アブソリュート・エゴ・レビュー

書籍、映画、音楽、その他もろもろの極私的レビュー。未見の人の参考になればいいなあ。

殺しの挽歌

2011-07-13 21:59:53 | 
『殺しの挽歌』 ジャン=パトリック・マンシェット   ☆☆☆☆  再読。クールなノワールである。マンシェットはいつもそうだが。  今回の主人公は殺し屋ではなく、普通の会社員である。エリート管理職ジョルジュ・ジェルフォーは交通事故らしき状況である男を助け、それによって事情は何も分からないまま二人組の殺し屋から狙われるようになる。ジョルジュは妻と子供のもとを去って放浪し、殺し屋たちと殺し合いを展開 . . . 本文を読む