めくらやなぎと眠る女(その2) 2017-06-20 23:41:38 | 本 (前回からの続き) さて、ここらで印象に残った作品についてコメントしたい。まずは「我らの時代のフォークロア」。友だちを紹介する文章で始まり、更にその友だちから聞いた話を紹介するという入り組んだ枠組みの中の、煎じ詰めればある男女の哀しい物語である。ラブストーリーのような甘さも滲ませつつ、その中に不条理な人生の一刺しを織り交ぜるのがこの著者ならではのスタイル。しかも、その一刺しは小説らしい具体的細 . . . 本文を読む