熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

今日の記録

2006年08月27日 | チェロ

先月生で聴いたサンサーンスのチェロコンチェルトをNHK・FMでエアチェック。
上村さんのチェロの音、ほんとうに大好きです。
ラジオで聴くと、また違った発見がありましたね。

その後、今度は梅田へGO!
炎天下のお昼下がり、暑すぎて近所に人影もありません。
でも、木陰ではかすかに秋が近づいているような。

水谷川優子さんのブログで、「楽器店のイベントへ誰が来るのかしら。」
と書いてあったので行きました。同じCD買うならイベントの日に!
というか、実はレッスンで手首が固すぎると注意されて、
鏡を見てもうまくいかず悩んでいたところ「手首見たい!」と相成りました。

新しいCDが発売。
メインはグリーグのペールギュントをチェロ用にアレンジしたものです。
特にオーゼの死はチェロにピッタリの曲。

小一時間、お話とソロコンサート。
無伴奏3番プレリュード、特に感激でした。
目の前で拝見できてシアワセ。手首もしっかり目に焼き付けました。

相変わらず、上品で美しい優子さんのチェロにリフレッシュさせていただきました。

28回目のレッスン(通算45回目)

2006年08月26日 | チェロレッスン


レッスン中、弓が途中で軋むような感じがして、先生に見ていただいた。
これカーボン弓?と言われて大ショック。
そんなに差がないってことですか?
先生の弓がべら棒に高級なので、ワタシのは2本とも低級?
(最初は超安いカーボン弓を持参していたけど今は新しく買った10万円の弓。)
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先生はやはりポジション移動の鬼と化していて、きびしいレッスンだった。

今回はすべて足ふみ状態で、前回と同じダメ出し。プラスまだ輪をかけたダメ出し。
3週間も何をしていたのでしょう、ワタシ。
LEEさんのポジション移動の練習曲とフックさんのデュエット2の1,2楽章だけでレッスンは時間切れ。
エーデルワイスも弾けなかった。

LEEさんではポジション移動が相変わらず不出来。
この曲は当分しぶとくやってもらいますと言われた。できるようになるのかなぁ。
滑らかに移動することに気を取られたら「音程が目茶苦茶」ときついお言葉。
曲中、1424と1214、二通りの指示があるミソドレー、
ソシレファソファレシソー414242414(最初と最後のソが不一致になる!)などのスラー付き移動フレーズが多い。
移弦の時も弓を吸い付かせるようなつもりで弾く。

移動直後でそのポジションの型が崩れる。移動しても崩れない訓練が必要。
目的の音だけ取ろうとするのではなく、手の形、腕の形で位置を把握しないとだめ。
有効な別のエクササイズを探す先生。
A線でシドレレドレミミレミファファミファソ→逆にもどる
   124212431342124
という移動しながらポジションごとの手の型を身に付ける練習を思い出された。宿題。

デュエット2の1楽章は1度休止になって復活した練習曲。
今回もある程度まで練習したら壁にぶつかっていた。
ヨリを戻せない曲だわ。
先生は生き生きと一緒にデュエットして下さるのだが、
まったく生気のない機械的な弾き方でひどく先生を落胆させてしまった。
デュエットというだけで、うれしくてルンルンしていたワタシはどこへ行った。

「ラルゴやリベルタンゴは嫌がらずに一生懸命弾いていたのに、この曲そんなに嫌いですか?」
「はい。」ウソをつけないワタシ。
「じゃあ、もうこれは中止にします」と不機嫌な先生。
ひゃ~、怒りました?

がんばっているけど、がんばり方が投げやりだった。
こだわり続けたい曲と、もうイイヤと思う曲がある。
好きになれない練習曲だと、難所を無事通過することしか気持ちが行かない。
曲として何かの表現とかを無理やりしようとしてもうまく行かない。

デュエット2の2楽章メヌエットは重音が多いので大変だけど面白い。
まだまだこれからだけど、決まると和音の響きがとっても心地よい。
楽しそうに弾いていたそうで、これは続けることに。

時間切れでエーデルワイスの指使いだけ楽譜で見ていただく。
A線ラの開放弦を避けるのが課題だったが、ラがとても多い楽譜。
開放弦の方がベターな箇所も出てきて、再び調整。
奇妙な指使いで驚かれた箇所もあるけど、それはワタシの小指が短いから。
最近、いろんな人と比較して小指だけ重度の短縮形とわかった。
短い小指にマッチした指使いがあることもわかった。
たとえば水平に(肘側から)4,3と指を並べるのは得意とか。

レッスン後、デイリーエクササイズやウェルナーからのコピーをたくさん渡された。
帰って見たら、昔習ったところとかぶっていた。
出来るのをしてくればよいとのこと。
最近1時間半連続で練習できるようになったことを話すと、
意外にも「すごいですねぇ。」と言われてしまった。
まだたった1時間半しか出来ないと、あせっているのにね。

惰性の繰り返し練習ではなくて短くても効果的な練習をしなくては。
どれから手をつけるかよく考えて決めよう。
(ぎゃ、猛暑続きですっかり脳はフリーズしてるぅ。。関西人の脳はヤバイゾ)

語弊があるかもしれないけど、好きなもので基本アイテムを練習していきたいの。我が儘な生徒でスマンです、先生。


行く末は?

2006年08月23日 | チェロ

日経朝刊文化面で91歳現役チェリスト青木十良氏の寄稿を読みました。
ちょっと元気と希望が湧いてきました。
実は先日来、学生時代はもちろん、今でも皆に慕われ続けた恩師が急逝され、身も心沈む日々だったのです。
(身は運動不足で体重増加という意味もあり)

青木氏は爆発するような大きな音は出せないけど、遠くまで通る音を出せるそう。
力で弾くことをしないよう努められてきた。
体に負担のない弾き方をマスターすれば、90代でもチェロが弾けるなんて!
70代でバッハの気持ちがやっとわかるなんて!
(恩師のように70代で死んでたまるか!)

ただ、お婆さんのチェリストって見たことないのですけど。
それとスタート時期の差が大きすぎる。
そこが問題だわ。

恩師が亡くなる前々日、友人2人が遊びに来ました。
チェロを聴きたいと仰せになるので、弾きましたが…
あとから来たメールで「独演会、楽しかったわ!」
演奏では独演会とか言わないんじゃないの?
やっぱりお笑いの域を出なかったか…楽しんでいただけて光栄ですが。

曲名当てクイズみたいでした。
「これは?」「ラルゴ~オンブラマイフ」「ピンポ~ン」
「これは?」「エーデルワイス」「ピンポ~ン」
あとアメイジンググレイスまではよかったけど、「ミファミドシミ~~~」
は何度弾いてもダメでした。
そもそも曲名をご存知ない。
CDのリベルタンゴを聴いてもらって1名は
「え~、うそ~!?聴いたことある曲だけど」
のろまなタンゴを弾いても理解不能だったわけです。

プロの立派な音楽を聴きなれた耳には、初心者の音は摩訶不思議な代物。
思えばアマのコンサートは仲間内でしか聴く機会がない閉ざされた世界。
まったくチェロに無縁の他人様から見たら、あちこち痛いと言いつつこのザマで何をお戯れか?と思うかもしれません。
ワタシも昔はきっとそうでしたね。何を酔狂なって。
実際楽器をする人だと反応はまた違うのですが。

初めて披露というか暴露をしでかし、ちょっぴり行く末をはかなんでしまいました。
でも、もう立ち直りましたから。

この時、奇しくも恩師の話題がひとしきり。
友人と後で先生からのテレパシーに違いないと話しました。

湿度

2006年08月15日 | チェロ


猛暑が過ぎるまで、“安さん”は夏休みのつもりだった。
しかしながら…
ペグ回しにもまったく慣れないままというのも困るので、毎日少しは回してみたりした。
うまく調弦出来たと思っても、やっぱりバリンという音で一気にゆるむ。
その時の湿度を計ったら、なんと35%!!!
これじゃ異常乾燥注意報ではないの。

その部屋のエアコンは15年以上も使っていて、あまり冷えないのに湿度ばかり下がることがわかった。(どうりで髪がバサバサになると思った。弓の毛も言える!)
このエアコンがチェロに合わないのだ。

お盆休みは、ありがたいことにご近所がお留守になった!!!
チャンスとばかり、他の6年使用のエアコンの部屋で安さんを弾くことにした。
湿度の下がり方が全然違う。せいぜい45%。
この差は初めて知ったわ。

もう弦はゆるんでこなかったので、思いっきり弾けた。
(ミュートもつけなかったけど、大丈夫かな。)
実に気分爽快!弾けることだけで、こんなに楽しいなんて!


湿度を調べようと、yahooJAPANの天気を見たら、出ていない。
洗濯指数とかいわれてもねぇ。
あと 夏向けに 紫外線 、汗かき 、熱中症 、ビール  指数なんてある。
日本だけでしょ。
親切そうに見えて、コレだけあるとなんだか間抜けじゃないです?

ところが、日本以外の世界の天気では湿度の表示アリ。
どうして?

逆に、yahooUKで日本の天気を調べようとしたら
思ったよりたくさんの日本の地名が並んでいるのに、大阪がなくて神戸があった。
天気は合ってるけど、気温が3度くらい低いかった。
湿度は59%だとさ。

ヨーロッパも猛暑かな?とあちこち見てみた。
全然そうでもなかった。
3月にスペインへ行った時、「夏はマドリッド40度を越えます。
暑くて仕事にならないので、シエスタは必要です。」と現地の方。
ところが、マドリッド只今30度以下ですよ!
今週22℃や25℃の日もある。
シエスタが必要なのは関西人じゃぁ~~~!おやすみなさい。


どれも行きたい

2006年08月12日 | チェロ

梅雨の大雨を保存しておいて、コンクリートジャングルに盛大に打ち水できたらいいのにねぇ。
せめてエアコンのお水を、と思い苦労して溜めてみた。急ピッチで溜まる。
あらゆるエアコンのお水を垂れ流しはもったないよね。
再利用できるシステムあるのかなぁ。

ところで、11月のチェロコンサートで悩むワタシ。
10日西宮で石坂団十郎さん
11日西宮で古川展生さん無伴奏
17日神戸で溝口さん
21日神戸でイッサーリスさんのシューマン・コンチェルト
23日大阪でチョウ・チンさんのドヴォコン
25日西宮でジャン=ギアン・ケラスさんのハイドン・コンチェルト

お馴染の3つのホールで、ちょっと目に付いただけでもこれだけありました。
こんなに集中したら困りマス。(東京っていつもこれ以上なのね、きっと。)
チケットを早々ゲットしたものもあるけど、あとから目移り。。。

メモ
10月の月9ドラマに「のだめ」登場。
キャストは竹中直人以外は知らない人ばかり。世代のギャップだわ。
2007年にはアニメ化だって。

5ヶ月前に買ったデジカメLUMIX・FX01。
姪妹からメールで、近くにオープンしたビッ○カメラで100限定19,800円だと!?
ネットで見ても2万円台。
発売直後、4万円以上で買ったのに。
こういうの常識みたいだけど、なんか狂ってません?

暑すぎる

2006年08月09日 | チェロ


実は生チェロ「安さん」と先週から絶交中。

連日気温が35度を超えたりしている。
弦が伸びる、伸びる・・・
プロに弦を張り替えてもらって以来、アジャスターだけで調弦していたけど、もう追いつかなくてついにペグで調弦。

あっけなく大成功!と喜んだのもつかの間。
すぐにペグがゆるんでくる。
エアコンをガンガンつけると湿度40%まで下がるしね。
ひどい時はA線が丸ごとはずれてしまった。
巻きなおしたら前のように美しく巻けず、心なしか音も鈍くなったような。
ワタシの力のなさはかなり重症らしい。
昔からビンの蓋をあけるのが苦手だったし。

ペグは固いかゆるいかどっちかで、ワタシを翻弄するのだ。
ペグでアリ地獄のような調弦をしていると、力より汗ばかり出る。
岩盤浴に行ったみたいだ。

で、やっと渾身の力で調弦を終えたが、プロが入れた跡型より1mmペグが出ている。
力を入れたつもりでもまだまだだわん。

金槌(木槌がない)でペグをコンコンと打ち込んだりしてみた。
こんなことしていいわけないけど。
(ゆるみやすいA線のみ。線を切ったトラウマで何をするやら)
A線は現状キープだけど、こんどはG線が・・・

今、頭の中はこの工具が点滅中。  


サイレント「ぎいのすけ」はその点は手がかからないので、
やっぱり猛暑の間はこっちで練習かな。


27回目のレッスン(通算44回目)

2006年08月05日 | チェロレッスン


事務局の人にチェロブームなのか聞かれてしまった。
どうなんでしょう?
ずいぶん前にキャパ一杯と聞いたのにそれ以後も生徒さんがまだ増えている。
習い始めたころは超ガラガラで、レッスン時間もいつでもどうぞ状態だったのに。
そんなに増えたら、先生飲まず食わずでぶっ倒れませんか?

●LEEさんエチュードの宿題。
*ポジション移動のエチュード、レッスン1。

1,2,4ポジの移動の多い(退屈な)練習曲。
8分音符4つがスラーでその中で移弦と移動がある。
当然ながら、移動部分が乱れがち。
家ではまず音程を取ることに追われて、滑らかにする練習までには至っていなかった。
右手に問題がある。左手とのタイミングがあわない。
移動の時は左手に注意が集中してしまって、右手がおろそか。

リズム音痴の持病もある。時々タイがあるのにすっ飛ばして弾いてしまう。
姪妹にも注意されてたのに。

ポジション移動はあせらずに! 
習いはじめて以来ず~~~~~っと言われ続けています。

ポジ移動がなめらかに出来る早さとは?
次回までにスローモーションくらいで練習してくること。

*ずっと前のヨロヨロした拡張練習の4ポジエクササイズ。
(これはLEEさんではないようだ。不明の言語と仏語表記)
4ポジのみのエクササズは拡張がなかった。
同じ指で水平に行ったり来たり、音が途切れやすい。
小指をピンと伸ばさないように注意を受けたが、
小指がつりそうになって、突っ張っていたのだ。
でもなんとか弾けた。

敗者復活の2ポジエクササイズ
かなり以前、あっけなく敗退した2ポジも自主トレしたので見ていただいた。
中指が多少強くなったのを実感。
めでたく成功した!
過去のレッスンでは上に思い切り伸ばした人差し指を先生に押さえつけられ、親指は指板の裏に正しく付けて2,4を押さえるという荒業を強要された。
1⇔2股裂きの刑と密かにに呼んでいる。
同じ弦上でもないのに遠すぎる。
それは今も出来ないけど、人差し指の爪先?の横がかなり固くなって、指を伸ばして押さえても前より鳴るようになったのだ。
これはラルゴで拡張が多かったから。

ラルゴを弾くために練習したエクササイズが弾けず、
ラルゴを終えてエクササイズが弾けるようになった。
エクササイズの位置付けも疑問だわ。

4ポジ、2ポジとも即OK!次回残りの3ポジが宿題。
練習の成果がジンワリでてきて一安心。

宿題が少なすぎて時間が大幅に余った。今までではありえない!

お馴染みの課題曲がないのは淋しいので、希望を言ってみた。
「エーデルワイス」を提案。
ヤマハレパートリー集1でまだ残っていた曲。
レパートリー集1にしては難しい曲なのだ。
ニ長調で、ポジションは1,2,3、拡張あり。
今の課題にピッタリの曲ですね、と先生も快諾して下さった。

これならすぐに弾けるはず、とまだ練習していないのに弾かされた。
音程はずれっぱなし。
開放弦を使わないように、指使いを考えてくること。
大改造しなくては。

なんと、まだ時間が残っていた。
先生何を思ったか前に捨てた?はずのフックさんのデュエット2(アレグロ)を弾くように言われた。
例の、わたしら曰く「何も考えずに作曲したような曲」。

抜き打ちテストはボロボロ。
元来思い入れのない曲は、とっくに過去のモノとなって忘れるのも早い。
デュエット2アレグロは宿題。次のメヌエットも同じく。
デュエット3までは進めたくなったようだ。

捨てられたままでは気持ち悪いので、一応仕上げたいという意志はあるけどねぇ。
ブツブツ。。。
なんか宿題の出し方が場当たり的のような気がしないでもない。
いえいえ、先生と賑やかにデュエットするのも楽しいのでちゃんと練習しますよ。

「そのうちバリッとした曲、弾けるようになりましょね!
今までの○○さんとは違います!みたいな。」と先生。
お~、な、な、なんと励ましのお言葉ではあ~りませんか!
ありがたき幸せでごぜ~ます。
“そのうち”が数年先でもついていきますぜ。


教えるという才能

2006年08月01日 | 音楽


ワタシも見てました。ド短期ツメコミ豪腕コーチング

予想通りの結果でしたね。圧勝するための条件が揃いすぎだわ。
やっぱり視覚芸術なバレエは、ナイスバディもポイント高いし…

ふとスパルタおばちゃん先生の踊る姿、踊る表情、を想像してみた。
1000人のバレリーナを育てる才能をお持ちで何よりだと思った。

甘々イケメン先生はご自分が踊ってれば、それで良しの人生でしょうね、きっと。
教える才能を伸ばすことに、スパルタおばちゃん先生ほど熱意が沸かないと思う。

音楽、ダンス、美術など表現者と指導者が重なる世界。
表現者の余技が指導者というイメージがあります。
けど、今のご時勢大人を教える専門家が必要で、大きなビジネスチャンスになるのではと思う。
(もちろんド短期ツメコミは体に悪いので、長期でしっかり身につく教え方でね。)
友人の勤める芸術系の私大は学生が集まらないので、大人向けの美術講座を開設するそうだ。陶芸が真っ先に決定したらしい。

そのうち音大も大人向けに何か始めるかも知れませんね。
(もうはじまってるのかな)
中高年の能力開発のプロが、専門的なテクニックを駆使して指導してくれる時代が来ればいいのになぁ。
子供の能力開発は言うまでもなく大切なのですが、大人が生き生きしてこそ子供も生きやすいってもんですしねぇ。