熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

10月のコンサート

2016年10月31日 | コンサート
サロンコンサート~最小編成で展開する壮大な音楽世界~

三宮のファッションビルのイベント。
広告のチラシもチェックするものですね。
応募したら当たりました。
VnとVcだけの演奏なので、応募はがきに「ヘンデルのパッサカリア」が好きです、と書いてみました。
プログラムに入っていて嬉しかったです。

ファッションビルのイベントにしては(失礼ながら)豪華な演奏家!
屋上にあるサンルームのようなところで、ロータスカルテットのメンバーお2人の端正な演奏を間近で堪能しました。
パッサカリアはテンション上がりました。サロン全体もそうでした。
コダーイのヴァイオリンとチェロのための二重奏、はじめて聴きましたが民族色豊かで壮大。
長かったけど面白かったです。

プレイエル:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 第一番ハ長調 第二番ニ長調
ヘンデル(ハルヴォルセン):パッサカリア ト短調
マルティヌー:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 第一番 H.157
コダーイ:ヴァイオリンとチェロのための二重奏曲 Op.7

~バイオリンとチェロによる魅惑の調べ~

M子さんからのご招待に感謝。

700席くらいのホールはこじんまりしていいですね。(松方ホール)
到着した途端、いい音が聞こえてきてびっくり。
ホワイエでカルテットの演奏のサービスがありました。

少人数の室内オーケストラとソリストの共演でした。
オケの3名様のチェリスト(全員女性)がよく見えて、
比較、観察も勉強になりました。
外人の方が肩を全部出したお姿だったのでわかりやすいです。
自分のロボット弾きは何とかならないものか。。。
前述の演奏会もそうですが、やはり女性チェリストは優雅に弾かれます。
憧れです。

チェロはウイーンフィルのヘーデンボルク直樹氏。
ずいぶん前に拝聴して以来です。
次回の題名のない音楽会にご出演のようですね。

ドニゼッティ:2重協奏曲 ニ短調
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第4番 ニ長調
交響曲第7番 ハ長調「昼」
ハイドン:チェロ協奏曲第2番ニ長調

アンコール、モーツァルトの何?忘却。

PACオケ定期 ヴェデルニコフ&クニャーゼフ ザ・ロシア!

チェロなので参上。
存じ上げないロシア人チェリスト。

大ホールです。
近くで聴くのに慣れてきていて、ひどく距離感を感じました。
「ロココ風」のオーケストラの演奏が始まり、遠い音に覚悟を決めた途端、
チェロが入ってきて予想を裏切ってくれました。
ほんとによく響いてくるので、それだけでまず感激。
紳士淑女風の優雅な演奏が続いたのですが、今回はワイルドな方の豪快な演奏。
ロシア風ロココ風?
薄くなった連獅子のような頭もワイルド。
ダイナミックレンジがすごくて、超パワフルなところと繊細にとろけそうなところの差に魅了されました。

個性的な演奏の記憶がまだ頭をグルグルして、余韻にひたっています。

ショスタコーヴィチの交響曲は聴く耳ないようで、睡眠不足でもないのに寝てしまいました。
爆音で時々目が覚めました。

チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲 イ長調
ショスタコーヴィチ:交響曲 第10番 ホ短調

*ソリストアンコール曲
J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲第2番よりサラバンド
チャイコフスキー:ロココ風の主題による変奏曲よりフィナーレ

*PACアンコール曲
チャイコフスキー:雪娘より「メロドラマ」

指揮
アレクサンドル・ヴェデルニコフ
チェロ
アレクサンドル・クニャーゼフ
管弦楽
兵庫芸術文化センター管弦楽団

篠田桃紅展

2016年10月17日 | アート
テレビのドキュメンタリーで凄みのある超老女っぷりが衝撃でした。
作品展ははじめて。

ご高齢芸術家の作品展の記憶は堀文子さんのものが鮮烈です。
その時、時間をかけて描かれたであろう緻密な作風を見て、
ドローイングや抽象などの体に楽そうな制作に移行されないことに感服でした。

桃紅さんの作品はまさに、その楽そうと勝手に思っていた作風。
但しお若い時から一貫されています。

それにしても100歳であんな揺るぎのない線を引けますか?
一本一本が超絶技巧に見えました。
作品を見ただけで近作か旧作かまったくわからない不変な筆致です。

勝手な思い込みをお許しください。
凡人は中高年から次第に字に線に、勢いなくなることを実感中。
(ボウイングもヨロヨロしてくる気がしています。)

線をひくだけなら単に職人芸ですが、あんな早い時代に独自の抽象芸術に高めらたことは凄すぎます。
建築家との仕事も多く、関係者も歴史に残る面々ばかり。
ほんとうに長く生きられてこられたのだと実感します。
ずっと和服で通されていることといい「ひとり」ということといい延々首尾一貫の極みです。

彼女の芸術は先にアメリカで評価されました。
1950年代ボストンでの初個展に、なんとヴァルター・グロピウスが訪れ、彼女を自宅にまで招いたというエピソードが、とある本の抜粋記事として展示されていました。
グロピウス夫人のことも何やら書いてありますが、会場では落ち着いて読めません。

ちなみに若きグロピウスは、マーラー夫人アルマと熱愛関係に陥り、悩んだマーラーはフロイトに診てもらうという話は有名です。

前述のグロピウス夫人はアルマではありません。

帰って本のタイトル「風土から文学への空間」を図書館で調べたら「ありません」と。
買うしかない?と調べたら激安の古書がヒット。
桃紅さんの甥に当たる建築家が書かれた本でした。

いろんな知らない世界が興味深いです。

展覧会に行ってよかった!

こっちもめでたい!

2016年10月09日 | 番外
アラ古希の友人宅に昨年から彼氏が住み着いて1年。
めでたくいろんな点で事実婚になったようです。

20年近くにも及ぶご両親の看病、介護に終止符がうたれ、晴れて自由の身になったと思ったら、
せっせと彼氏の世話を焼いていらしたのでした。

どちらも結婚に失敗した似たもの同士で、とてもうまくいっているとのこと。
幸せいっぱい、のろけたくてしょうがない様子。

驚いたのは、不健康でしかも自営の仕事も絶不調だった彼、
今は健康を取り戻し仕事も急に上向いてきたとか。

弱りきっていた彼を受け入れた彼女はすごい。
菩薩かマリア様か。。。

ちなみに前述の花嫁も、アラ古希さんも猪年。
そしてワーキングウーマン。
思い込んだら猪突猛進、一途にがんばるので、
パートナーのお世話で倒れないように気をつけてほしいと思います。


余談・これを書いているとテレビで「口の悪いおじいさんと、体の弱いおばあさんの戦い・・・」と。
政治家、それもトップは高齢者に向いている職業なのか。。。

めでたい!

2016年10月07日 | 音楽
チェロの先生の結婚式・披露宴で四国のとある町まで。
やはり30代ともなると大人の結婚ですね。
人前結婚式の所信表明?から、独特で頼もしい限り。

地元文化「俳句」に携わる方との意外なカップル。
新妻に贈る「句集」も出版され、参列者にも配られました。
こんな愛の証、新妻冥利につきますねぇ。

拝読してみて自分の不調法、鑑賞力のなさに軽いショックを受けました。
高一からの師匠であるN井Iつき女史が句集を絶賛されておりました。(ビデオレターによる祝辞)
いずれ彼もTVで活躍される日が来たらいいのに、とわくわく。

最高に幸せそうなご両人のお顔を拝ませていただいて、私もウルウルしながら、しあわせいっぱいでした。

来年の弾きあい会で先生に捧げる曲を何か弾きたいと思っています。
遠いので演奏会に来ていただけるかどうかわかりませんが、最悪、動画でも。
「愛の挨拶」がど真ん中ですが、友人曰く「愛のない挨拶」になったそうで、私なら尚更そうなるので却下。
「愛の喜び」は弾けるわけもなく、「愛の小径」がしゃれてる!とピンと来ました。
原曲を転調した弾きやすそうな楽譜を見つけたのですが、私のレベルでは単調でマヌケな演奏になりそう。
やっぱり却下。
チェロ歴が長くなると、選曲に自分の横槍がいっぱい入って選べません。