熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チェロリサイタル

2009年05月15日 | コンサート
チェリストが作曲した作品のコレクションです。
このシリーズでコンサートをなさっておられますが、初めて伺いました。

埋もれたチェロ名曲発掘人。

そして別の名は、

チェロの発明王・・ヴァイオリンの肩当てみたいにオリジナルの膝当てがチェロに装備されています。
エンドピンの先はゴールドの団栗みたいでした。

環境にやさしいチェリスト、チェコロジスト(勝手にワタシが命名)・・チラシは減らしてメールで広報活動。
再生紙のプログラムには「再生紙を使用しています。林を大切に・・・。」と書いてありました。森さん、林さん、仲良くして下さい。

染色家チェリスト・・フェルナンブコって染色材料でもあるそうです。
それは美しいワインレッドでした。
しかし環境保護のためこの木を伐採するのは禁止されていますよね。
今や伐採しすぎて絶滅の危機。
フェルナンブコの林を大切に。

親指星人・・親指が大活躍の曲ばかりでした。チェリストが作曲すると超絶技巧を入れたくなるのが人情でしょう。

後、今回話題になりませんでしたが、チャップリン研究家でも有名な方です。

今回はバルコニー席で、奏者の右横を上から見下ろす位置。
初めての視点です。
右手の動きが、本当にダイナミックな滑らかさで美しかったです。
鳥が羽ばたくようでもあり、水泳のフォームのようでもあり。
背筋もピンと伸びていて感心しました。

プログラムで印象に残ったのは、1958年生まれのケッペンというチェリストが作ったスペインファンタジー。
フラメンコギターならぬ、フラメンコチェロでスペインムード満点でした。

最後の鳥の歌ですが、前半尺八みたいな空気を含んだ音で弾かれたのがちょっと不思議な感じがしました。

何かと目新しいコンサートでした。