嵐が丘 2009-10-31 10:30:29 | 本 『嵐が丘(上・下)』 エミリー・ブロンテ ☆☆☆☆☆ 岩波文庫版で再読。何度読んでも壮絶な物語である。きれいとか感動的とか、端整とか心温まるとかそういう話ではまるでない。異形、凄愴という言葉がぴったりの驚くべき小説だ。この圧倒されるような感覚は一体何なのか。しかしもちろん、こういうものこそが本物の小説の美しさであって、あの岡本太郎画伯も「何だこれは」というものこそが芸術だと言っている。 . . . 本文を読む