熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

70回目のレッスン(通算87回目)

2008年05月30日 | チェロレッスン
事情によりガダ兄さんは持参せず。
出かける直前に楽譜に注意点など書き込んだら、楽譜を忘れるという大ドジをしてしまった。
といっても、今回楽譜ナシでも何とかなりそう。
と思ったけれど、ご親切に、先生が楽譜を貸して下さった。
楽譜捜索中、教室のチェロをシルクの布(ハギレを持参)で拭き拭き。
松脂もしっかりふき取る。

○長調音階12種 (参考ウェルナーP84)

開放弦使わない方法。1音ずつ一弓。
「C線のドは開放弦使って下さい。」・・と言われなくても使いますって。
他に方法あるのだろうか。

主音がCからHまで12種類。
指がパターン化できるので、後半コケながらも、とにかく最後まで。
一音ずつ音程チェック。
音を探らない。一発で決めるつもりで。
行き帰り同じ道順で。(時々迷子)

Fis-dur(嬰ヘ長調)とGes-dur(変ト長調)は楽譜は違っても、実質同じ異名同調。

でも違う?
先生が2種類弾きわけ、正解を出せてホッ。

調性について、よく学んで下さい。
楽譜見たら、パッと何調とわかるようになって下さい。
とまあ、漠然と大きな課題。
(こちらは、拡張の練習のつもりで音階を練習していました。)

......................................................

帰って、青島氏の本で復習。

異名同調のところ、演奏者の作る音色で変化すると書いてあります。
ピアノだと、(♯6個)Fis-durは指を立てて弾き、
(♭6個)Ges-durは指をねかせて柔らかいタッチで弾くとな!?
異名同音の項では、♯は明るくきらびやかに、♭は暗く穏やかに、
もっと言えば演奏家の顔の表情も聞き手に働きかける、と。
(ずっと前にもココに書いたけど)
青島氏のお顔が浮かんできます。

各調性の性格と使われた名曲も書いてあります。
‘みなさんも、今聞いた曲が何調なのか、つねに注意して聞く習慣をつけてください。
また、演奏するときは、作曲者がその調性を選んだ理由を、よく考えるようにして下さい。’と結んでありました。
そんなこと考えたこともありません。
調の性格って言われても、今のところ皆ドレミファに聞こえるのですけど。
そのうち、「あ~、やっぱりAs-durって、高貴で大人っぽいわ~!」となるのでしょうか。
......................................................

弾き方のバリエーションで苦手なのはスラー。
全弓しっかり使って。
スラーで音階、次回宿題。

○7.メヌエット3 バッハ (suzuki3)

ハイ、コレですね、と開いて下さった楽譜がト長調メヌエット。
(予想どおり先生の記憶はアイマイ)
先生の中ではこの曲はマダマダだったのでしょう。
知らん顔して、またレッスン受けてみたらどうなったかな。

「ハ短調のガボットも終わって、メヌエット3です。」

先の音階の流れもあって、味も素っ気もない弾き方で、すぐにストップが。
テンポを下げて、丁寧に。
今回は、音程。
自分ではOKのつもりでも、あやふやなところが多かった。
原因の一つが、ハ短調で拡張が続く場合、指を残していないこと。
開いた手の形をキープする力が必要。
開き方も足りない。

前に言われた、dolceの音質については言われなかった。
録音を聞いたら、我ながら♭3つの暗さがかなり出せた気がして、ちょっとうれし。

細かい所の、ニュアンス何箇所か。
そういう所で、グッとシロウトっぽさが減ったりする。
例えば、ミソ・ド・シ・ドーで、スラーのミソは味を出す。ミソ味。

全体的に、弓の使い方が少ない。
特に前半。
フォルテも圧力をかけて汚い音になっているので、圧力ではなく弓を多く使うように。

次回も当然継続。

8.ユーモレスク 見てくること。

時間があるので、お手本演奏をお願いしたけどダメ。
この曲は表現力がすごく大切。
先生自身も構えてしまう名曲の一つの様子。
suzukiではお子様にお馴染みですが。

クライスラーのような古い演奏家のユーモレスクが、とっても味があるそうな。
ユーモレスクについては、つづき書きます。

あと、先日の四重奏のモノ真似及び雑談。

「カノンの2番、ちゃんと練習してますか?」と先生。
な、なんとアンサンブルクラスの新曲パートはバッチリ記憶されている!
実はまったく手付かず。これからハ音記号の楽譜を解読します。
クレンゲル賛歌もあるのですから、長い目で見てほしいです。

最初で最後の四重奏

2008年05月26日 | コンサート
この特別なコンサートでは、さすがに初心者のワタシですら涙腺緩みっぱなし。

‘驚くべき完璧さ’など、最上級のキャッチフレーズですが、完璧、精緻のイメージより、音楽で人生を味わい深く語っていただいたという印象です。

膝つめ談判みたいな、4名様、何だかとっても哀愁を感じました。
たった4人とは思えない、壮大なダイナミックレンジのハーモニー。
芳醇なあふれんばかりの旨み成分を、初心者なりに堪能して参りました。

最初はハイドンだったのですが、他のグループとどう違うんだろうと聴いていたら、
2楽章から急に心を揺さぶられ、ハンカチを握りしめたまま最後まで。

次のベルク、こちらの方が本領発揮の白眉の演奏だと感じたのですが、ナニブン不慣れで意識も一時遠のいたりして。

難解覚悟していたベートーヴェン後期の15番。
3楽章は、宗教音楽みたいな荘厳な演奏で、泣けました。
後期の弦楽四重奏曲を演奏するということは、演奏家にとり、
ものすごいモチベーション、というのを聞いたことがあります。
な~るほど。。。
アンコールの曲で、一層ベートーヴェンにお近づきになれたようで感激です。

このホールでは、20年以上にわたって何と11回目のアルバン・ベルク公演。
(前回までのVa氏は他界されたのですね。)
なのに、ワタシには最初で最後。涙
2ndVn氏が「ありがとうございました。アンコールは・・・」と日本語で。
演奏後、目を赤くしておられました。

割れんばかりの拍手と、スタンディングオベーション!!!
ものすごい余韻の残るコンサートでした。

咳おじさんはいたけど、席は抜群だし、どこからかいい香りはしてくるし…
今日はご機嫌のコンディション。
あ、そうそう、こまめに松脂はふき取ることにしよう。

●ハイドン : 弦楽四重奏曲 第81番ト長調 Hob.III:81
●ベルク : 弦楽四重奏曲 op.3
●ベートーヴェン : 弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 op.132

アンコール
●ベートーヴェン : 弦楽四重奏曲 第13番 5楽章カヴァティーナ

於:ザ・シンフォニーホール

コンサートの感想

2008年05月20日 | コンサート
自分(だけ?)がハマれなかったコンサートの感想を書くのは難しいですね。

先日のリプキン氏のコンサートでは、ブラボーの声もあがりました。

彼がアンコール曲を説明した時も、わかりやすい英語でユーモアたっぷりなので(といっても私は英語ダメですけど)客席も一気に和みました。

とても良いコンサートだったと思います。

コンサートは1人で行ったので、誰の感想も聞かず、読まず、ここにバカ正直に書きました。
ここはひっそりとしたblogなのですが、演奏家の名を列挙すると4割くらいアクセス数が増えて驚きました。

すごく感動なさっているのに、ここでケッタイな感想をお読みなったらと思うと、じくじたる思いです。
その時、その時思いつつくままのタワゴトなので、どうぞご勘弁ください。
誰かとコンサートへ行っても、同じ経験があります。
私が泣いているのに、隣で醒めているとか。
その逆とか。

それと、その時の自分のコンディションとか、周囲の環境に左右されてしまいます。
コンディションもベストではありませんでしたね。

客席の環境ですが、年齢と共に出物腫れ物は待ったナシなので、
明日は我が身、寛大な気持ちになろうと思っています。
でも、まだ修行足りず、気が散ってしまいした。

ベートーベンのレクチャーの時もそうですが、最近はニオイ攻撃。
加齢臭はわかりやすいのですが、先日は悩みました。
悪臭、異臭は、ガスを断続的に出しているのかどうか。。。
それとも、口臭か。謎のまま。

ところで、我ながら一番ショックだったのは、自分の忘却力。
ベートーベン・チェロソナタ4番。
初めてって書いたけど、違ってました。
いったい何聴いてまんねん!
でも、弾く人によって印象が全然違うものですね。

こんなに聴く耳ないのなら、次回のコンサートも猫に小判だわ。
白紙の状態で、相変わらずバカになって聴くしかありませんけど。
注意散漫はもっと改善したいものです。

‘超絶のチェリスト’コンサート

2008年05月18日 | コンサート
この芸文ホールの支配人のお話では、新進気鋭の演奏家を紹介するのも大きな使命とか。
そういえば、ケラスさんから始まって、古川さん、石坂さん、ミュラー=ショットさん、若手の演奏をずいぶん楽しませていただき、ありがたいことです。

今回、弱冠31才。ガブリエル・リプキン氏

ホームページがファッションブランドみたいにスタイリッシュ。
(超絶技巧も聞こえてきますよ)
ちなみにステージのファッションは、ドルマンスリーブのカジュアルなカットソーに、
ボトムは脇線にサテンテープのパンツ。
いたって地味。

演奏はマッチョ。
威勢が良くて、パワフル。
これだけ弾くのって、やっぱり大汗仕事ですよね。

音色は300年前の楽器で、苦みばしっているけど、高音はクリスタルのよう。
テクニックがスゴイらしいのですが、ワタシにはよくわかりません。
個人的には、もっと繊細な、やっぱり細部に‘神さん’がいる演奏が好き。
切り込むような鋭い演奏と音が印象に残っています。

野心的、革新的にチェロ道を極めようとしている、ちょっとお茶目なところがご愛嬌な青年でした。

コンサート開始前、最初にリプキンさん特製であろう3脚スツール登場。
脚の1本から、エンドピンストッパーの棒が延びている。

チェロには黒い胸当てがぶら下がっていたけど、周囲レースのトリミングあり。
なんかきゅっと引き締まった、いかにもお値打ちのチェロ。
びっくりしたのはエンドピンにアールがついていること!収納できないと思う。
スツールの中心から床に垂線を下ろしたA地点から、
エンドピンの着地点B地点までを半径とした円の弧の一部がその曲線であ~る。
違うかな?

ABを底辺に背骨、チェロの直角三角形が、非常にバランスがよいようです。
全曲、すべて定位置です。
演奏家が曲中、エンドピンを操作するのもよく見ますけど違います。

興に乗ったら、両足が浮いて動き出す。
足を上げて自転車を乗るみたい。

それから、開放弦の時、左手を弓の先に添えてましたね。
超ビギナーで、これさせられますね。
すごく大きな音でますから。

調弦はほとんど聞こえないように行う方でした。

ベートーベンチェロソナタ4番初めて聴きました。
なんだか、瞑想の世界から急に癇癪を起こすベートーベン。

シューマンの曲は、題名は長くなっていますが、いつものアダージョとアレグロでした。
このブログで検索したら、こんなに聴いてます。

大阪センチュリー高橋さん
ベルンハルト・直樹・へーデンボルクさん
石坂団十郎さん
ダニエル・ミュラー=ショットさん
ペレーニさん
西谷牧人さん
遠藤真理さん

その時のお味は、ほとんど忘れておりますね。←あかんやん!
この曲にウルッとなったとか書いてるのにね。

好きな曲、ブラームス・ソナタ2番ですが、イッサーリスのCDの印象が強すぎて、荒削りに思いました。
カーリーヘアは似ているんですけど。

■出演者
チェロ ガブリエル・リプキン
ピアノ ロマン・ザスラフスキー


■プログラム
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第5番より プレリュード
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第4番
ファリャ:スペイン民謡組曲

休憩

シューマン/リプキン編曲:ピアノとホルンのためのアダージョとアレグロ
ブラームス:チェロ・ソナタ 第2番

アンコール

スクリャービン・ロマンス 出版されてない短い曲。
ブリテン ピッツィカートばかりのソナタ

於・芸文小ホール

松脂買いました

2008年05月17日 | チェロ
レッスンの前に、注文していた松脂が教室に届いていました。
ラッキー!
アルシェ501です。

最近、老眼にもかかわらず、原産国表示、原材料、賞味期限等、商品チェックの癖がついています。
何も書いてません。archetのロゴだけ。
「これ、いったいどこが501ですか?」
お忙しそうな事務の方につい訊いてしまったけど、取り次いだだけなのでわかるはずもなく。

チェロも弓もケースも松脂も、楽器関連てほんとに何にも書いてないのですね。
トリセツとか、PL法とか無縁の世界なのですね。

501の品番忘れたら、箱を持参で買いにいかねばなんね。

今まで、前の楽器がラーセンの弦だったので、松脂もラーセンでした。
ラーセン松脂の2代目。
初代は前の持ち主さんが、夏場、茶巾絞りにしてました。

か弱い音をなんとかしようと、もう藁をもすがる思いです。

NEW松脂、レッスンで初めて使ったわけですが、余り差を感じませんでした。
先生から、音色のダメ出し多かったですし。
考えようによっては、音色はともかく、ガボットで先生の合格点まで鳴らせたのは松脂のお陰かしら。

帰って、いつものプレリュードを弾いて驚いた。
弦の引っかかりが違う。
キビシイ曲の方が、差がよくわかります。
部屋で反響する振動音もビリビリ大きい。
ふき取る時、ラーセンよりサラサラ。
これから暑くなるので、益々この松脂の方が使いやすそう。
よかった!
薦めて下さった方に感謝です。

69回目のレッスン(通算86回目)

2008年05月16日 | チェロレッスン

鈴木3 P14

○ハ短調 旋律短音階と自然短音階

♭3個になると破綻しそうなハ短調。
鈴木3の大きな狙いの一つとして‘拡張の充実’があると読んだ。
テキストの最初のトナリゼイションにも♭3つ。
ゆえに上記2つの音階は特に丁寧に準備万端。
パーフェクト!を狙ってたけど、そんな甘くない。

先生が一音一音厳密にチェック。
意外にも4ポジションの拡張がマズイ。
1と2の指が開きすぎ。
自分がいかにテキトーか反省。

これから音階強化月間に入るそう。
重音はいずこへ。
(小指が疲れた時は、1,2,3で重音練習ちょうどよろし)

○6. ハ短調のガボット バッハ

何も考えず、とにかく音が出るようゆっくり弾いてみた。
4段目ミ♭ファソラ♭シ♭シ♭を反復させられる。
滑らかな移動を。

小指を指板につけたまま人差し指を伸ばして拡張。
この基本を忘れず、練習すること。
本当は、ウェルナーの拡張のエクササイズをしてもらいたい。

そんな嫌そうな顔…

音階で拡張をする方が、ワタシには効果的ですから!


4分の4拍子ではないので、もっとテンポを上げるように。
2分の2とは知らなんだ。(記号を見ていなかった)

鈴木の本は時々ミスがある。
チェロのテキストはアンダンテ。
先生が伴奏にお使いのピアノ譜はアレグレット。
合わんぞ。

速度を上げた。音質一部劣化。

フレーズを理解しているか?

バッチリです!
予習で、楽譜に線で区切って「急がない」などと書き込み済み。
わかっているけど、実際にはまだ出来ていません。

家で自分の録音聴いて、先に楽譜に注意点を書き込むのはいいですね。
先生のコメントと合えば嬉しい。
自分ではわからないことを指摘してもらえたら、もっとうれしい。

あやしい…何かあったの?
シンジラレナイ。極端。
一回目なのに、「今回でこの曲おしまい。次」ですと。

○7.メヌエット3 バッハ

ハ長調音階。
ハ短調のお陰で指が広がってしまい、ハ長調の音程が狂った。
指残しとか、2個、3個スラーとか、結構あいまい。
ショック。

これも、鈴木さんの狙いか。
このメヌエットが、ハ長調とハ短調で構成されているのが憎い。

実は練習して2,3日目。
あちこちで、つまづく。

dolceの音が出ない。
先生のお手本は、憂いがあってうっとりする音色。

一方こっちは持ち主と反対に、楽器が若すぎでストレートな音。
深い音を出して、と言われて、先生にmy楽器と弓を「はいどうぞ」
あとで、録音を聞くとワタシの音とやっぱり全然違う。

低音の弦をよく鳴らして、高音を弾いたら深みが出る、みたいなことを言われた。

宿題
長調の音階、12種類
メヌエット3

珍しく次の生徒さんが来られなくて、少し雑談。

先日のアンサンブル後の4者会談、先生は仕事があるので早々に帰られた。
後の話が気になられたようで…
そりゃ~くしゃみの百回くらい出たでしょう。
話題はベテラン氏の短いチェロ歴と激安楽器に驚いた話ということに。
毎日練習しなくても、弘法は筆を選ばずの上達ぶりとは!

「頭のいい人は違いますねぇ。」と先生。

「・・・(そうきますか…音楽は頭かぁ、スンマセン。)」

「ブラームス・ソナタ(1番)、発表会で弾いてほしいんです。ダンディなベテラン氏にぴったりやから。」

ワタシの場合、発表会出ますか?→出ません→そうですか。と超アッサリ。
自由意志の発表会なので、それでいいんですけどね。

「先生の生徒さん、すごくユニークな方、多いですねぇ。」

先生の立場になったら、余りにも生徒のバラエティありすぎで、大変そう。

一応、カメの歩みのワタシでも、熱心さだけは買ってもらってます。
毎日練習して、レッスンを録音までする人はいないらしい。


アンサンブルクラス 参加者の少ない賛歌

2008年05月11日 | チェロレッスン
今回は参加者の多い、賛歌になると聞いていたのに…
蓋を開ければ、生徒3人。
先生と4人でどうやって、12人分弾きまんねん?
宿題として、2人分のパートは練習していますが足りません。

前回のベテラン男性2名と、今回のベテラン男性1名の差は大き過ぎ。

前に読めなかった初見の楽譜、帰って解読したらなんと前半の主旋律の5番。
一応練習して行きましたので、恥も何もかなぐり捨てて弾きました。

今回は主旋律のことには恐ろしくて?触れられず、
後半の伴奏に回るところの指使いと音程の注意。
部分練習みたいになってしまった。
旧知のチェロ友Kさんとワタシが、先生とご親切なベテラン男性両方からレッスンを受けている図であります。
まったくベテランさんには先生から何の指導もなく、彼は何しにいらしたのかお気の毒なことこの上なし。
でも、これからも休まないで下さいね。

元々の10番は、苦戦だったpizz.より、弓を使うところの方が苦手になってしまった。
上ずった変な音。
右手、人差し指、中指、親指とpizz.を家でずいぶん試行錯誤。
結局、最初不安定で却下した親指が一番良いと判断。
細い指なので他の指ではパワーがなく、親指の音が一番響く。
音も取りにくく、面倒な箇所もなんとかクリア。(重音は音符省略ありでね)
珍しく、先生にpizz.が上手いと褒めていただいた。
ボウイングがダメなら、pizz.があるさ、では済まんので困る。
ひょっとして、ハープ習った方がよかったのかなぁ。。。

帰りに初めてのお茶。こんな時、チェロが邪魔ねぇ。
一番びっくりしたのは、ベテラン男性はワタシとチェロ歴がほぼ同じ!
年数的にはベテランでも何でもないのに、見た目、聴いた音、ベテラン。
ブラームスのチェロソナタで発表会に出るよう、先生に懇願され中。
どうよ、この差?でしょ。

実は、学生時代からビオラをなさっていて、チェロはその合間の2番手の趣味。
ピアノもご堪能でショパンを弾くのがお好きとか。
ビオラで出演されるアマオケのチケットを戴いた。
今ここで習う理由は、会社に近いから、とおっしゃった。

チェロ友Kさんも、見た目とは裏腹に、猛烈仕事人+犬の世話で、よくチェロが出来るものだと感心するばかり。
皆さま、あまりにお元気なので、何も言えず圧倒されるばかりのワタクシでした。

それはそうと今日を楽しみに張り切っていらした先生、がっくり肩を落として帰られた。
生徒同士横のつながりがもっとあれば、参加率も上ると思うのですが。
この際、トリオのレッスンもいいですよね!

初モツレク

2008年05月10日 | コンサート
↑早口言葉みたいです。

もうだいぶ日が過ぎて、記憶もあやしい。
友人から突如回ってきた声楽のコンサートチケット。
悪い癖で、近くのホールだとギリギリに参上。
「初めてのおつかい」を言われており、受付でこれを渡すようにと紙袋。
大ホールへは何度も行っていますが、
長いカウンターに係員が数名でプレゼントを受け付けるシステムは初めて。
カードに名前とあて名を記入するように言われましたが。。。
もう、時間がないというのに、「ワタシは誰?」状態。
?さん→友人→ワタシのチケットなので、?さんの名を紙袋開けて探し、
宛先のお名前も慌てて2名分書いたけど、間違っているような気も。
アセアセ。

1部は、魔笛。正式なオペラではなく、ステージにはオーケストラがいて、出演者が軽く振りを付けて歌います。
ストーリーのナレーション入り。
聴きなれた曲が多いのですが、寝てしまいそうになりました。

2部は、レクイエム。
Y子の亡き後、レクイエムばかり聴いていたのですが、
モーツァルトはドラマティックです。
生は益々ドラマティック。
どういうわけか癒されるどころか、悲しみを再び思い出して辛いものがありました。
Y子がコーラス愛好家だったせいかもしれません。

コーラスは、大半が年配のアマチュア(ドイツ語の歌!)なのですが、皆さんの人生で、レクイエムのこの大舞台が、とても重要な思い出になることを想像しました。

死というテーマは誰も避けられないテーマ。
歌う方も、聴く方も様々な思い、それも深刻な思いが交錯するでしょう。
それにして、遠く離れた異国、異教徒の人々にも歌い継がれたレクイエムの力に感動します。

関西でご活躍の声楽家がご出演なので、その生徒さん、コーラスのご家族で芸文大ホールは満席。
チラシをたくさん頂きましたが、歌の世界は敷居が低いですね。
アチコチにお手ごろ価格で楽しめる教室やグループがあることを知りました。

来年はヘンデル没後250年で、ヘンデルのメサイアがよく歌われるようです。
日本人も律儀です。
モギケンさんも、「ヘンデルのメサイアいいよね。」とおすすめでした。
一度聴いてみなくては。

たくさんの人間の美声に満たされ、思いがけず貴重な体験をさせてもらった感謝の夕べでした。

デュオ練習2回目

2008年05月07日 | チェロ
お正月に続いて、帰省中のM子さんと例の曲を練習。
2日に渡って、2時間ずつ新規の練習室を借りました。
ひゃ~!部屋は広いし、グランドピアノだよん。
前回のトイレ風密室と違って、チェロの音が拡散します。

お互いに、普段他の曲に追われているので、
最初は進歩をあまり感じられず、
2人そろって不治の‘拍無い症’を嘆きながらの珍プレー。

重症の小節を徹底解剖。
メトロノームを頼りに、反復練習。
もう、こればっかり。

チェロは特に高音部が音、音程、リズムも全部まだまだ。

チェロ用の楽譜はなく、弾き語りの楽譜の歌の部分を溝口さんのCDと照合して、
自分でチェロパートの楽譜を作っています。

ピアノが、CDの伴奏より、はるかに凝っていて、難しいのです。
でも、ショパンのワルツがバリバリ弾けるM子さんの腕前なら、何でそんなに悩むの?というレベル。
先生にも不思議がられたそう。
やっぱりジャズっぽいリズムとクラシックのリズムとは、きっと脳の使う場所が違うのですね。。

凝った伴奏には、シンプルなチェロでエエやんと、
チェロの楽譜を簡略化してみたり。。。
フィナーレ部分をスタイリッシュに工夫してみたり。。。
ドシロウトが好き勝手しています。
好き勝手しているのはワタシだけね。
M子さんは楽譜通り、どんな難所も克服したい努力家タイプです。
ピアノが稚拙なチェロをどれだけカバーしてくれていることか。。。
時々かき消されそうにもなりますが。
あれこれ試行錯誤が、また楽しい。

テンポはどうしても早くなるのですが、
2人一緒に早いので、なんとか完走できるようになって万々歳!
成果がありました。

練習の後で、ウチで録音をチェック。
MDなのですが、スピーカーから流れるワタシの音に打ちのめされました。
自分のチェロ音には正直、呆れました。
ガダ兄さん、なんで?
かなりのショックです。
レコーダーの場所がピアノに近いせいもあるのですが、
チェロの音があまりに貧弱で変。
溝口さんのCDをいつも聴いているので、こんな音はチェロではなくブザーみたい。

それに比べて、ピアノはアップテンポながらとってもサマになって、聴くうちにウルウルしてきそうです。
楽器の特性がよくわかりました。
ピアノは楽譜通り弾ければ、一応プロの演奏に近づく。
弦楽器は楽譜通り弾いても、似ても似つかぬ音のまま。

意気消沈しましたが、M子先生の的を得た励ましで元気回復。
ほんとにいい先生になれるよ、M子さん。

出だしは、生ではかなりイイ音に聞こえているそうなので、その音を最後までキープすること。
録音でもはっきり自覚しましたが、弾きこんでいないのと、疲れとで、後半になるほど音が頼りなくなる。
疲れるといっても、バッハと比べたら、超楽々な曲なのに。
持久力アップが必要です。

この際、恥をさらしてしまおうと、M子さんにレッスン等の録音を聞いてもらいました。
チェロのアンサンブルやデュエットなんて、あまり聴く機会もないでしょうから。
そしたら、音楽を聴くという点では、自分達のチェロとピアノが一番聴きやすいという感想。(自画自賛ですみません。)
そう言われれば、下手なチェロでもカッコ良く聴こえる。
録音も内容も悪いのですが、チェロ同士だと、よほど上手でないと一般の方には重苦しい印象があり、抵抗があるのかもわかりません。
前に会った、友人の友人の元チェロ弾きFHさんも、同じことを言ってました。

ワタシが、しっかり良い音を出せれば、ピアノのお陰で、かなり親しみやすいデュオになりそうです?!
曲自体、益々愛着が出て、音作りも楽しみながら頑張れそう。
上手くピアノとノリノリで弾けたら、ドーパミン出まくりです。

クラシックもいいけど、ポップスは長年親しんだ気楽さがあって好きだなあ。


次回は夏休み。

We're all alone - Angela Aki

アンジェラ・アキのカバーを見つけましたが、歌詞の意味が原曲とは正反対。
元はベタベタとろけそうなラブソングなんですけどねぇ。


レクチャー三昧 その2 音楽の題名編

2008年05月01日 | コンサート
目と鼻の先のご近所で、男性ピアニストが演奏をまじえて音楽講座をなさっていました。
ピアノは便利ですね。シンフォニーから小曲まで何でも弾けてしまう。

30人も入れない狭い場所なのですぐ満員。
キャンセル待ちでやっとOKが出ました。
計4回で3月、4月変則的な日程。

カルチャー有閑マダム達(にお見受けしました)相手に、ピアニスト氏もデザートのような口当たりのよさ。
(昔、かなりの美少年だったと思う。
ピアノはお上手だし、どんな少年時代だったのでしょう。)

舞曲から始まって、標題音楽まで、数あるタイトルの意味を駆け足でお勉強。

「楽章」の説明もありましたが、「早いの、遅いの交互ね。」
緩徐楽章とかはナシ。

「今日聞いたことは、明日になったら全部忘れてるよね~。
でも、それでいいの。覚えなくって。」ですって。
でも、その通りざますわよ。

「フーガ」の説明きいたはずなのに、ベートーヴェンのレクチャーの時、皆目忘れてました。
あ、でも、このピアニスト氏もベートーヴェンの楽譜を読み説くのがいかに面白いか、一晩でも話すことができると仰せでした。
クラシックで一番すごい曲は荘厳ミサですよ、とも。


ということで中身忘れてるけど、勝手に思ったこと。
バッハ・チェロ無伴奏でもお馴染みのフランス組曲でもわかるように、パリコレみたいなもので、流行のスタイルが国境を越えて伝播するのですね。
そのバイタリティがすごい!
楽譜は手書きだし、交通手段も馬しかないし、情報伝達に大変な苦労したことでしょう。
リュリが舞曲を6曲まとめて、「これで行くぜ!」って言ったかどうか。
で、どういうわけかそのうちのメヌエットだけがしぶとく生き残ったのですね。

シャコンヌの説明で、ピアノの左手伴奏が前に弾いたパーセルのシャコンヌ(いろいろあるけど)とそっくり!
パーセルをもっと発展させたような、初耳でじっくり聴き惚れるいい曲。
ヴィターリ、全然知りませんでした。
イタリア人とイギリス人が距離を越えて同じシャコンヌ形式なのも、考えたら大変なことです。
ドイツ人のバッハも書いてますから、ヨーロッパ席捲ですね。

国や宗教の力関係などで、トレンドの流れも変わる。
音楽史をオレ様が変えてやる!という野心なんかもショパンの演奏を聞きながら思ったり。
生きるために、なんだか命がけで音楽していた時代。
その遺産を、お遊びで楽しませてもらって申し訳ございません。

ほんまに、チャランポラン。
会場が近すぎると気がゆるむ。
忘れそうになって、遅刻1回。
日を間違えて欠席1回
(またやってしまった!でも忙しかったもん!)
もちろん、受講料前払い。アホです。