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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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吉村昭著「破獄」脱獄は罪とか正義とかと別次元みたい

2018-05-05 | 
網走、秋田などの刑務所を脱獄した佐久間清太郎とそれに関わった刑事や刑務所職員の物語


時代は戦前戦中から終戦直後
戦況が悪化して日本中が食糧難に陥る中、刑務所の入所者は職員より多くの食事を供されたそうだ
それに、寒い刑務所で作業する入所者より、同じ場所でじっと監視する職員のほうがずっと寒い

やせ細り体力が落ち、脱獄ストレスが大きく、賃金も安い職員たち
そんな気も知らず、佐久間はちょっとでも嫌いな職員が見張っている日に脱獄をやらかす。
その方法は超人的で、長い時間をかけて職員をマインドコントロールさえしている。

ぼーっと暮らしている私には、その心理は到底理解できないが、刑務所にいると妙な次元に入り込んでしまうようです

淡々と出来事を書き綴っているだけに等しいのに、読みだすと止まらない。
吉村昭 東京生まれ(1927年-2006年)


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