熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

チェロは一日を短く・・・

2011年06月26日 | チェロ
譜読みが前より早くなっているのを実感します。

しかし翌日それを弾いたら初めて弾くような感じなのです。
年とともに忘却力、加速中。
昔のしょーもないことは、いつまでも覚えているのに。

最近、めげるどころか、この世代ならではのヤリガイを感じます。
達観してきました。

「テニスは一日を短く、一生を長くする」(6・25日経の春秋・伊達公子選手について)
「チェロも一日を短く、一生を長くするよ」

新レッスン5

2011年06月23日 | チェロレッスン

ほぼ毎日、決めたエクササイズと指の筋トレしてますがその効果でしょうか、
左手が前より安定してますと言われて喜ぶ。

今回の主なテーマは強弱。

サポジ教本57

付点ばかりの曲、全弓の指示。
付点のリズムが甘くなるのを注意しながら、
指示通りの強弱をつけたい!!!
努力したのですが、その甲斐もなく・・・
(そもそも全弓で強弱をつけるというテキストの指示は無茶でしょう)

全部mfに聞こえますとのこと。

f、pの弾き方をチェックしていただく。
特にpの音質について注意。
弓の圧力が最小限で弦が振動する接点を意識。
倍音を利用して音量は小さくても響かせる。

つい重さを乗せてしまうので難しい、そしてソフトタッチをキープするには筋力が必要。

サポジ教本63
<主題と変奏> ドッツァウアー
ここでも強弱のコントラスト。
弓の位置、配分も指示が書いてあるのに出来ていなかった。

〃64
ポジション移動の練習曲 ダヴィドフ

ヴィブラートをかけて強弱<>にトライ。

音が固いのはなぜ?レガートにならないのはなぜ?
左親指要注意。

両手を同時に動かすとカクカクする。
オイッチニ、オイッチニ、と幼稚っぽい。
左右の動きのズレを作って音を繋げる。
曲が頭に入ってないと、余計カクカク。

楽譜との一番最初出会いが肝心!
弾く前に、プランを立てて気合いを入れて弾く。
最初にテキトーな弾き方をすると、ずっとそれを引きずる。
毎回弓の配分に余裕がないのは計画性なさすぎ。

〃65 ストランスキー

ちょっときれいな曲。
練習不足。

「よいしょ、どっこいしょ、」と掛け声が上がりましたが、
前の先生にも(ろしあ人の前)同じことを言われました。
なんか、いかにも婆さんが弾くチェロって感じなんでしょうか。
それとも、民謡かなんか弾く方が向いてるのかしらん。
(八木節とかいいですね)
笑ってしまいます。


またまたチャリティでチェロアンサンブルなど

2011年06月16日 | コンサート

マーラーチェンバーオーケストラ(MCO)のチェリスト達とその仲間による東日本大震災チャリティコンサート。

震災・原発事故を恐れて来日のキャンセルが相次いでいます。
そんな中、来日中の貴重な時間を割いてチャリティ公演までして下さった皆さまのご厚情に頭が下がります。

この、せっかくの善意に対して、マナーの悪い妙なお客が多かったことがヒジョーに残念。
いったい何者?信じられない!


本場ドイツのアンサンブルは、音楽の空気感みたいなのが違っていて、
生き生きと立体的な音楽の世界が迫ってくる感じがしました。
音楽のオーラかしらん。

チェロは音楽を創造するための楽器にすぎず、表現するために吟味されつくした音しか出てきません。
それはプロ演奏としてアタリマエですが、私は鈍感なので、それをしっかり実感できる演奏に出会うと大感激です。
一気に耳が肥えるコンサートでした。

ブラームス、クラリネット五重奏も長い曲ですが、覚醒したまま堪能できました。

チャリティコンサートで極上の音楽に触れるチャンスが増えて恐縮です。
合掌。


ひとつ気になったのは左手に白い手袋で弾く方が一人。
はじめて見ました。
今度、各種手袋着用で実験してみよっと。

バッハ G線上のアリア
テレマン コンチェルト
アレクサンドロフ アリア
パッフェルベル カノン
モーツァルト アヴェヴェルムコルプス

ブラームス クラリネット五重奏曲 op116

An Irish Bleesing
マーラー 交響曲2番 4楽章 「原光」
マーラー 交響曲5番 4楽章 「アダージェット」

あとクラシック以外7曲

アンコール 鳥の歌

朝日ホール@神戸

新レッスン4

2011年06月14日 | チェロレッスン

主に左手クリニック。

継続中のエチュードというかエクササイズ、一番苦しい4ポジションから。
相変わらず腕の重さが乗っていない。
二人で原因を探るのですが…

親指にも力が入ったまま。
親指を浮かせても力が入ったまま。
先生驚く。
しばし、親指の力を抜くための試行錯誤。

私見*3,4を多用する曲で、指の力があまりに弱いため、
それをカバーしようと様々な悪癖が出る。

ついては指の筋トレが必要。
ギター用ですが指トレーニング器具を買おう!

次にハーフポジション~1,2,3へ。

前より安定して、しっかり押さえられきた。
前も注意された重心問題、すぐに1の方に重心をかけて手が縮む。
ゆえに4の指の音程が下がってくる。
音程がずれて開放弦が出てこない場合、ラ、レ、で共振をキャッチする。

指の強化とポジションごとの音程を正確にするため、このエチュードは毎日練習するべし。

これはリーの教本からですが、教本の話になり手持ちの数冊の本について先生なりのご意見をうかがう。

レッスン、練習のメニューも生徒や先生によってまちまち。
あれこれ目移りしてもキリがないので、最初の予定通りサポジ教本に戻る。

・全弓で付点。

・フォルテでアルペジオ。
(録音を聞くと、どこがフォルテやねん?)

雑音について原因をさぐる。
移弦の角度を正確に予測する。
弓は船を漕ぐように!?
左右にギコギコではない。

・変奏曲のエチュード。
同じテンポで、4分音符から16音符まで変化。
テンポを守るように書いてあるけど、16分音符に合わせたら4分音符がスローすぎて聞いてられない。
やはりテンポを変える方が練習になる。
16分音符は早く弾く練習より、ゆっくり練習をしてくること。


弾けないと、すぐチェロのせいにする癖があり、先生にチェックしていただく。
1年になるので、そろそろ毛替えの時期と話すと、まだキレイですとおっしゃる。
前も工房でそう言われたことがあり、延ばして18ヶ月も替えませんでした。
練習時間が少ないので、長持ちするということでしょうか。

しかしながら少ない練習時間でも、基礎訓練は効果が実感できます。
手応えがあるのは励みになるし、先生にも認めてもらえて嬉しいです。


筋肉貧乏

2011年06月13日 | 健康

久々に体組成計をチェックしたら、ただでさえ少ない筋肉が減って、
体脂肪率が増えていました。
加齢と共に加速するらしいです。

雑誌(クロワッサン)の‘筋肉’特集を買いました。
筋肉をつけるって、並大抵じゃないわ~。
ため息。

インナーマッスルが弱いと脱力した動作が出来ないと書いてある。
脱力って、筋力があるから出来るんですか!!!
な~るほど。
脱力して、と言われてインナーマッスル弱いですからと言い訳しそう。
気をつけよう。

カンディンスキー

2011年06月06日 | アート
コンサートだけではなく、美術館なので展覧会も一応見ました。
タイムリーに学芸員氏によるレクチャーも開講されていたのでそこにも潜入。
1時間、スライドを使って展示作品の説明。
カンディンスキーのお勉強。
途中、意識飛ぶ。

「カンディンスキーと青騎士」というタイトルから思い至らなかったのですが、
いわゆる抽象画家カンディンスキーらしくなるまでの一時期にスポットをあてた展示でした。
マニアックな企画すぎてお馴染の絵がなく、ちょっと物足りず。

企画に上るだけあって、この一時期なかなかのドラマではあります。
陰にミューズあり。
愛妻がいながら、画家仲間ミュンターと運命の出会い。
お互いに刺激しあい、芸術的にも高め合う関係。
恋の逃避行。(芸術家、音楽家に多いですねぇ)
カンディンスキーは自分のスタイルを確立した頃、彼女から去り、若い女性と結婚。
10年そこそこの蜜月ですが、80才になったミュンターは何と長年保管していた当時の彼と自分達仲間の膨大なコレクションをミュンヘンのローカルな美術館に寄贈します。
美術館の価値は飛躍的に跳ね上がりました。
そう!その美術館所蔵の作品展なのです。

学芸員氏も言われてましたが、昔ほどカンディンスキーは注目されなくなりました。
芸術もトレンドがあります。

はるか昔、私が学生の頃、カンディンスキーはクレーよりもずっと評価が高く人気がありました。
抽象絵画の元祖、絵画の流れを変えた人だから、エライに違いないと。
彼の芸術論も有名だったのか、「抽象芸術論 芸術における精神的なもの」というのを読んでレポート提出を命じられ、苦労したことがあります。
本の内容も書いたことも完璧に忘れてますが、名著だと言うもんだから、未だに本はあるです。
訳者による図録を見たら、展覧会で見た一連の名作がない。
それもそのはず、ミュンターさんの寄贈の前に翻訳された本。(1958初版とうに絶版)
ナチスの迫害からも作品を守り続けた情熱のエピソードが間に合わず惜しかったですね。
ご存命であった最後の妻ニーナさんは訳書にも注文をつけていたそう。
彼女も夫の遺作をきっちり整理して守ったお方でした。
後世に残るのも良い女性達に恵まれることが必要です。

この1枚


シェーンベルクのコンサートに刺激されて描いた絵。
黒のピアノやお客とか、まだちょい具象。
当時、画家、音楽家の交流が盛んだったそうです。




お年寄りの発音が「関電好き~」に聞こえた。

美術館の調べ

2011年06月05日 | コンサート
サブタイトル 「こんなところで音楽が」

ほんまです。
こんなところ(兵庫県立美術館)でチェロコンサートがあるなんて。
無料です。ゆえに満席。

ピアノはスタインウェイでした。

京都芸大4回生のお嬢さん。
経歴を拝見するとチェロ歴10年に満たない?
(浪人でなければ)

おそろしや~。

下記の名曲オンパレード、休みなし、暗譜で演奏されました。
バッハの2番プレリュードが印象的、断然ステキ。
低音の響きがグッと来ました。

親愛なる言葉って、カサドの師匠カザルスに対する言葉だったとは存じませんでした。
原智恵子さんに対する愛の告白かと勝手に思い込んでいました。

エルガー 愛のあいさつ
カサド 親愛なる言葉
バッハ 無伴奏2番 プレリュード アルマンド ジーグ
ラフマニノフ ヴォカリーズ
シューベルト アルペジオーネソナタ 1楽章
シューマン 幻想小曲集

アンコール
サンサーンス 白鳥 

長い指と短い指

2011年06月02日 | チェロ

先生は私の手を取って、手の特徴をしっかりチェックなさいます。
チェロに向くのは、左4本皆同じ長さの指なんですよねぇ~。笑

その点では、極めて不利な長さの私(細さもだけど)。
中指が非常に長く、小指が非常に短い。
小指はいつも必要以上に伸ばして弾くから、重さが乗らないのかも。

先生曰く、指並べの基準は4と3の指!
サポジ教本も、写真入でこの説明からスタートしてます。

初心にかえって指を並べてみれば・・・
中指をかなり曲げないと、正しい音程が取れない。

な、なんと今頃、気がつくとは。。。

ハイポジションで、邪魔な中指を折り畳むように注意されたことは多々ありましたが。。。

以後、注意して中指を曲げて弾いていると、音程、音色、弾きやすさ、がマッチベターなのです。

鋭い指摘をして下さった先生、アマチュアなのに素晴らしい。
手には個人差がものすごくあります。
ハンディをどう克服するかで、これからのチェロ人生が変わると言っても過言ではありませぬ。

追記
例によって、昔のレッスン記録を遡ったら、
「短い小指を基準に肘の角度、手の形を決めること。」
と4年も前に、ちゃ~んとご指導受けておりました。
もっと最初からかもしれません。
具体的に、中指もっと曲げて!!!の方が効果的と今頃わかるけど。

それにしても、初心忘れまくり。
レッスン記録で復習すればいいのか。。。


携帯電磁波

2011年06月01日 | 健康

携帯電話による発がん性をWHOが認める発表をしています。
前は因果関係はないと言っていたのに。
コーヒー並みの危険度だとか。
コーヒーに発がん性があったこともすっかり忘れていましたわ。

物理学者妻である友人は、電磁波にすごく神経質で、もちろん携帯も持っていません。
脳に近いだけに、危険性を予測して孤独な抵抗をしている様子は原発と共通点?

ただし、もうワタシらの年になると利便性を取ってもいいと思ってしまう。

固定電話<携帯、の時代に生まれた子供達はいったいどうなるんだろう。
一番の問題です。