漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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胃のあたりがつかえる・漢方薬対策

2009-04-27 | 胃腸
「胃のあたりがいつもつかえていて、ずっとよくならない」
ということで、昨年の秋ごろに初めて来局された60代女性。

このときは、体のほかの部分はおおむね元気で問題がなく、
そこで胃腸の動きを整える「開気丸」を服用していただき、
その効果に感激された方です。

冬にはしばらく来局がなく、先日久しぶりに来られました。
「調子が良かったので休薬していたら、近頃また症状が出てきたみたい」
「あまりひどくならないうちにまた、開気丸を飲もうかと思って」

アオキの花

「開気丸」は胃腸の働きをスムーズにする作用に優れている漢方薬。
その名の通り、停滞した「気」を開いて胃腸の方向性を正してくれるので
胃部の不快感や腹がはってガスが多い、ゲップが良く出るなどの不快症状を
改善してくれます。
季節の変わり目の気候変動の激しさも、体にとってストレスとなることが
あるので、(よく言う「気候に体がついていかない」状態)、そういう時期に
胃腸の不快感があらわれやすい人にはお勧めです。

このごろの季節変化に体を同調させるためには、
朝はこれまでより少し早目に起床し、
戸外で日の光をあびて気持ちよく運動し、
季節を体で感じるようにしましょう。


という、話をしたら、

この日も、ご主人と一緒に来られていたのですが、相変わらず穏やか会話で、
「最近、早朝にやることがあるので、早く起きて体を動かしてるわあ」
「さすが、お母さん。言われる前に、もうちゃんといいことをやってるんだね」

とやさし~く、話すふたり。

無駄な突っ込みはいっさい不要のお二人でした。

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