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漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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レッド・クリフPartⅡ未来への最終決戦:勝者は?(映画)

2009-04-17 | 映画
燃え盛る炎の中、敵味方入り混じっての大混戦。
ブレインがどんなに素敵な兵法をあみ出しても、
戦場はもう、どろどろのずたずた、残酷極まりない。
おまけに、疫病も流行って多くの人が命を落とす・・・

この壮絶な戦争シーンには、監督の意思を感じました。

「勝者はいない」

と、言い捨てる周瑜のセリフがチクッと心に刺さります。

いったい「未来への最終決戦」という希望的な言葉の意味は何だったんでしょうか。

ジョン・ウー監督の描く戦いは、破壊と犠牲でした。
(ちょっぴりカッコイイシーンもあるけど。)

そんな無益な戦いはしたくないけど、
征服意欲がやたら強いとか、無茶なことばかりするような
やからを野放しにはできないし・・・

そんなやからが出現するたびに、平和に暮らしたい人々は
たいへんな犠牲を払うことになってるんじゃないだろうか。

結局、世界はむごい戦いをしながら
分離したりまた合わさったり、を繰り返している。

それは人間の「さが」なのでしょうか?

できればそんな事とは無関係に、かわいい子馬とともに自然の中でのどかに暮らすのがいいなあ。


★★★★ 私は歴史に疎いので、
この内容が歴史的価値のあるものかどうかの判断はできませんが、
映画としての見ごたえは十分あったと思います。

曹操のおかかえ医師「華陀」が登場していましたね。
彼は優れた外科医でしたが、曹操の頭痛の処置法として頭部手術を提案したため怒った曹操に殺されたそうです。
ちなみに、水虫薬「華陀膏」と「華陀」は無関係だそうです。(な~んだ・・・

監督・製作・脚本 ジョン・ウー
出演トニー・レオン(周瑜) 金城武(孔明) チャン・フォンイー(曹操)
チャン・チェン(孫権)ヴィッキー・チャオ(尚香) フー・ジュン(趙雲)
中村獅童(甘興) リン・チーリン(小喬) ユウ・ヨン(劉備)