漢方薬剤師の日々・自然の恵みと共に

漢方家ファインエンドー薬局(千葉県)
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補腎で若さをキープ

2008-06-03 | 老化・血流
漢方薬の補腎剤を用いた実験研究の成果発表を聴講してきました。

老化が真剣に気になるこの頃の私にとって、なによりも目をひいたことは、
補腎剤で飼育された動物たちの方が、なにもせず年老いたグループよりずっと毛並みがつややかで、まなざしが生き生きしていたこと。
これに勝るものはない!

補腎填精、益髄生血
腎精を補い、髄海を充満させ、造血・生血を促進すると、精血によって器官組織が滋養され、老化を遅らせ、機能の回復と向上につながる。そして生命活力が増強される。

補腎剤でみんな生き生き!
このことを伝えなくちゃ。

実験報告は具体的に、
ホルモン力がアップして精子形成能力や卵胞発育能力が高まったり、
難病と言われる地中海性貧血が改善されたり、
骨そしょう症や強直性脊椎炎に改善が見られたり
白内障の予防効果が確認されたり、

つまり
腎蔵精、腎主生殖
腎生髄、髄生血
腎主骨
など、中医学で言われている腎の働きが実証された結果でした。

参茸補血丸や杞菊地黄丸も登場しましたよ。きっと服用されている方々も多いことでしょう。


中医学でいう「腎」は生命力を担っている部分だと言われています。
西洋医学的な腎臓と副腎、生殖関連、骨、骨髄、脳などを統括した呼び名であると考えればよいでしょう。

「補腎剤」を用いると、腎臓の働きもアップすると同時に造血機能が改善されたりホルモン系の働きが良くなったりして、体全体の力つまり生命活力が高まるということです。いわゆる老化防止薬の究極の形とも言えるかも。

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