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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
http://kampo.no.coocan.jp/

薬剤師の行方・改正薬事法

2009-06-02 | 漢方的話題
5月の新型インフルエンザのマスク騒動に続いて、
6月は、改正薬事法の施行でてんてこ舞い。

落ち着いて、やりたい仕事をさせてくれ~~~って気分。

TVニュースや新聞記事でやけに大きく報道されるので、
この頃は、来局される方々からも、
「なんだか大変ね」とか
「薬の買い方が難しくなるの??」とか心配顔で尋ねられる。

ま、売る側としては、
一般医薬品がリスクごとに分類され、
その並べ方を分けなければならなかったり、
説明文書を備えたり、表示文書を作成したり、
はたまた医薬品の郵送販売がどうしたこうしたとか、
こまごまと煩雑な内輪の作業は多々ある・・・のですが
(漢方薬も医薬品なので)

医薬品を購入したい人は、
薬局の場合ならばこれまで通り、
薬剤師は、症状を伺って医薬品を紹介しその注意事項などを説明し、
お客様は、それで納得いただければ購入すればよいので、
特に変わったことはないと思う。
コンビニなどでも買えるようになるので(登録販売者がいれば)
夜間や早朝といった時間帯でも薬が手に入りやすくなるのは、
ある意味いいことなのかも。



政府としては逼迫した保険医療財政を何とかしたいという狙いがあるので、
保険を使わない一般販売の窓口を広げようというわけだけど、

(そのために一方ではメタボ検診などやたら健康診断を行って早めに脅して病気を防ごうと?している)

お国の財政事情でコロコロ健康思想を変えられるのはどうかと思うし、
人の体は、そう簡単に思惑どおりになるとは思えないのだけど・・・

そして、薬剤師は、
病院薬剤師になるか処方せん調剤をするか、
販売では、リスク第1類に分類された医薬品を販売する場面だけに必要というわけで・・・

不安に思うのは、

今後新たに、自分の薬局を開局したいと志す若い薬剤師は増えるだろうか
ってことです。

すでに薬学部は6年制になっており、学費も半端じゃない。
それだけの苦労をして、この内容の仕事で納得できるんだろうか?
(もちろん昔に比べて、薬に対するより詳しい知識は求められているものの、
それはコンピュータで管理すればできないことでもないような・・・)

無理解のいいすぎだったら、あやまりますけど。