく書かれていた。
チェリスト氏からもお葉書ほしいわ、と厚かましいことを考えてすみません。
どこかでお目にかかったら、お声をかけます。

それから、デュオの場合、ピアノもちゃんと鑑賞するのことが大切です、とのメッセージと受け止め次回のコンサートに臨みまする。
近々、長谷川陽子さんのリサイタルですが、ピアノは横山幸雄さんです。
そう、ショパンコンクールの入賞者です。

その2

大学時代のクラブの発足50年史の本がド~ンと送られてきた。
以前書いたようにOB会は、はるかご年配の方ばかりで敬遠するワタクシ。
年会費も払わず、寄稿その他ことごとくお断り。

ああそれなのに、本代と未納の年会費の請求書つき!

何も知らず写真をたくさん提供した近い先輩がいた。
集合写真でいいのに、よりによってワタシの不細工なアップの写真が採用されて名前まで記されている。

載せたからお支払いを、というわけ?
注文もしないのに送ってきたから知らん顔をしようと思った。

投稿を読んでいたら、60代の末期ガンの方の短い闘病記があった。
フジ子へミングのカンパネラとともにひたすら祈るように仏像を描き続けたお話。
そして応援するご家族、医療関係の方への感謝のことば。
その文章をある雑誌に投稿、何か受賞されて世を去られたそうだ。

ご冥福を祈って、やっぱりお支払いしておこうと思った。

オイオイ、忘れないうちにちゃんと払えるのかい?


身体的変化

2005年11月10日 | チェロ


チェロを習い始めて1年経過。
さすが年とっているだけのことはあり、上達という変化はささやかなもの。
でも、年頭にお手上げだった「アメイジング・グレイス」(第1ポジの初級用)を久々に弾いたらびっくりするほど楽に弾けました。
感動の涙と本田美奈子さんの追悼の涙がツツっと流れました。

身体的な変化としては習い始めてすぐに、両手親指とも腱鞘炎一歩手前まで。
次にぎっくり腰(腰椎すべり症)。坐骨神経痛。頚椎の神経痛。
どこまでがチェロと関係あるのかわかりませんが、こんなにぎやかな経験はまったく初めて。
練習も中断せざるを得ないし、先生は次々替わるし落ち着きませんでしたね。

やっと今すべてがおちついた感じです。

左指先が固くなってきました。
両手を合わせると左手の方が扇子のように大きく広がります。
定規の上に指を置いて親指起点広げて寸法を測ってみました。
左がやはり1cm大きく広がる!
左親指→人差し指19cm中指薬指各21cm小指20cm
鍛えれば広がる!

指がもっと頑丈になってほしいけど無理かなぁ。
手首も細すぎるからねぇ。
二の腕はぶるんぶるんなのに。

これから寒さに向かってストレッチを忘れず、毎日少しずつ練習を続けられますように。。。

※ほんとはもっと長く練習したい時もあるのに一時間でダウン
  無理は禁物。