熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

遅れてはいけません

2010年06月29日 | コンサート
クラシック音楽の普及に尽力されている年配の方と
ひょんなことでご縁が出来て、
その方が開催されるピアノコンサートで初めてお目にかかることに。

神戸なので、時間を甘く見ていました。
アクセスが悪く遅れてしまい、演奏が既に始まっていました!
受付にいらしたのが、お目当ての彼女だと直感。
あっちゃ~、初対面というのに、まったく顰蹙モノ。

プログラム3曲のうち、1曲(3曲組)が終わるまで待って入りましたが、
ドアがステージにある変わったホールで、みなさまの拍手の中、ステージに登場するはめに。
遅れてくるバカ、丸出し。
演奏者とバッタリはちあわせだけは避けられましたが。

100人足らずのお客でしたが、周囲の会話がとても専門的。
ピアノがご堪能なハイソなマダム達?かしらん。
マスタークラスも開催されるということでした。
とにかく、詳しいことは何もわかりません。
肩身の狭いワタクシ。

ピアノはやっぱり小さい部屋で聴くと、ものすんごい音です。
チェロなんて、かわいいもんですね。

聴きのがしたドビュッシー全曲は、ご本人のyoutubeがありました。

ベートーヴェンのソナタ作品28も、リストの巡礼とかもすべて初めて。
リストは延々と何曲も続くので、びっくりしました。

アンコールのラ・カンパネラだけわかりました。

これら全部暗譜というのも凄すぎます。
音符の少ないチェリストのリサイタルでも、楽譜持参が多いのに。

それにしても、遅刻は禁物。
演奏会の日は間違えたことがあっても、遅れたことはなかったのに。
ホールの構造も、遅刻を許さないようになっているとは勉強になりました。

あ~~、初対面の印象、最悪のはず。




29回目のレッスン

2010年06月27日 | チェロレッスン
新曲デビュー。
恐る恐るで聴くに堪えないレベル。
フィンガリングも弓順も不安箇所があり、テンポはもちろん落としています。
このところ、一応弾ける曲ばかり見ていただいていたので、先生を落胆させてしまったかも。
でも、これがワタクシの現実なのですよ。

フィンガリングや弓順も、考えた割には間違いだったり。
まだまだ読みが甘いです。
そして、様々な変更に適応するのに時間がかかること。

リズムに乗ったボウイングが難しい。
スラー・スタッカートも、敏捷な動きが必要。
あと弓の位置や分量を決めたりで、下準備的なことがたくさん。

苦手な最後のトリルですが、小指が弱いからと、1と2を使って即ダメ出し。
2の指が長いからといって、そんなことをするから1と2の間隔が大きくなり、他で音程が狂うようになる。
2と4で特訓。ああ小指が。。。

録音を聴いていても、モソモソしてばかりで退屈。

ある程度スムーズに弾ける状態で見ていただかないと、今までみたいにレッスンが面白くなりませんね。
でも、慣れない曲はそういうわけにも行かず、低空飛行が続きそう。

練習していて疑問点があったらメールして下さいと先生。
ありがたいことです。
あやしい弓順は、事前に質問しておけばよかったです。


演歌とジュリアード

2010年06月24日 | 音楽
先日、(ってだいぶ日が経ったけど)珍しい顔合わせの4人で宴会。
最高何十年ぶり?というご無沙汰だったので話は尽きない。
学生時代からの旧知の仲。

積もる話の中で、仰天、また仰天トークあり。
音楽の話題になり、団塊世代N氏は
「歌詞がない音楽は聴かない。最近、吉岡何某の歌詞(演歌)にはまっている。」と。

音だけで音楽を感じないっていったい?
歌詞が良いのなら、それだけ読んでたらいいでしょとツッコミましたが、
それにピッタリなメロディでメロメロに心が揺さぶられるらしい。

そういえば、爆笑問題も、坂本龍一に音楽は歌詞を聴くから感情移入できると話して、フフンとされてましたっけ。

それにしてもよりによって、演歌とは。。。
かなりエスカレートしていて、夢は自分で作詞作曲して、紅白で歌ってもらうことだそう。
やさしいみんなは、一念岩をも通すと励ましました。

帰って、「天城越え」とか「さざんかの宿」とか「命くれない」とかネットで歌詞を読みましたが。。。
う~~、わっからん!

「なんにもいらない あなたがいれば♪」
キミマロを思い出す。
何年も経てば「あなた以外は何でもほしい」だったよね。

その音楽的接点を持てないN氏が、急に「将来有望なチェリストを知っている」と突飛な発言。
なんと愛娘嬢の幼馴染がジュリアード音楽院でチェロ修行中。
マ様にもレッスンを受けたそうな。
そして、日本に帰った時はN氏邸にも遊びに来るとか。

愛娘Aちゃんは、団塊ジュニアだけどハタチの若さ。
芸文センターでバイトしている美人になったAちゃんと母上にバッタリその前に会ったのです。
幼稚園か1年生のAちゃん以来。
ワタシのことをよく覚えてくれていて、うれしかったです。
そんなに会ったわけでもないのに覚えてくれているとは!

思い出しました!何度か手紙のやり取りをしたような。
探したら出てきました。
Aちゃんからの手紙とビーズのおもちゃ。
大人になったら見せてあげよう、と思って保管していたのでした。
「こんどこれもってあそびにきてね」
「こんどきがえもってきておとまりしてね」
おシャマで人懐っこいAちゃんのメッセージ。
あのころ、姪っ子達ともよく遊んでいたせいか、小さい子に友達扱いされがちでした。

あらためてお友達にしていただいて、Aちゃんの幼馴染ともお近づきになりたいものです。


ペルデンドシ→フェイドアウト

2010年06月22日 | チェロ

今弾いている「愛の悲しみ」(クライスラー)に見慣れぬ音楽用語。 
一番最後にperdendosiとあり。
次第に弱めて消えるように弾くのだそうです。
そもそも後半の繰り返し部分はppなのですが、それをまだ消し込むように弾くなんてワタシには不可能。
おまけに最後の長~いトリル自体が苦手で、ボロボロ。
ヘロヘロで息絶えたのではいかんぜよ。

こないだのガブさんの演奏でも、このペルデンドシと思われるエンディングがありました。
なんの曲が忘れたのですが、ステージ近くにもかかわらず、まったく聴こえなくてびっくり。
超絶技巧のプロでもエアチェロになってしまうくらい小さな音は難しいということでしょうか。
気が楽になりましたわ。

それから複付点のリズム感が難しいです。
正調クライスラーブラザーズのチェロ演奏は、この複付点を略して簡単バージョンにしているんです。
ますます金婚式に似てきます。

楽譜に忠実にといいますけど、元祖家元は案外好き勝手しているのですね。
でも、ここは楽譜通り複付点にトライしてみます。

Kreisler - Liebesleid
元祖版
マ版
マイスキー版

チェロリサイタル・・・弓が・・・

2010年06月21日 | コンサート

ハタキみたいに、毛がボサボサに切れました。
ここまでちぎっては投げ、ちぎっては投げ、のチェリストは初めてです。

古い毛のわけがないし、それだけ摩擦が大きいということでしょうか。

例のガブさんをかぶりつきで。

定番のチェロ名曲より、超絶技巧のテクニカル系の曲に注目です。
大ホールほぼいっぱいでしたが、見せ場の多い曲では場内もわきますね。

この方にかかると、そういう曲もダイナミックな演奏で良く聞こえます。

それはそうと。足はそんなに開いておらず、早い曲になると踵をつけるくらいの位置でした。

前回のリサイタルでは、ピアノの音量が大きいと感じたのですが、
今回、ピアノの蓋が半開より少ないくらいで、とてもバランスがよかったです。

■出演者 
チェロ  ガブリエル・リプキン 
ピアノ  ロマン・ザスラフスキー 


■プログラム 
フォーレ:エレジー 
シューマン:チェロとピアノのための民謡風5つの小品 
アルベニス:タンゴ 
ポッパー:妖精の踊り 
ドビュッシー:チェロとピアノのためのソナタ 
ブラームス:チェロ・ソナタ 第1番 

ブリテン:ソナタ ハ長調 op.65 第4楽章 マーチ
ショスタコーヴィチ:チェロ・ソナタ ニ短調 op.40 第2楽章 スケルツォ
ベートーヴェン:マカベウスのユダの変奏曲の主題  1番だけ


芸文大ホール 


クァルテット

2010年06月20日 | コンサート

日が経ってしまいましたが、忘れないうちに。

弦楽四重奏、モルゴーア・クァルテット。
お馴染の小ホールですが、空席が目立ちます。
もったいない。
コアなクラシックファン、そしてプロ奏者のお客がチラホラ目立ちます。

モーツァルトは晩年の作品。
ベートーヴェンにも通じるような実験的な作品で、難しそう。
シェーンベルクはもっと難しそう。
作曲家も演奏家も、凡人にとってはどうしてそんなことが出来るのか驚異そのものです。
アンコールも含めて、今回シェーンベルクが一番聴きごたえありました。

藤森氏の音色はもちろん、リズム感、すごいです。

■ヴァイオリン  荒井英治 
           戸澤哲夫 
 ヴィオラ    小野富士 
 チェロ     藤森亮一 


■プログラム 
モーツァルト:弦楽四重奏曲ヘ長調kv.590 
シェーンベルク:弦楽四重奏曲 第三番 作品30(1927) 
コルンゴルト:弦楽四重奏曲 第三番 ニ長調 作品34(1945)

アンコール
シェーンベルク:スケルツォ
 


弦交換

2010年06月19日 | チェロ

エヴァピラッツィ(ソリスト)からエヴァピラッツィ(ミディアム)に替えました。
昨年秋に某所の半額セールで買い置きした弦ですが、ネットで調べたらイチイさんでも、このメーカーのは全部半額で買えるのでした。
妹のA線が変な音だったのですが、それもそのはず、切ってしまって、もう一昔前の弦を付けて使ってました。
私の古い弦を2種類付けてみましたが、優劣あり。
パーマネントは同じようにくすんだ音で、エヴァ・ソリの方がマシでした。
今までのラーセンのセットよりも、エヴァの方が半額で安いので一度セットで試してみることに。
同じ弦を、安さんとガダ兄に張ることになるのですが、関西と関東で比較できないのが残念。

長らくガダ兄の弦の交換をさぼってました。
切れるまで使う実験しようか、なんて。
でも、やっぱり音の劣化が気になりまして。。。
替えてみたら、前に先生にお風呂で弾いてるみたいと言われたことがあるのですが、
そんな感じの派手な音になりました。
相変わらず、GとCの音はキンキラ安っぽいです。


開脚

2010年06月18日 | チェロ
開脚演奏!? ですよね。(頭のてっぺんからネックでてますが。)

以前、発表会のDVDをご覧になった先生に、足が開きすぎと注意されました。

チェロを足に挟みこむものだと思い込んでいました。
癖が治らず、他でも指摘されたことがあります。

でもこの方も、かなり開脚で挟むタイプ。


構えにも流行があるのかしらん。
どちらにしても、短い足でチェロ挟むなってことですけど。

安さん

2010年06月17日 | チェロ

ワタシの初代生チェロ、安さんと2年半ぶりに再会。
今は妹のチェロです。
安さんを担いで妹が里帰りしてました。

妹の演奏も初めて聴きました。
記憶にある安さんの音は、もっとペラぺラッとして小さい音。
2代目のガダ兄と比べたら、断然地味に思ったものです。

それが、ア~タ、持ち主が変われば変わるもの。
まあ、エンドピンも替えたそうですが。
音がドッシリ大きくなって別のチェロみたい。
容姿も、新品同様だったのにずいぶん老けました。
対照的に、ガダ兄は生まれたまんまみたい。
サイレントチェロも未だに使ってるし…

やっぱり、チェロという楽器は弾いてなんぼ。
練習時間でチェロが良くなって(鳴って)いくのを実感。
ガダ兄は発育不良だったのですね。

ということで、ワタシの弾き方と練習時間を何とかしたい。
同じ姉妹でも、体力が違うように音のパワーが違いました。
グイングインとヴィブラートもかけられません。

ワタシのチェロライフは実は人並みはずれてコストパフォーマンスが悪い?
世界不況の中、有効な自己投資を目指して、ちゃんと練習しよっと。

 


28回目のレッスン

2010年06月14日 | チェロレッスン
飽きもせず鈴木3巻、バッハ メヌエット3。
ハ短調、転調部分の音程が破綻したにもかかわらず、
いつになく明るい口調で「かなり良くなってきました!」
「言われたことを、ちゃんと練習してきているのがわかります。」と。

先生のお陰ですと申し上げるのを忘れてしまいました。

出した音を意識して最後まで聴くつもりで弾いたら、
間の取り方とかが断然よくなったようです。

ハ短調、ひとつ音程が狂うと、ドミノ倒し状態。
今までは、上手くいっていたのに。
拡張の指の形を再チェック。
狂った最大の原因はヴィブラート。
勢いつけて、1の指を回転させる癖。
指の定位置を指版にしっかり決める。

録音の音は、やっぱり不満。
音の追求をし出したら、エンドレス。
次の課題も出して下さった。

p、ppの音は、ただ音量下げただけではだめ。
柔らかい音に。
全体にがんばって弾いている音色。
特に短調の時はそうならないように。とか。
わかっているけど、対策がわからんのであります!

弓の返し、移弦について、細かくチェックされました。
返しをいかにきれいに繋ぐか…
なかなかOKが出ませんねぇ。

この曲も終盤なので、次は何にするか迷っていました。
このところ、復習ばっかりで新しい曲にチャレンジしていません。
先生の太鼓判もあり、「愛の悲しみ」に決まり。
やったね!金婚式がんばったもんね!